早見和真のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
団体スポーツを経験した親の葛藤や心情がグッとはいってくる。
高校野球児の母ではなかったけれど
球児の母って大変だな~と思うとともに、
息子が好きすぎるだろって思っていました。
でも、そうなっちゃうよねってこれ読んで思っちゃいました。
秋山菜々子は夫と死別し、一人息子の航太郎を育てている。
中学までシニアリーグで活躍
スカウトもきたが、第一志望の山藤学園からは声がかからず、
希望学園に入り、甲子園を目指すことに。
息子の入寮、
父母会や監督の理不尽さ、人間関係の難しさ、いじめ?
息子の成長
息子のケガ、など
甲子園を目指す息子の母の気持ちが痛いほど伝わってきました。
言いたいけど言えない。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ真にキャラクターが立っている小説というのは、話の中の登場人物が現実世界のわれわれに感情の変化をもたらすものであると考えている。その点で言うと、この小説の店長やその他の人物たちには大きく感情を揺さぶられた。具体的に言うと、イライラさせられる方で。
書店員の主人公が日々感じている怒りや失望、諦めや羞恥がダイレクトに伝わってきて、書店員ではないもののかなり感情移入して読み入ることができた。店長のポンコツぶりに辟易としていたら、たまにいいことをしてくれるところに絆される。主人公と同じ感じ方ができる小説だった。
続編を読みたいと思った。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
相変わらずぶっ飛んだ店長だなぁと思いながら、最初からこんなふうだったけ⁈と、
一段とバカさ加減が増しているのでは、と感じなくもない。
店長が考えることは並はずれていて、だけど子どもたちのことはとても考えている。
休日に読み聞かせをしているだとか、雨の本屋さんピクニックや卒園イベントなど〈武蔵野書店〉で出来ることをやっているのは凄いことだと思う。
そんな店長が退職とは…
だけど書店員であることは辞めないという。
昨日までの自分が知らなかった世界と出会える唯一の場所が書店だと言う店長には、書店はなくてはならないものなのだろう。
谷原京子もまたそのひとりなんだろう。
『自分 -
Posted by ブクログ
『ザ・ロイヤルファミリー』を読み終わって、まず思ったのは「これ、競馬小説って言葉では全然足りないな」ということだった。確かに題材は“馬主”で、物語の軸にはサラブレッドと競馬場がある。でもページを追っていくうちに、いつの間にか馬そのものよりも、「この馬に人生を賭けた人たちの行く末」が気になって仕方なくなっていた。
語り手である栗須は、もともとどこにでもいそうな中流の元税理士で、たまたま出会った派遣会社ロイヤル・ヒューマンの社長・山王耕造に見込まれ、秘書兼右腕のような立場になっていく。大企業のオーナーでも、昔からの大名門でもない、“成り上がりの新興馬主”。そこに生まれた一頭が「ロイヤルファミリー -
Posted by ブクログ
小中は地元で野球に打ち込み、高校からは全寮制の強豪校に入ってひたすら甲子園を目指す息子を母親視点で描いたストーリー。誇り、葛藤、嫉妬、挫折などの感情は、野球じゃなくとも何かに打ち込む子どもを応援し見守る親は、誰でも感じたことがあるのではないだろうにか。
子どもがどんなに苦しんでいても代わってあげることはできない。一緒に苦しみ、悩むけれども口にすることはできない。そんな気持ちを共にできる大人の友達はとても大切だ。
このストーリーでは、強豪校ならではの父母会のいざこざもたびたび出てくる。どのシーンも既視感があり、皆同じなんだなと改めて思った。
共感と感動を呼ぶ一冊。ぜひ手に取って読んでほしい。