瀬名秀明のレビュー一覧

  • BRAIN VALLEY(上)

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    脳内の秘密にも迫りつつ、エンターテインメントとしても非常によく出来た作者渾身の一冊
    臨死体験をした人たちが、天国であったりアブダクションにあったりする理由が、論理的かつ精緻に描かれているのが印象的。

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    2016年04月12日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    この本とってもよかったです。
    科学書の書評集なんだけど、とにかく読んでいると読みたくなる本がたっくさん。
    ドッグイヤーをしていったら、気づけばほぼすべてのページの角を折ってました。読み終わったときは角っこが異様に分厚くなってしまった。

    この本なにがよいかというと、読むべきベストセラーとか名著100とかそういう感じじゃないんです。
    著者の瀬名秀明さんが科学書を読んでほんとによいと思った本を紹介してくれているんだと思います。

    それは前書きにも明記されています。
    中身もいいんだけど、わたしがとても良いとおもったのは、前書きでした。
    「日本では進路を決めるとき、理系・文系というわけか

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    2014年04月26日
  • 大空のドロテ : II

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    通勤時に読んでたので、駅着いちゃって、ちょっ?!どうなるの?って、思いながら読み進めてました。

    前巻ではほぼわからなかった謎が表に出てきて、でもまだまだわからないまま。早く先が読みたい

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    2014年02月24日
  • デカルトの密室

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    ヒト型ロボットが実用化された社会。ロボット学者の祐輔と進化心理学者の玲奈は、ロボットのケンイチと共に暮らしている。三人が出席した人工知能のコンテストで起こった事件から、悪夢のようなできごとは始まった。連続する殺人と、その背後に見え隠れする怜悧な意思が、三人を異世界へ引き寄せる――。人間と機械の境界は何か、機械は心を持つのか。未来へ問いかける科学ミステリ。


    ・レビュー

     面白かった。久しぶりにテンション上がりっぱなしだった。哲学は人を狂わすほどに面白くて、やめようと思ってもやめられない究極的な快楽だと思う。瀬名秀明のSFの面白さは『パラサイト・イヴ』で判ったのだけれど、『BRAIN VAL

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    2014年01月13日
  • BRAIN VALLEY(上)

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    世界の終わりとハードボイルドアイランドとかと同時期に読んだ記憶があります。
    人間の脳内。そこは海底、宇宙などと同じく人間の探査が及ばない未開の地。 科学考証に唸らせられつつ楽しく読んだなぁ。

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    2013年03月02日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    ソーシャルメディアに感想なんて書かなくていいんだ、独りでひっそりでいいから、すぐに絶版になってしまう科学書をはやく保護して楽しもう、という本。出版からちょっとだけ時間が経ってしまったので、絶滅種が増えているかもしれません。

    この本の毒の無さ、と言うといやらしいですね、よいものをすすめようとする真っ直ぐな気持ちに、恥ずかしながら心洗われるようでした。

    中学生ぐらい向けの科学書は妙に面白いと、いつも思っています。ゆえに紹介されているものも既読の本も多いのですが、その紹介を見ても我が意を得たり、という幸せな気分になるし、だからこそ、他のピックアップされた本も間違いがないのだろうと思います。一方的

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    2013年02月21日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    非常に良かった。読みたい本が一杯。
    ・森博嗣の半熟セミナ
    ・匂いの人類学
    ・だまされる視覚 錯覚の楽しみ方
    ・人を動かす秘密のことば
    ・リスクにあなたは騙される
    ・クロスロード・ネクスト
    ・迷惑な進化
    ・増補 iPS細胞
    ・矢野真千子の訳本
    ・史上最悪のインフルエンザ
    ・楽しい気象観察図鑑
    ・雪の結晶 小さな神秘の世界
    ・隕石コレクター
    ・宇宙創成
    ・凄い空の見つけかた
    ・春の数えかた
    ・ハッピーになれる算数
    ・世界一空が美しい大陸 南極の図鑑
    ・古代文明の謎はどこまで解けたか
    ・パリが沈んだ日
    ・夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    2018年11月25日
  • エヴリブレス

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    再読中。
    瀬名秀明はいつも読者を置いてけぼりにする。
    でも、私はこの置いてけぼり感が好きだ。
    少しでもこの本にある何かを感じたい。
    彼の本の中にはこの世界で大切な何かが
    きっとあるはずだから。

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    2013年02月08日
  • 大空のドロテ : I

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    飛行機の翼を渡る曲芸師の少女と主人公である少年との出会いや、アルセーヌ・ルパンの影など、ロマンにあふれた要素が詰め込まれていてとても楽しく読めました。謎が謎を呼ぶ展開なので、続きが楽しみです。

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    2012年12月14日
  • エヴリブレス

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    折り重なるレイヤーの中で生きる登場人物たちに大いに惑わされつつ、元の場所に戻ってきたような気分。
    呼吸がないなら、それは永遠で、終わることがないなら、時間は一定方向に流れるものではなく、そうであるならば、時間は円環する。
    これが、読んだ第一印象。

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    2012年11月14日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    なぜこの本を読もうと思ったのかちょっと忘れたけど、自分の好きな、いわゆる“書籍紹介”の本だからかな?でも内容は素晴らしくて、ここで勧められてる本、とりあえず全部読みたくなるくらいの勢い。抜群の書評集だった。これで更に、この中で勧められてる本に手を伸ばした時に、期待通りの素晴らしい出来だったら、ホント言うことなしっす。まずはどこからいっとこう??

