福田恆存のレビュー一覧

  • リア王

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    分配される領土のことだけを考え、得るものを得たら父リアを見捨てる上の二姉妹、父を尊敬するがゆえに自分の正直な気持ちを言ったばかりに父から激怒され勘当までされたのに最後まで見捨てなかった末娘。

    人ってバカというか、大事に思ってくれる人の気持ちは見えなくて、見えるのは自分の承認欲求を満たしてくれるものだけ。って、リア本人だけでなく、大事に思っていた末娘や忠臣や、周りの人にも救いがない。

    で、リアは何者だったのだろう。一番大事な人をないがしろにして、口が上手いやつを高く評価し、ほんとうに助けてくれる人がしていることには気づかず、自分の悲劇しか考えない。いまの社会もほぼ同じことが起こっていると思うんだけど、それが400年以上前に書かれているというのは、やっぱりシェイクスピアが天才なのか、人間が変わってないのか、現実見せつけられ感が痛すぎる。

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    2023年12月12日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    オスカーワイルド3冊目。また瘴気に当てられた…大筋のストーリーこそベーシックだと思いますが、とにかく会話と思考の逆説に次ぐ逆説。真理のようにも気取っているだけのようにもとられるけど、主要な登場人物3人こそワイルドの分身なのだろうと思います。

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    2023年12月07日
  • マクベス

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    自業自得のお手本のような悲劇、故に時代を超えても楽しめる一冊した。
    少し台本の様な文章は詳細が省かれているような書き方も相まって、読んでいるのに観劇している気分になれました!
    脳内で勝手に宝塚歌劇団で再生してしまいました!

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    2023年08月17日
  • ヴェニスの商人

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    空いた時間で久々に再読。
    個人的にシェイクスピアが好きなので何を読んでも文句なしになってしまいますね。

    いつか本場のオペラで観たいものです!

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    2023年07月28日
  • ヴェニスの商人

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    解題、解説を読んでみると、この話のネタはすでに存在していたようだ。しかし、画家のピカソがパクりばかりしていたこと、面白いものは普遍的に面白いということを考えると、それも悪くないと思う。

    私も実は、後からこの本の内容を叔母から聴いていた記憶が甦った。ポーシャが「血を流さずに」といったくだりは小気味よかった。

    シェイクスピアは英国の人であるはずなのに、なぜイタリアの話を書くのかなと少し思った。

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    2023年06月12日
  • ヴェニスの商人

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    初めて読んだシェークスピア先生の作品。

    かの有名なシェークスピア先生の作品なので、
    少し構えて読みはじめたのもの、難しすぎてわからないなどあまりなかった。

    普通に現代人の道徳感ではいかがなものかと思う場面が多々あるが、執筆された年代ではどうだったのだろうか?

    喜劇にも悲劇にもなり得る作品だと思いました。

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    2023年06月04日
  • サロメ

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    今度オペラを見に行くので、久しぶりに読みました。かれこれ10年ぶりくらい…?以前読んだのは高校生か大学生なりたてかの多感な時期で、ひどく美しく耽美な戯曲に、そしてその日本語を書いた福田恆存に、くらくらしていた記憶がある。
    久しぶりに読み返してそこまでの陶酔感が得られなかったのは、再読だからか、年だからなのか…再読だから、だといいんだけど笑

    ドリアンなども読んだ身からすると、いかにもワイルドらしい表現、特に月に対する表現に、にんまりしていた。
    「月を見るのはすてき! 小さな銀貨そつくり。どう見ても、小さな銀の花。冷たくて純潔なのだね、月は…さうだよ、月は生娘なのだよ。生娘の美しさが匂つてゐるもの…さうとも、月は生娘なのだよ。一度もけがされたことがない。男に身を任せたことがないのだよ、ほかの女神たちみたいに」

    改めて読んでいると、この物語のサロメという少女は空洞で、ヨカナーンに口づけしたいという想いだけを持っていて、むしろエロド・エロディアスの方が人間らしく、語ることも多い。サロメはもちろん純粋で際立っているし、ファムファタールといえばそうなのだけど、どこか透明な・天使的なキャラクターなのだと感じた。

    あと完全に存在を忘れていたのですが、若きシリア人とエロディアスの侍童、この二人らぶな関係だったのではないですか…?ワイルド特有のにおわせ、の雰囲気を感じてしまいました。

    そして本作をフランス語で書いたワイルド…
    J'ai baisé ta bouche Iokanaan
    J'ai baisé ta bouche...

