早見和真のレビュー一覧

  • 八月の母

    Posted by ブクログ

    友人からの薦めで手に取った一冊。
    愛媛県伊予市にて実際に起こった事件を元に再構成された話で、当時の惨状が痛ましく描かれていた。
    しかし、この話の本筋はそこに至る母娘の物語だ。人間誰しもに携わるとされる“母性”や“愛”そのものは、いつも輝かしく、そして美しく評価される。だがそれは果たして無条件に尊いものなのだろうか?人は、等しく人を赦し、愛せるのだろうか?
    かなり重いので心に余裕がある時に一気読みして欲しい一冊。

    0
    2026年01月20日
  • ラストインタビュー―藤島ジュリー景子との47時間―

    Posted by ブクログ

    正直言って何が本当のことかは分からないけれど、シュリーさんが誠実に語ろうとしていることは感じることができた。出版することで再び渦中に立たされる懸念を抑えてインタビューに応じたのは勇気があることだ。
    知らなかったなんてありえない、と考える人も多くいるが、そう有って欲しくないことをそうじゃないと思い続けると、本当に本人にはそうじゃなくなってしまうことはよくある事ではないだろうか。心が壊れてしまう瀬戸際で多くの人が自分を守る為のごく普通の対応のような気がする。もちろんはた目から見ればそれは嘘だ。しかし、当事者からすればそれは切実な真実なのだと思う。そう考えるとあのメリーさんの奇っ怪な言動は少し理解が

    0
    2026年01月19日
  • 笑うマトリョーシカ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    早見和真『笑うマトリョーシカ』は、「人はどこまで他者を操り、また操られているのか」という問いを、政治という舞台で極限まで突き詰めた心理ミステリーだ。若き官房長官・清家一郎は、誰もが魅了される理想的な政治家として描かれるが、女性記者・道上の違和感を起点に、その輝きの裏側が少しずつ剥がれていく。

    物語は青春小説的な前半から、第三部以降で一気に加速し、視点が反転するたびに「黒幕はこの人物だ」と思わされ、そして裏切られる。その構造はまさに万華鏡で、読む側は作者の手のひらで何度も転がされる。母・浩子、鈴木、美和子(亜里沙)と歴代の“ブレーン”が清家を操ってきたように見えながら、エピローグで浮かび上がる

    0
    2026年01月18日
  • 普通に青い東京の空を見上げた

    Posted by ブクログ

    話が6章に分かれていてそれぞれの主人公は皆27歳で東京に住んでいるという共通点を持っています。
    登場するメインの6人は緩く繋がっていて最終的には結婚式の会場で全員登場します。
    皆それぞれ悩みを抱えていて世の中の不条理な出来事にどうすればいいかを試行錯誤しながら生きているのかなと思いました。
    全体的にシリアスな話でしたが人間の本質を突いた会話や出来事が多かったので妙に現実味がある内容でした。

    0
    2026年01月15日
  • 新! 店長がバカすぎて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     一作目は業界のどこかで聞いたような話だなぁ、と思っていたのですが、今作ではそれぞれのキャラクターが見事に独自に成長していました。もう、どこかで聞いた話はなくなりました。と思いながら読み進めいると、突然「青木まり子現象」を思わせるエピソードなんかがあったりして、まだ少し業界のどこかで聞いた話が残っていました。そんなエピソードが、本当にこんな書店と書店人がいるのでは、と思わせてしまいます。

     まあ、谷原京子がバカすぎて・・・・。何もかもが面白すぎて・・・・。二転三転、そうなっちゃうんだ!!

    0
    2026年01月14日
  • 小説王

    Posted by ブクログ

     小説の編集者と小説家の関係がわかりやすい。
    小説家だけで、小説は売れない。「小説家は一人では完成しない。」編集者はその小説を客観的に評価して、売り出すことで成り立つ。
    「編集者の役割の一つって、作家さんや漫画家さんを勘違いさせることじゃないか」と言い切る。
    そのために、ホストと同じで、ホストしている間は「あなたが世界一価値ある女性」だということを訴えてきた。雑誌『編集王』の時代から、誰も出版の未来について甘い夢を見ていない。

     吉田豊隆は、小説家で、デビュー作で大きな賞を受賞したものの、その後は鳴かず飛ばず。清掃のアルバイトをしながら、世間に忘れ去られかけている「小説家」である。物語を書く

    0
    2026年01月14日
  • ラストインタビュー―藤島ジュリー景子との47時間―

    Posted by ブクログ

    好きな翻訳家さんのブログに出てきたので手に取りました。
    ジャニーズ関連の事柄に疎く、性被害のニュースは知っていたけど、藤島ジュリーさんがどういう立ち位置の方かわからないような状態で読み始めました。

    大きな柱となるテーマは母子関係、「家業」と向き合わざるを得ない業であると読みました。
    重いテーマではあるけれど、世間を席巻したいろいろなグループの成り立ちや裏話が織り込まれていることで、同じ時代を生きてきた世代の娯楽的な読み物として楽しめる部分もあります。

    構成の中心を対談形式にして本人の言葉を逡巡や口癖も含めて書き起こしているのは、これまでパブリックイメージが一人歩きしてきたことに対抗し、より

    0
    2026年01月08日
  • 八月の母

    Posted by ブクログ

    2026年1冊目に読み終わった本。1冊目にしてかなりヘビーな内容である。ずっと重い、最後にかけて直視しなくてはならない内容に胸が痛む。負のスパイラルは本当に断ち切れているのだろうかと正直疑問を抱く。現実にも存在するこういった血の繋がりは、第三者が介入しても本質に触れることはできないのではないか。

