福田恆存のレビュー一覧

  • リチャード三世

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    シェイクスピア 「リチャード三世」

    いろいろな見方があるのかもしれない。解説者は 史劇、復讐劇 と見ている。ピカレスクとしてリチャード三世を英雄視する読者もいる


    私は この物語を 悲劇として捉えた。リチャード三世を人生の失敗者とみている。


    *自分で自分を呪う人生
    *母から自分の死を望まれる人生
    *自分が死んでも誰も悲しまない人生
    *最期の言葉「馬をくれ、代わりに国をやる」〜手段を選ばず 手に入れた王位の価値が 馬より低いこと に気付いた人生

    から考えると「リチャード三世」は 悲劇としか思えない


    解説者は リチャード三世のハンディキャップ(コンプレックス)と悪事は結びつかないと捉

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    2020年05月17日
  • ヴェニスの商人

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    シェイクスピアを読み始めて、マクベスに続いて二作品目。

    【感想】
    痛快な裁判がまるで一休さんのようで、楽しく読めました。

    【この一文】
    ただし、そのさい、クリスト教徒の血を一滴でも流したなら、お前の土地も財産も、ヴェニスの法律にしたがい、国庫に没収する。

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    2020年04月04日
  • オセロー

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    ひどい。。作品がということでは当然ない。運命というかイアーゴーというか。デズデモーナもオセローも可愛そう過ぎる。筋を知っていて読むからか、一層辛かった。

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    2019年11月08日
  • サロメ

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    訳が素晴らしい。この手の言い回しが心地よく感じる人とそうではない人がいるので万人には勧めないが、私はこのような訳がモウレツに好きなのです!
    後半のサロメのしつこさには舌を巻きます…

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    2019年09月18日
  • サロメ

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    仰々しい感じを受けるが、王と妃と妃の娘、予言者が登場する宴会場での出来事を劇にしている。位の高い人たちは、やたらと人を殺したがる生き物になるらしい。ドラマチックな展開だが、共感する人物も登場せず傍観者として置き去りにされた印象を持つ悲劇かな?

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    2019年06月13日
  • サロメ

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    オスカー・ワイルドが、旧約聖書の一篇にアレンジを加え、戯曲にしたもの。
    少女の狂気じみた恋情は、好きな人は好きだと思う。

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    2019年05月07日
  • アントニーとクレオパトラ

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    解説から引用
    「アントニーとクレオパトラにとって、人生の移ろいやすさはわかりきったことであり、数多くの変化を目のあたりにしてきた彼らを今更何の変化も驚かすことはできない。人生の移ろいやすさこそ移ろいゆくことのない唯一のものなのだ。」
    というような解釈をとるもとらないも多様である
    というのが小説や演劇と違う戯曲というもの
    史劇としてはアクティウムの海戦における動機は本筋でないのが残念

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    2018年11月12日
  • オセロー

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    イアーゴーのような輩は確実に存在する。
    ・「盗まれて微笑する者は盗賊より盗む者なり、益なき悲しみに身を委ぬる者はおのれを盗むものなり」

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    2018年11月04日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    「夏の夜の夢」の原題は「A Midsummer Nights Dream」。Mid Summer-Dayは夏至で、MidSummer-Nightsは、その前夜。翻訳された方によれば、日本での題名は通常「真夏の夜の夢」とされているけれど、真夏というと日本でイメージする夏真っ盛りの暑さと、イギリスでの夏至のころの爽やかな初夏の陽気は全然違うので「夏の夜の夢」と訳しましたとのこと。ご本人も言っておられるように「夏の夜の夢」でも、おそらくイメージに爽やかさは望めそうにないので(そうでなくとも昨今のこの暑さ)、現代通りに「夏至前夜」でも良いくらいに思う。
    この「夏至前夜」は、西洋では妖精が跳梁し薬草の効

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    2018年10月02日
  • サロメ

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    78ページ間に渡って同じセリフを何度も繰り返しながら進んだ物語が、ラスト5行だけで一気に覆って予定調和に落ちる構成が面白いと思います

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    2018年10月20日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    期せずして永遠に続く美貌を手に入れてしまったことによる悲劇。
    老いること、醜く歪むことが、どれだけ彼を留めさせることができただろうか。
    ブラックジャックの「人面瘡」を思い出した。

    この本はとにかくヘンリー卿の印象が強い。
    ドリアンもそこそこ警句じみたことは言うのだけれど、何故かヘンリー卿に比べて非常に薄っぺらく見えてしまう。

    1つ文句を言わせてもらうなら、裏表紙の豪快なネタバレ。
    確かにストーリーの行く末自体は予測しやすいし、この本の魅力の一端でしか無い。
    でも裏表紙に書いちゃうのは違うでしょう……。

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    2019年01月26日
  • オセロー

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    シェイクスピア四大悲劇のひとつ「オセロー」。
    勇敢な将軍オセローが副官に任命されなかった不満うぃ抱く旗手イアーゴーの策略に堕ちる。イアーゴーのでっちあげたオセローの妻デズデモーナの不義を嫉妬したオセローは、愛する妻を絞め殺してしまう。

