早見和真のレビュー一覧

  • 八月の母

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    母親とは、いつから母親になるのだろうか?

    女として生まれて29年。
    思春期を過ぎたあたりから、ずっと思っている。

    私の母は、愛がある。
    姉と私。2人のことには無条件に尽くしてくる。
    嫌いな家事もちゃんとしてくれた。
    わがままを聞いてくれた。今でも姉と私を大事にしてくれている。

    そんな母を見るたびに、
    私には母性がないんだと実感する。

    私と同年代の友人は結婚して、子供がいる。
    当たり前のように子育てをしている。
    自分の子供がどうしようもなく可愛くて、写真フォルダには何万枚もの写真がある。

    それを見るたびに、
    私には母性がないんだと実感する。

    私は生理が来る前と来た時、メンタルの浮き沈みが激しい。
    月によって怒りの沸点が低いのか、死にたい気持ちが強いのかバラバラ。

    そんな生き物なのだ。
    女というのは、どうしたって感情的で。
    いつだって変わらず「女」なんだ。

    本作、「8月の母」は
    女の歪みが連鎖して起きる事件と、「母性」を問う物語だ。

    母親には母性があるって誰が決めたんだろう。
    子供が産まれたって変わらないものがあって、女はいつまでも女だ。
    それでも子供にだけは、「母親」でないといけない。

    早見さんはどうして、わかるのだろう。
    女という生き物が、「女」と「母親」の間で、
    どう生きていけばいいのか探っていることを。

    本作は、女の歪みが次の世代まで血を繋いでいってしまう。負のスパイラルだ。
    私は愛ある母親の元で育った。
    でも分からない。自分が親になった時、母性があるのか。

    ただ、ただ自分のこれからと過去を見直してしまう作品だった。


    後半、なぜだか泣きました。

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    2026年05月16日
  • 新! 店長がバカすぎて

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    前作から続き読みやすく面白かった!
    作者のトリックにしっかりと引っかかった!
    普段は文庫しか読まないが、3作目ハードカバーで購入しようと思う

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    2026年05月12日
  • 八月の母

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    著者がイノセント・デイズを超える!
    と書いた『八月の母』!!間違いなく超えてました。


    早見さんは最近だと『アルプス席の母』
    『ザ・ロイヤルファミリー』
    『店長がバカすぎて』
    全てを読んだわけではないけど
    こんなにもいろんなジャンルを書ける人なんだと
    ただびっくり!
    今作は実際に起きた愛媛の事件を基にしてるらしいけど最後まで読むの辛かった。。
    生まれ持った環境くらいは親や周りが守ってやらないと。とにかく辛かった。
    病んでる時は絶対読めない。
    少しずつ読んでは手を止めて
    なんとか読み終えた。
    ラストに少し救われて良かった。

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    2026年05月15日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

    イメージ

    人に対するステレヲタイプなイメージは恐ろしく危険である。そのイメージを与えている人たちはさらに暴力的だ。
    人物からイメージが作られているのではなく、他者の勝手なイメージにより人が作られる。知らぬ間にイメージに合わせて生きている。この本を読んでそう理解した。

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    2026年05月04日
  • ラストインタビュー―藤島ジュリー景子との47時間―

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    ジャニー、メリー、「嵐」のこと、廃業。旧ジャニーズ事務所代表の肉声。旧ジャニーズ事務所の性加害問題で批判を浴びた、元社長・藤島ジュリー景子とはどんな人物なのか? 彼女はいま何を思うのか? 国民的アイドル「嵐」との出会いと活動終了、叔父・ジャニー喜多川との関係、母・メリーとの確執、ファンとタレントたちへの思い、事務所廃業──。一人の小説家に、はじめて胸の内を明かした。⁡
    ⁡
    初めて知ることもありドキドキしながら読んでました★
    母親の確執なども詳しく書かれていたりと読むのに集中しちゃいました★
    (だいぶ読み終わるまで時間かかってしまいましたが…)
    読んで良かったです!

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    2026年05月02日
  • 6シックス

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    おもしろかった。世間から注目され、目立つ甲子園優勝投手の心の中を描いた短編小説だった。6章に分かれていたが、各章、6大学をそれぞれ取り上げ、早稲田の星投手との関わりをテーマにしていた。
    輝かしいドラ1の選手もその歴史には、他人には言えないものを抱えている。

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    2026年04月19日
  • 新! 店長がバカすぎて

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    ネタバレ


    前作よりもとても読みやすい印象でサクッと読んでしまいました。今回も楽しく読むことができました。

    本を読まないというキャラクターの物語は必要なのか?という言葉がとても印象的でした。作家でありながらその言葉を書ける早見さんはすごい、と。

    きっと色んな人の心のうちを想像できる方なのだと感じました。続編も楽しみです!

