早見和真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.8.28
言葉にトゲがなくなったからこそ、よりすごみを増したと言えそうです。
『お前はこわい顔で仕事しすぎだ。馬に緊張を与える態度を見せるな。ウソでも笑ってろ』
自分が何かを成し遂げたわけではありません。ただ成功者のそばにいるだけです。そんな当たり前のことを自分に言い聞かせていなければ、一般のお客様よりずっといい席にいられることを勘違いしてしまいそうな予感がありました。
そもそもそのうしろめたさ”の正体こそが、まさに楽しさ”なんじゃないですか?
僕はたくさんのものを背負っていらっしゃるオーナーが好きなんです。いや、それはべつに馬主に限りませんね。たくさんの人の思いを引き受け -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
早見和真さん著『イノセント・デイズ』は、元恋人、その妻と幼い双子を殺害した罪で死刑判決を受けた女性・田中幸乃の人生と、事件の真相を描く物語。
【感想】
読み進めるほどに、幸乃が犯した罪よりも、彼女がそこに至るまでに何を失ってきたのかが気になり、「自分なら彼女をどう見るのか」を考えさせられた。
プロローグの時点ですでに救いのなさを感じ、タイトルから真相を予想していたが、それでもエピローグに近づくにつれ、わずかな救いを求めるように、何度も呼吸を整えながらページをめくった。
読み終えた後、感想を言葉にしようとするほど、どの言葉もしっくりこず、答えを探してはいけないような、そんな感 -
Posted by ブクログ
高校球児の母から見た甲子園への挑戦ストーリー。
主人公とその息子の挫折にも成功にも感情移入して、涙しながら読んだ。
スポーツのダーティーな面も存分に書かれていて途中胃が痛くなるシーンもあった。
誰も得していないのに皆で監視し合ってなぜか守らなければならない謎の理不尽なルール、チームの勝敗を気にして肘など身体的な故障を言い出せない空気、監督やチームの保護者との確執、そして息子への接し方…
自分も一男児の母であり、将来への解像度も上がった。今はまだ息子は3歳で、あまり何も考えずにただ一緒に楽しく遊んでいればいいが、今後大きくなると接し方も色々考える必要があるよなぁ。
子供のためであれば理不尽な -
Posted by ブクログ
競馬に全く興味がなく何の知識もない私でも、相当な引力で惹き込まれてイッキ読みでした。
競馬=ギャンブルのイメージしかなかった。
でも、一頭の馬の生産から調教、レースへと、様々な人がたくさんの思いを込めて関わっているのですねぇ。
みんな「馬の物語」に惹かれるのだなぁ…
競馬が愛される理由がわかった気がする。
どんな世界でも生まれ持った才能を備えている人がいるけれど、その才能を支える人がキーパーソンであることは多い。
競馬の世界でも馬も人もその才能を見抜くことができる人やその人をどれだけ支えられる人がいるかで、彼らが見ることができる景色は大きく変わるものなのだろう。
クリスというマネージャーか -
Posted by ブクログ
馬主である大企業の社長に振り回される秘書の主人公が競馬を通じて人と人との繋がり、親と子、旧世代と新世代の継承の様を美しく、熱く表現された小説。
競馬をしているためかすごく読みやすく、面白く、泣ける内容だった。
おそらくドラマの方が映像や音楽がある分面白く、感動すると思う。小説ではレースの結果がものすごく簡単に書かれていたり、あれだけ求めていたG1制覇をにものすごく短く簡単に描かれていたり物足りない感じもあったが、小説の中でクリスが涙を流してしまうシーンは感情移入してしまい感動した。
継承の様(本編では結局旧世代が新世代に譲らない形になるが(笑))は心に来るものがあった。
競馬している人は絶対に