早見和真のレビュー一覧
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タイトルや表紙から、高校野球に関わる内容なのかなと想像した。選手はもちろん、親にとっても特別な体験なのだろうな。冒頭から特別なシーンが続く。母親の秋山菜々子が息子の航太郎の出場シーンを見入る。その思いを想像する。高校3年生の甲子園球場。高校最後の大会であり、しかも甲子園。特別な場面であることが感情移入させる。次第にわかってくるこの登場場面。それは、延長に突入していて、ピンチの場面でのベンチからの伝令だった。つまり、航太郎はベンチにいたのだった。甲子園初出場という言葉が、特別な意味をもつ。航太郎、そして菜々子にはどんな気持ちが膨らんでいるのだろう。私には、なかなか想像がつかない。嬉しい気持ちもあ
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中学受験に臨む主人公の女の子と家族の物語。中受を経験した身としても、苦しみや喜びには懐かしさを感じるし、今も忘れることがない原点の記憶としてある。
今これを読む自分は親になっていて思う。中受は受験生ひとりだけでなく家族も一緒に受験をするのだと。本人の思春期の変化もそうだが、受験生を中心に動きサポートできる家族の形になることが戦う条件なのかと感じさせられた。
特に、お父さんの全力なサポート姿勢と流す涙に、もらい泣き。素晴らしく、理想な父親像。お母さんもおばあちゃんも妹も友達も塾の先生も、理解ある素敵な人たちに囲まれているなと思う。
子どもが受験する年齢になった時には、関わり方の参考として再読した -
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中学受験と家族の物語。
最初はそうでもないかなと思ったけど、なんだかぐいぐい引き込まれて、一気読みだった。面白かった。
十和の家族がみんな素敵で(十和自身は居心地の悪さを覚えているけど)、羨ましいくらい。
一緒に受験に立ち向かってくれるお父さん、カッコイイなぁ。
子供との向き合い方を考えさせられて、ちょっと胸が痛かった…
スイッチが入ったあとの十和は、それまでが嘘のようにものすごい集中力で、読んでいるこっちまで達成感がすごい!まるで我が子がやり切ったかのような気にもなって、感動しちゃう。
十和ちゃん、すごいよ〜!!頑張ったね〜!!
そして、受験に臨んだあとの十和の決断も、なんだか清々しい。 -
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「店バカ」シリーズ集大成の「さらば!店長がバカすぎて」はまさに涙と笑いのエンタメ映画そのもののような展開。映像として鮮やかにその場面が立ち上がるほどでした。主人公が成長していく姿、そして自分の夢を諦めずに掴み取っていく姿に感動しつつ、主人公を取り巻く多くの個性的なキャラクターも魅力的です。たびたび登場するアナグラムもワクワク感満載でした。店長としてお店を、街を、仲間たちを守っていくだろう将来の姿が想像される一方、よき伴侶を得て、プライベートもきっと幸せになっていくだろうな、というあたたかい想いが読後に残りました。
さらば!といいながら更に続くのではないかという期待感を抱かずにはいられない小説で -
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山王耕造の人生を亡き父に重ねながら読みました。私の父も馬主というものにはまり、その為に命を削って生きていたのかなとも思います。クリスさんが病に冒された山王耕造に「もし生まれ変わったとして社長はまた馬主になりますか?」と問います。その答えは「次の人生はもう少し長く生きたいんだ。もっとリラックスして生きてみたい。こんなふうに緊張を強いられる人生はまっぴらだ」きっと私の父が同じことを問えばそうに答えるのではと思えました。ほんとに太く短くの人生。のんびりもう少し長く生きて欲しかったです。競馬のことはわかりませんが、そういう意味で感慨深い一冊でした。