    「オセロー」については、四大悲劇のひとつということ以外の予備知識は殆ど無い状態で読んだが、戯曲に対する先入観がなくなったおかげか、特に読みにくさもわかりにくさも感じることなく愉しめた。

    オセローを欺くために、隠れさせたオセローに聞こえるように副官キャシオーとイアーゴーが話す場面などは特に面白かった。

    愛し合っているのに、何故一言相手に訊ねて疑いを晴らさない

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    2017年01月27日
  • アントニーとクレオパトラ

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    シェイクスピアの悲劇の終わりを告げる作品。
    ジュリアス・シーザーと同様に、伝説や物語ではなく、英雄の生き様を追うという点で、他の喜劇や悲劇とはまた性格の異なったものとなっている。
    人間が生きて死ぬことを追っていくということは、その一生にどのような意味づけを見いだすかで大きくその姿を変える。しかも、今回はワールドワイドに動く世界で、ローマとアレクサンドリアという趣きの異なる世界の行き来。場所だけでなく、人間も、三頭政治の世界からクレオパトラの世界、甘い宴の世界と、激しい戦争の世界と、緩急が綴れ織りのようにやってくる。とてもじゃないけれど、ひとつの劇で収まる規模の話ではない。それをひとつの舞台の中

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    2017年01月22日
  • じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ

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    シェイクスピアの初期の喜劇。
    いかにも試行錯誤を続けた感じ。じゃじゃ馬ならしの最初に出てくる酔っ払いの効果や空騒ぎの急激に変化する人間関係など、役者が自由に動いている感じはあんまりしない。一生懸命、筋を成り立たせようとしている感じ。
    そうではあるが、すでにことば遊び、目まぐるしいナンセンスの応報、ずれた人間関係のパーツとその解消、たくみな心理要因を活かした関係の色彩といった、今後シェイクスピア花開かせていく力の数々の萌芽はもう十分に感じられる。
    あまりのナンセンスの多さに、訳者は大変苦労されたのではないかと思うが、厳密な意味での訳ではなく、多少意味を損ねても、その勢いや快活さを壊さぬよう、苦心

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    2016年12月18日
  • オセロー

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    オセローを陥れる イアゴーも悪い奴だが、オセロー自身も浅はかだ。出てくる人はみんな表面的にそう思われている人格では無かった・・ ということでもあるんだなあ。女性の書き方が単純すぎるよ シェイクスピアorz

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    2016年09月18日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    深夜ドラマでこの作品を知って、いつか読まなきゃと思いつつ5・6年経ってしまいました。オスカーワイルドや彼の他の作品については何も知りませんでした。
    肖像画が本人に代わって年をとる、というストーリーがわかりやすかったので、読みづらい文体でも読み進むことができました。特にヘンリー卿の(ワイルドの?)人生観が多すぎるくらいに散りばめられていたので、ひとつずつ咀嚼していたら時間がかかってしまいました。でも、印象に残る台詞ばかりで、納得するところも多かったのでとても興味深かったです。女性観については女性として、おや?と思う部分もありましたが。


    美という芸術に捕らえられた少年が「罪」を巻き込んで「成長

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    2016年08月04日
  • オセロー

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    シェイクスピアさんは、悲劇の十年の前に愛人を敬愛していた紳士に寝取られたという過去を持っていたそうだ。事実そうかどうかは、わたしが怠惰な質なので未だ明確にはなっていない。
    しかし、オセローはそこを乗り越えるために書かれた戯曲なのではないかと。そうわたしには思われてならない。世の女性の淫らさを詰り尽くすことで逆に聖なる存在に祀り上げる。確かに福田先生が仰るように祭儀的(しかも、猜疑的。)な演劇である。
    きっと、シェイクスピアさんはオセローになりたかったに違いないな。わたしもなりたい...

    Mahalo

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    2016年04月12日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    耽美と頽廃の世界。やっぱり良い。ヘルムート・バーガーもドリアン・グレイを演じたことがあるらしい。納得!

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    2016年02月15日
  • ジュリアス・シーザー

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    四大悲劇(ハムレット、オセロ―、リア王、マクベス)執筆の直前に書かれた政治劇で、そのほぼ全てをプルタークの『伝記』から取っている。
    英国では、知識人・エリートと呼ばれる人々はみなシェイクスピアを読んでいると言われるが、中でも、現在最も読まれているものは本作品であろうと言われ、教科書にも取り上げられているのだという。
    本作品では、シーザーが絶命寸前に言った「お前もか、ブルータス?」の台詞があまりにも有名だが、クライマックスはむしろ、ブルータスがシーザーを暗殺した後、市民の前で、「おれはシーザーを愛さぬのではなく、ローマを愛したのである」と演説して市民を納得させた直後に、シーザーの腹心であったアン

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    2016年01月11日
  • ドリアン・グレイの肖像

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     類いまれなる美貌をもち一切老けないドリアンと、ドリアンの悪事によって老けていくドリアンの肖像画。美貌が重荷になり、自分の人生こそが芸術だと他人に称せられるドリアンの人生の恐ろしさは、一生共感できないと思う。そんな自分の人生に苦しんだ結果ドリアンがとった行動は、解説の方がおっしゃるようにまさに真面目なモラリストであるドリアンらしくて、小説のラストとしては好き。

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    2015年11月29日