福田恆存のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
坪内逍遥の写実主義にはじまった近代日本文学は
現実と人間の精神を相対化していった
そして私小説のスタイルが登場して以降、日本の作家たちは
脚本家と俳優を兼ねるような存在になった
全人的な表現がひとつの理想とされ
作家たちは破戒的な生き方を競ったものである
さらに白樺派の志賀直哉が登場するに至り
彼らは己のエゴイズムによって
相対的に現実を確立するという逆説をみた
それが昭和以降
なにかと批判を受けることとなった自然主義の流れである
一方、そういった流れと一線を画したのが
例えば夏目漱石や森鴎外であり
芥川龍之介であった
彼らは、俗情と自我のせめぎあうはざまに
自らの肉体を置いた者たちであった
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Posted by ブクログ
物書きの端くれでありながらシェイクスピアを一冊も読んだことがない……いや、ロミオとジュリエットくらいはどこかで読んだ気がしないでもないけど、とにかく「タイトルは聞いたことある」で止まってる作品があまりにも多いと感じたので手に取ってみたのがこの作品。
結果として、自分はあまり楽しめなかったので過去を振り返ることなく今を生きるか……という結論に落ち着いた。
とはいえ、「シェイクスピアの時代で物語は完成してる」なんて言葉を聞いたことがある理由は頷ける気がする。セリフ回しが昔の時代に合わせたものなので、一言一言の機微みたいなものを感じ取ることはできなかったんだけど、劇だからなのかどれもこれもリズムがよ