瀬名秀明のレビュー一覧

  • デカルトの密室

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    ロボットと人間の境目を模索するSF小説。
    東北大学の博士号を持つ元講師が書いているだけあって、内容が濃い。
    自ら考える知能を持ったロボットは人間とどう違うのか、人間らしさやロボットらしさってなんだろうか等々、近年現実味を帯びてきた問題について葛藤する研究者が描かれている。
    ips細胞の研究も進んできて、人間が造れるようになったら世界は随分変わってしまうだろうな。。という漠然とした恐怖を感じた。

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    2011年08月13日
  • パンデミックとたたかう

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    [ 内容 ]
    燎原の火のごとく広がる新型インフルエンザ。
    その世界的大流行は我々に何を問いかけているのか。
    小説家の想像力と専門家の洞察力とが切り結ぶ対話篇。
    いま必要なのは、過度に恐れず、適切に恐れることだ。
    根源を見すえた議論が、パンデミックに立ち向かう勇気と、冷静に対処する視座を与えてくれる。

    [ 目次 ]
    救える命を救うために(数ではわからないこと;感染症と病原性;つばがりの視点)
    第1章 恐れと対峙する(公衆衛生の道へ;SARSでの体験;適切に恐れる;見えてくる被害;怖さを伝える)
    第2章 パンデミックという経験(感染拡大は止められない;プロアクティブの重要性;致死率の難しさ;感染拡大の起こり方)
    第3章 パンデミックを乗り越える(全体像をつかむ;情報をいかに発信するか;ポジティブに評価する社会性;被害を最小限に抑える;絶望しないこと)
    第4章 想像する力(他者への想像力;フィールドから見えること;未来への想像力;おわりに―パンデミックを見すえるまなざし)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2011年05月21日
  • 東大博士が語る理系という生き方

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    東大博士課程卒or在学中の8人が、自身の研究内容や東大に入った経緯などを紹介する。

    巻頭にある、監修者2人の対談で、

    なんでその道を選んだのかを聞くのではなく、いまの研究テーマにはまり込んだ具体的な理由を探るようにしています。

    とあるように、
    研究テーマを選んだ経緯がとても具体的に書かれているというのが本書の特徴であると感じた。一見どうでもいいような、でも個人的にはすごく気になるところが書かれていて、非常に興味深かった。


    また、こちらも巻頭の対談で、


    高校生ぐらいの段階で過度な固定的な夢を持っている人は、私からすると窮屈でちょっと気持ちが悪い。そもそもサイエンスはたえず進歩する業界だから、自分がプロとして飛び込む頃には、高校生の頃の状況とは変わっているはずですし。


    この言葉は、とても本質を突いているように感じる。
    自分が何に興味が有るのかなんて、簡単にわかるものではない。進路なんてささいなことがきっかけで決まってしまうこともある。それに、人生を大きく左右する(かもしれない)決定を高校生に課すのはなかなか重いのではないだろうか。


    東大には、大学2年の終わりに進む学部が決まる進振り制度という制度があり、大学受験を終えてからの2年間で進路をあせらずにいろんな情報を収集しながら考えることができる。本書ではこの制度に対して賛成の意見が多かった。



    短くまとまってるのでとても読みやすい。自分と同年代の人が多いため、大学や教育制度に対する問題意識が近いのかもしれない。


    これから大学受験、大学院受験する学生や、博士課程の学生にはぜひぜひお勧めしたい本。



    --
    東大、と付いていると企画が通りやすい
    パラサイト・イヴ
    選んだ理由ではなく、ハマりこんだ具体的な理由をさぐる
    サイエンスは耐えず進歩する、状況は変わっているはず
    4つのなぜ
    目的 原因 発達・学習 系統発生
    良い建物をたてるには知識を総動員
    実際に現場に携わらなくとも、実践者を通じて関わることができる
    第一原理計算
    科学のための科学者、科学者のための科学者、社会のための科学者
    ミツバチのダンス言語
    もう思い切ってダイブ

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    2011年01月02日
  • 東大博士が語る理系という生き方

