早見和真のレビュー一覧
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してもしなくても良いことだけど、子供の将来のことを思ってする。それが中学受験だと思う。私も去年までその真っ只中にいた。それゆえに共感できる部分も多かった。
他の受験と違って1つ言えるのは、中学受験は親と子がタッグを組んで1つの目標に向かってすることだ。
いろんなことから、目をそらして、なんとなく塾に通っていた十和。
それぞれの違った家庭の事情がある中で、受験に挑む3人の友達。
家族に居心地の悪さを感じていたけど、がむしゃらに受験勉強する中で、暖かい家族に守られている自分がいることに気づいて行く。
目標をもって我武者羅に頑張ることができた人は強い。
そしてなんと言っても早見作品を代表 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても面白く、かつ風邪を引いていたこともあって、一気に読んだ。いろんな登場人物がそれぞれの視点で物語を語って行くのだけども、それぞれにいろんな背景や葛藤があることがどんどん分かってくる感じが良い。最後のどんでん返し(と私は解釈)も良かった。
ネタバレになるけども、つまりは一郎は二十歳を過ぎたくらいのときからは「見くびるなよ、軽んじるなよ」精神で各登場人物への復讐劇を実行してきたと。そして、「ニセモノがここまで出世することはない」というのが本当だとすると、一郎は本当の天才ってことか。そういう意味ではとっても痛快なストーリーでもある。
本当の自分ってよくテーマになる気がするけど、演じているのも -
Posted by ブクログ
最終巻なのかな?
とにかく、谷原京子と店長山本猛の魅力に溢れる一冊でした。
結婚、仕事、消えゆく街の本屋、憧れのシチュエーション、旅立ち、決意
様々なテーマで紡がれた物語でした。
本屋に対して圧倒的な熱量を持った谷原京子と山本猛。何かに突き抜けた人物は本当に魅力的だと思いました。
一方で、自分は今の仕事にこれほどの熱量を持てているのか、ふと考えさせられました。
山本猛
唯ならぬ人物でした。
クレイジーな言動がみられたり、教祖の様な一面があったり、でも、誰よりも本のことを愛し、未来に向かって種を蒔いたり、鋭い洞察力を持っていたり。
でも、それはバディである谷原京子がいたからこその輝きだっ