早見和真のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「店長がバカすぎて」シリーズが面白くて、その流れでこの作品に辿りついた。著者である早見和真氏は、物語の中にミステリーのような伏線回収の要素をさりげなく織り込む作家だと、改めて感じた。読み進める中で少し引っかかっていた疑問や、どこか腑に落ちなかった部分が、後半できちんと回収されていく。その構成がとても心地よく、物語の面白さをより深めていた。
本作の中心にあるのは「受験」と「家族」。
本来、受験というのは受験生本人の意志で進めていくものだと思う。しかし、小学生という年齢を考えると、それを完全に本人だけで決めるのは難しい。どうしても親の意向が強く反映されてしまうものだろう。
けれど、この物語の主 -
Posted by ブクログ
早見和真さんの『さらば、店長』を読みました。
読み進めるうちに、人間関係の本質を突くような一節に出会い、思わず手が止まりました。
特に印象に残っているのは、大西賢也と京子の会話シーンです。
「相手がどう思うかというのは、自分が相手をどう見ているかである」
作中で「合わせ鏡」という言葉で表現されますが、まさにその通りだと感じます。
店長という「鏡」に映るもの
京子の目から見れば、店長は奇妙な行動ばかりを繰り返す、理解不能な「おバカ」な存在です。しかし、新人店員たちの目には、彼のポジティブで朗らかな人柄が魅力的に映っています。
私たちはついつい「あの人はこういう人だ」と決めつけてしまいがちですが、