早見和真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目。今作の店長はさほどバカではなく、もしや有能なのではと思わせる人物として描かれている。幼稚園の子供たちとのエピソードはとても良い話だ。ただこのスタンスには理由があり、今作では店長は「作者」の推しなのである。その分京子の存在はやや薄め‥かも知れない。
今作では迷走気味の京子。かつての同僚や友人に対して、自分は好きなように幸せを享受しながら、私には勝手な未来を押し付けると腹を立てていることに思わず共感。そんな京子は自分の幸せを掴み取る。文章からは幸せいっぱい感をさほど感じられないが‥
あまり完結編という感じでもなく、そのうち、店長再びとか何とか、続きそうではある。アナグラムは著者自身 -
Posted by ブクログ
相変わらず凄いのかただただぶっ飛んでいる
だけなのかわからずじまいの破天荒な店長。
そして好き勝手な事ばかり言う周りの人達や
書店内の出来事に振り回される谷原京子。
もうその流れはお腹いっぱいだよと思っていた
「アナグラム」にもまさかの展開。
登場人物たちが濃すぎて、展開も早くて
あっという間に読み終えてしまったけど
なんだかんだ言っても変わらない店長と
谷原京子、立場や私生活は変わったとしても
書店員と言う仕事が好きなんだという
気持ちがすごく伝わってきた。
作中に出てくる「昨日までの自分が
知らなかった世界と出会える唯一の
場所だからです。そんなところって
他にありますか?」って言 -
Posted by ブクログ
ドラマが面白いと友達に聞き、でもティーバーで全話見れない時期になってしまっていたので、原作を読んでみた。
私の疎い競馬の世界。
先日、天皇皇后両陛下が園遊会?で、武豊氏と歓談しているのを拝見して、そうか、競馬はギャンブルとはいえ高貴なものなのか、と感じた。
とてつもないお金がかかる世界のドラマは面白かった。
早見さんは店長はバカすぎて、笑うマトリョーシカと読んできたが、なんとなく合わない。
文もキャラクターもあまり好きではないというか、なんとなく合わない。
そんな個人的な理由で星四つではなく三つにしてしまった。
ただ、題材は好きだし、私の知らない世界を垣間見せてくれる。