    英語だと、
    I have kissed thy mouth, Jokanaan,
    I have kissed thy mouth

    福田恆存だと、
    あたしはたうとうお前の口に口づけしたよ、ヨカナーン、
    お前の口に口づけしたよ

    オペラ楽しみです。

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    2023年06月01日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    昨年の『禁色』、今年の『標本作家』ときて、ようやく『ドリアン・グレイの肖像』にたどり着きました。本に関しては、読むべき時におのずと手に取ることになるという(?)運命論者なので、来るべき時が来たという感じです。
    学生時代に『サロメ』にはまった時に、なぜこちらを手に取らなかったのか。福田恆存が好きだと話し合える友人がいたのに、なぜこの本を手に取らなかったのか。もう彼と話し合えることがないのに、今更彼にぴったりな本達を読むことになっているなんて、なんと残酷なのだろうと思います。でも私たちにとって、美しいものは悲劇的であるということはあまりに自明なことなので、きっとこれで良かったのだと思う自分もいます。が、一番に語るべき人物が思い浮かぶのに、彼と話し合いたい本だけが溜まっていく。このあまりにも美しい言葉でなるこの本もまさにそんな一冊でした。

    読みだした最初からあまりにも『禁色』であって驚いたのですが、意外と読み終わったときには、「悠一の方が魅力的だったな…?」でした笑。だからといってこの本の満足度が下がることはないのですが。むしろヘンリー卿の方が魅力的に映った。きっと諸々の悪事が明記されているわけでもなく、それに悪魔的に酔いしれるドリアンが見られたわけでもないからだろう。BL的な観点でいうと一瞬だけ出てきた、アラン・キャンベルにもとてつもなく惹かれてしまい、ドリアンとの「18か月」詳しく…ってなりました笑

    さて本編で私を酔わせた場面たち
    「芸術が映しだすものは、人生を観る人間であって、人生そのものではない…有用なものを造ることは、その製作者がそのものを讃美しないかぎりにおいて赦される。無用なものを創ることは、本人がそれを熱烈に讃美するかぎりにおいてのみ赦される。すべて芸術はまったく無用である」p.8, オスカー・ワイルド(序文全てが魅力的で既に★5の気分だった)

    「影響はすべて不道徳なものだー科学的にいって不道徳なものだ…他人に影響を及ぼすというのは、自分の魂をその人間に与えることにほかならないから。いちど影響を蒙った人間は、自分にとって自然な考えかたもしなければ、自分にとって自然な情熱で燃え上がることもない。美徳にしても本物でなく、罪悪だってーもし、罪悪などというものがあるとしての話だがーそれだって借物にすぎない。その人間はだれか自分以外の人間が奏でる音楽のこだまとなり、自分のために書かれたものではなく役割を演じる俳優となる。人生の目的は自己を伸すことにある。自己の本性を完全に実現すること、それこそわれわれがこの世に生きている目的なのだ。…」p.32, ヘンリー卿

    「薔薇のように紅い若さと、薔薇のように白い幼さをもったあなた」p.34, ヘンリー卿

    「音楽なら、いまと同じように心をゆすぶられたことがあった。一度ならず、音楽はかれを悩ました。しかし、音楽は、明晰な思想の表現ではない。音楽が人間の心のなかに創りだすものは新たな世界ではなく、むしろ、もうひとつの混沌にすぎない。言葉!ただの言葉!…言葉は無形の事物に形態を附与し、ヴィオラやリュートの音にも劣らぬ甘美なしらべを奏でることができる。ただの言葉!いったい、言葉ほどなまなましいものがほかにあるだろうか」p.34~35, ドリアン

    「美というものは天才の一つの型なのだーいや、それは説明を必要とせぬゆえに、天才よりも高次のものにちがいない。美は、陽光や春、あるいはひとが月と呼ぶあの銀色に輝く貝が、暗い水面に落す影のごとき、この世のすばらしき現実に属しているのだ。美にたいして問いを発することはできない。美には天与の主権があるのだ…」p.38, ヘンリー卿

