早見和真のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
都会だねえ
ドラマ化された「ロイヤルファミリー」と同じ作者の小説。
こちらは、中学生が主人公。
自分も中学受験した身ではあるが、田舎なのと親ガチャとで、まあこんな青春は無かった。
ただ、ちょいちょい分かる部分もある感じ。
何故か、某せんせーがチラつくのは、基本的エスカレーターだからか。 -
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こういった登場人物が多い群像劇は関係性把握が苦手なのだけど、比較的読みやすかったです。
自分は学生というわけではないけど、今だからこそ、この物語に描かれていることがよくわかる。こういうことを教えてくれる先生がいたらな、とか、こういう考え方をあの頃できていたらな、という部分が多くあり、結構刺さるお話。
ストーリーとしては、SNS問題が中途半端だったことがモヤモヤしたのと、杏が強キャラすぎるところがあった。杏が突如やる気を出さなければ話が終わっていたのだけど、まあそういう人がいないとまとまらないのは物語も現実も同じか〜と、納得してみる。群像劇だとどうしても必要よね。
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クラス全員が主人公の群像劇なんて初めて。
少し不安な気持ちで読み始めるが、すぐに杞憂だと分かった。
季節が進み、話が進むにつれ、ひとりひとりの輪郭がはっきりし、本人も初めて気づくような心の内が明らかになっていき、脳内で雄弁に語り出し、あちらにもこちらにも、いつかの「わたし」の姿を見た。
彼女たちが、それぞれ悩み葛藤する姿は尊く、自分で考えて導き出した飾り気のない本当の言葉や行動は、強く心を打った。
また、先生が命がけで生徒たちに伝えようとする言葉は、どうしようもなく心に響いた。
私ももっと自由に軽やかに、今日1日だけを大切に生きようと、先生に、変化した生徒たちに、誓いたいと思う。 -
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「高校野球の話だからおすすめ」と同僚に勧められて手に取ったものの、いつまで経っても野球が始まらない。どうやら同僚は『アルプス席の母』と間違えて勧めたらしい。
期待していた爽やかな青春物とは真逆の展開で、とにかく重たい。それでも、自分の知らないこうした世界が確かに存在するのだと思い知らされる作品だった。
重い内容にもかかわらず読む手は止まらず、ページをめくるほどに嫌悪感や憤りのような感情が膨らんでいく。読後にはどっと疲労感が残った。
そして、最後まで明らかにならない主犯の存在に強いモヤモヤを覚えたのは私だけだろうか。この答えの出ない感覚こそが作者の意図した「余白」なのだとしたら、この重たい気持ちはしばらく引きずることになりそうだ。 -
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ネタバレ死刑宣告を受けた時に、「生まれてきて、すみませんでした」と謝る人の人生はどれだけ悲惨だったんだろう。死が幸乃にとって唯一の救いなら、慎一や翔の行動は誰のためのものだったんだろう。手紙を読んだ幸乃は死ぬ前に、少しでも「自分のために動いてくれる人がいる」と思えたんだろうか。
「死にたい」と思っている人に「死ぬな」と言うのは簡単で無責任だよな、と思う。「いつでも死ねるのだという大切な選択肢を奪われてしまいそうで、思わずカッとなったのを覚えている。」という幸乃の言葉からも、死にたい人が求める言葉はそれじゃないんだよな、と思った。
かつての自分も同じようなことを言ったことがあるし、それによって苦しめていたのかもと後から思ったので、読んでいて苦しかった。 -
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中学受験に取り組む中で家族の幸せの形を見つけてゆく物語。当事者だったこともその親だったこともないので、現実としてどうなのかはそもそも判断できない。中学受験ってこんなに大変なものなのかと、まずは思ってしまった。
両親と二人姉妹の4人家族の姉である十和。十和は父といるのが苦手。母に強引に中学受験を決められ、塾通いを始めるものの、志望校も決められない。その中で祖母の暮らす大阪の私立中学への進学を決め、父と二人三脚で勉強を始め、その中で家族と向き合ってゆく。
おばあちゃんのことは良いのかどうかわからないが、小説はハッピーエンドである。十和の人生はまだ始まったばかりなので、エンドでも何でもないのだが。
小学生の勉強三昧の日々がそんなに充実したものなのか、スポーツの部活みたい‥と思っていたら、作中で十和がそのようなことを言っており、そんなものなのかと思った。意外とそういうものなのかもしれない。合否がゴールととらえるのであれば確かに。
この小説を読んで家族の形を40字以内で答えないといけないのかな?それが中学受験?
山本店長、谷原さん、大西賢也先生登場。バカ店長シリーズを読んでいなくても支障はないが、読んでいた方が十和の印象がはっきりするような気がする。