瀬名秀明のレビュー一覧

  • 2030年の旅

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    【収録作品】「逍遙」恩田陸/「144C」瀬名秀明/「里帰りはUFOで」小路幸也/「AI情表現」支倉凍砂/「五十歳」山内マリコ/「神さまがやってきた」宗田理/「革命のメソッド-2030年のMr.キュリー」喜多喜久/「自殺者ゼロの国」(エッセイ)坂口恭平
     喜多喜久の作品以外は、「小説BOC2」2016年7月(中央公論新社刊)初出とのこと。

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    2017年11月21日
  • デカルトの密室

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    「ぼくらの意識は頭蓋骨の中に閉じ込められている。でもインターネットはそうじゃない・・・」ネットに人間の意識をつなげられたら・・・どんな世界が出現するのだろう、個人の肉体に付随した自意識を開放するとどうなるのか・・・

    その心(自意識)が、宇宙を現実化しているのならば、人間は、この宇宙から逃れることはできないのだ・・・など、小説のストーリーには魅力はないが、上記のような問題提議はおもしろい、この様なお話しが好きな方におすすめ(笑

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    2017年10月21日
  • BRAIN VALLEY(下)

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    ネタバレ

    途中までは孝岡と一緒にどうなるのかドキドキしていたのだが、最後は話に置いていかれた感。結局神?はどうなったのか、ハナやラットは何をしたのか、鏡子はこれからどうなるのか、よくわからないまままとめられてしまった感じ。孝岡が神について考える辺りまではすごかったのになぁ。
    結局神?が顕現した理由がいまいちわからず、形態形成場の話は忘れ去られていた。science fictionであるからには、一応の理論付けをしてほしかった。と思ったけど、これはSFでなくホラー?

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    2017年06月16日
  • BRAIN VALLEY(上)

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    ネタバレ

    アブダクションと臨死体験の原因、ハナの脳の動きの測定方法などは、読み返してもやはり難しくてよくわからなかった。雰囲気だけつかんでおけばよいか。
    アブダクションを科学的に説明したと思ったら、まさかの形態形成場仮説で、やはりSFだったかという。しかし、形態形成場仮説は、内容としてはオカルトとしか思えず、グリセリンの都市伝説も眉唾らしいのだが、シンクロ二シティという現象が想像できないかといえば、ありうるような気もしてしまうので、なんとも面白い仮説だと思う。

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    2017年06月15日
  • パラサイト・イヴ

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     最初は、科学知識をちりばめた医療もののサスペンスドラマという感じで手堅く始まるのだけど、途中からあれよあれよという間にものすごい世界に連れて行かれる。そのあたりを、快感と思うか違和感が勝るか、そこが評価の分かれるところだろう。

     僕は、どちらかといえば違和感が勝った方かもしれない。「まさか、それはないだろう。だったら笑うけど」と思ってたことが、小説内で本当に起こっていったから。まして、ラスト近くになると想像を遙かに超えて、読み始めたときとまったく別の物語になってしまった印象さえした。「ドクターX」を見ていたら、いきなり「昭和版仮面ライダー」になってしまったような。「びっくりしたなあ、もう」

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    2016年12月21日
  • パラサイト・イヴ

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    私が高校生の頃に映画館でやっていました。
    主演は柳葉敏郎と葉月里緒奈でした!
    葉月里緒奈さんの妖艶さがイブらしさを出し切っていたような気がします。

    さて、本作品は脳死による腎臓移植の問題点についての前編

    ミトコンドリアの叛乱による後編となっており、医療、生物学、ホラー及びSFと様々な要素を含んでおります。

    ミトコンドリアイブのセリフに、主人公以上に色々な意味でドキリとさせられたのは私だけでしょうか?

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    2016年08月17日
  • 大空のドロテ : III

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    なんかもう一つのルパン作品を見ているような終わり方だった。
    らしいといえばらしいが、もうちょっとみんなのそれぞれが見たかったかな〜。

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    2018年11月25日
  • 大空のドロテ : II

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    まずます面白くなってきた

    作者は、飛行機を自分で操作する感動を伝えたかったのかな

    最終巻を早く読みたい

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    2018年11月25日
  • 東大博士が語る理系という生き方

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    20代後半から30代前半の東大出身の博士(博士課程在学中も含む)8人が、東大に入るまでの道のり、現在の研究テーマ、科学者をめざす若者へのメッセージなどを語っている。
    自分は文系なので、理系の人の生き方を知るという点で興味深かった。特に、堀部直人氏の「科学の世界地図をつくる」のが科学者の醍醐味であるという指摘や鞍馬彰義氏のインフルエンザ治療薬を例にした創薬のステップの説明が印象に残った。

