早見和真のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
高校野球の強豪校に通っている私にとって、自分の高校の野球部と重なる部分も多く色々と考えさせられた本だった。甲子園に行くのがどれだけ難しいか、保護者の支えがどれだけ大事なのか、テレビやネットだけでは分からない高校野球の残酷さ、大変さ、魅力をたくさん感じることができた。自分もこの3年間たくさんの人の支えがあったからこそ何不自由なく充実した部活生活を送れたんだと改めて感じた。人間は1人では生きていけないという言葉をよく聞くけど、ほんとにその通りだと思うから、たくさん人を頼って、けどそれを当たり前とは思わず感謝の気持ちを忘れずに生きていきたい‼️
-
Posted by ブクログ
実際の事件をモチーフに描かれた本作は、一人の女子高校生が同世代の子どもたちから暴力を受け、命を落とすという痛ましい結末へと向かう物語だ。しかし物語は単なる事件の再現ではない。加害側に連なる一人の女性、さらにその母や祖母へと時間を遡りながら、世代を超えて受け継がれる「負の連鎖」を丁寧に描き出していく。
本作の核心は、暴力そのものよりも、それを生み出してしまう土壌にある。家族は仲良くあるべき、親には感謝すべき、分かり合えなくてはならない——そんな日本社会に根付く“暗黙の了解”が、登場人物たちを静かに追い詰めていく。誰もが苦しさを感じながらも、その枠組みから抜け出せない。抜け出そうとしなかったのか -
Posted by ブクログ
良かった、期待以上の青春、終わり方だった。
あらすじは、
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。シニアリーグで活躍する航太郎が選び取ったのは大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て、父と約束した甲子園目指して、息子と菜々子が、大阪にいく。
不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?
栄光からの挫折、そして人として立派に終わっていくのだろう...。
監督と選手の確執、親同士の確執もあるある...。
終わり近いストーリーに涙がこぼれました。
高校野球ファンだとさらにおもしろさが増すスト -
Posted by ブクログ
「本当は女の子のお母さんになりたかった。」
最初の一文で、物語に惹きこまれました。
高校球児の母親からみた高校野球が、息子の自立、父母会、怪我、監督、チームメイトなどあらゆる面でリアルに描かれていて、まるで自分が体験しているかのような感覚になりました。
母と息子のつながり、母と息子それぞれの成長に心動かされる作品で、甲子園がいかに特別なのか、そこを目指す高校球児とその母たちがどれほどの思いを抱えているのかを考えさせられました。
物語の終盤は、特に熱い気持ちになりました。
いつか自分が息子をもつことがあれば、また読み返してみたいと思いました。