瀬名秀明のレビュー一覧

  • 東大博士が語る理系という生き方

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    東大で博士号を取った8人たちの学生時代の体験や研究生活の紹介をした本.監修者の好みが反映されたのか生物,医学に関する研究が多い.研究の結果よりも「日常の研究」のプロセスが臨場感をもって書かれているのが,この本のユニークな点.いろいろな研究があるものだと感心して読んだ.特に創薬の研究は難しいが面白そうだった.

    多くの人が東大の良さとして,幅広く学べる教養部の存在をあげているのも興味深かった.この教養部を面白い存在にしているのは,優秀な教授陣の力もさることながら,優秀な学生の力でもあるだろう.自分の専門にすら興味を抱けないような学生の多い大学ではこういう制度はうまく機能しないような気がする.

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    2011年11月10日
  • デカルトの密室

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    読んだー!!!

    立ち上がりの部分がすごく面白くて、引き込まれるように読み始め、
    途中あまりに難解な哲学とか情報とかの理論に次第に食傷し、
    でも、解らないながらにそれを何とか理解しようと考えて、
    示唆を与えられたり、構成や文章の緻密さに感動したり、
    読み応えのある作品でした。

    ロボットと人間との差異を考えていく中で、
    自分・人間とは何者なのかとか、
    自分たちが見ている世界ってほんとは何なのかとか、
    改めてちゃんと考えてみなさい、
    という示唆を感じました。

    とくに私がいいな、と思ったのは、
    ロボットの不気味さとかがたくさん書かれるけど、
    最終的にはロボットを好意的に受け止めて、
    肯定して、ロ

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    2011年08月04日
  • BRAIN VALLEY(下)

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    てんかん、実際発作に苦しむ人を目の当たりにしたことがあるので、この本の中での扱い方には釈然としないものがある。治療法の模索とは全く無関係なところで、無造作に扱われている様を見ると、実際に苦労して社会生活を送っている本人や周囲の人々がどうとるか・・・。そのへんのアプローチはどうなってるんだ。

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    2011年09月11日
  • デカルトの密室

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    裏打ちの厚さって重要なんだな。
    それにしても哲学者とか科学者は地や空を考えすぎて失うのかなぁ。着脱自由な四肢切断とかあり?
    ぼく幻惑はちょっと読みのリズムがもたついたけど、まぁ意図してやってるんだからしょうがないか。

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    2011年09月11日
  • 第九の日

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    『パラサイト・イブ』で有名な人です。
    元々科学者なので内容自体は結構難しいです。
    でも、それはそれでOKで、ストーリーとしてはなかなか面白い話です。
    ロボットのケンイチが、果たして本当にロボットは成長するのか?
    自律行動をとれるのか?意識を持てるのか?という命題に取り組んでいる話です。

    いろいろな大事件に遭遇して、結局かなり大変なコトになってしまいますが、最後の結末として、こんなかんじで良いのかなぁ?と思ってしまうのでした。

    このシリーズでは、『デカルトの密室』という長編があり、前に読みましたが、なんか結末がどちらも悲しい結末となっていて、作者としてはケンイチくんみたいなロボットが出来るよ

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    2011年05月05日
  • デカルトの密室

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    ネタバレ

    ロボットと人間、倫理と哲学、自我の話。

     自分の知識や読解力の弱さを棚にあげるのも心苦しいところではありますが、対象となっている、科学技術、倫理、精神学上の知見が乱立されている印象が強く、全体的に何が示されてたのかよく理解できませんでした。

    チューリングテストのコンテスト、中国語の部屋などは物語の舞台としては大変魅力的であり、文章も巧みであるため威風独特な雰囲気は十分に感じられるのですが、その舞台の特殊性がどのように生かされたのか、とどのつまり何のためのエピソードだったのかが最後まで理解できず、もやもやとした消化不良に苦しみました。

    作中では舞台の転換や主格(ぼく)の転換が激しく、確かに

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    2011年05月11日
  • 東大博士が語る理系という生き方

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    瀬名さんと池谷さんの名前につられて買ったものの、正直内容は大したことなくてがっかりした。東京大学で学位をとった人が書いた文章なのだが、参考にならないうえにメッセージ性もないため、読んだ後でなにも頭には残らなかった。東大に天才ばかりがいるだけでないことが分かってよかったとは思うが、東大出身者に「僕って大したことないんです」といわれるとどうにも腹が立つのだがこれはどういう心理なのだろう。

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    2011年04月13日
  • BRAIN VALLEY(上)

