早見和真のレビュー一覧

  • 店長がバカすぎて

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    短篇連作でテンポもよく、文体も軽やか。書店員や出版業界の空気を覗き見しているような感覚があり、気負わずに読める一冊だった。

    書店員たちは、店長のズレた言動に振り回され続ける。読んでいる最中はコメディとして楽しめるのだが、読み終えた後、不思議と店長という人物の輪郭だけが残る。

    彼は単なる「困った上司」なのか、それとも計算された振る舞いなのか。どこまでが素の姿なのかが最後まで掴めない。その曖昧さこそが、この作品の人物造形の面白さなのだと思った。

    軽く読める一方で、人の在り方の不可解さが静かに残る作品だった。

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    2026年02月14日
  • 店長がバカすぎて

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    人って、いざってときのたった1回でイメージが変わったりする。

    どんなに腹がたっても、憎しみに変わっても、
    そんな「いざ」に救われたりする。

    一生懸命になるほど、
    許せなくなったり、
    自分を見失ったりするけれど。
    そうやって前に進もうとする人や、
    それを見守ってくれる人がいるってだけで、
    読んでいるわたしも、なんとかやっていけるんじゃないかって気持ちになる。

    そして本屋さんって世界が愛おしく思える。
    言葉を武器にして誰かの言葉を手渡す仕事。
    もし何度も生まれ変われるのなら、一度は書店員になりたい。

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    2026年02月14日
  • さらば! 店長がバカすぎて

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    「新!店長がバカすぎて」を読む前に、こちらを読んでしまった。
    なので、冒頭部分がよく理解できずに、少しずつ、最初の1作目を思い出しながら読んだ。

    谷原京子が正社員になっていて、益々の成長ぶり。
    店長は相変わらず、ぶっ飛びまくり!
    親衛隊なるファンに囲まれて、超マイペース。

    十和ちゃん、「問題。」の中にも「店長がバカすぎて」の事が書いてあったが、こちらにも登場してた。
    それも、なかなか重要な立場で。

    本が好きで、書店で働くのもありだし、
    辞めて、好きな本だけ読むのもありだし、
    仕事と結婚と、働く女性の生き方を考えさせられた。

    店長と京子とのバディ、
    ラストを読むと、これは続編があるのでは

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    2026年02月13日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    親子で読みたいと思った本です。本屋大賞とかにノミネートされないかな?って、思うくらい内容もいいです。

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    2026年02月18日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    私が評価して良いかわからないけど、スゲー複雑な小説で後味も悪かった。
    たぶん、みんなに考えて欲しかったんだろうな。
    でも、モデルになった事件とかあるのかな?とも疑問になりました。
    スゲー複雑です。

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    2026年02月12日
  • アルプス席の母

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    秋山親子を支える周りの人々の優しさに、泣ける。。
    湘南アパートの大家さん。
    (航太郎が空けた壁の穴に対して)「こいつには価値がある。将来プロに行く選手にもこういう多感な時期があったんだって、いい教材になるじゃない。弁償いらない、このままにしておこう。」
    本城クリニックの院長先生。
    (菜々子が面接のときに)「君は野球をがんばって必ず甲子園に行く。僕はお母さんが寂しくならんようにたくさん話をする。それでええな?約束や」

    そして、読んでいてあんなに憎かった佐伯監督でさえも、航太郎と出会って諦めないでいてくれたことに感謝してしまう。
    「自分だけが限界を定めてしまうというのはよくある話です」

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    2026年02月11日
  • 店長がバカすぎて

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    謎の店長とその下で働く谷原京子…2人のやりとりがとても面白いのだがそこがすごく愛おしくて読み進めたくなる話。

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    2026年02月11日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    彼女はなぜ犯罪者になったのか。
    なぜが心に強く残った。そのなぜを色んな人の視点から紐解いていく構成はとても秀逸だった。特に後半になると章によって人物の描写が変わっているように感じた。その人目線で見た対象者の姿を描いているのかなと思ったりした。

    日々、一つのニュースや情報で全てを知ったつもりになって決めつけるってよくあると思う。フェイクニュースも多い今の世の中で生きていくには、情報リテラシーを身につけることが大切だと思った。
    とにかく知ったつもりにならないことが大事。

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    2026年02月11日
  • アルプス席の母

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    ・電車の中で泣けるくらい感情が入った。
    ・部活の頃を思い出した。
    ・強豪高校も大変なんだと思った。
    (評価)4.4

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    2026年02月09日
  • さらば! 店長がバカすぎて

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    サラバ!とは何かと思ったけど、そういうことか!
    と。
    谷原京子さんは変わらず書店を愛して、相変わらずな店長と、人気になった店長を慕う人たちに翻弄されて。
    と、またしてもアナグラムやら作家の登場にびっくりさせたれ、やはり店長はすごい人だった?と思わせてくれたり、しなかったりな掴みどころのないのがまた面白い

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    2026年02月08日
  • さらば! 店長がバカすぎて

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    ずっとよみたかった!!!
    ええぇーーー!!ってなる展開で、笑
    お客さんの一員のような、店員の一員のような気持ちで読み進めちゃいました笑

    今回も美晴がいいばしょでした笑

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    2026年02月08日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    凄い。これはまさしくミステリー。
    死刑囚であるはずの田中幸乃の純粋さと死刑囚ではない世間や登場人物の弱さや醜さの対比、そして真実が作者により明らかにされることにより「イノセント」の意味するところに心を大きくゆさぶられる。

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    2026年02月07日
  • 店長がバカすぎて

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    ネタバレ

    面白かった。

    書店員の日々かと思いきや、最後まで読むと覆面作家の正体をめぐるミステリーでもあった。

    そして、この主人公の不幸な境遇に立ち向かう姿にただただ勇気づけられた。
    仕事で辛い思いをした後に支えになってくれました。
    続編も読みます!