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    執筆者の全員が学生時代から勉学に対して高いモチベーションを持っており、単位をとることばかりにあくせくしていたわが身との違いにただただ恐れ入るばかり。最先端の研究の現場にいるという歓びと情熱がとても強く伝わってきて、こちらも仕事との関わり方を見直したくなる。仕事に疲れたとき、何度でも読み返したいと思う。

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    2010年11月19日
  • BRAIN VALLEY(上)

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    死にゆくとき、人の脳はどんな働きをするのか?
    脳科学者、孝岡護弘が巻き込まれてゆく壮大なプロジェクト。
    臨死のメカニズムを解きあかそうと様々な人々の思惑が交錯します。

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    2010年02月22日
  • インフルエンザ21世紀

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    読み終わるのに時間がかかったけれど、久々に読み応えがあり、かつ「これは読んでおいてよかった」と思えた本でした。瀬名さんの文章はどんなに難しいことが書いてあっても、とても丁寧に説明してくれるのでとても分かりやすい。
    あと安易なマスコミ批判をしないのが流石だと思います。
    これぞ、新書!!

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    2010年02月15日
  • インフルエンザ21世紀

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    2010/2/6 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2013/2/11~3/7

    自身薬学博士号をもつ、瀬名氏が、糖鎖研究者である実父鈴木康夫氏とともにインフルエンザに迫る。インフルエンザがどのように感染するか、という基礎科学的なところから、感染を防ごうとする公衆衛生医たちの奮闘ぶりまで、人を中心に綴られる。三年も積ん読状態であったが、内容は色褪せていない。科学的にとてもエキサイティングで、自分が高校生くらいで本書に出会っていたら、この分野に進んでいたのではないか。是非、多くの人に読んで欲しい本である。

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    2013年03月07日
  • パンデミックとたたかう

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    最高にすばらしく分かりやすい本でした。
    それは簡単に書いているというわけではなく、「分かりやすく」です。
    やっぱり瀬名秀明さんはものすごく聡明で、頭の良い人だなぁと実感です。

    インフルエンザの新書なのだけれど、的確かつ辛辣なマスコミ(もはやミニコミ)批判や、「私たち」一人一人の想像力の働かせ方について、押しつけがなしくなく論じていて目からうろこがばさばさです。

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    2010年01月02日
  • デカルトの密室

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    0912 初瀬名さん作品。一人称の「ぼく」が語る物語は読みごたえ十分!面白かったぁ〜。他瀬名さん作品も読んでみたいです。

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    2009年12月18日
  • 第九の日

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    「ぼく」の一人称で話が進むが、その「ぼく」の知識の高さ故に、瀬名特有の説明描写が減るということはない。最初からすんなり物語世界に入り込めるので瀬名読み始めの人にオススメ。ケンイチとユウスケの関係も、ケンイチとレナの関係もかなり好みで良かった。『デカルトの密室』よりも先に読んだが中盤まではほぼ問題なく読める。中盤以降『デカ(略)』での事件について少し触れる。あとサラッと世界初の推理小説のネタを言っちゃうケンイチを諌めるレナがかわいかった。

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    2009年10月07日
  • デカルトの密室

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    どっかで森博嗣の「すべてがFになる」との相関を切々と解いてくれてる人はいるんだろうか?どっかで清涼院流水の「コズミック」との相関を切々と解いてくれてる人はいるんだろうか?SFとかミステリとか哲学とかそんな矮小な「カテゴリ」ではなく、「デカルトの密室」は明らかな「物語」で、<アタシ>にとって大切な物語となった。

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    2009年10月04日
  • BRAIN VALLEY(上)

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     作品の題材は脳。脳に関する徹底的な取材から作成された物語で、随所に脳科学に関する記載がちりばめられています。それも結構専門的。頭の中でそうした情報を集約するのにちょっと時間がかかりますが、それでも読み始めると先が気になって、一気に読み進めてしまいます。
     エイリアンアブダクションや臨死体験、そして神の存在を脳の観点から見据えつつ、多数のキャラクター達の抱える闇を浮き彫りにし、謎が謎を呼ぶ展開を実にテンポ良くつないでいっていますので、読んでいて引き込まれてしまいます。