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    2012年11月11日
  • パラサイト・イヴ

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    怖かった。科学的な事象を題材にしたホラーは、それが現実には起こらない、とは言い切れない怖さがある。
    夢中で読みました。

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    2020年12月15日
  • インフルエンザ21世紀

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    斜め読みしていた本書を、あらためてじっくり読んだ。2009年の新型インフルエンザで第一線で活躍された方々の生の声を、丹念な取材で拾い上げ、あの時、日本で何が起こっていたのかを洗い出した力作である。500頁という大作だが、必要にして十分な内容だった。しかも印税のほぼすべてが寄付されるとのことで、著者のこの著作への思い入れが伝わる。

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    2012年07月15日
  • BRAIN VALLEY(上)

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    人類最後の秘境=脳。その研究のために、各分野の気鋭の学者が巨大施設「ブレインテック」に集められた。脳科学者・孝岡護弘もその一人だ。だが彼は赴任早々より、奇怪な現象に次々遭遇する。白き光芒を放つ女、幽体離脱体験、そしてエイリアンによる誘拐。孝岡の身に起きた出来事の意味は?そして、このプロジェクトの真の目的とは何なのか―。超弩級エンターテインメント。


    ・レビュー


    SF作品として、ここまで洗練された作品も少ないと思う。
    ノンフィクション学術書を読んでいるようなレベルの豊富な情報量と、それらの密接な関係性をたった一人の作者が書き上げていることに驚く。
    前作『パラサイト・イヴ』と同様、学問に興味

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    2012年07月09日
  • BRAIN VALLEY(下)

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    神―。その存在をめぐり、古今の賢者が懊悩し夥しい血が流された。科学者・孝岡は、ブレインテックに赴任した日から、大いなる謎の深奥へと引き寄せられてゆく。高度なメッセージを発する類人猿、爆発的に進化する人工生命、死後の光景を語った少年。すべてが、あの男の望みのもとに昇華されるとき、神はその姿を現すのか。小説の新たなる可能性を切り拓いた、記念碑的大作。



    ・レビュー


    SF作品として、ここまで洗練された作品も少ないと思う。
    ノンフィクション学術書を読んでいるようなレベルの豊富な情報量と、それらの密接な関係性をたった一人の作者が書き上げていることに驚く。
    前作『パラサイト・イヴ』と同様、学問に興

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    2012年07月09日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    本書は『パラサイト・イブ』などでお馴染みの小説家、瀬名秀明氏によるサイエンス本の書評集だ。「朝日中学生ウィークリー」紙に連載されていたものが中心とのことで、非常に読みやすい。

    一口にサイエンス本といっても様々なわけなのだが、脳科学、生命科学から宇宙、評伝本までが幅広くカバーされている。その中でも本書の特徴は、選書の確かさにあるだろう。ためしに生き物のパートを覗いてみると、しっかりとハダカデバネズミやクマムシなどが選ばれている。これなら他のパートにも期待できそうだ。

    また、レビューがすごくコンパクトに纏まっていることにも感心する。本の内容紹介を簡潔に済ませ、その楽しみ方を伝えることに重点を置

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    2012年01月13日
  • デカルトの密室

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    ロボットと人間の境目を模索するSF小説。
    東北大学の博士号を持つ元講師が書いているだけあって、内容が濃い。
    自ら考える知能を持ったロボットは人間とどう違うのか、人間らしさやロボットらしさってなんだろうか等々、近年現実味を帯びてきた問題について葛藤する研究者が描かれている。
    ips細胞の研究も進んできて、人間が造れるようになったら世界は随分変わってしまうだろうな。。という漠然とした恐怖を感じた。

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    2011年08月13日
  • パンデミックとたたかう

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    [ 内容 ]
    燎原の火のごとく広がる新型インフルエンザ。
    その世界的大流行は我々に何を問いかけているのか。
    小説家の想像力と専門家の洞察力とが切り結ぶ対話篇。
    いま必要なのは、過度に恐れず、適切に恐れることだ。
    根源を見すえた議論が、パンデミックに立ち向かう勇気と、冷静に対処する視座を与えてくれる。

    [ 目次 ]
    救える命を救うために(数ではわからないこと;感染症と病原性;つばがりの視点)
    第1章 恐れと対峙する(公衆衛生の道へ;SARSでの体験;適切に恐れる;見えてくる被害;怖さを伝える)
    第2章 パンデミックという経験(感染拡大は止められない;プロアクティブの重要性;致死率の難しさ;感染

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    2011年05月21日
  • 東大博士が語る理系という生き方

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    東大博士課程卒or在学中の8人が、自身の研究内容や東大に入った経緯などを紹介する。

    巻頭にある、監修者2人の対談で、

    なんでその道を選んだのかを聞くのではなく、いまの研究テーマにはまり込んだ具体的な理由を探るようにしています。

    とあるように、
    研究テーマを選んだ経緯がとても具体的に書かれているというのが本書の特徴であると感じた。一見どうでもいいような、でも個人的にはすごく気になるところが書かれていて、非常に興味深かった。


    また、こちらも巻頭の対談で、


    高校生ぐらいの段階で過度な固定的な夢を持っている人は、私からすると窮屈でちょっと気持ちが悪い。そもそもサイエンスはたえず進歩する業

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    2011年01月02日
  • 東大博士が語る理系という生き方

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    執筆者の全員が学生時代から勉学に対して高いモチベーションを持っており、単位をとることばかりにあくせくしていたわが身との違いにただただ恐れ入るばかり。最先端の研究の現場にいるという歓びと情熱がとても強く伝わってきて、こちらも仕事との関わり方を見直したくなる。仕事に疲れたとき、何度でも読み返したいと思う。

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    2010年11月19日