早見和真のレビュー一覧
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ネタバレとても面白く、かつ風邪を引いていたこともあって、一気に読んだ。いろんな登場人物がそれぞれの視点で物語を語って行くのだけども、それぞれにいろんな背景や葛藤があることがどんどん分かってくる感じが良い。最後のどんでん返し(と私は解釈)も良かった。
ネタバレになるけども、つまりは一郎は二十歳を過ぎたくらいのときからは「見くびるなよ、軽んじるなよ」精神で各登場人物への復讐劇を実行してきたと。そして、「ニセモノがここまで出世することはない」というのが本当だとすると、一郎は本当の天才ってことか。そういう意味ではとっても痛快なストーリーでもある。
本当の自分ってよくテーマになる気がするけど、演じているのも本当の自分だよね。「演じる」ことを決断してるのは自分だし。 -
購入済み
シリーズテッパン
のやり取りと大まかなあらすじでした
著者の作品の入り口のシリーズなので
今回も拝読しましたが、物凄くシリアスなお話も
物凄泣けるお話もあるので、懐の深さを感じます。 -
Posted by ブクログ
ジャニーズの存在もいわゆるジャニーズ騒動にも1ミリも興味はなかったが、とりあえず早見作品なので読んでみた。一番驚いたのは、ジャニーズという会社があまりにも町工場以下で、切ったはったのないヤクザ社会とほぼ同列という情けない状態で、何百億・何千億もの金を動かしていたことだ。芸能界・メディアは何十年も、この虚像に平伏してきたことは驚愕でコメディに近い。ジャニー・メリー・ジュリー家族を一種のモンスターと思っていたがこれも張子の虎で、特異な才能はもつものの人格にかなり難のあるジャニー・メリー姉弟の下で育たざるをえなかったジュリーには、ある意味被害者の側面もあったことも理解でき、トラジディを感じた。また早見氏にインタビューアとしての才があり、的確かつ鋭い質問の連続にも目を見張ったし、それに対して逃げも隠れもせず回答するジュリーの真摯さも天晴で、芸能界のモンスターだったジャニーズに対して、その全く出鱈目な虚像の仮面が暴かれた時に、恨み骨髄でスクラムを組んで虚実綯い交ぜでリンチに走るメディアの目糞鼻糞っぷりが余計に際立つ格好。早見氏も書いているが、このインタビューは真摯ではあるものの言いたい放題の側面があり、後追い取材もされていないので、全くノンフィクションではないが、かなり計算されたノンフィクション系小説として、ジャニーズに興味がなくても十分読書に値する作品になっている。
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Posted by ブクログ
2025年本屋大賞2位『アルプス席の母』、早見和真、デビュー作『ひゃくはち』。
徳島への転勤辞令がでた青野雅人。
恋人・佐知子から打ち上げられる、『私たち前に会ったことがある。』、『高校生のとき』…
雅人が強豪・京浜高校野球部の補欠部員だったときに2人は会っていた…
記憶をたどるうちに、甦る野球づけの日々からの煩悩…
そして、忘れようとしていたある事件…
強豪校の野球部員なのに、酒にタバコに合コン、体罰…
大丈夫なのか⁇
昔はなんでもありだったのか⁇
そういえば、メジャーリーガー・Dもフライデーされてた、タバコ吸ってるところ。
見つかって、出場停止とかになるのでは⁇とヒヤヒヤしながら、読み進める。
確かに『子どもができたら、野球部をやめるなんて話』は聞いたことはない…
が、子どもがいる高校野球部員も聞いたことはない…
そもそも野球部を辞める前に、働くことを優先し、やめていかざるをえないだろうから。
野球を続けることができない、が、正しいのだろう。
が、野球をやめるか、子どもをおろすか。
そんな選択肢はないだろう。
人として、子どもを産むべきだ。
それをノブに決めさせようとした、山田監督は教育者として相応しくない。
野球部員である前に、ひとりの男として、ひとりの人間として、教育をしなければならないのに。
高校野球の『基準』に抗う雅人。
高校野球だけでなく、小さな世界の『基準』が、人間しての選択よりも優先されてはならない。
ノブがちゃんと千渚と結婚し、好太を産み、育てていることに安心した、大変な苦労もあったはずだろうに。
『アルプス席の母』の文庫化が待ち遠しい。
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購入済み
タイトル含め
全てが繋がり物語として伏線回収されることに
ただただ感服
最新刊の八月の母もですが、小説にエンタメを
求める自分にはあまりに暗くて重い
読み返すことはないけど思い出すことは
今後も何回もありそう
暫く引き摺る、実話を基にしていない分
救われる。 -
Posted by ブクログ
一対一の対峙で、作家が丹念に藤島ジュリーという人物を掘り下げていく過程が興味深い。あの企業はなぜあれほど巨大化したのか?なぜあのような事件が起きて、あれほどの被害者が出たのか?そういったことはこの本を読むだけでは分からないけれど、その渦中に放り込まれた藤島ジュリーが、必死に問題解決を図ろうとしていたことは伝わる。私が1番感じたことは、日本の報道は作られたストーリーと結論ありきで報道しているのだなぁということ。あの悪魔のような人物に加担し、見逃していた多くのマスコミに気持ち悪さを感じた。嵐の活動終了ライブに向けジュリーさんが、何かしら気持ちの区切りがつけられるよう願わずにいられない
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Posted by ブクログ
学生頃は家業がある人っていいなって思ってた。特に女性はとりあえず自分のやりたいことやって、ダメだったら実家で働けばいいんだしなんて浅いこと思ってた。
本を読んでみて、ジュリーさんは大きなプレッシャーと共に生きてきたんだろうな、そんな甘っちょろい状況じゃなかったんだなと他人ながら思った。
著者も記載している通り、あくまで裏どりはしてないジュリーさん目線の話。一部今まで自分が見聞きしていた情報と異なるところもあるから、決して全てが正しいとは思わないが、親の血を継いだ高圧的な暴君的イメージからはだいぶ離れたイメージだった。
問題発覚の時は、皆んな騒いで手のひら返ししてと思っていたが、所詮自分も情報に踊らされる側なんだと認識させられる。