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    2026年04月11日
  • 新! 店長がバカすぎて

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    ネタバレ

    1作目がとっても面白かったので続編のこちらも読みました。

    1作目のまとめ方から続編ってどういう構成にするのかな?と不安に思ってたのですが、1作目の焼き増し感が否めなく…。
    新キャラの山本多加恵さんも苦手で…
    苦手なりに馴染んできたところからパッタリ登場しなくなってしまうのも残念だったな。

    中盤の「社長のジュニアがバカすぎて」は爆笑しまくりました!

    今回は店長のキャラがいまいち乗らなかったのがやっぱり残念だったな。
    もっと店長で笑いたかったしかっこいいところが見たかった。

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    2026年04月10日
  • 新! 店長がバカすぎて

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    シリーズ2作目。

    時代背景に沿りつつも、お客さんや職場の仲間&山本店長と谷原京子の日々は翻弄されている。

    個人的に『社長のジュニアがバカすぎる』は面白かった。
    京子の未来(仕事or結婚)の悩みはあるあるだなぁ。30代はキャリアアップしたい、結婚もしたい…なんとも贅沢な悩みを抱える世代だなと改めて思う。

    京子は気づいているのかどうかは分からないですが、職場のみんなを引っ張れる人。それを謙遜しているのはもったいないな…なんて。
    京子の強い信念が伝わり、また彼女の周りにいる人たちも仕事に対しての熱意がある。そういった魅力が京子の世界は成り立つのかなぁと思う。

    『新店長がバカすぎて』で物語は変わったので、一瞬戸惑った。山本店長の書店員になりたいまでのルーツ。
    書店員・店長になるまでのルーツ、熱量が一番高くなるまでに、ここまでの歴史があったのかと思いつつも、あまりにも完成されている感、これが最終話への伏線になるのかとは思わなかった…(笑)

    書店員なのに、本のことよりも職場の日常が濃すぎる(笑)前作よりも深く面白みを感じる作品でした。

    次回作『さらば!店長がバカすぎて』は、どういう日常が描かれているのだろう? 楽しみです。

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    2026年04月09日
  • 八月の母

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    内容が重く、読んでいて苦しい一冊でした。

    陽向が負の連鎖から断ち切って幸せな生活を送れてよかったと思った。

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    2026年04月06日
  • 八月の母

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    ネタバレ

    内容を全く知らずに読み進め、途中からあの事件をなぞっているのではと気づき、解説で確信した。
    自分の人生は誰にも触れさせない、誰のせいにもしない、母親でさえも邪魔になるなら離れる、という言葉が深く刺さる。
    ふとした時にほだされる、あの頃に戻りそうになる、何度裏切られても期待してしまう、この感覚はよくわかる。
    外部から見ると警察に…と思うが、簡単な話ではないことまで人物描写で丁寧に描かれている
    美優の言葉も響く。
    後半長女長男の言動、香織の言動から、それぞれ抱えているものが垣間見える
    ラストシーン、子どもは確かに無償の愛を与えてくれるが、永遠ではないことに親は無自覚である。自分の人生と向き合って、と言えたことがすごい。

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    2026年04月04日
  • 新! 店長がバカすぎて

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    ■勝手に予告編
    吉祥寺に本店を置く《武蔵野書店》では、今朝も店長のありがた〜いと思える部分が微塵もない朝礼に、スタッフ一同は辟易していた。

    店長から度々的にされる谷原京子は、店長の口から発せられる一言一句に苛立ちを隠せず、しばし睨みをきかせる。

    「ちゃんと聞いてくれていますか?三津浜風子さん」

    「誰だよ!!」

    今日も《武蔵野書店》吉祥寺本店の忙しい一日が始まる。


    ■読後の感想
    前作を読み終えてから時間がだいぶ空きましたが、瞬時に作品の世界を思い出しましたね。
    店長と不愉快がってる仲間たちの物語。
    今作も楽しく読ませてもらいました。

    ただ第五話では「何を読まされているんだ?!」と怒りが込み上げ、伏線回収したようなドヤ顔が浮かんできて、谷原京子と同じくアンガーマネジメントに苦労しました(^_^;)

    最終話の新店長は、個人的に不満と不信が残ります。投票でも良かったのに…。

    本作を楽しめた分、やはり納得がいかない結末だったので、マックから自宅に帰って、早く店長とさらば!せねば。

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    2026年03月22日
  • 新! 店長がバカすぎて

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    ネタバレ

    前作はAudibleで聴いたが今回は紙の本で。
    シリーズならではの「お決まりのパターン」、空気を読まない店長・山本の突拍子もない言動に、主人公の京子が心の中で猛烈なツッコミを入れながら奮闘する。しかし、そこが、この物語の最大の魅力。水戸黄門の印籠のように、予定調和の中に潜む「本屋のリアル」と「働くことの矜持」が、真っ直ぐに届いてくる。
    今作でも、出版業界が直面する厳しい現実が背景にあり、店長の「バカ」さ加減は相変わらずだが、その突き抜けた純粋さが、時に誰よりも本質を突く瞬間にハッとさせられる。京子の毒舌も健在で、仕事の理不尽にモヤモヤする日常を、爽快な笑いとともにデトックスしてくれる。
    ラストに向けて伏線が鮮やかに回収されていく構成の妙は、紙の本で前後のページを読み返しながら楽しむのに最適だった。笑えて、泣けて、最後には「やっぱり本が好きだ」と思わせてくれる。書店という場所が持つ魔法を再確認できる、最高のお仕事エンターテインメントだった。

