瀬名秀明のレビュー一覧

  • BRAIN VALLEY(上)

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    死にゆくとき、人の脳はどんな働きをするのか?
    脳科学者、孝岡護弘が巻き込まれてゆく壮大なプロジェクト。
    臨死のメカニズムを解きあかそうと様々な人々の思惑が交錯します。

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    2010年02月22日
  • インフルエンザ21世紀

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    読み終わるのに時間がかかったけれど、久々に読み応えがあり、かつ「これは読んでおいてよかった」と思えた本でした。瀬名さんの文章はどんなに難しいことが書いてあっても、とても丁寧に説明してくれるのでとても分かりやすい。
    あと安易なマスコミ批判をしないのが流石だと思います。
    これぞ、新書!!

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    2010年02月15日
  • インフルエンザ21世紀

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    2010/2/6 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2013/2/11~3/7

    自身薬学博士号をもつ、瀬名氏が、糖鎖研究者である実父鈴木康夫氏とともにインフルエンザに迫る。インフルエンザがどのように感染するか、という基礎科学的なところから、感染を防ごうとする公衆衛生医たちの奮闘ぶりまで、人を中心に綴られる。三年も積ん読状態であったが、内容は色褪せていない。科学的にとてもエキサイティングで、自分が高校生くらいで本書に出会っていたら、この分野に進んでいたのではないか。是非、多くの人に読んで欲しい本である。

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    2013年03月07日
  • パンデミックとたたかう

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    最高にすばらしく分かりやすい本でした。
    それは簡単に書いているというわけではなく、「分かりやすく」です。
    やっぱり瀬名秀明さんはものすごく聡明で、頭の良い人だなぁと実感です。

    インフルエンザの新書なのだけれど、的確かつ辛辣なマスコミ(もはやミニコミ)批判や、「私たち」一人一人の想像力の働かせ方について、押しつけがなしくなく論じていて目からうろこがばさばさです。

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    2010年01月02日
  • デカルトの密室

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    0912 初瀬名さん作品。一人称の「ぼく」が語る物語は読みごたえ十分!面白かったぁ〜。他瀬名さん作品も読んでみたいです。

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    2009年12月18日
  • 第九の日

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    「ぼく」の一人称で話が進むが、その「ぼく」の知識の高さ故に、瀬名特有の説明描写が減るということはない。最初からすんなり物語世界に入り込めるので瀬名読み始めの人にオススメ。ケンイチとユウスケの関係も、ケンイチとレナの関係もかなり好みで良かった。『デカルトの密室』よりも先に読んだが中盤まではほぼ問題なく読める。中盤以降『デカ(略)』での事件について少し触れる。あとサラッと世界初の推理小説のネタを言っちゃうケンイチを諌めるレナがかわいかった。

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    2009年10月07日
  • デカルトの密室

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    どっかで森博嗣の「すべてがFになる」との相関を切々と解いてくれてる人はいるんだろうか?どっかで清涼院流水の「コズミック」との相関を切々と解いてくれてる人はいるんだろうか?SFとかミステリとか哲学とかそんな矮小な「カテゴリ」ではなく、「デカルトの密室」は明らかな「物語」で、<アタシ>にとって大切な物語となった。

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    2009年10月04日
  • BRAIN VALLEY(上)

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     作品の題材は脳。脳に関する徹底的な取材から作成された物語で、随所に脳科学に関する記載がちりばめられています。それも結構専門的。頭の中でそうした情報を集約するのにちょっと時間がかかりますが、それでも読み始めると先が気になって、一気に読み進めてしまいます。
     エイリアンアブダクションや臨死体験、そして神の存在を脳の観点から見据えつつ、多数のキャラクター達の抱える闇を浮き彫りにし、謎が謎を呼ぶ展開を実にテンポ良くつないでいっていますので、読んでいて引き込まれてしまいます。

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    2009年10月04日
  • BRAIN VALLEY(下)

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     パラサイトイヴに比べると人気はありませんが、この作品も素晴らしいと思っています。
     特にクライマックス。このクライマックスのすごさはただごとではありません。久しぶりに読んでいて圧倒されるという感覚を味わいました。
     とにかく超一級の娯楽大作です。まさに絶品。ここ数年で読んだ日本の小説の中では、三本の指に入る面白さでした。
     是非とも映像化して欲しい作品ですね。スティーヴン・キングの作品のようにTVで前後編に分けて8時間くらいにして。とてもではないですが、映画化するのは難しいでしょう、尺の問題で。
     ただ、問題はあのクライマックスだよなあ。あれをきちんと映像化するのは相当難しいでしょうね。

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    2009年10月04日
  • BRAIN VALLEY(下)

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     パラサイトイブを読んだときも凄いなあと思ったんですが、この本も凄いよ。 
     で、何が凄いかって、後半はもう何でもあり(笑)。それが、嘘っぽくないのが凄い。上巻は私には難しく(笑)、休み休み読んでいたんですが、下巻は一気に読んでしまいました。

