早見和真のレビュー一覧

  • ひゃくはち

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    ネタバレ


    ○メンバー入りしたことを父に電話で伝えるところ。

    ×結末。なぜ主人公が退部するのかがよく分からない。監督があっさりそれを許すのも納得感が薄い。

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    2022年08月17日
  • ぼくたちの家族

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    家族がバラバラで兄弟の仲も決して良くはなかったが、母親の突然の病気によりみんなのベクトルの向きが一方向になった。
    そして浩介も俊平もたくましくなった。
    母の病気について、
    やっぱりセカンドオピニオンは大事だということか?とか、
    そんなこと(小説に出てくるような病気の展開の仕方)ってあるのか?など、
    病気を扱う小説に求めがちなリアリティーさってどうなんだろうと思ったが、解説を読むと作者の実体験に基づいているらしいから、まぁこういう展開でもいいのだけど・・・

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    2022年07月17日
  • ひゃくはち

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    ネタバレ

    甲子園を目指す高校球児たちを主役とした青春小説。設定だけを見れば過去に何千回と擦られたものだが、この小説が変わっているのは主人公がほとんど試合に出ないこと。作中で公式戦の打席に立つ場面すら数回で、それも全く活躍することはない。
    そうした珍しい描写だからか、小説自体も主観とメタの二重構造になっている。つまり、主人公たちは全国屈指の強豪校で野球をする「野球エリート」でありながら、タバコを吸い、酒を呷り、合コンをしまくるという裏の顔を持つ。ここには彼らの「高校球児である前に高校生」という哲学が介在している。
    これがメタ的で高校球児をアイドルのように消費する世間へのアンチテーゼになっていると感じた。

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    2022年05月14日
  • ポンチョに夜明けの風はらませて

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    ー愛すべきバカたちの、爆笑と青春の1ページ。

    〈あらすじ〉
    高校卒業まであと39時間。岡山まで受験しに行った友達を卒業式に間に合うよう連れ戻すために、勝手に親から拝借した車で、わがばマークを付け、いざ東京から発進!!安全運転励行!友情は裏切らない!行き当たりばったりすぎる展開と大分ツメが甘い彼らは果たして卒業式に間に合うのか!?

    〈感想〉
    全然知らない作者さんだと思っていましたが、「店長がバカすぎて」「イノセントデイズ」の作者さんでした、、、笑
    しかし、本当に爆笑の嵐。
    主人公が東京から岡山までの距離550kmを、「意外と近いな、時速120kmで5時間」とザルすぎる勘定をするところは思わず

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    2022年05月12日
  • ポンチョに夜明けの風はらませて

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    #ポンチョに夜明けの風はらませて
    「早見和馬氏の本ないすか」と本屋で聞いたら、斉藤壮馬似の店員さんが秒で持ってきてくれた本。おかげで斉藤壮馬のイメージしかほぼ残っていない(内容とは関係ない)。
    他人の家のセルシオでいきなり東京から岡山に遠征するとかマジやべえ……と思っていたら、最後の最後でルーツを知りなんか納得。
    ラストのねずみと先生の話がほっこりするのに妙に笑える。

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    2022年05月04日
  • ぼくんちの宗教戦争!

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    子供が辛い目にあう話と、自分の価値観に縛られて他者の意見を否定する人が苦手です。
    だから、この物語は読み進めるのが困難な本でした。
    主人公に、良い仲間がいてよかった。

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    2022年04月24日
  • ひゃくはち

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    おもしろかったあ。
    店長より全然。

    読みやすさが物語に入り込みやすさに繋がっとる気がする。映画もみたいなあ。

    飲酒、喫煙、高校生なんてそんなもん。わかりやすく青春どうこうよりこっちの方が好きやしリアル。

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    2022年04月06日
  • かなしきデブ猫ちゃん

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    猫のマルの視点から描かれる、旅と家族をテーマとした作品。
    兄弟ができたときの感情移入や、言葉が伝わらないもどかしさなどは、赤ちゃん〜幼少期の子どもにも通じるものがあるなと感じながら読みました。
    ストーリーとしては、これといってというものはないけれど、挿絵がきれい!

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    2022年03月22日
  • かなしきデブ猫ちゃん

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    文庫本を買おうとしたけど、テレビをつけたらアニメがやっていたので観てみた。アニメだからかもだけど、どうしてそうなった??ってことが多く、特に面白い!!訳でもなかった。好きな人は好き?かもしれない。

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    2022年03月13日
  • かなしきデブ猫ちゃん

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    年初だから、まずは薄めの本で冊数を稼いで今年の読書に弾みをつけようという姑息な考えから読みました。

    ついには絵本まで書きはじめた早見さん。捨てネコカフェから温かい家族にもらわれていったデブ猫ちゃん(♂)。安泰かと思いきや、チビ猫の登場で立場が危うくなります。悲しくて家出した彼が愛媛県内を巡るロードムービー。

