早見和真のレビュー一覧
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ネタバレ小柳俊太郎
総合出版社「神楽社」文芸編集部勤務。三十三歳。
加藤耕介
俊太郎の先輩。副編集長。三十八歳。
青島秀一
神楽社に面接に来た大学生。ホストをしていた。神楽社から内定が出ていたから、新興のIT企業〈ストロベリーフィールズ〉に入社した。
榊田玄
文芸編集部編集長。新卒で入社した以来、ずっとマンガ畑を歩んできた典型的な「神楽マン」。KG。
吉田豊隆
大久保のファミリーレストランでアルバイトをしている。キッチン担当。十八歳のときに執筆した『空白のメソッド』が新人の登竜門と呼ばれる「小説ブルー新人賞」を受賞。俊太郎は小学校時代の数少ない友人。
山本香苗
豊隆と同じアルバイト先のホール -
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⚫︎感想
久しぶりのエンタメ小説。青春、友情、仕事への真摯な思い、子育て、恋愛・・・編集者と作家の熱い仕事ぶりが垣間見れて最後まで面白く読めた。特に女性たちのキャラクターが際立っていて、それぞれ魅力的だったのが良かった。
森絵都さんが解説をされていて、この物語が生まれたエピソードを知ることができた。森絵都さんの本も読みたくなった。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
本の概要
小説をめぐる熱き物語、ドラマ化!
大手出版社の文芸編集者・俊太郎と、華々しいデビューを飾ったものの鳴かず飛ばずの作家・豊隆は幼馴染みだった。いつか仕事を。そう約束していたが、編集長の交代で、企画すら具体的にならないまま -
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胸が熱くなった。やっぱり早見さんの書く熱が好き。
こういう本を読んでると自分は本が好きなんだなとしみじみ思う。
人が本を読む意味ってなんだ?なんで物語は存在するんだ?という問いに積極的に向き合っている作品。
「人間なんて本当は種の繁栄にしか生きる目的がないのに、そこに"生きる意味"を持ち込んだのが物語で、あらゆる神話なんかがウソをつき続け、物語によって人間は同じ幻想を抱きながら生きている」
「学校じゃ誰も小説なんて読んでないよ。電車に乗ってたって普通の人はみんなスマホを眺めてる。じゃあ、何を目指して本を作ってるのかなって。もちろん本好きっていう人はいるんだろうけど、そ -
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ネタバレ夏の甲子園大会中止を受けての強豪校『済美』と『星稜』の話。
彼らや監督のいつもと違う夏、目指していたものがなくなった夏、その葛藤、成長、思いは心に残った。
だが、それ以上に『メンバー』と『メンバー外』の話が衝撃的だった。メンバー外からメンバーになることはまずないという話、メンバー外でもチームに誇りを持てるという話。わたしは心が狭いから、信じられないし、子供やきょうだいがメンバー外なら、辞めさせるかも。(実際、同じような経験あり)
ただ、競争社会においては必要なことだから、今自分自身が直面している少数精鋭で結果をだすみたいな課題には、非常に役に立つ考え方だと思った。
そして、やはり、甲子園だ