早見和真のレビュー一覧
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2025年本屋大賞2位『アルプス席の母』、早見和真、デビュー作『ひゃくはち』。
徳島への転勤辞令がでた青野雅人。
恋人・佐知子から打ち上げられる、『私たち前に会ったことがある。』、『高校生のとき』…
雅人が強豪・京浜高校野球部の補欠部員だったときに2人は会っていた…
記憶をたどるうちに、甦る野球づけの日々からの煩悩…
そして、忘れようとしていたある事件…
強豪校の野球部員なのに、酒にタバコに合コン、体罰…
大丈夫なのか⁇
昔はなんでもありだったのか⁇
そういえば、メジャーリーガー・Dもフライデーされてた、タバコ吸ってるところ。
見つかって、出場停止とかになるのでは⁇とヒヤヒヤしながら、読 -
Posted by ブクログ
ネタバレ突然の母の発病、多額の借金、サラ金と最悪の状況から始まる。きれいごとでは済まない、それぞれの思い、そして長男の嫁の深雪の気持ち。冷たい嫁、と感じるよう書かれているが、そりゃそうだろう。自分の母だったら、自分が母だったら、など思ったが深雪に限りなく肩入れしてしまった。夫の親の借金1200万円返済のため、夫はうまく転職でき年収を上げクリアできたが妻の立場なら全く面白くない。相手の親を含め家族になることが結婚、理屈は分かるが、食欲増くらいでは収まらないと思う。
母の若葉玲子がノートに書いた「とっても、しあわせな、じんせいでした」私はそれを書ける自信がない。確かに玲子は幸せだ。
リアルでは難しいかもし -
Posted by ブクログ
こういった、母と娘の歪んだ関係の話って
ここまで行きすぎることはないかもしれないが
よくあるものなのかと感じる。
同性だからこそなのかもしれない。
しかしながら、美智子もエリカも
奇妙なほどに狂ってる。
こんな母親に育てられて、
陽向はよくもまともに育ったものだ。
紘子はとにかく気の毒でしかなくて
読み進めるたびに「あの団地には行くな!
断ち切れ!」と何度も願った…
紘子もまた、エリカをママと呼ぶほどに
いつのまにかエリカの呪縛から
逃げることができなくなってしまっていた。
せめて陽向だけでも母親の呪縛から
逃げて、真っ当に生きていって欲しいと思う。
ちょっと、なんだろう。
一言では言い -
購入済み
タイトル含め
全てが繋がり物語として伏線回収されることに
ただただ感服
最新刊の八月の母もですが、小説にエンタメを
求める自分にはあまりに暗くて重い
読み返すことはないけど思い出すことは
今後も何回もありそう
暫く引き摺る、実話を基にしていない分
救われる。