早見和真のレビュー一覧
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シリーズ三作目。
ついに谷原京子さんに運命の出会いが!そして自分の進むべき道を悩む谷原京子さんに、いちいち影響を与えてしまう山本猛店長の選んだ道は!
(ちょっと店長風のアツい文章)
相変わらず店長は意味不明なこと言ってるし、谷原さんは怒ってるし、またこの感じかぁと少し気乗りしないまま読み始めたけど、彼女の一生懸命さはやっぱり嫌いじゃなく、読みにくいこともなかったな。
アナグラムは…もういいのでは。なんて。
変な名前が出てくるたびに、アナグラム?と思うけど、メモを取って解体するまではせず。(ミルコとか苺とか、あやしくない?)
そして謎な桃田さん。ミステリーすぎる。その後の谷原さんの生活もちらっと覗いてみたいような。 -
Posted by ブクログ
憧れの先輩や距離の取り方が難しい後輩、その中でもひときわ目立っていた登場人物が何を考えているのかわからない店長でした。
店長に対する谷原京子の不満の表し方が、とても細かく描写されていて、場面を想像し思わず笑ってしまうほど面白かったです。
私にとって小説は本の中でも少し手に取りにくいもので、正直今まであまり触れてきませんでした。
文字を読む量も多いし、映像のほうがテンポよく物語が進んでいくしな、、と思っていました。
しかし、本書を読み、映画などの映像と違い、読み進めるにつれて登場人物のイメージが想像できるもの面白い点だなと感じました。
これからは小説にも注目して本を読んでいきたいです。
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Posted by ブクログ
ネタバレとても読みやすくて本屋大賞に選ばれやすいタイプの作家さんだなと思いながら読んでました。
店長が馬鹿すぎては知ってましたが、アルプスもこの人かーってなるほどーってなりました。
内容としては中学受験を通して家族が変わっていく姿を描いていまして、なんともハートフルです。ただ、現在進行形で中学受験界隈の私からすると、いやいやそんなに上手くいかないよ?とちょっとイラッとしてしまう部分も笑(これは私の性格が悪いだけです)
なので、中学受験の本というより単なる家族の物語として読みたいです。
何度も言いますが、まじで中学受験はそんなに甘くないです。十和の本気の半年をみんな3年くらいやっても受からない世界ですよ。
中学受験したことない人なんじゃない?と子供は言ってました。 -
Posted by ブクログ
店長シリーズが最後とのことで、読んでみました。
それにしても、読書離れと書店の危機はよく耳にしますが、40代女性で半年間に読む本の量が3冊以下の人は約60%だそうです。
一方、半年で11冊以上読む人は約10%とのこと。
おぉ、私、10%に入っている。
ちなみに、日商簿記2級の合格率は15%~35%ほどのようですので、それよりも少ない割合……。
10%に入っていると喜んでいいのやら、なんとも複雑な心境です。
なぜ、こんなことを調べたのかというと、『さらば! 店長がバカすぎて』でも、街の本屋さんの将来について考える章が出てきたからです。
第三話「インフルエンサーがバカすぎて」。
「本を読む人がいない=本が売れない」は紛れもない事実。
最近では電子書籍なども登場し、紙の本が売れづらい環境がどんどん整ってきています。
そんな中で、街の本屋さんならではの価値を見出していくというのが、本章のテーマとなっています。
私自身、〇mazonはかなり利用していますし、本を買うのもほとんど大型書店です……。
街の本屋さんを利用するのは、急いで本が欲しい時くらいでしょうか。
そんな私に気づきを与えてくれたのが、このフレーズです。
”昨日までの自分が知らなかった世界と出会える唯一の場所だからです。そんなところって他にありますか?”
さすが、店長。
本だけでなく、書店そのものへの愛を感じます。
私はここに、”手軽に”という言葉も添えたい。
大型書店へ行くには電車に乗らなくてはいけませんが、街の本屋さんなら徒歩圏内にある。
ふらっと立ち寄って棚を眺めているだけで、それまで知らなかった本が目に入る。
考えてみれば、手っ取り早く自分の視野を広げることのできる場所なんですよね。
ネットで欲しい本を検索するのとは違って、自分では探そうとも思わなかった本と偶然出会える。
そんな貴重な場所が街から消えてしまうのは、やはり淋しいものです。
そして、最後の最後に主人公・谷原京子の恋愛話が登場するとは思わなかった~。
これまで書店員としての彼女を中心に見てきただけに、仕事以外の顔も垣間見られて良かったです。
彼女と桃田さんの出会い方、素敵……。
シリーズの最後に、京子の人生が書店の外にも広がっていくような感じがして、いい締めくくりでした。 -
Posted by ブクログ
早見和真さん著者、『店長がバカすぎて』。
【あらすじ】
書店員である主人公谷原京子は、仕事に誇りを持ちながらも、問題発言を繰り返す店長に日々振り回されている。個性豊かな同僚たちとの関係や、書店を取り巻くさまざまな問題を通して、働くことの苦悩と本への愛情を描く、ユーモアあふれるお仕事小説。
【感想】
タイトルを体現するかのように、主人公・谷原が求める対応とはどこか斜め上をいく店長の行動描写に、苛立ちと笑いが同時にこみ上げてくる作品です。
物語の中盤までは、場面ごとに日常を切り取ったシナリオ構成で進んでいき淡々とした印象。
しかし、終盤に差しかかるにつれて、「働く意味とは何か」「誰もが一度は陥る葛藤」に主人公が向き合う姿が描かれ、いつしか自分自身の働き方と重ねることで、主人公に共感さえ抱いてしまった。
要所要所に伏線が張られており、「やっぱりそうだったか」と回収されていく快感は、冒頭の印象そのままにドラマ化にもぴったりの構成だと思う。
さまざまな登場人物たちとの会話を中心とした文体はテンポがよく読みやすいので、おすすめしたい。 -
Posted by ブクログ
大人気シリーズの完結編。
相変わらず周囲の人間たちはぶっ飛んでいて、その中で主人公だけが冷静に現実のつじつまを合わせさせられるという「自分だけがまとも」な苦労が小気味よく描かれています。
周囲の常識が通じない世界にたった一人で身を置き、その不条理な状況を「デストピア」になぞらえていく視点は、本を知り尽くした書店員ならではのユーモアと皮肉に満ちています。
効率や合理化ばかりがもてはやされる息苦しい社会の中で、自分の足で現実の書店に踏みとどまり続ける選択。それは「誰かのため」でも「流されて」でもなく、「自分がやりたいからやる」という強い意志の表れでした。
そして物語の根底にあるのは、お父様が残したこの言葉。
「グダグダ言ってねえでやるべきことをやってりゃいいんだよ。愚直に頑張ってるやつが最後には笑っているべきだ。そういう世の中であるべきだ。」
キラキラした成功物語なんかじゃない。今まさに壁にぶつかりながらも、逃げ出さずに泥臭く踏ん張っているすべての人へ向けられた、最高に温かくて力強い応援歌でした。