瀬名秀明のレビュー一覧

  • デカルトの密室

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    ヒューマノイドが商品化される近未来を舞台に、人間の意識・知能とは何かを探求する研究者を巡るサスペンス。脳科学、哲学、心理学、コンピュータ・情報理論などが展開されるアカデミックな内容の中で、自意識を持ったロボントのケンイチがボクとして一人称で語るところは中々深い。考えさせられました。

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    2015年08月23日
  • 第九の日

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    SF/ミステリー/恋愛/科学/ロボット
    海外作品をモチーフにした中編集。
    もとの作品が分かる「メンツェルのチェスプレイヤー」と「モノー博士の島」が非常に楽しめた。

    とても印象に残っているのが、ロボットについての会話で、"システム化する、じゃなくて、もっとシステムになる"という表現。
    違いは何か、考えるのが楽しい。

    「メンツェルのチェスプレイヤー」「モノー博士の島」「第九の日」「決闘」

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    2015年05月06日
  • 新生

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    小松左京と東日本大震災を絡めた作品集。小松左京と言えば、日本沈没と大震災’95ということで、東日本大震災と関係付けるのには必然性がある。
    とにかく作者の小松左京愛に圧倒されました。特に「ミッシェル」の代表3作同時新解釈には口あんぐり。難を言えば真面目すぎるところか。もう少し矛盾があっても良かった気がするが、瀬名秀明らしさは充分に出ていました。
    個人的に「Wonderful World」は好きだな。別格扱い。

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    2014年04月13日
  • 虹の天象儀

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    時空を超える系のファンタジー。
    読後感は、なんだかふわふわした感じであまり強くないけれど、その分さらっと読めます。

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    2013年05月25日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    硬軟織り交ぜて、うまく興味をそそるように書いてるなあ。
    うーん、読まねばならぬ本がまた増えてしまった・・・・・・。

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    2013年04月04日
  • 大空のドロテ : II

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    ネタバレ

    一巻と比較して断然面白かったです。
    メダル争奪の場面は臨場感が溢れていたし、
    ノルマンディーからパリへ舞台が移り、ドロテとジャンを
    助ける飛行場の飛行士、整備士達、パリの子供達に
    ココロ温まりました。

    このまま一気に三巻へ突入したいです。

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    2013年03月02日
  • 大空のドロテ : II

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    1作目では、面白くなかったがだんだんと臨場感たっぷりになってきて面白さが出てきました。謎の解き明かす様子がやはり楽しいですね。3部が楽しみです。

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    2013年01月07日
  • 大空のドロテ : II

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    87:シリーズ続編。ルパンやドロテの両親、二億フランの行方といった謎解きの継続とともに、ジャンがドロテのニューポールに初めて搭乗するシーンがあって、胸熱。
    疣鼻の男の正体や「神の石」の真相が語られる次巻に期待大です。

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    2012年12月08日
  • BRAIN VALLEY(下)

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    ネタバレ

     なんだろうなぁ……。
     クライマックスで「引いて」しまったところがある。なんで自分があそこで乗り切れなかったのか。残念。

     あと、こー……予定調和な幸せ的なものはない気がする。ある意味リアルだが、物語の中で幸せを求める方には向いていない気がする。

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    2012年07月04日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    とっつきにくい科学が身近になるような、面白い本を紹介しているリスト本。読んでみたい本をいくつかメモ。

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    2012年06月19日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    ネタバレ

    ≪目次≫
    1、ようこそ!科学の世界へいつもと違う本棚に
    2、心の迷宮 脳科学・心理学・生命倫理
    3、生命のふしぎ 生命科学・進化
    4、空を見上げて 気象・地球・宇宙
    5、自然との対話 環境といきもの
    6、世界とつながる 物理・数学・医学

    7、一緒に歩こう 機械・建築・ロボット
    8、科学と人の物語 伝記・物語

    ≪内容≫
    瀬名秀明が新聞などに書いた科学に関する書物の書評をまとめたもの。小説家でもある彼の筆致に、どれもが手に取りたくなる。また、小松左京は彼にとって重要な人物のようで、盛んにエッセーで紹介されている。

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    2012年05月04日
  • インフルエンザ21世紀

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    インフルエンザだけを対象に新書としては規格外の五百頁。2009年に世界的大流行した新型インフルエンザを巡って関係各界の専門家が大挙登場しインフルエンザとは、パンデミックとはについてあまねく語り尽くす姿は圧巻である。以下本文引用『子供にワクチンを接種すると高齢者の死亡者数が減る。』『「自分は重症化しないから、罹ってもいいや」と思っていると感染の鎖が続いてゆく可能性がある。その鎖の続いて行った先には、必ず重症化する人が出てくる。』『私たちは自分が途上国の(医療的)弱者とつながっていることは想像できないだろう』