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    2026年02月07日
  • さらば! 店長がバカすぎて

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    『天然か、ピエロか…』

    シリーズ3作目。店長は今回も健在だが…。どうした谷原京子、らしくないぞ!と思ってしまうのは前作までの店長の醜態を見てきたからか。

    今作は武蔵野書店内で熱い店長がもてはやされ、冷めた谷原が孤立する。従来と立場が入れ替わり、どちらがまともで、どちらが異常か、見る者によって見え方が変わる構図となっている。

    あいかわらずのアナグラム地獄だが、作者・早見和真さんの「本屋を守りたい」という熱い想いは伝わってきた。今作は特にメッセージ性が強い。店長は天然かピエロか、、、やはり底が知れない。店長の処遇については伏線が貼られている気がするので、タイトルを変えてシリーズ継続することを

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    2026年02月06日
  • さらば! 店長がバカすぎて

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    ネタバレ

    第一話:おかえり!店長がバカすぎて
    第二話:キッズがコワすぎて
    第三話:インフルエンサーがバカすぎて
    第四話:シン店長がバカすぎて
    第五話:マイダーリンがバカすぎて
    最終話 さらば! 店長がバカすぎて

     1,2作目と続いてこの作品も本屋を舞台とする人情噺でした。笑いあり感動ありの小説だと思います。特に武蔵野書店に幼稚園児を連れてくるところは人情噺でグッとくるものがありました。ドタバタ劇中心の話が多くて面白かったです。アナグラムの話がちょっと多かったように思ってそこがマイナスポイントですかねぇ。
     ホントにこれで完結なんですかね。この話は続きがありそうで期待しています。

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    2026年02月06日
  • 普通に青い東京の空を見上げた

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    27歳が主人公の全6章からなる連作短編。
    今振り返れば「まだ27歳」なのに、当時は確かに「もう27歳」だった。30歳を前にした焦りや不安が、ふと自分の記憶と重なる。
    最後の章で6人が繋がるのだが、各章で主人公の名前が出てこないので、あれ、これ誰だっけ?と結びつけるのが大変だった。

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    2026年02月06日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み始め、慣れるまではこの主人公の語り口調がどうにも性にあわずゆっくりゆっくり時間をかけて読み進めていました。
    ところが競馬場での場面となると不思議と勢いが出てきて、文章なのに競馬を見ているかのよう、不思議と馬を応援していました。
    有馬記念、ロイヤルホープを応援し、山王社長の病状が気になり、感情が忙しかったです。
    その後の第二章を読んで、これは継承を描いた物語なのだと気がつきます。ロイヤルファミリーを、そして不器用なところまでしっかり引き継いだ馬主 耕一をいつの間にか応援しているし幸せを願っている自分がいました。
    第二章に入るまではこんなに惹き付けられる物語だとは思わなかったため驚きです。

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    2026年02月05日
  • 普通に青い東京の空を見上げた

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    話が繋がってくる短編集
    27歳の男女が主人公
    自分にもこんな時代があったのかと思う一方で、普通に恋愛できたり仲間がいることが羨ましかったり
    自分の人生は自分だけのもの、当たり前だけどなかなか、実践できてなかった
    最後の碑文谷フラワーチャイルドの主人公の気持ちは、若い頃の自分と変わらないと共感したり。あの時に戻れるなら、当時の自分を叱っていたのになぁ。

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    2026年02月05日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    人材派遣会社の社長であり馬主でもある山王耕造の秘書として働くことになった栗須栄治を軸に、馬主や競馬に関わる仕事をする家族を描いた作品。

    競馬を詳しく知らなくても、「家族」「人」の物語として問題なく読める。

    第一部を読んで「まだ続きがあるの?」と思ったほど、第一部だけでも作品として成り立つと思うが、第二部で「継承」が描かれることによって、よりファミリー感が強まりぐっと深みが増した。

    レースの進捗は栄治の視点で感情込めて情景が描かれてグイグイ引き込まれ、勝負の結果は”競争成績”でシンプルに提示、というギャップには「やられた!」と思った。
    著者に弄ばれている気がする(笑)

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    2026年02月05日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    なんという、後味。重い。苦しい。
    死刑が確定した田中幸乃。彼女がどんな人物だったのか、その輪郭がだんだんハッキリしてゆく過程でいったいどんなラストになるのか、予想できなかったけど、、、
    こんなラスト。苦しいなあ。

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    2026年02月04日