早見和真のレビュー一覧
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中盤にかけては、現実にもありそうな高校野球を取り巻く大人達の姿が醜く描かれており辟易とするが、終盤は実に気持ちの良い展開で、期待を裏切らない。
途中で「店長がバカすぎて」と同じ作者と知った。
あちらは本屋大賞狙いでは、という印象を強く持ってしまい、イマイチ入り込めなかった。
本作品も、そういう目で見ることもできなくはないけれど、純粋にエンタメ小説として面白かった。人物のキャラがはっきりしてるので、映画にも向いてそう。
週末、多摩川沿いのグラウンドにはプレーする子供達を見守る保護者が沢山いるが、あそこにも独特のコミュニティがあるんだろうな…という目でこれからは見るようになりそうだ。 -
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ネタバレ少しずつ成長を見せてきた谷原京子が、ついに一人の書店員として大きく前へ進んでいく姿に胸が熱くなった。
仕事に悩み、迷いながらも自分なりの答えを見つけていく姿は、シリーズを追いかけてきたからこその感動がある。
そして、相変わらず店長は「バカすぎる」。
何度も呆れさせられるのに、不思議と最後まで憎めないのは、この人なりの優しさや書店への愛情が垣間見えるからなのだろう。
笑いあり、共感あり、ときにはホロリとさせられながら、登場人物たちと一緒に歩んできた時間を振り返るような読書だった。
シリーズの締めくくりとしてこれ以上ないほど満足感があり、読み終えた今は「終わってしまった」という寂しさと、 -
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基本、中学受験には良い印象がない。
子供の気持ちより、親が行かせたいからと言うのがほとんどだと思うから。
実際、私立中学へ進学しても辞めて公立に入り直した子がまわりに結構いる。
小学生の母を経験して、最初は読んでいて「小学生はこんな風に思うだろうか。こんな考えを持つだろうか」と言う、リアリティーに欠けるストーリー展開に感じた。
高校受験の間違いでは?と。
が、しかし。
面白かった!受験にはあまり良い印象はないが、後半はもうがんばっている主人公を応援していた。
逆に、小学生のうちからこんなに勉強しないといけないのか…と言う恐怖もあったが、こんなに頑張れる子は、きっと成し遂げた後に結果が良くてもだ -
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誰一人それに応じることなく、スタッフたちは、蜘蛛の子を散らすように持ち場に去った。
私は一人その場にたたずんでいた。
そして無意識に微笑みながら、おかえり、店長……と、心の中でつぶやいた──。
前作『店長がバカすぎて』でトンデモなキャラクターっぷりを存分に発揮していた山本店長と、圧倒的なつよキャラとしての立ち位置を確立した(?)書店員の谷原京子を中心に、書店でのバラエティに富んだ日常を描いた痛快コメディ。
今回も勿論個性派揃いの『武蔵野書店』は、終盤に「そう来たか!」というドンデン返しも用意してくれてました。
これで心置きなく『さらば!店長がバカすぎて』を買いに行けるわー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらず書店員たちのやり取りはコミカルで笑わせてもらったが、今回はそれ以上に谷原京子の成長が印象に残った。仕事に悩み、人との関わりに迷いながらも、一歩ずつ前へ進もうとする姿には思わず応援したくなる。前作では振り回されることが多かった彼女が、自分なりの考えを持って行動するようになっていて、その変化に感慨を覚えた。
また、物語の随所に散りばめられた伏線や仕掛けも秀逸。何気ない会話や出来事が終盤でつながっていく展開は心地よく、「そういうことだったのか」と何度も膝を打った。書店や本への愛情に満ちた世界観はもちろん健在で、読み終えた後は本屋に立ち寄りたくなる一冊。笑いあり、共感あり、そして小さな驚き