読書備忘録987号。
★★★☆。
あれから3年。主人公の谷原京子さんも32歳。
3年も経てば人間成長するよね!
新アルバイトキャラ山本多佳恵さんが加わり、作品世界はいよいよ★4つ或いは5つに昇華するか!と期待しましたが、主人公が視座の低い場所から離れられないキチンぶりを発揮し、前作評価を維持という結果になってしまいました!と、どこまでも偉そうな一般読者を貫く。
今作。
「店長がバカすぎる」で再ブレイクした大西賢也に加え、覆面作家マーク江本なるなぞの人物がSNS発信から仕上げた小説「ステイフーリッシュ・ビックバン」が物語の中心に置かれる。この時点で小説タイトルから誰が著者なのか想像する読解力が欲しかった!
残念!ジジイ!
加えて、吉祥寺本店の店長は誰に!というもう一つの軸ストーリー。ここが冒頭の視座の低さに繋がってしまう残念な展開でした。ただ、作者の中では完結編で成長させるストーリーが出来上がっているのかも知れない。
さて今回初の登場人物紹介!
繰り返しますが、新アルバイトキャラの山本多佳恵さんが良い!
どうやらなんか知らんけど食べるに困っていない。その為か、仕事にというより、この吉祥寺本店に居ることが目的なのか?
なんか地味に優秀。大分から戻ってきた店長の山本猛の意味不明な質問、富士山の次に高い山はっ!エベレストの次に高い山はっ!の質問に、当たり前のように北岳、K2と答える。
それでいてピントがズレている(ふうを装っているのでは?と思った)。
もう一人の新キャラ、武蔵野書店社長柏木雄三の息子で専務の雄太郎。
親に叱られたことのないお坊ちゃまでパワハラキャラで登場するも、京子に一喝されたことでキャラ変!京子を将来は社長夫人か!と勘違いさせるくらいイケメンに!
残念ながら、お目麗しい奥様の由香里さんと、5歳で既に世の中を達観している息子の雄介くんがいる家庭持ちでした!
雄介がめちゃくちゃ良い。「だから京子はダメなんだ。この千載一遇のチャンスを生かさなくてどうする!」みたいな。笑
作品の構成は、前作同様各話でバカが変わる。ただ各話タイトルの"バカすぎて"はもはや形骸化。各話の主人公が誰かを示しているに過ぎない。
第一話:帰ってきた店長がバカすぎて
第二話:アルバイトがバカすぎて
第三話:親父がバカすぎて
第四話:社長のジュニアがバカすぎて
第五話:新店長がバカすぎて
最終話:やっぱり私がバカすぎて
大分に左遷されていた山本猛がタナボタで吉祥寺本店に返り咲き。王道の行動を突き進むお話。
山本多佳恵登場。古参社員の磯田をイライラさせるお話。
親父の店割烹「美晴」が和から多国籍でバズるお話。
京子に一喝されたジュニア雄太郎が京子を六本木に誘って・・・、というお話。
京子に出し抜かれ嫉妬に荒れ狂う店長が訳わからん小説を作るお話。
視座の低さからチャンスを逃し、マーク江本の正体がわかるお話。
そして脇役。
神様ABC健在。
主婦で「美晴」の常連、石野さん健在。
往来館営業木梨・山中コンビ健在。
出版社五反田パブリッシングの営業佐藤、編集武田が新登場。
とにかく本が好き!っていう新たなメンバーを迎え、ますます★3.5を突き進むシリーズ!
一旦「問題。」を挟んで"さらば!"の完結編に突き進む!