    「…きみは、ずっしりとした重たげな蓮の花を頭にかざし、アドリアンの屋形船の舳に座して、緑色に濁ったナイル河を見渡し、あるいは、ギリシアの森林の静かな池に身をのりだして、その静まりかえった銀色の水面に映る自分の顔のすばらしさに見惚れたのだ。そして、こういったものこそ、芸術の真にあるべき姿なのだ、それは無意識的で理想的、かつ超絶的でなければならない。」p.172, バジル

    「ドリアンは、いったい自分とバジル・ホールウォードはほんとうに会ったことがあるのだろうか、会ったとすれば、ふたりはたがいに相手のことをどう思っていたのだろうかと考え始めるのだった」p.250 おやおや…夏の日のあの庭が思い浮かぶ…

    「文明というものは、容易なことで出来あがるのではない。それを達成する道はただふたつだ。ひとつは教養を高めることであり、もうひとつは頽廃することだ」p.299, ヘンリー卿

    「きみは像を彫るでもなし、絵を描くでもなし、きみという人物以外のなにものをも造りだなかったのだ!人生こそきみの芸術だった。きみはきみ自身を音楽に編曲したのだ。きみの一日一日がソネットなのだ」p.310, ヘンリー卿

    番外編
    「自然のみならず、芸術にもまた獣的な形状と醜怪な声音をもった怪物があるのだという考えに、一種異様な喜びを感じるのだった。ところが、暫くするうちに、かれはそれにも飽き、ときにはひとりで、場合によってはハリーと連れ立ってオペラ座の自分専用の桟敷に坐り、「タンホイザー」の楽曲に恍惚とした耳を傾けては、この大芸術作品の序曲のうちに、自分自身の魂の悲劇が表現されているのだと感じるのだった」p.199, ドリアン

    割と最初の方から、ワーグナーの音楽が頭に流れていたのですが、『ローエングリン』という言葉からおやっと思い、『タンホイザー』が出て、ワイルドってワーグナー好きだったんだ!と調べて知りました。だよね、わかるよ笑。同じ方向性の世界だもの

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    2023年03月29日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    「あらし」は今のところ僕の中でシェイクスピア作品のトップ。
    なんて綺麗な表現の数々なんだろう。
    悲劇作品の名言とはまた違う名言の数々。シェイクスピアの引退作品であることをふまえたエピローグに感動。

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    2023年01月08日
  • リア王

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    1600年代の作品だが、登場人物に台詞を言わせる事によって、緻密な人間関係が生まれている。
    娘に裏切られる王と争いが起因して家族皆が命を落としてしまうなんて。

    ケントやエドガーが、
    最終的に謀反人に向かって行く様は、胸が熱くなった。

    娘が父を陥れる心情は、この時代には珍しいのか
    心理描写が上手く描かれている。

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    2022年09月01日
  • ハムレット

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    台詞の言い回しが格好良いというかとにかくウィットに富んでいて良いです。この世の関節は外れてしまった。

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    2026年06月11日
  • オセロー

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    シェイクスピア四大悲劇の一つ。
    私にとっては、これが2作目に当たる。
    かなり面白かった。

    ハムレットは父を思うがゆえに悲劇に陥った。
    オセローは妻への愛が裏切られたために悲劇に陥った。
    どちらも家族を思う愛が悲劇を招いている。
    愛と憎は表裏一体の関係にあることを気づかせてくれた。

    あと、ストーリー展開が実は単純なことに驚く。
    オセローを恨む者がオセローを貶めようとするのだが、この策略はとんとん拍子で上手く行く。
    もちろん、この方法はストーリーの軸ではないのだが、こんなに簡単に策略が上手くいくのを見ると、「この作品はやはりフィクションなのだ」と気づく。
    事実は小説より奇なりというが、まさにその通りだ。
    現実は様々な要因が複雑に絡み合うため、策略通りに物事は進まない(気がする)。

    何が言いたいかと言うと、『オセロー』はストーリー展開がわかりやすいため、オセローの妻への思いが愛から憎へ変化する心理変化が読者に伝わるになっている、ということだ。

