早見和真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今さら初めて読んだけど、面白かった。
小規模の書店で契約社員として働く主人公が空気の読めない「バカ」な店長たちに翻弄されつつ、書店員としての誇りと希望を持って奮闘する連作短編集。
著者自身も含めて「本」への愛が詰まってる。最近は本をネット通販で買うことが多いけど、これからはなるべく対面の書店で買おうと反省した。
店長はバカなのか、バカなフリした策士なのか…自分は両方なのかなあと。どっちにしても、店長も本が好き、書店で働くことが好きなことに変わりはない。
いくつか解消されていない点もあり、これは気になると、続編の「新」も即注文しました(ネット通販で買ってしまいました。ごめんなさ -
Posted by ブクログ
中学受験の話であると同時に家族の話。胸が熱くなる本でした。とても良かった…!
6年生になってもいまひとつやる気になれない十和。さっぱりした母、優しい父、かわいい妹、なんの問題もないような家庭で十和はイライラしている。思春期ももちろんあるけど、実は家族の事情もあり…。
いろんなきっかけがあって十和のスイッチが入っていくところも、家族との距離が徐々に近づいていく感じも、本当に胸アツ!
ぐいぐい惹きつけられて後半は一気読みでした。親友の野口との関係やおばあちゃんとのこともすごく良かった。家族や周りの人たちが十和を応援して思う気持ち。特にお父さんの献身的な支えはすごいなと思った。それに応えていく十和。 -
Posted by ブクログ
「甲子園を目指す高校球児」ではなく、その母親を主人公にした話。母親の目線から見ると、高校野球=華々しい青春とは簡単に言えない大変さがあり、いろんな角度からの息子を心配する気持ちにグッとくる。
そういった視点もさることながら、父母会とその独自のルール、監督と親の関係性など、実際にあってもおかしくないような、生々しいリアルを伴った素晴らしい作品だった。
また、母と子の物語でありながら、母の個人としての「居場所」の話でもあったところが1番好きなポイントだ。
私の母は4人の男子を育て上げた。それと引き換えに自分の時間を十分に取ることができずにいたのではないかと今になって思う。母が友人と出かけるなんて -
Posted by ブクログ
おもしろかったー
小説の冒頭のシーンはラストでもまた描かれるんだけど、そこに至るまでの過程を読んで、またその場面のあとの話もあって、まったく違う意味合いになってるのが驚くし面白い。
私は別に野球に興味ないし、スポーツ経験もないし、一人息子はいるけど親の関与が必要なスポーツや部活はしてなかったし、共通することあんまりないけど、それでも親として菜々子さんに共感しまくった。
息子の好きなごはんを作ってお腹いっぱい食べさせてやりたいし、親元を離れるともちろん寂しくてたまらないし、子どものためだったらとがんばれるしすごく嫌なことだって我慢できてしまう。
高校球児たちの物語ももちろんいいんだけど、母