早見和真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰もが見たことのある「高校野球」を、誰も見たことのない「母の視点」から描く——それだけで、この物語の特別です。『アルプス席の母』は、「美談」だけでは語れない、親たちの見えない戦いを真正面から描いた一冊で、感涙でした。
主人公は、息子の野球人生を支える母・菜々子。甲子園という夢の裏側には、父母会のしきたり、親同士の微妙な関係、そして現実的な負担が積み重なっています。テレビでは決して映らない「濁」の部分を、本作はあえて隠さずに描き出します。しかしそこにあるのは、単なる苦しさではなく、それでも支え続けようとする人間の強さです。
印象的なのは、「支えること」がそのまま「自分を生きること」になってい -
Posted by ブクログ
ネタバレ私はSMAPのお茶の間ファンで、今は新しい地図を応援しています
でも当時からメリーに対して大いに思うことはあっても、ジュリーさんに対して思うことはなかった
それは当時から「モンスター」のようなママに振り回されている人というイメージがあったような気がするが今回本を読んでやっぱりという気持ちになりました
娘さんを守るため、という強さは同じ母親として尊敬します
私そこまで母親として強くなれる自信がないです
メリーからの反面教師なんだろうと思いますが、本当にすごいです
ささやかながら、ジュリーさんの未来を応援させていただきます
あとは、活動終了という形でグループにピリオドを打てる嵐がうらやま -
Posted by ブクログ
ごめんなさい。
早く正傳の続き読みたいからさっさと読んでしまおうなんて思っていた私が大馬鹿野郎でした。
非常〜に良かった。
朝から読み始めて1日で読み終えてしまうくらいに良かった。
私、スポーツ系も好きなのかもしれない。
白状しますと、私運動はてんでダメでして。
50メートル走は10秒切ったことないし、バスケもサッカーも顔で受ける。
唯一良かったのは長距離走?
私は女系なのか娘たちもいとこの方も女子の方が多くてですね。
あ、甲子園目指してた従兄弟が1人だけいたわ。
強豪校に行ってその厳しさを知ったと言っておりました。
長女は演劇部ですが、ガラスの仮面みたいな世界は待っておらず和気藹々とやっ -
Posted by ブクログ
ストーリー自体は王道というか、どこかで聞いたことがあるような「よくある話」かもしれません。しかし、読み終わった後の満足感がとにかく凄まじかったです。
物語の中盤、ギスギスしていた人間関係が少しずつ、でも確実に好転していく過程が丁寧に描かれており、読んでいて心が温まるのを感じました。登場人物たちの心の機微がしっかり描写されているからこそ、物語の世界に没入できたのだと思います。
それなりのページ数がある作品でしたが、文章のリズムが良く、最後まで一切のストレスなく読み進めることができました。終わり方も非常に気持ちが良く、まさに「読後感が最高」という言葉がぴったりの一冊です。