早見和真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
連作短編。27歳。自分の人生は自分で決めるべき。
◎
主人公はブラック企業の戦士。鬱病になるも課長に言い出せず、彼女が孕んで結婚する。スピーチで課長が逃げるなよと言い、理想論しか語らない父親が反論する。
◎
その披露宴に出てた新郎のオープンチャットの知り合い。フリーターだが彼女と結婚するために就職しようと頑張る。でも、本気じゃ無いから競合他社もビジネスモデルも答えられず。明日から頑張ろうと思いつつ、彼女が彼女の母親と電話で庇われて泣く。
◎
土地持ちだが大人しく結婚を切り出さない仕事中心男と付き合う女。同僚の若い女がぶりっ子ですごい。合コンで偶然会うも食い物にされ、彼氏のパソコンにもそ -
Posted by ブクログ
すでに読み終わってるのに、「アルプス席の母」が文庫になったのかと思って、間違って買ってしまった。
話が重そうだし、後回しにしてたのだけど、ドラマ「ロイヤルファミリー」が始まって、家にも作者の本があったなぁ、と思い出し、読み始めた。
実際に起こった事件がモチーフとのことだったので、事件のことを調べた上で読み始めたけど、何かが違う。
第一部は越智エリカと言う一人の女性の物語。
生まれ育った環境のせいか、子供の頃から主体性がない。母の愛情と言う蟻地獄に嵌ったと言うことだが、そこまで母である美智子の影響を受けていると思えない。ネグレクトであることは確かだが、何故か第一部のエリカは得体が知れない。
言わ -
Posted by ブクログ
ネタバレほぼ自殺。そう考えるとすこし腑に落ちる。
だからこそ死んではいけなかったとやっぱり思ってしまう。
慎ちゃんが間に合っていたら、というタラレバを考えてしまう。それでも死刑執行を望むのだろうか。
そして幸乃に言いたい。幸乃は見捨てられてきたんじゃない。幸乃が幸せになるために、幸乃が見捨てていい相手だったのだと。
優しさにつけこみ、利用するだけ利用し、都合が悪くなると捨てる。幸乃の周りが、人としてクズだっただけ。
そんなクズに気付けず、縋ってしまう幸乃の生い立ちが不幸なだけだ。
幸乃にとっても全然ハッピーエンドじゃない。
クズに縋らずに済む人生を手に入れることが必要だったのに。
翔のおじいちゃん