早見和真のレビュー一覧
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3冊目の早見和真さん。こちらの本は文庫本なんですが、元々は絵本だったらしく、かのうかりんさんの描くカラー挿絵が、美しい風景とかわいい猫ちゃんたちが、1ページおきに見開きで入っています。漢字にはすべてふりがなが振ってありますが、絵本にしては文章が多いかな。早見和真さんの描く絵本ということで、興味津々。
捨てネコカフェでアンナと運命的に出会ったデブ猫のマルが、愛媛を舞台に大冒険を繰り広げます。
実は私、デブ猫ちゃん、大大大好きなんです!マルのもふっとしたお腹が最高です。ちょっと目つきの悪い感じもめちゃめちゃかわいい。
早見和真さんが愛媛県松山市に住まれていたときに、愛媛新聞で連載されていたようです。愛媛愛がぎっしり詰まったお話でした。私は残念ながら愛媛どころか四国に行ったことがないので、一度行ってみたいんですよね〜。
シリーズで第三弾まであり、さらに兵庫編と広島編もあるようです。 -
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ネタバレ
連作短編。27歳。自分の人生は自分で決めるべき。
◎
主人公はブラック企業の戦士。鬱病になるも課長に言い出せず、彼女が孕んで結婚する。スピーチで課長が逃げるなよと言い、理想論しか語らない父親が反論する。
◎
その披露宴に出てた新郎のオープンチャットの知り合い。フリーターだが彼女と結婚するために就職しようと頑張る。でも、本気じゃ無いから競合他社もビジネスモデルも答えられず。明日から頑張ろうと思いつつ、彼女が彼女の母親と電話で庇われて泣く。
◎
土地持ちだが大人しく結婚を切り出さない仕事中心男と付き合う女。同僚の若い女がぶりっ子ですごい。合コンで偶然会うも食い物にされ、彼氏のパソコンにもその若い女に似た女の動画が巧妙に隠されてる。
◎
高校でドラフト四巡を蹴って大学に行って落ちこぼれた主人公と、主人公が見下していた高卒プロになり、今やエースの同級生。当時の飲み会で昔話で盛り上がり、暴れる。
親より先に死なないこと、法律を守ること。それだけ守れば、人間は何をしても良い。だから他人のせいにはするな。
◎
モラハラ男と同棲。弱い女が好きだったが自分が全然上手くいかず閑職に干され、彼女は正社員登用され出世する。壁を殴り別れを切り出される。彼女は幼馴染のライブで吹っ切れる。
◎
そのモラハラ男が主人公。彼女が好きすぎたが別れてしまい、友人の結婚式で後悔のないようにする。 -
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ネタバレインタビューは全てジュリーと早見との会話形式で綴られています。
一般的には地の文でインタビュアーの主観が入ります。「彼女の様子には緊張が見えた」とか、「沈んだ表情だった」とか「何かを思い出すように目線を上げた」とか。それが一切ない。なので、読み進める読者としては二人の会話、書かれている言葉こそが全てなんです。小説家・早見和真がなぜ藤島ジュリー景子のインタビューを担ったのか。それはこの、語られる言葉を記す力にあるのだと思いました。もちろん、引き受けた経緯は本書の中にじゅうぶん記されています。それとは別に、早見のインタビューには“率直さ“があると感じました。それは本書を読んで感じた、ジュリーの印象と合致します。
そして、早見には「ジュリーのインタビューで何かを成し遂げよう」という打算や野心はないだろうと思えました。少なくとも仕事上の利害関係者ではありますが、興味関心と好奇心ぐらいしか覗かせなかった点が、インタビューを読み進める上でノイズを減らしてくれています。
内容について触れるとすれば、ジュリーの感情が揺れる場面が二つあったと思います。実の母であるメリーが亡くなったときのこと、自身の退任を機にSMILE-UP.社長となった東山紀之について語るときのこと。それまで端的に質問に答え続けていたので、ここがとても印象的でした。
ジャニー喜多川の本当の人となりは何だったのか。メリーがジャニーの加害について知っていたのか。それはもう分かりませんが、被害者への補償を完了させ、すべての裁判が決着するのを見守っています。
また、これが呼び水となって語る人が現れたらとも思います。竹宮惠子と萩尾望都のように。
そして私自身のことを書けば、初稿を読み返したジュリーさんと同じように、娘さんの大学入学式まで見送ったという櫻井くんの話で少し泣けてしまいました。 -
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この本は僕が中学時代に買ってもらった本です。
作品を最初知ったのは映画で先に観た後、たまたま書店お見かけし買いました。
当時読んだ記憶はあるものの内容は全く忘れており、著者の作品「アルプス席の母」が2025の本屋大賞でノミネートされた事もあり、この著者たしか、、となり押入れから「ひゃくはち」を引張りだし読みました。
ページを捲るたびあれ?こんな内容だったけ!?と新鮮な気持ちで高校野球は経験してませんが中学まではやっていたので球児達の描写が現実的で想像出来、クスッと笑う言い回しがいくつもありながらも後半は部員一人の事情により部全体が混乱していく様もとてもリアルで
主人公青野雅人の仲間を思う気持ちにとても心を打たれました。
青野雅人の父が送った理人に対しての一文に
これから自分が行き詰まった時思い出して何かやりたい事、したい事に挫折しそうになったらこの言葉を思い出したいと思います。
「やるだけやってそれでも駄目なら、その時は胸を張って帰ってこればいいんだから」
アルプス席の母文庫になったら必ず読みたいと思います。
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「捨て猫カフェ」でアンナと出会い、マルと名付けられた猫はアンナとパパとママと楽しく暮らしていた。パパが親戚から子猫をもらってくるまでは。家族はスリジエと名付けられた子猫に夢中。ある日家を飛び出したマルは愛媛中を旅することに…。
不思議な世界観。猫の言葉がわかるのかな?という人々が出てくる。食べ物を分けてくれたり(人間の食べ物を猫に与えるのはよくないけれど、そこはファンタジーということにして)、なぜか行き先がわかり目的地で降ろしてくれたり。
絵本文庫と書かれているだけあって絵本タッチの絵が多く収録されている。文字量は多いので絵本というよりは児童書っぽいけど、難しい言葉も出てくる気がするし、読者層は不明。小学校高学年ぐらいとかだろうか。内容はともかく、道後温泉に始まり、今治、愛南町など愛媛の各地が紹介されていて旅に出たくなる。 -
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感想
文芸の世界も大変なんだなぁ。
そういえば小説はいっぱい読むけど、雑誌は読んだことないもんなぁ。
電子小説の存在は知らなかった。
あらすじ
小柳俊太郎は、出版社の文芸に勤める編集者。自身も小説家を目指していた。ある日、小学校の同級生だった吉田豊隆が小説家デビューしたことを知る。豊隆は1作目を書き上げた後に書く理由を見失っていた。
俊太郎はある日、自分が編集者になって豊隆と仕事をしようと約束する。
俊太郎は大御所の内山に雑誌で書いてもらうため、父親殺しについて書いてもらうよう依頼する。豊隆も同じテーマで書くことになったが、どうも吹っ切れない。
豊隆を焚き付けて本気にさせ、作品を仕上げていく。その頃、母体としていた小説ゴットが休刊になる。活路を求めてウェブ小説に挑む。豊隆だけでなく、内山と気鋭の野々宮を巻き込んで、話題になる。
豊隆の新作を話題にすべく、豊隆が元付き合っていた女優に帯をお願いし、これが話題になる。
賞は逃したものの、豊隆の作品は売れた。俊太郎と豊隆が一緒に作り上げた作品が報われたのだった。