福田恆存のレビュー一覧

  • ハムレット

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    有名な古典劇の戯曲で、ジャンルは復讐劇の悲劇です。
    シャイクスピアのものを読むのは
    『ロミオとジュリエット』以来の二作品目になります。

    ぼくは演劇をよく知らないので、
    他の比較してどうだとか、
    現代劇と比較してどうだとか、
    まったくわからないのですが、
    この『ハムレット』に関していえば、
    ストーリーのスピード、セリフの質などから、
    「勢いがあるなあ」と思いました。

    また、
    「悲しみというやつは、いつもひとりではやってこない。
    かならず、あとから束になって押しよせてくるものだ」など、
    名言、警句、機知に富んだ言い回し、多様な比喩、
    アンバランスな狂気の言葉がちりばめられていて、
    シェイクスピ

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    2025年07月10日
  • オセロー

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    わかりやすいストーリー。
    嫉妬は怖い。とはいえ、あまりに簡単に部下に騙されすぎでは?と思わずにはいられない。

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    2017年02月05日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    ネタバレ

    くどい。でも面白い。それが率直な感想。
    初めて読んだ戯曲よりは楽しめたし、話も把握できた。
    でもなかなか進まない。ただ単にそれは、この文体か合わないだけなのかもしれないし、違うかもしれないけど。
    今度は日本のを読む。

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    2016年04月22日
  • オセロー

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    どんなにきれいな言葉よりも
    いっちばん共感したのは下のシーン

    『オセロー』で、酒の勢いで暴れて地位をなくしてしまった
    キャシオーという登場人物のせりふ

    「ああ、ちくしょう、どこにいるのだ、酒の神め!
     まだ名前がないなら、悪魔と呼んでやるぞ!」

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    2016年02月27日
  • リチャード三世

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    この悪人にどうしても惹かれる、グロスター公リチャード。

    史劇は歴史がわからないと難しい。先に解説の家系図をよく見た方がよいかも。リチャード三世は醜いようですが、どっこい、黒いイケメンに思えてくるのは、読書ならでは。

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    2015年11月22日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    ネタバレ

    短いのでさらっと読み進められる。妖精や怪物の登場など、両作ともに登場人物が個性豊かで魅力的。
    (夏の夜の夢)妖精が多すぎて整理するのがちょっと大変。キューピッドの矢の力を持った植物と、うっかりものパックが引き起こす若者たちのてんやわんやが面白い。
    (あらし)何故プロスペローがあっさり許し、キャリバンが突然従順になったのかが謎ではあるが、読者を引き込む展開が続くのであっという間に読めてしまう。

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    2015年09月16日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    夜の夢は妖精に弄ばれる人間たちの滑稽な恋愛模様が繰り広げられます。説明は詳細にしないとだめですね。そもそもなぜこのいたずらっこのような要請に頼んじゃうの王様と突っ込みをいれたくなります。最後は無事幸せになってよかったですね。
    あらしは、もと王様が復讐を果たすべく自分が追いやられた島に、犯人たちを導き、思う存分嫌がらせした後、満足して国に帰る話ですが、こき使われる妖精がだんだんとかわいそうになります。最終的に自由になったものの、読んでる間、やっぱり自由にするのやめたとか言い出したらどうしようかとちょっとはらはらしました。どちらもハッピーエンドな流れで読みやすかったです。

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    2015年08月19日
  • オセロー

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    シェイクスピア『オセロー』新潮文庫

    ー邪推にはもともと毒がひそんでいる、そいつが始めは嫌な味がしない。しかし、ちょっとでも血の中に染みこむと、たちまち硫黄の山のごとく燃え上がるのだ。ー

    どうしてもオセローだけお揃いの表紙が中古で見つけられず…この表紙イヤだ。

    四大悲劇の中で最も読みやすく(話がわかりやすく)、最も小規模で現実味のある話でした。

    間違いなく、デスデモーナの親父さんは悲劇を予期していただろうし、イアーゴーではなくキャシオーを副官に選んだオセローも相応しい人選をしていたんでしょう。

    親の言うことは割と当たっています。
    他人に頼っても恋は成就しません。
    人を騙して出世してもロ

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    2015年06月28日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    初シェイクスピア。
    劇の台本を読んでいるようで、最初は文体に慣れるのが一苦労(笑)まあ直ぐに慣れる。
    長年愛されてきた作品なのだろうか。私にはよくわからない。これが喜劇だからか?
    今度は彼の悲劇の作品を読むとしますか。

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    2015年05月12日
  • ヴェニスの商人

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    ネタバレ

    シャイロックは、ユダヤ人ということで差別され屈辱的な扱いをキリスト教徒から受けていた。
    しかしひょんなことから自分を侮蔑していた貴族で貿易商人アントーニオに大金を貸すことになる。
    この時、キリスト教徒は友人に金を貸すときは利子をとらないという教えに習い、シャイロックも利子を取らないことにする。
    だたし期限までに返済できない場合は、アントーニオの肉1ポンドをいただくという条件で。

    結局、アントーニオは期限を守れず、シャイロックに人肉裁判にかけられることになる。

    差別、人肉裁判、ユダヤ人等の内容がでてくる。

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    2015年03月18日
  • ヴェニスの商人

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    今月の千年読書会の課題本となります。
    子どもの頃に読んだ覚えがありますが、学生時代はどうだったかな。。

