福田恆存のレビュー一覧

  • 夏の夜の夢・あらし

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    特に夏の夜の夢が気に入った
    とにかく紡ぎ出される言葉の一つ一つが美しく、原語でもいつか読んでみたいと思った

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    2024年04月13日
  • ハムレット

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    ハムレット
    ウィリアム・シェイクスピア
    福田恆存 和訳 
    1600年ごろの超有名な戯曲。戯曲文学という物に慣れないせいか、いちいち巻頭の人物名と役柄の一覧をスマホに写して1ページに直して参照しながら読んだ。
    シェイクスピアが劇作家として活躍したのは1590年から1611年まで(日本では関ヶ原合戦の前後、シェイクスピアは47歳で引退しているので活躍の年代は短い)この作品は円熟味を増した1600年代初頭の悲劇作品の代表作です。
    あらすじは城に現われたデンマーク元国王(ハムレットの父)の亡霊から、前王の死は現国王である叔父による殺害であるという事を告げられた王子ハムレットは固い復讐を誓う。
    道徳的で

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    2024年03月10日
  • ハムレット

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    デンマーク王子ハムレットは、先王である亡父の亡霊より現王クローディアスが父を殺したという事実を知る。
    我が叔父であり義父となっているクローディアスへの復讐を誓うハムレットだが。悲劇四部作の一つ

    名台詞、名場面の大渋滞で、尚且つストーリーも面白く、ぐいぐい引き込まれていった。これぞ名作。シェイクスピアやばい。悲劇四部作読みたい。
    ネタバレ怖いんで(今更だけど未読の人はできるだけラスト知る前に読んで〜!)
    戯曲、大丈夫かな?(演劇あまり興味なし、映像化作品苦手)と思ったけど→

    面白いお話だとそういうの、気にならないわ(笑)むしろ誰のセリフかわかるから脳内再生しやすい。
    しかも、戯曲ならではのド

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    2024年01月19日
  • リア王

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    分配される領土のことだけを考え、得るものを得たら父リアを見捨てる上の二姉妹、父を尊敬するがゆえに自分の正直な気持ちを言ったばかりに父から激怒され勘当までされたのに最後まで見捨てなかった末娘。

    人ってバカというか、大事に思ってくれる人の気持ちは見えなくて、見えるのは自分の承認欲求を満たしてくれるものだけ。って、リア本人だけでなく、大事に思っていた末娘や忠臣や、周りの人にも救いがない。

    で、リアは何者だったのだろう。一番大事な人をないがしろにして、口が上手いやつを高く評価し、ほんとうに助けてくれる人がしていることには気づかず、自分の悲劇しか考えない。いまの社会もほぼ同じことが起こっていると思う

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    2023年12月12日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    オスカーワイルド3冊目。また瘴気に当てられた…大筋のストーリーこそベーシックだと思いますが、とにかく会話と思考の逆説に次ぐ逆説。真理のようにも気取っているだけのようにもとられるけど、主要な登場人物3人こそワイルドの分身なのだろうと思います。

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    2023年12月07日
  • マクベス

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    自業自得のお手本のような悲劇、故に時代を超えても楽しめる一冊した。
    少し台本の様な文章は詳細が省かれているような書き方も相まって、読んでいるのに観劇している気分になれました!
    脳内で勝手に宝塚歌劇団で再生してしまいました!

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    2023年08月17日
  • ヴェニスの商人

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    空いた時間で久々に再読。
    個人的にシェイクスピアが好きなので何を読んでも文句なしになってしまいますね。

    いつか本場のオペラで観たいものです!

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    2023年07月28日
  • ヴェニスの商人

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    解題、解説を読んでみると、この話のネタはすでに存在していたようだ。しかし、画家のピカソがパクりばかりしていたこと、面白いものは普遍的に面白いということを考えると、それも悪くないと思う。

    私も実は、後からこの本の内容を叔母から聴いていた記憶が甦った。ポーシャが「血を流さずに」といったくだりは小気味よかった。

    シェイクスピアは英国の人であるはずなのに、なぜイタリアの話を書くのかなと少し思った。

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    2023年06月12日
  • ヴェニスの商人

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    初めて読んだシェークスピア先生の作品。

    かの有名なシェークスピア先生の作品なので、
    少し構えて読みはじめたのもの、難しすぎてわからないなどあまりなかった。

    普通に現代人の道徳感ではいかがなものかと思う場面が多々あるが、執筆された年代ではどうだったのだろうか?

    喜劇にも悲劇にもなり得る作品だと思いました。

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    2023年06月04日
  • サロメ

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    今度オペラを見に行くので、久しぶりに読みました。かれこれ10年ぶりくらい…?以前読んだのは高校生か大学生なりたてかの多感な時期で、ひどく美しく耽美な戯曲に、そしてその日本語を書いた福田恆存に、くらくらしていた記憶がある。
    久しぶりに読み返してそこまでの陶酔感が得られなかったのは、再読だからか、年だからなのか…再読だから、だといいんだけど笑

    ドリアンなども読んだ身からすると、いかにもワイルドらしい表現、特に月に対する表現に、にんまりしていた。
    「月を見るのはすてき! 小さな銀貨そつくり。どう見ても、小さな銀の花。冷たくて純潔なのだね、月は…さうだよ、月は生娘なのだよ。生娘の美しさが匂つてゐるも

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    2023年06月01日
  • ドリアン・グレイの肖像

