早見和真のレビュー一覧

  • 笑うマトリョーシカ

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    めっちゃ面白かった。すごく鳥肌が立って、翔くんが主役のドラマの原作だけど。怖いなぁと思い知らされた本だった。

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    2025年12月08日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    あまりにも悲しい、辛い、虚しい、、、そういった言葉だけでは形容しがたいほど衝撃を受けた。

    章が進むにつれて加速度的に物語にのめり込んだ。
    次の日仕事にも関わらず読み始めてしまったのが運の尽き、寝不足で仕事へ行くことになってしまった(まったく後悔はない)。

    最後のシーン、心の底から「お願い!気を失って!」と何度も脳内で祈り叫んでいた。声に出ていたかもしれない。
    けれど、ふと我に返ったとき、
    それは田中幸乃にとって幸せなのか?
    この気持ちは彼女を取り巻く人達と同じように、一方的な優しさという名の傲慢ではないのか?
    と気づかされた。

    複雑な感情が脳内をぐるぐる渦巻く読後感がしばらく続いていた中

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    2025年12月07日
  • 店長がバカすぎて

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    本屋で働く契約社員の主人公の職場環境を軸としたお話。タイトルのあるように、店長がバカすぎて読んでてイライラを通り越して面白いこのキャラクターに惹かれてしまうのが面白い。ただバカなだけではなくて、何か奥行きを感じるキャラが面白い。すごく面白かった!

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    2025年12月07日
  • 店長がバカすぎて

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    あまり期待せず読み始めましたが本屋という舞台、そしてミステリアスな店長、一気に引き込まれました。

    作者のつながりで読み進めましたが早坂さんの作風、スルスル読める感じがすごく好きです。続編も読んでみます!

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    2025年12月06日
  • 笑うマトリョーシカ

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    ネタバレ

    面白かった。
    俊哉くんがおっかない話と思いきや、母ちゃんがおっかない話…と思いきや、…という二転三転の構成に一気読みしてしまった。

    全貌が明らかになりそうでならない、という寸止めプレイを何度も味わっている感覚を抱く。それでいて、読み進める読者にとって大切な情報はしっかりと書かれており、ミステリ的な誠実さも端々に滲み出ていた。

    まあ確かに、色んなエリートからアレコレ「教育」されたら怪物になるよな、という気持ち。参考文献にサイコパス系の本があったので、一郎くんはサイコパスなんだろう。

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    2025年12月06日
  • アルプス席の母

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    母と息子で甲子園を目指すという設定は珍しいものではないかもしれないが、それをグランドの外から応援する母の視点から描いているのが一つのポイント。そして、何よりも心理描写の巧みさが抜群でどのキャラクターにもすぐに感情移入できる。特に、母と息子の関係性や息子を応援する親同士の微妙な関係性を、言葉や行動の細やかな部分から精緻に描き出す。その表現力のレベルの高さにただただ圧倒された。

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    2025年12月06日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    競馬は全くわからないし、興味もなかったけど、それでも面白かった!
    たぶん特に泣く場所ではないのに、途中何度か涙腺が…この流れでドラマの第一話も観たけど、ドラマも良い

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    2025年12月06日
  • アルプス席の母

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    めちゃくちゃよかった!泣けた!
    高校生の気分じゃなくて、もうその親の気持ちの方が分かるんだなぁと実感した。

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    2025年12月05日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    競馬はハマったことがなかったが、馬主目線で疑似体験でき面白かった。競馬にこれだけの人たちが絡んでいて、それぞれの思いが注がれているんだなと思った。

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    2025年12月04日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    「受かった。ココに行くことにする。」
    「受かったのか…。母さんは反対しているぞ」

    40年以上前、大学受験の合格発表を東京まで見に行き、兵庫県の自宅に電話した僕。そして、それに対する父からの反応だ。

    表面的には大きく揉めることなく僕の希望が通った。ただ、スッキリした「おめでとう」を聞いていないような気もする。(僕の知らないところで両親および親戚などでいろいろ議論があたったことは後々聞いた)

    そんな「あの日」のことを何度も思い出した。当時の選択に対して後悔はないつもりだ。ただ、「もっとよい決着の仕方があったのではないか」と、この物語を読んだことで少し考えた。
    (塾通いは未経験。高校進学まで特

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    2025年12月02日
  • 店長がバカすぎて

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    面白かった〜
    とてもミステリーだった!!色々と謎解きとか伏線回収とかあって、こんな形でミステリー?書けるんだ〜と驚いた。新鮮でとても好き!
    読み終わったらそのまま間を空けずに冒頭から少し読んだだけでおおってなった、楽しい読書でした〜

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    2025年12月01日
  • 八月の母

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    解説によるとこのお話は市営住宅の一室で十七歳の少女が集団暴行で死亡した事件が題材になっています。


