早見和真のレビュー一覧
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ネタバレ北川又八
都立夏目高校三年生。四月から青山にある美容系の専門学校に行くことが決まっている。物心つく前に父親が蒸発した。ギター。
神山仁
頭もいいし、背も高い。ボーカル。
衣笠翔子
中三の冬にジンに告白するが又八の好きな人だからと断られる。
ジャンボ
森田公平。新宿・夏目坂にある昭和六年創業の天ぷら屋。優に百キロを超える体重を誇りながら、わりと機敏で、足も速い。八兵衛の五代目店主になることが内定している。ドラム。
ねずみ
田中優一。ベース。学校中で一番早く推薦を勝ち取ってきて、神奈川県の聞いたことのない私立大学に通うことが決定している。
ジンの父
都内の有名私立高で物理の教諭を務めている。ジンに学者になることを強要し続けていた。
ジャンボの父
又八の母
スナック〈ザ・ゴールデンアイランド〉
鄭成一
夏高きってのイケメン。
白川愛
二十五歳。パークライフ所属。束縛男から逃げる。
マリア
大貫カンナ。嬢。
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ネタバレ青野雅人
徳島支局に異動。私立京浜高校
相馬佐和子
一七〇センチ近い長身。合コンで雅人と出会う。
オーナー
みんなから「オーナー」と呼ばれている『メケメケ』の顔見知りの店員。
磯部慎二
雅人の先輩。合コンに誘う。
友部
京浜高校野球部OBでチームのコーチとともに泰平寮の舎監も務めている。
春山球道
元プロ野球選手を父に持つ。
山田正造
T。京浜高校野球部監督。
佐々木純平
泰平寮で雅人と同室。
星野健太郎
雅人の仲間。
ノブ
小林伸広。
加奈
雅人の妹。
島千渚
中一から付き合ってるノブの彼女。
桜井
エース。
柳沢敬
斉藤健
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【2023年18冊目】
きっと私がパッとしない青春を送っていたから、なのかもしれませんが苦笑、最初はあまりにも若くて青過ぎる春についていけず、登場人物の心情に共感できませんでした。
が、物語が進むにつれ、もがきながらも仲間のことを想って行動する登場人物たちにますますの青さを感じつつも、疾走感溢れる展開を楽しく見守ることができました。
半グレとかちょい悪の青春話、あんまりピンと来ない質なんですが、当時を振り返るかたちで、登場人物たちは既にいい大人になっている、という構図が良かったです。
この話から青春時代を思い出してしみじみする人もいるのでは……?! -
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普段のやまだないとさんの絵柄は、岡野玲子さんの絵柄とは全く似ていないのだが、ちょっとヤサグレた表情でエレキギターを抱えた雲水の表紙絵は、どうしても「ファンシィダンス」を想起させてしまう。物語もお山での修行を描く前半は既視感を感じてしまった。珍来(デブ)もいるし。
ただ、若干テンプレ感がある前半の方が物語としては安定しているように思う。山を降りた後、怒涛の展開を見せる後半は、テーマが重い分、細部が描ききれていない気がした。ページ数的には決して短くはないのだが、隆春、広也、厳俊と視点も三分割されており、それぞれ、とくに広也が何を考えているのか掴みかねてモヤモヤしたまま読み進めてしまった。
既存の寺システムに依存せずに宗教家としてあり続けるには困難を伴うはずだ。ましてやカルト教団の教祖に祭り上げられてしまった広也にとっては。そんな中で、ラストの広也と隆春の坐禅に少しだけ希望を見出せるのは、隆春の生き方にしなやかさを感じるからだろう。 -
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ネタバレ甲子園を目指す高校球児たちを主役とした青春小説。設定だけを見れば過去に何千回と擦られたものだが、この小説が変わっているのは主人公がほとんど試合に出ないこと。作中で公式戦の打席に立つ場面すら数回で、それも全く活躍することはない。
そうした珍しい描写だからか、小説自体も主観とメタの二重構造になっている。つまり、主人公たちは全国屈指の強豪校で野球をする「野球エリート」でありながら、タバコを吸い、酒を呷り、合コンをしまくるという裏の顔を持つ。ここには彼らの「高校球児である前に高校生」という哲学が介在している。
これがメタ的で高校球児をアイドルのように消費する世間へのアンチテーゼになっていると感じた。
しかし終盤で起こる事件を前にして彼らの哲学は崩れ、「結局、自分たちは一介の高校生ではいられなくて、野球の上になにもあってはいけなかった」という心境に主人公を追い込むことになる。この喪失感のある描写も面白かった。
惹きつけられる文体と、やけにリアリティのある部活描写が魅力的。特に、「大きな目標を共有することでチームメイトとの絆は深まるが、部活を引退して共有目標がなくなった途端に疎遠になる」という描写が生々しい。
それでも無意味というわけではなくて、あの時にあのメンバーで過ごした濃密な時間が今の自分を形成している、と個人的体験から思う。閉ざされたコミュニティにおいて幼い価値観を擦り合わせた経験は貴重だったのだと。
一風変わった視点から、部活の懐かしさと良さを思い出させられた。