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    昨年の『禁色』、今年の『標本作家』ときて、ようやく『ドリアン・グレイの肖像』にたどり着きました。本に関しては、読むべき時におのずと手に取ることになるという(?)運命論者なので、来るべき時が来たという感じです。
    学生時代に『サロメ』にはまった時に、なぜこちらを手に取らなかったのか。福田恆存が好きだと話し合える友人がいたのに、なぜこの本を手に取らなかったのか。もう彼と話し合えることがないのに、今更彼にぴったりな本達を読むことになっているなんて、なんと残酷なのだろうと思います。でも私たちにとって、美しいものは悲劇的であるということはあまりに自明なことなので、きっとこれで良かったのだと思う自分もいます

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    2023年03月05日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    「あらし」は今のところ僕の中でシェイクスピア作品のトップ。
    なんて綺麗な表現の数々なんだろう。
    悲劇作品の名言とはまた違う名言の数々。シェイクスピアの引退作品であることをふまえたエピローグに感動。

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    2023年01月08日
  • リア王

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    1600年代の作品だが、登場人物に台詞を言わせる事によって、緻密な人間関係が生まれている。
    娘に裏切られる王と争いが起因して家族皆が命を落としてしまうなんて。

    ケントやエドガーが、
    最終的に謀反人に向かって行く様は、胸が熱くなった。

    娘が父を陥れる心情は、この時代には珍しいのか
    心理描写が上手く描かれている。

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    2022年09月01日
  • ハムレット

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    こういう潔癖な人間が欺瞞だらけの世界に我慢ならず狂っていく話がすごく好き。台詞の言い回しが格好良いというかウィットに富んでいるのも良いです。この世の関節は外れてしまった…。

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    2022年08月29日
  • ハムレット

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    ネタバレ

    高校生の時以来、10年ぶりくらい?に再読。当時シェイクスピア作品を他にも読んでいたが、どれもふーんという感じであったので、私も若い時があったのだなあとしみじみ…。読み返してみたら、これが本当に面白い。。信頼している福田恆存の訳で。

    II-2
    「燃ゆる星 空行く日
    疑うきみの 心かなしく
    見せまほし わが心
    いつわりの世に まことのあかし」
    訳が美しいです笑

    Doubt thou the stars are fire,
    Doubt that the sun doth move,
    Doubt truth to be a liar,
    But never doubt I love.

    III-1

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    2022年08月22日
  • オセロー

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    シェイクスピア四大悲劇の一つ。
    私にとっては、これが2作目に当たる。
    かなり面白かった。

    ハムレットは父を思うがゆえに悲劇に陥った。
    オセローは妻への愛が裏切られたために悲劇に陥った。
    どちらも家族を思う愛が悲劇を招いている。
    愛と憎は表裏一体の関係にあることを気づかせてくれた。

    あと、ストーリー展開が実は単純なことに驚く。
    オセローを恨む者がオセローを貶めようとするのだが、この策略はとんとん拍子で上手く行く。
    もちろん、この方法はストーリーの軸ではないのだが、こんなに簡単に策略が上手くいくのを見ると、「この作品はやはりフィクションなのだ」と気づく。
    事実は小説より奇なりというが、まさにそ

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    2022年07月24日
  • リア王

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    シェイクスピア作品の中で最も愛している作品です。人間の愚かさが招く悲劇の大きさに因果の不均衡を感じます。それが世界であると知りつつも救いを求めたくなる、やるせない気持ちが心を抉ります。一生消えないであろう深い傷を付けられた感動的な作品です。

    ところで自分の記憶のリア王と結末が違っていてビックリ。どうやらシェイクスピアが参考にしたリア王の作品がありそれをシェイクスピア作品だと思っていました。
    調べてみたら、なるほどなるほど。気になる方やまだ読んだことのない方には是非ともお勧めしたい一冊です。
    傷友になりましょう。

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    2022年02月06日
  • 夏の夜の夢・あらし

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    バレエの演目が大好きで、思い出深いこの作品


    学生時代以来で読んだけど、この品のあるドタバタ喜劇、面白くて面白くて笑いながら読みましたー。
    楽しかった☺️
    戯曲がこんなに楽しく読めるようになったはお嬢が演劇やってくれたおかげかと思う。

    一緒になりたいライサンダーとハーミア、
    ハーミアの父から信頼を置き、ハーミアを想うデメトリアス、
    デメトリアスに恋するヘレナ。
    この4人が、妖精の王オーベロンと、パックの媚薬せいで恋敵が入れ替わり…
    恋のお話しもやっぱり好きだけど、

    大公が庶民の演技をあたたかく見守る、
    5幕の劇中劇のシーンがなんだか良かったなぁ。
    出来るトップは部下たちをも尊重するのね…

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    2022年02月05日
  • ジュリアス・シーザー

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    「ブルータス、お前もか」
    「賽は投げられた」
    セリフが独り歩きしてしまっている作品。私もそのセリフしか知らなかったのだが、その背景をようやく知れた。

    シェイクスピア四大悲劇前に執筆された政治悲劇で、大雑把に史実をなぞる展開になっているのでローマ史の勉強にもなるかも。

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    2022年01月30日
  • ハムレット

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    各々の生き方が力強く、けど運命とは計り知れない。そう思った内容だった。結局の所、はっきり分かってる事が少ないから本当に考察が楽しくなる。あと名言が多すぎて最高だ……
    「to be or not to be, that is the question.」

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    2025年11月19日