福田恆存のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シェイクスピア集中期間突入。読みやすいと聞いたので、この「マクベス」からスタート。
予言に心を奪われた将軍が野心と罪悪感に苛まれながら破滅へと向かう、有名すぎる物語。
終盤に行けば行くほど面白くなって、最後は一気読みした。マクベスの言い回しと
余分な描写が削ぎ落とされており、とにかく無駄がなく洗練されている。逆に、洗練されすぎていて登場人物の行動心理に疑問が残ることもあったが…
翻訳によってかなり印象が変わると思われるが、演劇特有の言い回しが多く、読みづらい部分が結構あった。とはいえ、格調高い重厚な訳だったので、しっかりと悲劇の空気感を味わうことができた。
特にお気に入りが、妻の死を知らされたマクベスが、この世の理を思い知らされる下記の場面。(p.125)
「あすが来、あすが去り、そしてまたあすが、こうして一日一日と小きざみに、時の階を滑り落ちて行く、この世の終りに辿り着くまで。いつも、きのうという日が、愚か者の塵にまみれて死ぬ道筋を照らしてきたのだ。消えろ、消えろ、つかの間の燈し火!人の生涯は動きまわる影にすぎぬ。」
訳がかっこよすぎる…。
擦られまくった古典に触れることは大切。何度も映画化されてるので、とりあえず大好きなコーエン兄弟版から観てみようと思う。
でもやっぱり、実際に舞台で観劇するのが一番なのだと感じた。 -
Posted by ブクログ
明日は立秋。暦の上では秋の気配が、となりますが、現実には夏の盛りです。
そんな夏の終わりの入口に読む『夏の夜の夢』。この「夏の夜」は、夏至祭の頃の幻想的な一夜を思わせるともいわれています。季節の節目にふさわしい一冊なのかもしれません。
シェイクスピアの『夏の夜の夢』は、古代アテネを舞台にしたドタバタ恋愛喜劇と言われています。翻訳も戯曲の形のままなので、普段小説を読むことの多い私には流れをつかみにくく、解説動画をいくつか参考にして、ようやく全体のストーリーを理解できました。
この作品は、シェイクスピアのオリジナル作品とされ、「夏の夜」は夏至祭の頃の不思議な一夜を思わせます。父親が決めた結婚に従えない恋人たちは森へ駆け落ちし、それを追う若者たちも森へ。そこでは夫婦喧嘩中の妖精の王オベロンと王妃ティターニアがおり、妖精パックの悪戯で惚れ薬が使われたことで、人間たちの恋はさらに大混乱になります。一方で、大公の結婚式で上演する芝居を稽古する職人たちも加わり、物語はまさに一夜の夢のような騒動へと発展していきます。
文字だけでは情景を思い浮かべるのが難しく感じたのは、私自身が演劇にあまり親しんでいないからかもしれません。舞台で観れば、登場人物の動きやテンポの良さが伝わり、印象も大きく変わる作品なのだろうと思いました。
続いて
「あらし」
シェイクスピア最後の単独執筆とされる作品。地中海の孤島を舞台に、魔法使いプロスペローが妖精の力で嵐を起こし、かつて自分を追放した弟たちを島へ誘き寄せます。さらに王子と娘を引き合わせ、恋を芽生えさせるなど、魔法を駆使して物語を動かしていきます。最後は復讐よりも赦しを選び、皆で島を後にします。
元々 歌舞伎も喜劇的な場面は全く好みでないので シェイクスピアも悲劇の方が好みかも。 -
Posted by ブクログ
シェークスピアは戯曲という形式もあって、毛嫌いしていました。アガサ・クリスティーの「親指のうずき」の由来があると知って、手に取ってみたという感じです。
最初はとっつきづらかったですが、徐々に波長が合ってきて、楽しく読めるようになりました。「親指のうずき」だけではなく、「ポアロのクリスマス」にも、その引用があることが分かり、得した気分です。
内容はかなりのスピード感で、展開がどんどん進んでいくので、飽きませんでした。ちょっと説明不足じゃないか、と感じる部分はありましたが、舞台だとこれくらいの疾走感で丁度いいのかもと思いました。
魔女の予言から自身の安全を確信していたマクベスですが、その予言の通りにやられてしまうというのが面白かったです。
「マクベス」は「ハムレット」と比較して語られることが多いようです。そうなると、「ハムレット」も読まなくてはなぁ…