    猫らしく描かれていた第1部から一転、第2部では二足歩行。堤防に腰かけて物思いにふける様子など人間のまんまです。温泉では頭にタオルのせてババンバンバンバン。

    絵が猛烈に可愛くて、早見さんの本というよりは……。

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    2022年01月12日
  • スリーピング・ブッダ

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    ネタバレ

    表紙のイラスト、「激情パンク小説」という帯の言葉。お坊さんを目指す若者の葛藤や成長を爽やかに読ませてくれるのかな?…
    最後重っ。
    篠田節子の「仮想儀礼」、荻原浩の「砂の王国」みたいなカルトが現れた~(T-T) 中心にいるのはいつも女。虐げられたり傷を負った女の集団。祭り上げられる男。コントロール不能になって暴走。テンプレか。
    ストーリーも登場人物もよくて、わくわく読み進めた最後にモンスター出て来て、不意を突かれてダメージ大です。ハッピーエンドが見たかった。
    宗教を取り巻くリアルは甘くない、ということか。
    きっとこれからも、生涯かけて生きるとは、信仰とはを考え続けていくんだな。しんどい生き方選

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    2021年11月08日
  • 小説王

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    学生時代にデビューしたがその後は鳴かず飛ばずの作家と小学校からの友達である編集者が一世一代の小説を生み出す話。これが最後と作家が覚悟を決めるまでの葛藤や編集者の熱意、それをサポートする上司や先輩作家など、たくさんの人を巻き込み、たくさんの人が自ら巻き込まれ、傑作を作り出すまでを描いている。

    編集者という仕事を知らないこともあるが、作品が生まれるまでにはこんなに熱が必要なのかと驚いた。出版不況といわれて久しく、活字離れも歯止めが効かない中で、なぜ本を書くのか、作るのか。出版業界は大変だろうなと思う。
    知らない業界の話なので単純な面白く読める。ライトな感じなので深さはそれほど感じられないが、読後

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    2021年09月29日
  • マウンドの神様

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    甲子園を目指す球児や、野球を愛する人達の人間模様を描いた短編集。
    いつの時代においても、甲子園への夢は多くの人々を魅了し、憧れの存在であり続けるのだと思わされました。
    なかでも、あさのあつこさんの「梅里駅前商店街の熱い風」が良かったです。野球が人と人を繋ぐ様子がこの一話にぎゅっと詰め込まれていました。

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    2021年08月25日
  • 小説王

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    作家と編集者の話。いろいろてんこ盛りで漫画みたいなわかりやすさがありました。文芸書の読者離れについても触れられているので、普段小説を読まない人たちに向けても面白く読めるように工夫されてるように感じました。

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    2021年07月17日
  • かなしきデブ猫ちゃん

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    家出したデブ猫のマルちゃんが、黒猫のマドンナを追って愛媛県内を冒険する絵本の文庫化。県民でも東から南まではなかなか行かないと思うのでホント大冒険。旅情をそそる楽しさ。

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    2021年05月15日
  • 95

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    青春。渋谷。
    大人が読むと切ない気持ちになる。
    ストーリーは面白かったけど、文章というか描写がいまいちハマらなかった。

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    2020年11月15日
  • ぼくんちの宗教戦争!

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    11月-12。3.0点。
    小学生の主人公、父親が交通事故に遭った後新興宗教へ。しばらくすると母親も。。
    妹と奮闘する主人公、家族の復活はあるのか。

    少しユーモア感のある悲惨さの中で、主人公の頑張りがホロッとさせる。
    ラストが少し尻切れトンボだった気がする。もう少し描いて欲しい。

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    2020年11月12日
  • スリーピング・ブッダ

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    本の後ろに「青春パンク小説」とあり、このイラストなので、とても気楽に読める小説だろうと。
    たしかに気楽に読めた。

    「人間にはどうして宗教が必要なのか」を考えてしまう。
    答えは見つからなかった。
    しかし、それこそが答えなんだろう。
    宗教が存在する意味は、人それぞれである、ということだ。

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    2020年06月27日
  • ぼくんちの宗教戦争!

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    "世界中の神さまたちに告ぐ。クソ食らえ!"という衝撃的な言葉から始まる、小学生・征人の成長物語。両親が異なる宗教を信仰することで家族崩壊に至り、葛藤のなかで自分の生きる道を見出だす姿を描く。
    作品内にあるとおり、他者を認められない神さまに価値はない。世界の紛争の多くは"神の教え"の違いから生まれるもので、別の見方をすれば、人間のエゴを神に押し付けている。

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    2020年03月31日
  • ぼくたちの家族

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    母親の病気発覚から様々な家族の裏側が明らかになっていく。家族とは何か、を真正面から捉えた本作。誰もがいずれ当事者になる可能性のある物語。その時、何を考え、どう行動するのか。
    10数年前の自分に起きたことが苦々しく思い起こされる。浩介のようにも俊平のようにもできなかった自分...。ただ、後悔だけはなかった。なんの説得力もないものに寄りかかって今日も生きていくだけ。

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    2020年03月30日