早見和真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作はAudibleで聴いたが今回は紙の本で。
シリーズならではの「お決まりのパターン」、空気を読まない店長・山本の突拍子もない言動に、主人公の京子が心の中で猛烈なツッコミを入れながら奮闘する。しかし、そこが、この物語の最大の魅力。水戸黄門の印籠のように、予定調和の中に潜む「本屋のリアル」と「働くことの矜持」が、真っ直ぐに届いてくる。
今作でも、出版業界が直面する厳しい現実が背景にあり、店長の「バカ」さ加減は相変わらずだが、その突き抜けた純粋さが、時に誰よりも本質を突く瞬間にハッとさせられる。京子の毒舌も健在で、仕事の理不尽にモヤモヤする日常を、爽快な笑いとともにデトックスしてくれる。
ラスト -
Posted by ブクログ
中学受験を通して家族が1つとなっていく過程、どの場面も登場する大人たちがみんな素敵。
常にイライラする思春期の子供、十和の気持ちも分かるなぁと思いつつも、頭がよく賢くて行動力もあり優しい理想のお父さんをそんな邪険にしないであげてと思いながら読んでいた。
複雑な過程環境が明かされ家族の在り方の難しさ、上手くいかない理由にも納得。
周りにサポートされ愛されて目標を目指し勉強に熱中する主人公を羨ましく感じた。
合否結果の場面と父の塾への手紙の場面は感動。
家族、離れた場所に住むお婆ちゃん、親友、塾の友達、、小学生って子供だけど、既に社会に揉まれて生きてる。
幸せな家族の形なんて、40字以内で答え -
Posted by ブクログ
「店長がバカすぎて」シリーズが面白くて、その流れでこの作品に辿りついた。著者である早見和真氏は、物語の中にミステリーのような伏線回収の要素をさりげなく織り込む作家だと、改めて感じた。読み進める中で少し引っかかっていた疑問や、どこか腑に落ちなかった部分が、後半できちんと回収されていく。その構成がとても心地よく、物語の面白さをより深めていた。
本作の中心にあるのは「受験」と「家族」。
本来、受験というのは受験生本人の意志で進めていくものだと思う。しかし、小学生という年齢を考えると、それを完全に本人だけで決めるのは難しい。どうしても親の意向が強く反映されてしまうものだろう。
けれど、この物語の主 -
Posted by ブクログ
早見和真さんの『さらば、店長』を読みました。
読み進めるうちに、人間関係の本質を突くような一節に出会い、思わず手が止まりました。
特に印象に残っているのは、大西賢也と京子の会話シーンです。
「相手がどう思うかというのは、自分が相手をどう見ているかである」
作中で「合わせ鏡」という言葉で表現されますが、まさにその通りだと感じます。
店長という「鏡」に映るもの
京子の目から見れば、店長は奇妙な行動ばかりを繰り返す、理解不能な「おバカ」な存在です。しかし、新人店員たちの目には、彼のポジティブで朗らかな人柄が魅力的に映っています。
私たちはついつい「あの人はこういう人だ」と決めつけてしまいがちですが、