早見和真のレビュー一覧

  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    ドラマを観てとても良かったので読んでみました。
    少しドラマと原作では異なる部分もありますが…
    読み終えてしまえば許容範囲です。

    競馬のことは何も知りません。
    ましてや馬主側のことなんて知る由もないですよね。
    それでも、この場の興奮の一部になって
    感動してみたいと思わせてくれました。

    『継承』…
    馬も人も…。
    計算されつくしたことであったとしても
    それは簡単なことではないですよね。

    登場人物が皆優しい。
    悪者がいない。
    競争の世界なのに。
    清々しくて感動です。

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    2025年11月21日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ドラマで毎話泣いていたので原作を読んでみました。
    馬を中心に人を繋ぐ物語
    競馬を知らなくてもアツくなれる
    ロイヤルの血を応援したくなる
    そんなお話でした。
    ここでもかというくらいロイヤルの馬を勝たせないそしてものすごく気になる結末は紙一枚という早見さんの物語の紡ぎ方痺れました

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    2025年11月21日
  • アルプス席の母

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    大の甲子園ファンということもあり、購入。

    甲子園の選手や監督にフォーカスを当てた作品はいくつもあるけれど、お母さんをメインに据えた作品は初めてだったんじゃないかな。
    わたしも甲子園に出場していた高校の出身だけど、まさか保護者の中はこんなことになっていたなんて、ってびっくりした。
    それに、「息子を持つ母親」の気持ちもすごく詰まっていて、痛いくらい主人公・菜々子の息子に対する気持ちが伝わってきた。

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    2025年11月20日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    何処までも救いがないように見えて、しかしその"救い"の招待すら読み手のエゴであり価値観なだけなのかも知れないなあと思う内容でした。
    私は死刑制度は今後もあるべきだと思っています。
    司法制度に対してまだまだ勉強中の身ではありますが、今の日本は加害者にばかり寄り添って被害者には厳しい世の中だと感じていました。
    もし私が田中幸乃の起こしたニュースを見たとしたら、幸乃が死刑判決を下されてもあまり心は動かないのではないかと思います。
    でも、事件の真実や背景を知ってしまうとどうしてもやりきれない気持ちになりますね。慎一の「今は、とりあえず加害者の側だから」という台詞が個人的に1番しっく

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    2025年11月20日
  • 店長がバカすぎて

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    ネタバレ

    早見和真先生の作品を初めて見たのがこの小説。あぁ、この人は小説を書くために生まれてきた人だと確信できるくらいに夢中になってのめり込んでしまったからだ。作品が頭で映像化される感覚、声が聞こえる感覚、顔が想像できたりしてしまう作品は傑作だと相場は決まっている。早見先生が魅せる物語のレールに気持ちよく乗っている感覚。
    谷原と店長との長いのに距離があるヘンテコな関係性は見ていて面白い。書店員の裏事情が沢山知れて、業界の厳しさも教わった。クレーム対応や仕入れにも沢山の問題があるんやなって書店員の見る目が変わる。谷原の契約社員という立ち位置だからこその考えや悩み、谷原の生き方もページ数を重ねるごとに段々と

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    2025年11月18日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    女性死刑囚の死刑に至るまでの生い立ちが、彼女に関わった人々の目線から描かれる。
    メディアを通した彼女の人生は“いかにも”で、“整形シンデレラ”と大衆がいかにも騒ぎ立てそうな呼び名までつけられる。
    しかし実際は母親が事故死するまではたしかに幸福なものであり、人生の岐路で信頼していた人にことごとく利用され裏切られたことによる結末だった。
    そのエピソードがつくづくしんどかった。
    幸乃の死刑確定が報じられ、姉や中学時代の友人らがほっとしているようなのもやるせなかった。
    人間の弱さやずるさをこれでもかと見せられたように思う。
    追い詰められると自己保身のために他人をここまで貶めることができるのか。

