早見和真のレビュー一覧
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ネタバレ幸乃が本当に望んでいたのは無償の愛情だったのではと思う
ただ、それがいつからからかねじ曲がってしまった
誰かに必要とされること自己犠牲が愛情を受ける手段であり愛情の示し方だと信じてしまったのかなぁ
救おうとする人たちも結局は安全圏から自己嫌悪や罪悪感を抱いて動いてるだけで彼女を心から好きで愛しているわけではないような気がしてしまった
幸乃だけではなく他の人物も搾取する側、支配する側がずっと決まっていて
される側も相手が変わるだけでされる側でいつづける変われない感じがずっとしんどかった
きっと搾取する側や支配する側は無意識にそうできる人間を見定めていて絡めとっているのだろう
ずっと答えの出ない話だったし
エゴと愛情の違い、幸せとはなんなのか考えてしまう -
Posted by ブクログ
大人気シリーズの完結編。
相変わらず周囲の人間たちはぶっ飛んでいて、その中で主人公だけが冷静に現実のつじつまを合わせさせられるという「自分だけがまとも」な苦労が小気味よく描かれています。
周囲の常識が通じない世界にたった一人で身を置き、その不条理な状況を「デストピア」になぞらえていく視点は、本を知り尽くした書店員ならではのユーモアと皮肉に満ちています。
効率や合理化ばかりがもてはやされる息苦しい社会の中で、自分の足で現実の書店に踏みとどまり続ける選択。それは「誰かのため」でも「流されて」でもなく、「自分がやりたいからやる」という強い意志の表れでした。
そして物語の根底にあるのは、お父様が残したこの言葉。
「グダグダ言ってねえでやるべきことをやってりゃいいんだよ。愚直に頑張ってるやつが最後には笑っているべきだ。そういう世の中であるべきだ。」
キラキラした成功物語なんかじゃない。今まさに壁にぶつかりながらも、逃げ出さずに泥臭く踏ん張っているすべての人へ向けられた、最高に温かくて力強い応援歌でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ色々な葛藤を抱える27歳の物語。年代が近いからか、私や私の周りのひとと重なる部分も多かった。
アルプス席の母が大好きだったからそれと比較すると物足りなかったけど、野球の話は良かった。下に見ていた人がコツコツ続けて成果を出した後の後悔、周りからの気遣いと痛々しさ。
周りの意見とか雰囲気とかに流されて自分で決断できなかったり、最初の意見を曲げてしまうことってあるけど、これはやめたい。周りの人の意見を歪めてしまうこともあるから気をつけないといけない。
父の結婚式でのスピーチも良かった
人の為と書いて偽と読む、
お前はやりたいようにやれ、お前の人生だけは誰がなんと言おうとお前が主役だ。それだけは忘れんな -
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読んでいて、若い頃の自分を見ているようで辛くなってきた……。
そして、こっ恥ずかしさも。
登場人物は皆27歳なのですが、あの年代って、自分を中心に世界が回っていることをまだどこかで信じていたり、幸せの尺度を他人と比べて落ち込んだり。
挙句の果てには、自分の実力を認めることができず、焦ってもがいたり。
若くて体力があるからこそ、全力で悩める時期でもあったなぁ、と思いました。
年を取ってくると、体力がなくなるせいか、最初から諦めてしまうことも多くなるので、懐かしくもありました。
私自身が女性のせいか、結婚への焦りはまったく同じ。
この心境って、よほどの恋愛勝者でない限り、一度は経験するものなのかもしれません。
そこそこ長い付き合いをしているのに、男性からプロポーズされない。
挙句の果てには、自分から「結婚したい」と言ってしまう。
短編の中の一つ「成城ウィキぺディエンス」に登場する真理子の心境、よくわかる。
その気がないなら、とっとと別れてくれれば次に行けるのに、中途半端に付き合いだけは続いている。
待ち続けて、何もないまま年だけ取っていく恐怖……。
あの年代の漠然とした不安は、そんな焦りから来ていたような気がします。
今、感想を書きながら年齢を逆算していたのですが、恐ろしいことに、真理子と同じような状況にいた自分も27歳でした……。
この年代って、人生の分岐点になる年代なのでしょうか。
周りが次々と結婚していくせいで、結婚できない自分に劣等感を抱いたり。
悶々とした日々を送っていたことを思い出しました。
あれから二十年。
今では、あの苦しみを乗り越えたからこそ今がある、と思える瞬間を何度も経験しています。
この小説のラストを読んで、そんなことを考えました。
徹底的に苦しみと向き合ったその先で空を見上げたとき、いつもとは違う青い空が見えるのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
連綿と続く女たちの「螺旋階段」
母性という一言で表現できないかもしれないが、脈々と続く、地層が積み重なるような闇、ほんの小さな光が、本当に光なのか、どうかも分からない…
久々に、読み進めることが辛いけど、ほんの僅かな光を見たくて、読み進めました…
愛媛県伊予市を舞台に、この街から出ていくことだけを強く願い続けた彼女たち、男は信用できなず、友人や教師でさえも…
スナックを営む母に囚われ、蟻地獄のような生活
八月のあの夏、あの団地の一室で事件は起こった
まやかしの「母性」が生み出した忌まわしい事件
母娘の鎖は、ここで断ち切ることができるのか… -
Posted by ブクログ
前作と比べ、吹き出すほどの面白さが
パワーダウンしているように感じた。
前作で新店長として復職した小柳さんは
いつの間にか辞めており、あの、山本猛元店長が
店長として〈武蔵野書店〉吉祥寺本店に戻って
きた。なんて悪夢‥何であなたが帰ってくるの?と、スタッフ全員が思ったに違いない。
今回は、新キャラに山本多佳恵さんと社長の
ジュニアが登場。
社長のジュニアvs主人公、京子の、
仁義なき闘いにはかなり笑った。
しかし、「新!店長がバカ過ぎる」の作者が、
実は、この人だった‥!というくだりが
前作と似た感じで、ちょっと興醒め。
相変わらず山本店長は謎の人だった。
果たして、次作、完結編?の、
「さらば!店長がバカすぎて」はどうなるのか‥?