    うろ覚えながらもイメージ的には、
    勧善懲悪なカタルシスのある喜劇、との感じでした。

    粗筋としては確かにその通りで、、

    当時は16世紀、大航海時代を謳歌する海洋国家“ヴェネツィア”、
    そこで海運業を営む一人の商人とその周辺の人々の物語となります。

    その義侠心あふれるヴェニスの商人“アントーニオー”が、
    手元不如意な友人“バサーニオー”の結婚資金?を用意するため、

    ユダヤ人の金貸し“シャイロック”から借金をすることに。
    その担保は、航海中の積荷と自分の“1ポンドの肉”。

    あえなく難破

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    2025年03月07日
  • ジュリアス・シーザー

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    ついあのフレーズを日常冗談で使う事が多々ありますが、原作を読んだことがなかったので読んでみました。意外にもシーザーさんが倒れるのが早く、フレーズも前半で出てきてしまったので、え、これからどうなるのという思いで読みました。てっきり、最後の最後にその台詞を呟き終わるものだと思っていたので。英雄になるはずが、言葉をひっくり返され追われる身となり、最後はシーザーのもとへ行ってしまうブルータスもちょっと利用された感で可哀想になりました。

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    2014年07月05日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    初シェイクスピアです。夏の夜の夢はセリフが派手で、登場人物も思い込みがはげしくていろんな意味ですごかった。よくあんなセリフがすらすらでてくるなー。
    あらしは挫折しました…(^^)

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    2013年12月12日
  • 夏の夜の夢・あらし

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     夏の夜の夢のほうは、「ガラスの仮面」でも演目に選ばれたよく知られる喜劇。ただこれは台本を読んでるようなものなので、洋の東西を問わず様々な例を情緒たっぷりに出しながら愛を語りまくるという眩暈がしそうな文が続き、眠くて仕方ない。パックのキャラクターといたずらが清涼剤になるのがよくわかった。
     「あらし」のほうはざっくりいえば復讐物語なのだが、主人公プロスペローはなるほどたしかに名君だったのだろうなと思わせる言動が多く、彼を助けた人物も劇中で推察することができるし、傑作と呼ばれるのもうなづける。特にエーリアルに語りかけるプロスペローが好きだなあ。面白かった。

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    2013年10月19日
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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    ヴィンセンショーにルーセンショーにペトルーキオーにホーテンショー。グルミオーとグレミオーが違うと分かるまでにずいぶん時間がかかりました(笑)。内容は最高ですけどね^^;

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    2013年07月14日
  • ジュリアス・シーザー

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    悪政を働く権力者に、正義感あふれるもの達が反逆を起こすも、元権力者の身内に民衆を煽動され、正義感から行動したもの達が追いつめられてしまうというシンプルなストーリーで分かりやすい内容である。
    正しいことを貫いたはずが、報われないという結末が悲しいが、潔く自決を選ぶ姿は日本の武士道を思わせる。

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    2013年02月28日
  • アントニーとクレオパトラ

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    ジュリアス・シーザーの続きといえば続き。あのアントニーがこうなるのか。4大悲劇を挟んでこれを書いたとのこと。ジュリアス・シーザーは当時の政治不安が反映されていたというが、これはどうなんだろ。

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    2013年01月04日
  • 黙示録論 ──現代人は愛しうるか

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    1930年、D. H. ロレンス最後の著作とのこと。
    本書の冒頭と最後で語られるところによると、ロレンスは少年時代から既に、キリスト教の「道徳臭」がイヤでたまらなかったようだ。この感覚はおそらく、19世紀末以降は普遍的にヨーロッパ人に共有された「時代の空気」であったろう。
    ロレンスは「黙示録」はキリスト教の文脈にさえそぐわない、異教的で、破壊への情欲に満ちたシロモノだと断ずる。そもそも「黙示録」の著者とされるヨハネと「ヨハネ福音書」の著者とされる人物は別人だと主張する。「黙示録」ではもともと異教趣味に満ち、イエスの「愛」にまったくそぐわないような、強者への復讐の願望/怨恨にあふれた書物であり、

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    2012年12月30日
  • お気に召すまま

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    ネタバレ

    「アーデンの森のロザリンド」を演奏するにあたり、読んでみました。
    曲だけを聞いていた頃は、絹のようなドレスをまとったロザリンドが靄の中、父を探しアーデンの森を彷徨う幻想的な情景を想像していました。

    原作を読んであれあれ?
    アーデンの森を目指したのは確かに追放された父がいるからという理由があったけれど、ロザリンドは男装しているし、一目惚れしてしまったオーランドーへの初めての恋で心は狂わんばかりだし・・・


    父を探して森を彷徨うというよりも、恋しい人を思って彷徨っているのはロザリンドの心だったのですね。

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    2013年12月29日
  • アントニーとクレオパトラ

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    「神々は、我々をあくまで人間に留めておこうとして、何かしら欠点を与えるのだ」女王に心奪われ堕落しながらも、それを自覚し這い上がろうと王者の気質と自尊心を失うことなくふるまう。欲情と裏切り激しい感情がぶつかりあい目まぐるしく展開が変わっていく。読後に感じたのは、シェイクスピアを理解するにはまだまだだな~と無力感と疲弊だけが残った。

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    2012年04月22日