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    2009年10月04日
  • BRAIN VALLEY(下)

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     パラサイトイヴに比べると人気はありませんが、この作品も素晴らしいと思っています。
     特にクライマックス。このクライマックスのすごさはただごとではありません。久しぶりに読んでいて圧倒されるという感覚を味わいました。
     とにかく超一級の娯楽大作です。まさに絶品。ここ数年で読んだ日本の小説の中では、三本の指に入る面白さでした。
     是非とも映像化して欲しい作品ですね。スティーヴン・キングの作品のようにTVで前後編に分けて8時間くらいにして。とてもではないですが、映画化するのは難しいでしょう、尺の問題で。
     ただ、問題はあのクライマックスだよなあ。あれをきちんと映像化するのは相当難しいでしょうね。

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    2009年10月04日
  • BRAIN VALLEY(下)

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     パラサイトイブを読んだときも凄いなあと思ったんですが、この本も凄いよ。 
     で、何が凄いかって、後半はもう何でもあり(笑)。それが、嘘っぽくないのが凄い。上巻は私には難しく(笑)、休み休み読んでいたんですが、下巻は一気に読んでしまいました。

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    2009年10月04日
  • 小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団

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    瀬名秀明の書く鉄人兵団
    原作を大事にしつつ、オリジナルシーンがとても素晴らしかった
    のび太達の冒険の間の家族の不安、大山or水田で再生される会話の空気感
    映画も合わせて読めるノベライズとして見本のような作品かと思う
    映像だと間延びしてしまう所をしっかり描写され、しかもまあ上手い

    鉄人兵団、ドラえもんベスト3と考えた所選外なのだけど、そうかこういう所まで考えないといけないなと読みの深さも感じました 美しかったです

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    2026年09月26日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ホラーというより、世にも奇妙な物語に近い印象です。そして、澤村さん、雨穴さんといった作家さんの作品が読める贅沢な一冊!でも、それだけではありません。五味さんの「とざし念仏」は、個人的には、幽霊チックなホラーではないので、好きなタイプのホラーではないのですが、置かれた環境を利用した、なかなかの秀逸なできでした。

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    2026年08月16日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    怖いの種類を分類してくれているので、自分はどの種類に怖さを感じるのかが改めて気づけた。

    そして、スティーブンキングがほぼすべての種類を網羅していることに驚き。

    一作一作は、そこまで良作というほどではないけれど、ホラーの新しい分類法に沿って読むという体験が面白かった。

    幻想的ホラーもいれてほしかったなぁ。

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    2026年08月11日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    どれも読みやすい。
    強いて言えば最初のと最後のがすき。
    そこまで激怖ではないので、あまりホラー読んできてない人向けかも。
    意外性はちょっぴりアリ。

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    2026年08月01日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    2026.07.09

    ホラーを「因習」「心霊」といったモチーフではなく「物語を怖くしている仕組み」で5W1Hで分類しているところが新しい。それぞれの短編が「何が怖いのか」を作品解説されているのも面白い。

    ホラー入門者や、逆に苦手な方にもおすすめしたい。ホラー好きには、ここまでホラー作家が揃っているのも胸熱。

    たぶん文体の好みもあると思う。私はそもそも「描かれすぎない」文章が好きなので、説明されすぎると読んでいて萎えるし、怖さが削がれる。ホラー展開に恋愛要素もいらない。そういう意味ではやっぱりモキュメンタリーが好き。雨穴さんや背筋さんの作品のように飄々と淡々と語られていく文章のほうが考える余白があっておもしろいと感じる。

    つまり私はホラー小説はモチーフで選んでいないってことなんだなと気づいた

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    2026年07月11日
  • ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ネタバレ

    手法別に分けて、その説明とさらに作品の詳細な分析があって非常にわかりやすい。分析を読むとさらに怖さが増してくる。「とざし念仏」が因習といじめ問題も絡めながらじわじわと怖さが増してきます。人間の弱さと身勝手さを見つめる事がホラーなのか。ホラーって短いほうがより怖さが増すようですが、作家にとっては難しい分野かも知れません。

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    2026年06月14日