早見和真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【Audible】
序盤は監督絶対の雰囲気や、陰険な父母会の上下関係の話でイヤな感じだったけれど、中盤からはちょっとずつ雰囲気が変わって読後感はスッキリでよかった。後半、涙は出なかったけれど、泣きそうにはなりました。息子達の成長が素晴らしい。おかん達の友情も。
少年野球、高校野球の世界は、今も昭和を引きずっている人達がいるのでしょう。息子が小学生の時に所属していた野球チームはいい監督、コーチ、保護者に恵まれて息子もいい経験ができたけれど、甥っ子が所属していた野球チームの監督はパワハラがひどく、姉夫婦は疲れていたし、甥っ子も監督にはいい感情を持っていなかったみたい。この話の監督のように簡単にいい人間になることはないだろうと思います。
意外と若い監督コーチでも昭和な感じがあるみたいだし、甲子園の裏側では、外からは分からないところで大変なことがたくさんありそう。
少年野球、高校野球に携わる人たち全員がこの本を読んだらいいのに、と思いました。 -
Posted by ブクログ
『ザ・ロイヤルファミリー』
第1章:知らなかった競馬の世界への扉
普段は競馬をせず、レースの経過も知らない僕ですが、SNSでの話題をきっかけに本書を手にとりました。
そこに広がっていたのは単なるスポーツやギャンブルではなく、人生のすべてを懸けた熱い人間ドラマでした。
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第2章:絶対の信頼と、宿命の血脈
作品の魅力は、ワンマン馬主、オーナーの山王耕三と、彼を支えるマネージャー・栗須栄治の絶対的な信頼関係です。
経営者は、リスクに敏感です。
それゆえ、「人は裏切る」という性悪説の視点も織り込んで業を励行します。
オーナー山王氏の「だからこそ俺を裏切るな」と迫る凄みに、わけもあり一気に引き込まれました。
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第3章:父を超えたい執念と、隠し子の涙
真に涙を誘うのは、山王の隠し子である耕一の葛藤です。
「父を超えたい」と執念を燃やすものの、挑むほどに父の背中は遠ざかります。
ましてや、もう、この世にはいないのですから、、、。
血統の世界で無名馬が奇跡を起こす展開。
また、人間が馬の特性に寄り添う姿にも深く胸を打たれます。
馬そして人間双方における、血の宿命が生み出す、紡ぐ物語に胸が締めつけられたのは、自然なのかもしれません。
静かに涙が溢れ出したのでした。
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第4章:時代を超えて受け継がれる、魂の物語
本作の真骨頂は「継承」のドラマにあります。
馬の血統だけでなく、人間の執念や愛憎までもが時代を超えてバトンされ、ラストへ向かって結実していきます。
まさに、馬のようにゴールにむけて疾走する展開です。
競馬の知識が全くない人でも一気に引き込まれ、読み終えたときには、馬の走りを見たくなるそんな名作です。
ぜひに、ご覧ください。 -
Posted by ブクログ
早見和真の作品には、ものすごいパワーを持ったものが多い。
その中でも、この作品がダントツだな、と思いました。
中学三年生の新学期が始まる時から翌年の春まで、時間の経過と共に32名の生徒たちが成長していく様が描かれているのですが、さすがだな、と思ったのは主に2点です。
まずは32名の生徒それぞれの事情や人物像が、しっかりと描かれていること。
そしてもう一つが、生徒一人ひとりが主役になるタイミングが絶妙であったことです。
執筆前に、よほど練り上げられたのでしょう。
著者に対しては、ただただ畏敬の念があるばかりです。
生徒たちの成長、自立する姿があってこそ、熱く命を燃やし、生徒たちに言葉をかけ続けた先生の存在が、より偉大に見えてなりません。