    インフルエンザ21世紀 >> 新書版京極夏彦か?規格外の500頁!^^;

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    2012年02月28日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    久しぶりの瀬名秀明氏。

    著者が「朝日中学生ウィークリー」に書いた書評をまとめたもので、使われている言葉も平易で、また一つ一つが1~2ページ程度と短い。
    若干物足りなさも感じるが、取り上げられている本は必ずしもいわゆる中高生向けのような読みやすいものばかりではなく、科学ものに興味がある大人も充分楽しめるリストといっていいだろう。
    現に、既読の本もいくつかあったが、同時に、読みたいと思って手にしたものの難解で挫折した本も…。これを機に、再挑戦してみるか…。

    本文もさることながら、「はじめに」が一番良かった。
    科学読み物は結構好きで(そういえば、そもそも科学読み物に興味をもつきっかけになったのが

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    2012年02月12日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    ネタバレ

    内容情報
    [日販MARCより]

    瀬名秀明書店開店。宇宙や心のふしぎからダーウィンの進化論の裏側まで、「もっと知りたい」を刺激してくれる本を100冊以上紹介した書評集。科学の本の魅力や楽しみ方を提案する1冊。
    [BOOKデータベースより]

    宇宙や心のふしぎからダーウィンの進化論の裏側まで「もっと知りたい」を刺激してくれる本がここに100冊とちょっと、あります。

    1 ようこそ!科学の世界へ―いつもと違う本棚に
    2 こころの迷宮―脳科学・心理学・生命倫理
    3 生命のふしぎ―生命科学・進化
    4 空を見上げて―気象・地球・宇宙
    5 自然との対話―環境といきもの
    6 世界とつながる―物理・数学・医学

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    2012年02月04日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    科学に関する本の書評集。一部は中学生向きに書かれたものだが、おとなが読んでも楽しい。星新一、矢野真千子、サイモン・シンがお気に入りのブランドのようだ。

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    2012年01月23日
  • 科学の栞 世界とつながる本棚

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    科学に興味はあるけど、何を読んだらいいかわからない、という人におすすめ。
    読みたい本がたくさん出てきてしまう、うれしい悩みが。。。

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    2012年01月22日
  • デカルトの密室

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    ネタバレ

    久しぶりに、読んでいて頭がしびれるくらい、頭フル回転させられた作品。脳みそで汗をかいた、という感じ。

    チューリングテストを裏っ返して、人間がより機械らしく振舞うという発想とか、すごく面白かった。

    フランシーヌ オハラは、森博嗣氏の作中に登場する真賀田四季博士のイメージと重なります。

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    2011年12月19日
  • 東大博士が語る理系という生き方

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    東大に学部から入学し、そのまま博士課程まで進んで博士号を取った若手研究者たちが、自分の生い立ちから研究者を目指すに至ったきっかけ、今後の展望を書いたものをまとめた本。共通して、東大は優秀な同窓生、先生と知り合え有意義であると感じているのが印象的だった。そして自分の研究生活には満足しているものの、同じことを後輩に勧められるかというと(大学に残る場合)躊躇してしまうことも共通して述べられていて、考えさせられた。

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    2011年10月20日
  • デカルトの密室

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    作家ではないので推測でしかない。

    でも、この作家さんはもしかしたら、
    まるで恩返しをした鶴のように、身を削って作品を仕上げているのではないか、
    そしてその作品はあたかも、彼の作品世界への試金石なのではないかと思う。

    正直、読みやすくはない。

    科学の知識がてんこもり、さらにその文章が精緻で、
    いわゆる抜けの部分が少ない。
    しかも意図的に(のはずだ、多分)一人称の主語が誰を指すのかが曖昧で、
    時にその時制までもが緩やか、章と章に起承転結が分かれて配置されている。

    デカルトの密室というタイトルの趣旨は理解しつつも思わず、
    デカルトの迷宮‥ と、間違って記憶してしまいそうだ。

    いやいや、お菓

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    2011年09月07日
  • 第九の日

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    これは「デカルトの密室」の続編に位置する物語。未読の人はそちらから先に読むべきである。と、読んでいて思った。レナと祐輔とケンイチの物語を、瀬名さんはひどく愛している。愛しすぎて、時には読者を置き去りにしてしまいがちになる(笑)。瀬名さんの永遠のテーマである「心」の問題に真正面から取り組み、科学・工学・宗教・文学といった様々な側面が、すべて人の「心」に向かっているものだと、向かうべきものだということを認識させられる。
    僕はこれを読んで思った。誰かを想い、誰かを求めることこそが「心」と呼ばれるべきものなのではないか、と。たとえヒトであっても、それがなければ「人」とは言えない。有機物でできあがったロ

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    2011年09月04日