    慎一

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    2025年11月17日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    「中学受験」の過酷さに触れ、友だちとの関係にザワザワしたり、受験、結果発表のシーンでは、家族の一員になったような気持ちで、一緒にハラハラしたりしながら読み耽りました。

    父と娘、母と娘、姉と妹、祖母と母 それぞれが葛藤しながらも支え合う。中学受験は、その先の家族の新たな形に出会うための通過点になり得るのか


    『店長がバカ過ぎる』を一読してから、本作を読むと更に楽しめます。


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    2025年11月15日
  • 八月の母

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    とてもよい本でした。
    大多数の人はこういった環境には、関わることもないし、知ることもない。でも実際はこんな環境で生活している人が、昔から変わらず今もいるのでしょうね。
    負のスパイラルから抜け出そうと考えていても、抜け出せない人がいる。
    自ら負のスパイラルを断ち切ることは、とても難しい。誰かの救いがないと、本当に難しい。
    改めてそんな事を考えさせていただいた、
    とてもよい本でした。

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    2025年11月14日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    中学受験と家族の絆を描いたお話です。
    後半は主人公達と一緒に感動して泣きそうになりました。
    主人公がかたくなに家族から距離を置いている理由も後半に分かります。
    「店長がバカすぎて」のネタバレが最後のほうに出てくるので、未読の方は先にそちらを読んでからがいいと思います。

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    2025年11月14日
  • 八月の母

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    子育てって本当に難しそう。自分のどんな行動が、発言が子供に影響するかわからない。だからこそ、子供には自分で選び取る強さを持ってほしいなって思う。この本はそんなことを教えれるいい小説だと思った。

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    2025年11月12日
  • 新! 店長がバカすぎて

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    早見和真さん著の「店長がバカすぎて」シリーズの第2弾。宮崎から舞い戻り武蔵野書店 吉祥寺本店の店長に復帰した店長に振り回される主人公 谷原京子の日常。前作の関係者も含めて魅力的な登場人物が多く登場する。非常に読みやすくリーダビリティの高い作品だった。

    今作も前作同様の謎解き要素があるので、日常系のミステリとして読んでも面白いかもしれない。内容的には前作から主人公の立場が契約社員⇒正社員に変わったことによる心境の変化があるが、大筋では同じようなことをしていると感じる。

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    2025年11月11日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    ネタバレ

    久しぶりに読みながらウルウルと涙腺が崩壊しかけました、、、笑

    早見和真さんのお話はとても暖かく読み終わったあとに幸せな気持ちに浸れます。
    そして、、、店長たち!笑
    今回もいい味出してました✨

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    2025年11月10日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    「目標」があること、「目標」に向かって頑張れること、頑張り続けられること、その頑張りの成果を感じられること、周りが応援してくれること、喜んでくれること…すべてが眩しくてうらやましい。私の人生で、主人公やその家族と同じくらい一生懸命頑張ったことあったかなあ…ない気がする。

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    2025年11月09日
  • 店長がバカすぎて

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    よかった!おもしろかった!

    読み始めは、
    ほんまこの店長、アホやわ〜。うわ〜めんどくさい人、としか思わなかったけど、読み進めていくうちに普段はポンコツすぎるけど、こういう一面があるから完全にキライになれないのよねと思わせてもらい、最後には店長の人柄が好きになりました。
    業種は違えど、雇われて働いている者として、谷原京子さんの感情は共感でしかない。
    谷原さんや山本店長以外の周りの人も素敵な人達ばかりで言葉が心に刺さりまくりました。

    続編があるようなのですぐにでも読みたいです。

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    2025年11月09日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    四人の小学生が中学受験を目指す物語。
    明確な意思を持って目指す者、親の期待に応えたい者、仕方なく塾に通っている者など。

    主人公の十和は、最近ギクシャクしている父との距離を置くために塾へ通い始めた。最初は成績も良かったが、受験が近づくにつれ成績も落ちていく。塾へ通い始めた目的が逃げであったために目指す中学も決まらず、また仲の良かった友人とも距離が開いていく。

