早見和真のレビュー一覧
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大人気シリーズの完結編。
相変わらず周囲の人間たちはぶっ飛んでいて、その中で主人公だけが冷静に現実のつじつまを合わせさせられるという「自分だけがまとも」な苦労が小気味よく描かれています。
周囲の常識が通じない世界にたった一人で身を置き、その不条理な状況を「デストピア」になぞらえていく視点は、本を知り尽くした書店員ならではのユーモアと皮肉に満ちています。
効率や合理化ばかりがもてはやされる息苦しい社会の中で、自分の足で現実の書店に踏みとどまり続ける選択。それは「誰かのため」でも「流されて」でもなく、「自分がやりたいからやる」という強い意志の表れでした。
そして物語の根底にあるのは、お父様が -
Posted by ブクログ
ネタバレ色々な葛藤を抱える27歳の物語。年代が近いからか、私や私の周りのひとと重なる部分も多かった。
アルプス席の母が大好きだったからそれと比較すると物足りなかったけど、野球の話は良かった。下に見ていた人がコツコツ続けて成果を出した後の後悔、周りからの気遣いと痛々しさ。
周りの意見とか雰囲気とかに流されて自分で決断できなかったり、最初の意見を曲げてしまうことってあるけど、これはやめたい。周りの人の意見を歪めてしまうこともあるから気をつけないといけない。
父の結婚式でのスピーチも良かった
人の為と書いて偽と読む、
お前はやりたいようにやれ、お前の人生だけは誰がなんと言おうとお前が主役だ。それだけは -
Posted by ブクログ
ネタバレ元恋人の家に放火して妻子を殺めた罪で死刑囚となった女性、田中幸乃の、幼少期から事件に至るまでの人生を描いた物語。
読み終わった後、どうか救われてほしかったという思いが残った。ただ、読者にとっての「救い」とは、彼女の無罪が証明され死刑を免れること。でも、それは読者側の傲慢な願いなのかもしれない。
彼女は最期を迎えるときに、「死ぬために生きる姿」を見せた。興奮すると意識を失ってしまう持病、それに今まで何度も抗えずに意識を失ってきた彼女が、死刑執行を迎えるとき発症しかけた持病に四つん這いになりながら必死に抗う。これまでの人生で自分の意思を主張してきた場面があまり描かれなかったにも関わらず、ここは強