早見和真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み始め、慣れるまではこの主人公の語り口調がどうにも性にあわずゆっくりゆっくり時間をかけて読み進めていました。
ところが競馬場での場面となると不思議と勢いが出てきて、文章なのに競馬を見ているかのよう、不思議と馬を応援していました。
有馬記念、ロイヤルホープを応援し、山王社長の病状が気になり、感情が忙しかったです。
その後の第二章を読んで、これは継承を描いた物語なのだと気がつきます。ロイヤルファミリーを、そして不器用なところまでしっかり引き継いだ馬主 耕一をいつの間にか応援しているし幸せを願っている自分がいました。
第二章に入るまではこんなに惹き付けられる物語だとは思わなかったため驚きです。
競 -
Posted by ブクログ
人材派遣会社の社長であり馬主でもある山王耕造の秘書として働くことになった栗須栄治を軸に、馬主や競馬に関わる仕事をする家族を描いた作品。
競馬を詳しく知らなくても、「家族」「人」の物語として問題なく読める。
第一部を読んで「まだ続きがあるの?」と思ったほど、第一部だけでも作品として成り立つと思うが、第二部で「継承」が描かれることによって、よりファミリー感が強まりぐっと深みが増した。
レースの進捗は栄治の視点で感情込めて情景が描かれてグイグイ引き込まれ、勝負の結果は”競争成績”でシンプルに提示、というギャップには「やられた!」と思った。
著者に弄ばれている気がする(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ『アルプス席の母』は、選手でも監督でもなく、スタンドから息子を見守る「母親」を主人公にした高校野球小説だ。看護師の菜々子は、夫を亡くし、女手ひとつで息子・航太郎を育ててきた。幼い頃に憧れた甲子園への夢を胸に秘めながら成長した航太郎は、中学で頭角を現し、名門校への進学を目指すことになる。
しかし、そこには厳しい環境、父母会のルール、経済的負担など、親にとって重い現実が待っている。野球に詳しいわけでも、余裕があるわけでもない菜々子は、迷いながらも息子の夢に寄り添い続ける。
本作は、よくある成長譚ではなく、「支える側」の葛藤と覚悟を丁寧に描いた物語だ。高校野球の華やかさだけでなく、その裏にある孤 -
Posted by ブクログ
山本猛店長がいる武蔵野書店。そこで働く谷原京子が店長の理不尽(?)さに振り回されながら仕事するドタバタコメディ。
抱腹絶倒とまではいかないですが、面白く個性あふれる登場人物に思わず笑ってしまう。
山本店長が職場にいたら楽しそうな反面、ウザいと思うのかもしれない…でも、そんな店長のボンクラさは嫌いじゃない。真面目なんだよね。でもどこか抜けてる。たしかに京子は苛立つことが多そうだ(笑)
書店員の仕事は、作家、物語をリスペクトし、お客さんに寄り添う職業だと思いました。
もちろん、本の知名度向上と売上が主目的ではあるのだが、たくさんの人に読んでもらいたい本を相手の心を震わせられるかどうかを考え提案を -
Posted by ブクログ
野球詳しくないので楽しめるかな?と思ったけど、すごく面白かった
高校球児の物語ではあるんだけれど、主人公は球児のお母さんで、野球がメインというよりは親目線の高校野球への献身がメインで、なかなか知る機会がないものなので興味深かった。
親になっても、スクールカーストとかマウントとか、なんなら学生時代の頃よりあからさまにあるもんなんだなあと思った。
家族ぐるみで献身しないといけないような強豪運動部に所属する親って大変だ...
分かりやすいサクセスストーリーって感じではなく、泥臭い親目線の高校野球を追えるのが現実味あって胸に迫ってくるものがあった。
実際プロで活躍したり、甲子園などの大舞台で活躍でき