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    ネタバレ

    脳の中の概念である神を、現実のものとするという話。
    多少こじつけ臭いが、こじつけこそがSFの醍醐味と考えると、これはアリだと思った。

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    2011年03月29日
  • BRAIN VALLEY(下)

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    内容は相当マニアックというか、専門的というべきか。脳の研究者が主人公のお話なので、専門的な記述がたくさん出てくる。シナプスとかレセプターとか、ニューロンネットワークなどなど。

    心を探求すると一言でいっても、さまざまなアプローチがある。心理学はもとより、文学や哲学も心を探求する学問だ。その中でも、心にもっとも近いアプローチをしているのが、この主人公が携わる脳生理学だろう。すなわち脳の動きを調べれば、心が分かるという考え方だ。確かに脳と心は密接な関係があるけれど、脳のすべてを解明することで心のすべてが分かるわけではきっとないんだろう。この主人公も、はじめは脳を解明することが心の解明につながると信

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    2011年01月05日
  • 虹の天象儀

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    瀬名さんのイメージでは、骨太のハードなSFというイメージがあったのだが、本作では見事に覆された。
    いまでは、ほとんど行くことは無いんだが、ちっさいころ、プラネタリウム好き(毎月行ってた)私としては
    胸にぐっと来るもののある一品だった。"

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    2010年10月27日
  • 虹の天象儀

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    瀬名さんの作品といえば…以前読んだ『パラサイト・イヴ』で大衝撃を受けました!

    今回読んだ作品はだいぶ作風が違っていて、SFファンタジー?

    プラネタリウムを通じて、昭和20年前後の時代にタイムスリップ!
    時代を超えて、「思い」が人々を繋ぐ。


    この作品を読んで思わず、過去に見た星空をふと思い出しました。

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    2010年10月22日
  • BRAIN VALLEY(下)

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    脳にかかわる話で内容が難しく、あまり面白い!とは言えない話でしたが、たまにはこういった本を読んでみるのも悪くないなぁと思いました。

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    2010年01月14日
  • BRAIN VALLEY(上)

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    この本は、表紙のイラストに惹かれて面白そうだなぁと思って買ってみたのですが、実際は内容が脳にまつわるサスペンスホラーで難しかったです。
    脳についていろいろ詳しく書かれているのと、神や宇宙人などのことも書かれていました。とにかく読まなきゃわからない!って感じです^^;

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    2010年01月14日
  • BRAIN VALLEY(上)

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    どっかのレビューで人とは違う事をしたい高校生向けと書いてあった。
    評価は賛否両論。パラサイトイブで成功した作者の意欲作だが収拾出来ていないとも言われてる。
    ネタ自体は神と脳についてでとても面白いと思う。
    チンパンジーが出てきて、彼女が神をどう思うか、とか
    いちいち絶対面白い内容の準備を進めていたために、後半の流れが納得いかない人がいるらしい。
    自分の初見は高校生の時で、純粋に楽しかった。SFとして悪い事は決して無い。

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    2009年10月04日
  • デカルトの密室

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    デカルトを読んだことがあったらもっと楽しめたのかもしれないが、
    哲学者のやっている、言葉遊びを展開したような小説で
    どーにも。堅苦しかった。本当に狭い密室のような小説。

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    2009年10月04日
  • 虹の天象儀

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    瀬名秀明の本はシャープな印象があるんだが、この本はホワホワした印象が残った。
    プラネタリウムという舞台設定が、非現実的な雰囲気を強くするのかなぁ。
    タイムスリップものだけど、ファンタジー過ぎない(とはいえ、瀬名秀明モノにしてはかなりファンタジー)。

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    2009年10月04日
  • BRAIN VALLEY(上)

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    ハラハラして一気に読んだ記憶はあれど……
    正直なところ同性愛について扱ってる部分でハラハラした……

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    2009年10月04日
  • デカルトの密室

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    初めての瀬名秀明作品。正直、ここまで難解だとは…!これはあと数回じっくり読み直す必要がありそう。だが、これまで知らなかったロボティクスや人工知能といった分野についてかなり好奇心が刺激されました。関連書籍などいろいろ読んで、ちょっと知識をつけて再び挑みたい一冊。評価は保留!

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    2009年10月04日
  • BRAIN VALLEY(下)

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    下巻。

    超常現象っぽいのに、科学的な作品。
    それなりに面白いけど、テクニカルタームで読み疲れするかも。

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    2009年10月07日
  • BRAIN VALLEY(下)

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    下巻からは、精神世界の色が濃くなってきて、後半は何がなにやら、「人類補完計画」と同じくらいついて行けなかったです。ただ、孝岡さんが息子と仲直りしたようで、それは良かった。

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    2011年05月29日