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    2022年07月24日
  • リア王

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    シェイクスピア作品の中で最も愛している作品です。人間の愚かさが招く悲劇の大きさに因果の不均衡を感じます。それが世界であると知りつつも救いを求めたくなる、やるせない気持ちが心を抉ります。一生消えないであろう深い傷を付けられた感動的な作品です。

    ところで自分の記憶のリア王と結末が違っていてビックリ。どうやらシェイクスピアが参考にしたリア王の作品がありそれをシェイクスピア作品だと思っていました。
    調べてみたら、なるほどなるほど。気になる方やまだ読んだことのない方には是非ともお勧めしたい一冊です。
    傷友になりましょう。

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    2022年02月06日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    バレエの演目が大好きで、思い出深いこの作品


    学生時代以来で読んだけど、この品のあるドタバタ喜劇、面白くて面白くて笑いながら読みましたー。
    楽しかった☺️
    戯曲がこんなに楽しく読めるようになったはお嬢が演劇やってくれたおかげかと思う。

    一緒になりたいライサンダーとハーミア、
    ハーミアの父から信頼を置き、ハーミアを想うデメトリアス、
    デメトリアスに恋するヘレナ。
    この4人が、妖精の王オーベロンと、パックの媚薬せいで恋敵が入れ替わり…
    恋のお話しもやっぱり好きだけど、

    大公が庶民の演技をあたたかく見守る、
    5幕の劇中劇のシーンがなんだか良かったなぁ。
    出来るトップは部下たちをも尊重するのね…とか考えちゃったりして

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    2022年02月05日
  • ジュリアス・シーザー

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    「ブルータス、お前もか」
    「賽は投げられた」
    セリフが独り歩きしてしまっている作品。私もそのセリフしか知らなかったのだが、その背景をようやく知れた。

    シェイクスピア四大悲劇前に執筆された政治悲劇で、大雑把に史実をなぞる展開になっているのでローマ史の勉強にもなるかも。

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    2022年01月30日
  • ハムレット

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    各々の生き方が力強く、けど運命とは計り知れない。そう思った内容だった。結局の所、はっきり分かってる事が少ないから本当に考察が楽しくなる。あと名言が多すぎて最高だ……
    「to be or not to be, that is the question.」

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    2025年11月19日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    再読。『夏の夜の夢』最も好きな喜劇。ヘレナがんばれと思いながらみていたが、ハーミア罵倒のシーンはやはり楽しい。作中劇を演じるボトムら職人たちが、明るく善良で下品さ粗暴さがないのところも好き。いたずらもののパックも好感が持てる。
    『あらし』2012ロンドンオリンピックの開幕式がキャリバンの台詞で始まったことに気が付いたことが少し自慢。続いた各国の入場式を見て ”これ程美しいとは思わなかった、人間というものが! ああ素晴らしい”というというミランダの台詞を思いだした。大調和の世界を感じさせるこの作品も大好きな作品。

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    2021年02月28日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    夏の夜の夢・あらし
    (和書)2009年03月11日 15:55
    1971 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存


    超自然世界と人間の諸関係が現実原則・快感原則の価値転倒を招きそれによって起こる喜劇・悲劇が面白かった。

    諸関係を周到に批判出来ているから可能な作品でとても秀逸でした。

    「夏の夜の夢」も良かったが「あらし」が非常に気に入りました。

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    2020年09月25日
  • リア王

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    リア王
    (和書)2009年02月26日 20:17
    1967 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存


    舞台背景が目に浮かぶようで野原や荒野を彷徨うリア王がその中で美しく浮かび上がっていくようです。

    コーディーリアとゴネリル・リーガンとの差異が人間の諸関係を司る現実原則・快感原則そしてコーディーリアの意志がその諸関係をコペルニクス的転回の中に見いだすことができるように感じました。

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    2020年09月25日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    夢のように軽やかで神秘的な「夏の夜の夢」。生命力溢れる森の美しさ、個性豊かな妖精たち。夢ならば覚めて欲しくないと願う美しい宝物のような物語。
    「あらし」は同じ幻想的でハッピーエンドの物語ではあるが、どこか人間の欲深さや罪深さが影を落としているように感じられた。全てを支配する絶対的な魔術師プロスペローが最後、己が力を自らの意思で手放したという事実がどこか作者自身の決意を感じさせる。

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    2020年09月20日