福田恆存のレビュー一覧

  • マクベス

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    シェイクスピアの四大悲劇の中で一番短く、「未必のマクベス」を読んだ影響もあり読んでみた。

    武将マクベスが、「あなたは王になる」という魔女の予言を信じて野心を露わにし、殺人も含め権力に執着する話。

    あらすじとしては単純で、話の長さも短いため読みやすい。ただ、時代背景への理解や人間の心理に焦点を当てて考え出すと深みのある内容になっている。

    マクベスのように、みんな内心には野心を持っている。魔女の予言という非科学的な示唆に対して疑いを持ちつつ、予言通りの実行を望んだのは、まだ科学より神の信仰が強く、王家の権力が絶大な時代だったからなのか。
    そこの選択を誤らなければ人の道に背くこともなかったのか

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    2024年10月09日
  • ハムレット

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    基本的教養として。
    海外作家はなぜかハマれない
    けど1600年にはこれが完成してたと思うとすごいよなあ

    いつかやってくることは今やってくる、今やってこないことはいつかやってくる、それが死でもだ。みたいな台詞かっこよかった

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    2024年09月16日
  • ハムレット

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    芝居の脚本みたいな作品で、ほんまそのまま芝居を見てる気持ちになった。
    余白を読むじゃないけど、展開が急でその間に何があったのか気になる作品。

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    2024年09月14日
  • マクベス

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    魔女のフレーズが独特過ぎて覚えたくなる。釜を茹でるシーンは登場する小道具、言葉、全てがドラマチックでどきどきした。臨場感がすごい。終盤ちらっと出てくる少年の、子どもらしいセリフと、子どもらしからぬ達観にぐさっときた。
    舞台も観たいし、他の翻訳も読んでみたい。

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    2024年09月13日
  • ハムレット

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    なんとも難解‥西洋哲学やキリスト教への理解がなければ、とても理解しきれない要素を感じられた。引き込まれるようなような緊張感に、一気に読み進めたけれど、まだ消化しきれていない。印象的なセリフは多かった。

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    2024年09月04日
  • マクベス

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    シェイクスピア原作の戯曲。(台本と言ったほうがわかりやすい?)
    スコットランド王のもとで活躍するマクベスが、3人の魔女の言葉をきっかけに、自身の野心を抑えきれず変貌する。しかし、自らも自身の野心や罪に怯えるようになりおかしくなっていく。
    マクベスや夫人が野心に魅入られ落ちていくさまは、現在の戦争や政争とも共通する部分があり、悲しさと虚しさが強く心に響いた。外国の作品、かつ、昔の作品ということもあり読み進めるのは少し難しく、また、展開もかなり早く何度も読み返すことになったが、細部を追うよりもマクベスたちの心情を追うように読み進めるのがよい。なお、後半の解説で、筋書きの背景や謎についても説明をして

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    2024年07月29日
  • リア王

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    先日読んだ「ゴリオ爺さん」がリア王を意識して書かれたものに違いないとあったので気になって読んでみた。こちらは文章から場面を想像するのに苦労した。特に唐突に道化が出てきて、理解が難しい台詞を言うのに戸惑った。登場する人の感情がずっと嵐のように激しいので読んだあとぐったりしてしまった。

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    2024年08月21日
  • ハムレット

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    最後があっけなく終わったので、もっと延ばしてほしかったのが率直な感想。主人公のハムレットの気質からして、彼はかなり賢い印象があった。しかし、場面としてハムレットの恋人のオフィーリアが死んでしまうところは、当のハムレットにとってもかなり気の毒だと思った。

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    2024年04月09日
  • アントニーとクレオパトラ

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     中年ならではの男女関係、人生観を、本作を通して味わえる。純愛ではない恋愛(というよりは不倫)、年齢を重ねた末に感じたことなど、若者の価値観と、どの点で違うのかを念頭に読むと、この話を楽しめるかもしれない。

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    2024年03月03日
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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     二作品ともに喜劇作品で、悲劇作品のように血みどろな展開や人間の醜悪な部分の描写はとくになされていない。その為、両作品は人間の機知的な要素に注目するといい。とはいえ解説にもあるが、『じゃじゃ馬ならし』は習作時代つまり初期の作品であるためか、『から騒ぎ』と比べると、物語の完成度がやや落ちる。