    物語は毒親に育てられた美智子から始まる。
    美智子は常にこの状況から逃げたいと思いながら、親のせいでこの街に住み続ける事になる。
    娘のエリカも同じ様な境遇で東京に逃げたいと思いながら、結局と母親と同じく、この街に住み続ける。
    どちらも共通するのは親などの周りのせいにして人生を諦めている典型的な他責思考。
    そういう人に限って常に他人に依存していかないと生きていけない。
    こういう子供の様な大人が事件が起きた一室という環境を作った。

    被害者の家族は小学校までは理想的な家族。
    そんな家族を小6の兄が

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    2025年12月01日
  • 八月の母

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    ネタバレ

    2022年に単行本で既読
    美智子、エリカ、陽向が同じように母に縛られこの街から出ていけない。落ちていくたび加速し、激しくなる。こちらから見ていると、そっちじゃない!と理解できるが渦中の人にはわからないものだろうな、私も同じことをするかもしれない。大げさなきっかけでなくとも躓きから大きな谷間に落ちてしまう、戻るきっかけかあっても仲間内から足を引っ張られる。やらない言い訳は限りなくあるしそっちの方が簡単。一番つらいのが紘子の母だと思った。本人はもちろん周りの人もどんなに傷つくだろう。陽向が断ち切り明日香には続かない、そんな未来が見えて救い。

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    2025年12月01日
  • 新! 店長がバカすぎて

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    ネタバレ

    前作を読み終えた勢いのまま読み始めたこの本。
    途中までは正直、面白いけど、やっぱり前作を超えることはないかなーと思いながら読み進めていた。
    第五話で店長目線の話になったとき、これまで繰り返し“ステイフーリッシュ・ビッグパインで第五章で主人公が変わるのがすごい”ことが書かれていた事を思い出して感動した。この本でも第五話でそれが起こった!これか、この本の仕掛けはこれだったのか…!と。
    そして第五話の中で出てくる丸谷武智くんを並べ替えると竹丸トモヤであることに気づいた時には鳥肌が立った。え、店長、竹丸トモヤと友達だったんだ…!と。
    それだけで感動しながら読んでいたのに、最後は山中多佳江さんがステイフ

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    2025年12月01日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    500ページ以上の長編だったが、1ページ1ページに物語があり、展開があり、競馬という馴染みのないテーマでありながら心を動かれる素晴らしい作品だった。
    クリス視点で語られる一族を取り巻く「継承」の物語に、最後は涙を禁じ得なかった。

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    2025年11月30日
  • アルプス席の母

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    母から感じる息子への想いだけでなく、息子からの想い、周りを取り巻く色々な人間関係が人生を変えるんだ、と胸あつ、感涙。読んでよかった!

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    2025年11月30日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    おもしろかった。予想と違う展開が多くて、やめられなくて一気に読んだ。出てくる人がみんな一生懸命なのも、気持ちいい。
    最近は、章ごとに視点が変わる本に当たることが多かったのだけれど、この本は、最初から最後までずっと主人公の視点で書かれている。お話が途切れなくて、感情がよく伝わってきて、やっぱりいいなと思った。
    中学受験をした主人公と違って、ぼくは、高校受験が初めての受験になるのだけれど、ぼくの受験も、こんなふうになるといい。行きたい高校が見つかって、そのために家族にプレゼンをしたり、集中して勉強したり、大変だけど、やりたいことのためにがんばる。
    残念だったのは、『店長がバカすぎて』の武蔵野書店が

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    2025年11月30日
  • 店長がバカすぎて

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    ネタバレ

    自分の好きに向き合っている人生は確かに楽しいけど、その中でも嫌なことはたくさんある。でも、「自分の好き、楽しい」瞬間を作る、気付くことができれば楽しい人生に必然的になっていくんじゃないかと思った。
    この本を読んで思いがけない人が思いがけないタイミングで助けてくれることがあると思った。つまり見ている人は見てくれていること。だから一生懸命頑張っておこうと思った。

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    2025年11月30日
  • アルプス席の母

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    高校球児の母にスポットをあてた物語
    母と子供の成長に感動
    中学時代からの進学先選び、入学してからの父母会、様々な人間関係が描かれている
    監督に対する寄付なども実際はあるんだろうなあと思った
    レギュラーになれるかなれないかは監督判断 実力がよほどずば抜けていなければ、監督の好み次第
    監督に媚を売る父母や、クレームを言う父母もいるだろうし、監督と父母会の関係性の在り方は難しい
    応援の心得もリアルだった
    高校球児の青春、それを応援する親の熱い気持ちが感じ取れて、一気に読み終わった

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    2025年11月30日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    冤罪だけれど死刑執行されることを望んでしまう、複雑な気持ちになりました。
    もう7年ほど前に読んだ本ですが今だに大好きな一冊です。

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    2025年11月29日