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    2015年12月23日
  • パラサイト・イヴ

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    凄いとは思う。
    これだけ専門性の高い知識と
    ホラーを織り交ぜられて。

    でも…なんか気持ち悪くて好きじゃない。
    救いがない感じが後味悪い・・

    同じような話しで一般ウケするのは
    東野さんの変身かなぁ・・

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    2015年10月18日
  • パラサイト・イヴ

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    発売当時、映画化の影響も有り相当売れていたので愉しみしていたのですが、実際読んでみるとホラーとしてもバイオ SF にしてもいまいちというか、どうも納得のいかない感じでした。
    B 級ホラーというか、B 級 SF というか、その線だと思って読めばけっこう楽しめたかもしれないんですけどね。(^^;
    せっかくだから、タイトルを「色悪魔 溶解女」とかそんな大映とか日活とかそんな感じのにしておけば、無条件で楽しめたかも。というか、いっそ読まなかったかも。(^^;

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    2015年06月27日
  • デカルトの密室

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    さすが科学者作家瀬名秀明という感じです。凄い作品だというのは判るんですが、私にはちょっと難しすぎました。ある程度理系の素養が無いと厳しいかなあ。

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    2014年08月24日
  • パラサイト・イヴ

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    漫画の後に小説を読みました。
    うーん、私は漫画で十分だったかもしれません(笑)
    原作の方が性的にグロいと思った記憶が。

    でも日本人に細胞小器官のミトコンドリアについて知らしめたんだから凄いですよね。
    私の友人はこの本を読んで、最終的に大学でミトコンドリアの研究をしてました!

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    2014年08月10日
  • デカルトの密室

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    SFミステリー。
    久々に、分量も内容も濃い小説でした。
    人間と機械の境界は何か。そんなのは考えてもわからなかった。
    森博嗣『すべてがFになる』を思い出す内容も少々。

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    2014年07月09日
  • 新生

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    あまりの斬新さと難解さのため、素直な小説としての評価は難しいけれど、瀬名さんの深い想いはやはり心を打つし、感銘を受ける。毎回の新しいビジョンの提示はSFの王道と言えるのかもしれない。
    小松左京さんへのオマージュと著者自らが語る本作たち。
    「果てしなき流れの果てに」を読んだ時の感情が甦った。

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    2014年04月23日
  • 新生

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    読み進めるにつれ、小松左京へのオマージュが濃くなっていく。作者がSF作家クラブの会長に就任したあたりから、作品の文系SFへの傾倒が目立っていたが、本書はその到達点であるように思える。小説を一冊仕上れば、テーマとして取り上げた事象の啓蒙書が一冊書けるはずという作者の持論でいけば、あとがきにも触れられていたとおり、小松左京の諸作と本書との関連についてのべた啓蒙書のようなものが書かれるべきと思われる。しかしながら、出来れば、次は、別の系統の作品を読んでみたい。

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    2014年04月07日
  • 新生

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    世界の倫理観をシミュレートしたシステム「メタファー」人々の関心や想いの向かう先、刺激と変化を無数の矢印で表現。完全自立型人工知能「HE」シリーズ。

    超絶した天才が織りなす理論、作られる世界だから、一般人には理解しがたくても、仕方がないのだね。

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    2014年05月31日
  • 大空のドロテ : I

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    普通に冒険してる。
    少年と少女、飛行機のロマン、メダルに秘められた王家の謎、古城の探索、不思議な兵器と追ってくる男たち。
    本家ルパンとかラピュタっぽいイメージが湧く。

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    2014年02月10日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    薬剤師免許を持つSF作家という異才の人、瀬名氏。この人の小説を読んだことはないんですが、どっかで科学の本に関する書評を見たことがあって、それ以来、なんとなーく気になっていた方です。

    これはそんな瀬名氏による、科学に関する様々な本の書評を集めたものです。新聞や雑誌に載せたものを再録しているという形なので、基本的には「面白くなかった本」というのは紹介されてません。一応、論の掘り下げ不足などが見られる本については注文をつけたりしてますが。

    科学と言っても範囲は広く、専門の薬学や関心が深いと思われる宇宙に関する本はもちろんのこと、生物学や物理学、地学などもざーっと網羅されてます。新書サイズであるこ

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    2013年11月21日
  • 大空のドロテ : I

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    ネタバレ

    ルパン等、実在の人物として描く物語も、現段階では消化不良。ルパンやシャーロック・ホームズは子供の頃に読んだきりで本の題名すら覚えていない状況だから、内容なんてさっぱり覚えていない。ということで、たぶん、あまり楽しめていない。まだ、冒険とか、手に届くところの時代で、そのワクワク感みたいなものは感じるんだけど。

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    2013年09月17日