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    2024年03月02日
  • オセロー

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     シェイクスピア四大悲劇のひとつ。主人公オセローとその旗手のイアーゴー、二人の対立軸をベースに読むと、本作の内容をつかめる。オセローの人間に対する信用が、結果的に破滅へと導き、自身の身を滅ぼしてしまう。ここで一つ注意しなければならないことがある。それはムーア人に関して誤解してはならない点である。解説でも言及されているが、ムーア人は、現代の北アフリカのモロッコにあたる所で、本作で黒人と見なされるオセローは、サハラ以南にいるような黒人ではない。

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    2024年03月02日
  • お気に召すまま

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      領地を追われた公爵とその弟のフレデリックにおける対立関係、また、それぞれの娘であるロザリンドとシーリアの協力関係、さらに、オーランド―等の恋愛関係に注目すると、本作における登場人物の心情を堪能できる。質素な生活ぶりを振舞う兄と強欲かつ妬深い権力者である弟、実の姉妹のように仲睦まじい娘たち、それぞれが抱く恋心と成就するまでの過程。多様な性格と人物像が満載で、人間臭さが残っているのが本作の魅力である。

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    2024年03月02日
  • アントニーとクレオパトラ

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    飛び飛びで読んでしまった、、
    現代の生き方にも参考となるような悲劇的な作風。
    現実的な和訳が身に染みる。

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    2024年03月01日
  • ロミオとジュリエット

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    「恋をやさしいものだとねえ?恋はつらい、あまりに残酷だ、暴君だ、茨(いばら)のように人を刺す。」
    「恋が君につらければ、君も恋につらければよい。向こうが刺せば、こっちも刺せ。すりゃ恋が負けにきまってる。」

    最近、失恋した僕に結構効く言葉でした

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    2024年02月18日
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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    喜劇2編。作られた年代に差があるようだが、「空騒ぎ」の方がストーリーが複雑でおもしろく感じた。「じゃじゃ馬ならし」の序劇に登場したスライがもう一度登場はするが、その後触れられなくなり、役割に疑問が残った。2024.1.21

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    2024年01月21日
  • ハムレット

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    オフィーリアの絵が綺麗だと思い、読んでみた。言葉の使い方が自分には難しいところがいくつかあったため、また読み直したい。

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    2024年01月09日
  • ヴェニスの商人

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    巻末の解題と解説において、ユダヤ人であるシャイロックは単なる都合の良い悪役にすぎず、物語の枠を越えて評価すべきでない云々とされているが、少々その評価には疑問を感じざるを得ない。それは、あくまで文学研究者としてのポジショントークのように感じる。この『ヴェニスの商人』は、現代の娯楽小説や少年漫画のような単純に大衆受けを狙ったものではなく(当時のイギリスではそうだったのかもしれないが…)、もはやこの作品は「古典」である。この『ヴェニスの商人』をジャンプの王道漫画のように、娯楽として楽しむことができる人ならともかく、多くの人は古典として読む以上、時間的な距離と共に評価自体も距離を明けておく必要があるだ

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    2024年01月02日
  • ハムレット

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    もともと、良い悪いは当人の考えのひとつ,どうにでもなるのさ。

    四大悲劇の一つのハムレット。
    ハムレットが叔父であるクローディアスに復讐する物語で話はテンポよく進んでいき最後には悲劇で幕を下ろしてしまう。
    最後は悲劇で終わると分かっていてもどこかで救われるような展開を期待してしまっていた。

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    2023年10月09日
  • ロミオとジュリエット

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    久しぶりに読んだ。

    言動が若すぎる。
    見た目のことばっかり言っているし。
    見た目が好きで熱にうかされて結婚したけれど、保身を図る思いも感じて、子どもっぽさが強い。
    これは名作というよりは、筋が単純でわかりやすいから広く受け入れられた、という作品な気がする。
    あと、劇という形をとっているから成立している作品なのだと感じた。

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    2023年10月04日
  • マクベス

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    1606年頃 シェイクスピア四大悲劇の戯曲。

    スコットランドとノルウェイの戦闘。スコットランドの勝利を牽引したマクベス。帰還の途中の荒野で三人の魔女と会う。
    マクベスは、「王になる」
    一緒にいたバンフオーは「子孫が王になる」
    と予言される。
    予言を期待するマクベスと、マクベス以上に王妃の座を求める妻。王を殺害して国王となる。
    強気の奥さんに翻弄されている様でもあります。
    王となっても、復讐に不安は募る。そのため圧政の暴君となり、政治生命は長そうにない。
    魔女に再び予言を求める。
    「女の産み落とした者の中には、はむかう者は居ない」
    「森が進撃してこない限り安泰」
    女から生まれない者は居ないと安

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    2023年08月15日