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    2026年03月22日
  • あの夏の正解(新潮文庫)

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    コロナ禍で中止となった甲子園で強豪校の監督、選手たちの思いを知ることができた。
    この頃の3年生は「可哀想な世代」と一括りにされることが多い。しかし甲子園が中止になったから勝たなくては行けないというプレッシャーがなくなり、忘れかけていた本来の野球の楽しさというのを取り戻せた選手が多くいたことが印象的だった。
    「可哀想な世代」ではなくまさに「貴重な体験ができた世代」だと感じた。
    10年後、20年後「あの夏」について聞いてみたいと思った。

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    2026年03月19日
  • 八月の母

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    文章が上手いからか、物語への没入感が凄まじかった。第一部の終わりに、叙述トリックにハマっていたことに驚かされる。第二部は紘子視点で描かれていくけど、苦しかった。母性とは何か考えさせられる作品。

    陽向はいつも母親を選び続けた結果、最後には紘子を間接的に死なせてしまった。あのとき、母親を選ばずに警察に通報していれば、紘子は救われたはず。それは、エリカも同じでずっと母親から逃げられず選び続けてきた結果。ラストシーンでは母親を選ばず、正しい未来を選択しようとしたことで不幸の螺旋から降りることができたということだと思う。

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    2026年03月10日
  • 笑うマトリョーシカ

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    ネタバレ

    人に操られ、人を操ることについて考えさせられた。
    操るという言葉だと現実味があまり感じられないけれど、他者に影響を与えるというのは普段のコミュニケーションでも当たり前のようにあるし、他者を束縛する、他者を利用するということも身近なところで起こっていると思う。

    他者へ影響を及ぼさない、ということは不可能だろうから、逆に他者から影響を受けるときに自分自身で考えて取捨選択をすることが大切だと改めて感じたけれど、それこそどのような家庭環境で育ち、どのような教育を受けてきたかが影響するから本当に難しい…

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    2026年03月09日
  • 八月の母

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    ネタバレ

    感想が難しい作品!!
    ただただ、ものすごく深く考えさせられた。
    我が子には同じ目には合わせたくないと思いながらも、負の方向にいってしまう関係や母性。
    プロローグで海外に行くと言っていたのに、なかなか行った先の事が書かれないからこの家族はどうなった?と思っていたけれど…そういう事か…
    母を恨み拒んでた紘子だけど兄の言葉を思い出し最期に母を許した。例え許しても陽向のように、母と娘を縛るものに気づき、手放す勇気をもたないといけない。
    紘子の思いが陽向に届いてホッとした。
    あと健次が良き◎

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    2026年03月07日
  • 八月の母

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    この作品に登場する母親のような人は、きっとどの時代にもいるのだと思う。きっとこれから先も、いなくなることはない。とにかく読んでいて苦しかった。

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    2026年02月28日
  • 八月の母

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    先に感想を読んでいたので、大体の内容を把握して読み進めたものの、この主人公は誰だ?という点が判明した時なるほど!となりました。
    どんな親子関係でも別個体であり本来離れられるものなのに、生活する中で得た洗脳や得られなかった別の環境へ身を置く術がそれを阻むのかなと考えました。
    今はネットもあるから、こういう状況って起きにくくなっているのかなと祈念します。

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    2026年02月22日
  • 笑うマトリョーシカ

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    四国・松山の名門高校に通う二人の青年の「友情と裏切り」の物語。
    故郷、宇和島も出てくる。
    27歳の若さで代議士となった男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。秘書となったもう一人の男は、彼を若き官房長官へと押し上げた。総理への階段を駆け上がるカリスマ政治家。
    「この男が、もしも誰かの操り人形だったら?」
    最初のインタビューでそう感じた女性記者は、隠された過去に迫る。
    マトリョーシカ (大きな人形の中に一回り小さな人形が次々と入れ子状に収められた、ロシアの代表的な木製工芸品(入れ子人形)のこと)が空洞の入れ子になっている人形 中が空洞だから幾つもの仮面をかぶるのか あるいは空洞だから,中に入り込んだ誰かに操れるのか 最後に笑うのは誰なのか その笑いに感情はあるのか中身のないニセモノは、いつかホンモノになれるのだろうか。

    すごく引き込まれて楽しかったのに最後がっかりだな…よくわからなかった終わりかたでした。

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    2026年02月19日