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    2009年10月04日
  • パラサイト・イヴ

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    途中のシーン興奮し過ぎてほぼ官能小説として読んでる。やばい。大いなる存在に翻弄される人類って、良いな♪

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    2025年10月29日
  • パラサイト・イヴ

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    「―ついにミトコンドリアが解放される日がやってきました」(本文より)

    あの人とはなぜか気が合うとか、あの人といると落ち着くなど、人間には理屈では語れない不思議なつながりがあるように思います。

    もしかしたらそれは、お互いのミトコンドリアが求めているから…といったらやはりホラーになるでしょうか。

    本書は、自分の意思がはたして本当に自分のものなのか?という根源的な問いを投げかけてくれます。
    一目ぼれや、何十年も続く友情がはたして自分の意志によるものなのか?
    読んでいくうちに、自分という人間はミトコンドリアが支配しているのでは?!と思えてくるから面白いです。

    ただし、恋人にどこが好きか聞か

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    2025年10月13日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーのジャンルを5W1Hに分類したアンソロジー。このジャンルの分け方納得!
    平山夢明さん/さよならブンブン、雨穴さん/告発者、五味弘文さん/とざし念仏 が特に面白かった。
    自分がどのジャンルが好きかのヒントになりました!

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    2025年10月09日
  • 小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団

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    星5つでもよいくらい。
    ドラえもんの小説だと侮ると完全にくらいます。

    しかも鉄人兵団といえば名作。
    水田バージョンの主題歌がBUMPだったのも非常に良かった。名作に名曲。

    何かの雑誌かネットで書いてありましたが、スネ夫の正直な気持ちの吐露が染みます。

    著者がSFの名手なので安心して読めますよ。

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    2025年09月14日
  • パラサイト・イヴ

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    高校でミトコンドリアについて学んだときに、呼吸の複雑さに驚き、細胞内共生によりミトコンドリアは独自のDNAを持つと知り、言い表せない高揚感を抱いたのを覚えている。本作は、まさにそれをSFとして拡大していて、大学の専攻と重なる部分もあり、夢中になって読んだ。終盤の展開は突飛で、矛盾や現実味の無さを感じるところもある。が、SFの発想として、私たちが当たり前のように享受しているエネルギー代謝は、共生している細胞器官によるものであり、宿主に対する奴隷の反乱を考えると、根底が崩されておもしろい。

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    2025年08月11日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    なかなか面白かった。目当ての作家はそれぞれ期待通りの仕事をしていた。ホラーごとのジャンルの解説もありがたく、なにが怖いのか?を丁寧に紐解いてくれるのはホラーファンとしてすごくありがたかった。ただ、各短編がテーマに沿っているかどうかと、一作品として見た時に素晴らしいかどうかは別問題だなとも思った。切り口が新鮮で、面白い試みだった。14歳の世渡り術シリーズ、全然知らなかったけど、大人でも十分楽しめそうだから他にも読んでみたいと思った。ヤングアダルト向けということで、ほとんどの作品に学校が出てくるのがよかった。動画投稿やAIなんかの話が出てくるのもとても今っぽい。

    以外各話感想(ネタバレあり)

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    2025年07月13日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーゲームの実況動画やモキュメンタリー動画を見るのが好き。
    ということで、ホラーにもいろいろあるけど私が1番好きなものはなんだろうと読むことに。

    ジャンル特化型ということでいろんなジャンルのホラーと出会い、そこからさらに踏み込むための入門書的な感じ。

    私はサスペンスホラーやモキュメンタリーホラーが好き。1番怖いのはやっぱり人間でしょって思ってるので。他のジャンルのホラーも、人間の怖さに着目して読むとどれもやっぱり得体の知れない恐怖を味わうことができました。

    うん。ホラーってやっぱりおもしろい。

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    2025年07月01日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    YA向けなので、怖すぎたりグロすぎたりのものはなくて、安心して読める。タイトルの「ジャンル特化型」の通り、その小説がどのジャンルに属しているのかと、ジャンルの解説がある。今までホラー小説の分類なんて読んだことがなったのでありがたい。ホラーと言ってもいろいろあるんだなあ。雨穴「告発者」がヒット。ホラー小説って、ある意味、特殊状況ミステリと言えなくもないのかも。小説内で解決する保証はないのだけれど。巻末のブックガイド内の本は3/4くらい未読。どれも読んでみたい。

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    2025年06月27日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーと一口に言っても、種類は様々です。初めてのホラーを選ぶ時に本書から進んでみるのがいいかもしれません。
    自分の好きな作品は、「みてるよ」「とざし念仏」「民法第961条」です。

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    2025年06月07日
  • 八月の博物館

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    壮大なファンタジー。読んでいくうちにハマっていく。2000年に刊行された作品ですが、作中に登場するテクノロジーが現代に通ずるものがあり全く違和感なく読めます。面白かったです。

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    2025年06月01日