早見和真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
早見さんの作品は何作目だろう。
内容の幅が広く、ほんとにすごい作家さんだと思う。
テレビで早見さんがこの本について紹介してる時、クラス32名全員のストーリーを書いた。出版が待ち遠しい作品は初めてだと。
それで読もうと思った。
初日にセンセイは
我行我素
という中国の言葉を生徒に送る。自分の頭で考え覚悟を決め、自分の足で地を踏みしめる。そして毎日を気持ち良く生きてください。と…
32名それぞれの話が続くからセンセイはあまりでてこない。センセイの話ならもう少し先生にでてきて欲しいと思いながら読み進める。
現代の女子達それぞれの悩み、迷い、怒り。先生は相談されると飾らず自然体で丁寧に言葉をかける。けして導かず自分で考えさせる。
それが32名の生徒達を成長させた。
現実はここまで綺麗には行かないと思うけど、中3という多感な時期にこの先生に会えたのは何にも変え難い財産だと思う。
最後のホームルームはセンセイと生徒の距離も縮まりセンセイの言葉は胸に沁みた。
子供達がセンセイを慕った理由。矛盾だらけな世の中でセンセイは言葉と行動が一致して信頼できる。と。
今日一日だけでいいから大切に生きる。を繰り返しながらそんなふうに思われる大人になりたいと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『僕だけは信じてるから。僕には君が必要なんだ』
優しかった彼の声が、どこか遠くで聞こえた気がした──。
第68回(2015年)日本推理作家協会賞の長編及び連作短編集部門受賞作。最近で言うと『アルプス席の母』や『店長がバカすぎて』シリーズ、あるいはドラマ化されていた『ザ・ロイヤルファミリー』など、人気作を次々と刊行している、早見和真氏の代表作。
もうね、なんでこんな面白い作品を積んだままにしてしまったんだろうと激しく後悔。
とある確定死刑囚の女性『田中雪乃』を描いた作品ですが、まぁ没入感が半端ない。
不遇な人生を送ってきた雪乃の孤独感や自己肯定感の低さ。そして、物語終盤で明かされていく核心部。これはとんでもない社会派ミステリー作品ですわ。
雪乃の過去を知る登場人物たちが、懐古しながら描き出していく客観的視点の『田中雪乃』像が、あまりにも純粋で、そして誰かに自信を必要だと言ってもらいたくて…。
いやー陳腐な感想になりますけど、素晴らしい作品でした。この作品を読めて本当に良かった。
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正義は一つじゃないかもしれないけど、真実は一つしかないはずです──。
放火殺人で死刑を宣告された田中幸乃。彼女が抱え続けた、あまりにも哀しい真実──極限の孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。
田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そしてあまりにも哀しい真実。幼なじみの弁護士は再審を求めて奔走するが、彼女は……。
筆舌に尽くせぬ孤独を描き抜いた慟哭の長篇ミステリー。 -
Posted by ブクログ
文庫本の古本を買うばかりの私が、単行本の新刊を買った。
というのも、早見和真さんの書いたものが好きであり、早見さんが住んでいる愛媛県出身であり、教師であり、病気もしたことがある…
そして、加賀美先生と同じく、「自分の頭で考えろ教」の信者である笑
流されに流されている子、流されていることに気づいていない子、わざと流されようとしている子…
本当に一人一人似ているようで全く違う。それをよく書き分け、それぞれの成長を生み出すことができるなぁと感心と驚き。
実際、加賀美先生の子どもたちへの関わりは少ないが、それでも子どもたちが自ら動き始め、変わり始めるようになるのは、きっと加賀美先生の表情や声、体から意志や情熱のようなにじみ出るものが伝わってのことだと思った。
最近の働き方改革で、勤務時間を単に減らしていくのはやはり良くなくて、子どもに対する熱をもった上で時短を図るのがいいんだろう。
加賀美先生に負けない!
自分も頑張るぞ!