早見和真のレビュー一覧
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ネタバレ死刑囚の過去を丁寧に掘り下げていく構成で、読み始めは「理解不能な恐ろしい殺人者」と感じていたが、読み進めるうちに印象は大きく変わっていく。田中幸乃を助けたい、見守りたいという感情が生まれてくる。
でも、結局のところは、死にたい人を生き長らえさせることはできないし、沈黙して語らない人を語らせることもできない。そうしようとすることは傲慢なのかもしれない。
魅力のある女性として描かれながらも、誰からも大切にされない田中幸乃の存在は不思議であり、どこか現実的でもある。人との関係性を築けない性格や、周囲とのすれ違いが、彼女の孤独を際立たせているように感じた。
そしてラスト。死ぬために生に執着するシーンは -
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シリーズ2作目。
時代背景に沿りつつも、お客さんや職場の仲間&山本店長と谷原京子の日々は翻弄されている。
個人的に『社長のジュニアがバカすぎる』は面白かった。
京子の未来(仕事or結婚)の悩みはあるあるだなぁ。30代はキャリアアップしたい、結婚もしたい…なんとも贅沢な悩みを抱える世代だなと改めて思う。
京子は気づいているのかどうかは分からないですが、職場のみんなを引っ張れる人。それを謙遜しているのはもったいないな…なんて。
京子の強い信念が伝わり、また彼女の周りにいる人たちも仕事に対しての熱意がある。そういった魅力が京子の世界は成り立つのかなぁと思う。
『新店長がバカすぎて』で物語は変 -
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ネタバレ中学受験をするお受験ストーリー小説だが、
その中に主人公の十和と家族とのストーリーも盛り込まれている
「家族との幸せとはなにか?」を考えさせてくれる物語。
離婚した母親と、再婚相手の父親、そして父親の連れ子と
4人で暮らす十和。
ちょうど6年生という思春期に突入する難しい時期で、
なんとなく今の父親とうまくいかず、家に居づらいと感じる十和。
中学受験をするために塾に通っていたが、成績は芳しくない。
ある日、母方の祖母が住む大阪に1人で出かける。
そこで知る母親の子供の頃の話、そして母親も同じく中学受験をしており、
失敗していたことを知る。
母親が合格できなかった大阪の私立中学の見学に祖母と -
Posted by ブクログ
ネタバレ今作もめちゃくちゃ笑いました笑
店長の名前間違え面白すぎでしょ!
新入社員の名前全部間違ってたり谷原京子が西岡夢子になって最終的に夢岡西子になったところはもう吹き出した!笑
1作目読んだ時店長のこと凄くイライラしたけど、2作目、3作目と読み続けるとなんかよく分からない可愛さみたいなものを感じるのはなんで?笑
朝礼の挨拶の復唱のページ開いた時も大爆笑!!
おざっす!の羅列が目に飛び込んできて外で読んでたのににやにやがとまらなくなった!!
京子ちゃんのツッコミも最高なんだよね〜
結局美晴の酷評レビューしたのって店長なんですかね??
そこの掘り下げも欲しかったかも!
親父の禍々しい発言も面白くて笑
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Posted by ブクログ
ネタバレ内容を全く知らずに読み進め、途中からあの事件をなぞっているのではと気づき、解説で確信した。
自分の人生は誰にも触れさせない、誰のせいにもしない、母親でさえも邪魔になるなら離れる、という言葉が深く刺さる。
ふとした時にほだされる、あの頃に戻りそうになる、何度裏切られても期待してしまう、この感覚はよくわかる。
外部から見ると警察に…と思うが、簡単な話ではないことまで人物描写で丁寧に描かれている
美優の言葉も響く。
後半長女長男の言動、香織の言動から、それぞれ抱えているものが垣間見える
ラストシーン、子どもは確かに無償の愛を与えてくれるが、永遠ではないことに親は無自覚である。自分の人生と向き合って、