    私個人としては中学受験の経験もなく、小学生が自由な時間を削ってまでそんなに自分を追い込む必要があるのかと疑問に思った。だがそれは父親のヨシくんが払拭した。

    勉強であれ運動であれ、まだ自分という人間が決定づけられていない時期に遮二無二努

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    2025年11月08日
  • 八月の母

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    これはやばい。
    一気読みしてしまった、普段より早い時間に仕事が始まるから早く寝なくてはいけないのに続きが気になって気になって仕方がなかった。
    母性、というものに呪われたとも言える4代に渡る女たちの人生。虐待や機能不全家族は連鎖するとはよく言われている。私も、自分の身を持ってそれを実感することがままある。母のような人生は送りたくないと思いながら、母のような人間になっている気がして仕方がない、良くも悪くも。
    これは実際に愛媛県伊予市であった事件をもとに描かれているらしい。読んだあと、検索をしてみた。実際の事件はあくまでもさわりだけ、早見和真さんはそこから母性の連鎖を読み取り物語にしてくれた。
    エリ

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    2025年11月07日
  • 店長がバカすぎて

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて手にとったが、会社というものはどこも同じなんだなっと思っていた。だが読み進むうちに止まらない。後半は続きが読みたくて読みたくて一気見。幸せになりたくてジタバタしている京子さんの働きぶりをちゃんと見ている人がいる。気がつけば応援してくれている人ばかり。私にもそんなふうに見てくれている人がいたらいいなあと思った。

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    2025年11月05日
  • 普通に青い東京の空を見上げた

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    ちょっと人生に立ち止まっている人達の物語。

    1話目 鬱の診断を受けたのに、彼女が妊娠。結婚の約束をしてしまい、ニッチもサッチもいかない男の人。
    2話目 彼女と結婚したいのに、正社員の仕事がみつからない。
    3話目 彼氏と結婚したいのに、誕生日さえ忘れられている。幸せを探す女の人の話。
    4話目 ドラフト4位指名を受けたピッチャー。しかし4位だったことで、監督や父親が進学して上位指名を目指せと唆す。しかしメンタルをやられてしまい…
    5話目 大学時代の初めての彼氏と同棲。いずれ結婚を考えていたものの、仕事にやりがいを感じ始めてから彼氏との仲が悪くなっていく。
    6話目 7年間にわたる交際の末、振られて

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    2025年11月05日
  • さらば! 店長がバカすぎて

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    「店長がバカすきて」シリーズの最終作。
    第1作では、本を好きな理由を再確認した。
    第2作では、本を書く自分を後押ししてくれた。
    第3作では、本を好きで居続ける理由をもらった。
    本は書店で買う派。文藝棚のPOPの緻密さから、書店員さんの本への深い愛情が伝わるから。ひとりで本を読む自分以外に、こんなに本を愛している人がいるのだと思える。

    本屋で本を買うことが好きなのは、きっとその温度に触れられるからだろう。」ってね。

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    2025年11月04日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    『アルプス席の母をも凌ぐ最高傑作!』

    中学受験と反抗期をテーマにした家族の絆の物語。2025年の本屋大賞で2位にランクインした「アルプス席の母」の勢いそのままに、今作も親子の関係を絶妙な匙加減で描いた感動作品である。

    反抗期。特に何かがあったわけではないのに心が荒む。思春期特有の家族から一線を引きたいという感情は、誰もが当事者として経験する苦い思い出だろう。中学受験に挑む小学六年生の主人公・十和(とわ)も、例に漏れず反抗期の渦中にいる。

    序盤はまず彼女への“共感”を中心に物語が展開される。学業しかり、友人関係しかり、彼女を取り巻く環境は上手くいかない事ばかり。「あるある」と頷きながら感情

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    2025年11月04日