    0
    2026年01月06日
  • 八月の母

    Posted by ブクログ

    凄く重くて、読みながら胸が痛くて、張り裂けそうになりながらも読まずにはいられない。

    第3者から見れば異様な状態で、改善の余地はいつでもどこでもあったはずなのに、悪い流れからは避けれず、渦中の人達には分からなかったんだろう。

    あの子が守ったものが、あの子の願いが、私も願わずにはいられない。

    0
    2026年01月05日
  • 新! 店長がバカすぎて

    Posted by ブクログ

    続編も面白かった。1作目が想像以上に良かったから1作目よりはという感じだけど、谷原京子のキャラが好き。共感できるところも色々あったし自分と重なる

    0
    2026年01月04日
  • 新! 店長がバカすぎて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作に引き続きサクサク読めて面白かったです。小説内に頻繁に出てくる『ステイフーリッシュ・ビックパイン』という本がキーワードとなり、最後まで物語の展開に密接に関わってきます。『ステイフーリッシュ・ビックパイン』は、5章から主人公が変わり一気に様変わりするそうです。本編でも第5話で主人公が入れ替わったように思われて「おっ」となりました。
    次回作も新たな展開がありそうなので楽しみです。

    0
    2026年01月04日
  • ひゃくはち

    Posted by ブクログ

    元野球部のため、一昔前の強豪野球部はこんな感じなんだろうなと、すっと物語に入ることができた。(クリスマス以外は)
    とても面白くエンタメに近い作品のように感じたので、普段読書しない人にも読みやすいかなと思いました。

    0
    2026年01月04日
  • 笑うマトリョーシカ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良かった。語り手が変わるスタイル。清家一郎を動かしていたのは鈴木俊哉でしたっていう話にとどまらず、母親が関わってるんじゃないかと序盤からザワザワさせる。案の定全部母親が操ってました。的な話でもなく、、、出てくる登場人物で、この人が怪しいであったりこことここが繋がってるというようなことは隠す気が無くて、え、こんなわかりやすいの?と思っていたら、最後はこれら全部大して重要じゃなかったんだとわかる。何重にもなってて飽きなかった。一気読み。

    0
    2026年01月01日
  • 八月の母

    Posted by ブクログ

    どんどんページは進むけど、ものすごく重量感のあるストーリー。
    最後のシーンでの螺旋階段の立ち切りには感動したけど、実話が元になってる事なども後書を読んで知り、なんとも言えない気分になった。
    早見和馬さんの作品は、作品ごとの振れ幅が大き過ぎるよ。。。

    0
    2025年12月20日
  • 普通に青い東京の空を見上げた

    Posted by ブクログ

    2025.12.19〜12.21

    27歳、まだまだこれからだよ、諸君。自分の意志で自分のやりたいことをはじめられる。その結果は、全て自分に戻ってくる。それだけを心に留めて、生きろ。

    と、もうすぐ3回目の27歳を迎える私は思っている。
    どこにいても、空は青い。そんな日々が送れるといいな。

    0
    2025年12月21日
  • 笑うマトリョーシカ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりに長編小説を一気読みした、、、
    一郎を操っているのは誰だ?!が二転三転して、文字通りマトリョーシカを開け続ける感じで痺れたぁ

    0
    2025年12月17日
  • 八月の母

    Posted by ブクログ

    読み進まずにいられない…という意味で、評価⭐︎4ではあるが、どうもこうもない。
    最悪な気分になる。
    これが、実話だなんて聞くと更に驚愕だし、脱力する。こんな事許されている世界があったのか…

    置かれた過酷な環境は、同情の余地があるとしても
    どいつもこいつも、身勝手な部分は構わず振りかざす。陽向にしたって、綋子を助けられる術がなかった訳じゃないだろうが…
    母の呪縛って恐ろしい。
    暴走する母性も恐ろしい。いや、それを母性とは言わんだろ。

    出てくる男もクズだし、ため息しか出ない作品だった…

    0
    2025年12月15日
  • あの夏の正解(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「その人たちだけ出来なかったこと」が、「その時しかないもの」に変化する。
    いろんな見方があると思うけど、もちろん納得できないことだらけだろうけど、あの夏を少年たちがどう消化していったのか。
    ちょっと胸が苦しくなりつつ読みました。 550

    0
    2025年12月11日
  • 八月の母

    Posted by ブクログ

     この作品で自分が感じたのは「絶対にこの人みたいにならない」「同じ人生(ルート)を歩まない」と決めていても、気づけば壊れていき、気づけば全くその人と同じ風にしてしまってるのでは自分でもないのかと思った。

    0
    2025年12月09日
  • 普通に青い東京の空を見上げた

    Posted by ブクログ

    何やら既視感ありながら読み進め
    途中で「東京ドーン」の加筆修正か〜と気づきましたが昔読んだ時よりなぜか刺さるわ
    ちょうど同い年の一人娘といろいろ被るとこが多くて 9年前は読んでてイラついたんだけどね
    今回は登場人物の親達にイラつく不思議
    親達の駄目な部分、私もしっかり被ってたわ 反省反省

    0
    2025年11月29日