早見和真のレビュー一覧

  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    公開テストや、塾のクラス分け、志望校が決まった瞬間に、すごくやる気になるところとか、進学塾で、それなりに勉強を頑張ってきた私にはすごく共感できました。お友達の「中学高校は、大学に行くまでのただの過程なんじゃなくて、そこでの思い出を作りたい」的な発言も、わかるわかると頷いた。
    十和のお父さんいい人すぎるーー
    とにかく心に残った作品でした。

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    2025年11月04日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    自分を捨てた元恋人の家に放火し、妻と1歳の双子を殺めた田中幸乃。
    死刑を宣告された彼女のこれまでの人生とは。
    真実はあまりにも哀しく、残酷だった…

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    2025年11月02日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    ネタバレ

    状況が二転三転とする展開に1ページも飽きる瞬間がなく、とても面白い作品だった。
    主人公と野口の対比が素晴らしかった。読み終わってから考えると、共通点が多く親友の野口の噂とセットで自分もパパ活をしているという匂わせは、相手が離婚した父親である伏線となっていて驚かされた。
    何ページか前で伏線回収をして確信させてからそれを書くというのが新しかった。普通は言わなくてもわかるだろ?と書かないか、伏線を貼らないかのどちらかだ。おそらく小学生が読むか本を読み慣れている大人で評価が星一個変わるのではないだろうか。具体的には上記+初詣での邂逅、主題にもなっている家族の幸せの形を本屋で店員に質問した時に不自然にメ

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    2025年10月31日
  • 普通に青い東京の空を見上げた

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    個人的には早見和真さんの本の中では好きな類の小説でした。
    人生まだまだこれからだなって思った本でしたし、共感できるところも多々あったり、個人的に野球が好きだからそういう話もあって、読み応え抜群でした。

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    2025年10月29日
  • 普通に青い東京の空を見上げた

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    自分のイヤだとおもっていたところをぐりぐり抉られて問題に直面させられるのに、章の最後にはなぜか前を向く勇気をくれる、不思議で素敵な短編集だった。

    私は少し前から、人のためにしか頑張れないのは大問題だよなぁ、と悩むことが多くなった。共感性が高すぎることも。どちらも聞こえは良さそうだけど、全然良くない。
    なぜならどこまでいっても人間は結局ひとりで、孤独な生き物だから。人は、前触れもなく、いとも簡単に、私の前からいなくなるから。自分のためじゃなく、人の為にしか頑張れないなんて、これほど危ういことはない。
    共感性が高いのは、たぶん、自他境界が甘すぎるから。良い感情ならまだいいけど、悪い感情も、相手の

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    2025年10月27日
  • アルプス席の母

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     甲子園に向けて頑張るという高校球児の話は、まだ読んだことはないけれど多分あるのだろうと思うけれど、ここではその高校球児の母を中心に展開されています。
     自分の子どもは野球をしているわけではありませんが、もう感情移入が半端なかったです。
     そうか、全国の高校球児の母は皆、こんな気持ちで子どもを見守っているのだろうな。
     主人公の菜々子は、シングルマザーで子どもの夢を叶えるため、子どもは寮に入り滅多に帰れませんが、神奈川から大阪に移り住んで父母会にも入り、支えます。
     母親ならではの心情、息子の航太郎の母への思い、野球への思いなど丁寧に描かれていて、終始ギュッと心を鷲掴みされました。最後のシーン

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    2025年10月26日
  • 普通に青い東京の空を見上げた

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    今読めてよかった。
    境遇は違っても、皆必死に生きて、生きている。
    この本には、色々な過去や現在を持ちながらも、ただ少しでも普通に生きようとする人たちの、ちょっと頑張ってみようとか、自分や過去と向き合ってみようとか、そういう話が詰まっている。
    頑張らなきゃいけないとか、前を見なきゃいけないとか、そう思わせるものは何もない。ただ読むだけで背中を少し押し、自分を支えてくれるような一冊。

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    2025年10月25日
  • アルプス席の母

    QM

    購入済み

    あ~~~~~~、、、、
    良すぎる、良すぎたよ、、、
    もう何から感想を書いたらいいか分からないけどこんなに泣ける高校野球の小説は初めてかも。

    高校野球の小説の中では一番泣いたかもしれない。
    強豪にありがちな理不尽なルール、親の間にすら色濃く存在する上下関係、すごくリアルだなあと思った。甲子園を夢見てそれに向かって努力する高校球児の物語であり、中学高校と野球を通して母と子で成長していく話でもあった。

    航ちゃんも野球部の子もいい子すぎて眩しかったよ。(´;ω;`)

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    2025年10月24日
  • ラストインタビュー―藤島ジュリー景子との47時間―

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    本を出したいと思ったジュリーさん。
    取材を引き受けた早見さんの良心、手腕、問題式の深さ。
    一つ一つの質問に向き合い、答え、さらに事実をぼやかさなかったジュリーさんの覚悟。

    これらが相まって読ませるインタビューになっている。

    櫻井君の口の堅さ、嵐、SnowMan、山田涼介君、松岡昌宏君、東山。。。タレントは人間的魅力にあふれていました。

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    2025年10月24日
  • 八月の母

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    文句なしに面白かった。
    読んでいる中で、誰かと重ねられるやり取り、重ねられないやり取り。
    そしてそこから想像する結末は、私は想像を超えてて面白かったし、読んで良かったと思った

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    2025年10月13日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    何も知らずに読んだ方が良い。
    ただただ1人の女性が裏切りにあって転落していく人生、そのそばにいた人たちの述懐。そのような流れでストーリー語られて行き、暗い気持ちになっていく。そうして第一部が終わるのだが、第二部が始まると、突如違った切り口で物語が語られ始める…。
    第二部の後半からクライマックスにかけては、行ったことのない街の情景や人々の表情が目に浮かび、ものすごい速さでストーリーが展開していく。
    とても良い本だと思います。読んで良かった。

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    2025年10月12日
  • 八月の母

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    あの夏、
    あの団地で、
    あの子を殺したのは「なに」
    この帯分は本当に秀逸だと思う。
    母とは、娘とは、そんなことを考えさせられる作品。
    1章では視点や時系列がコロコロ変わりながらも読みやすいので、混乱はせずにサクサク読める。
    全体的に展開は読めるし、こういう小説が好きな人からするとよく見るストーリーかもしれないけど、紘子のあの言葉で螺旋から解放される瞬間はグッとくる。

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    2025年10月05日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    出てくる人間みんな身勝手だ、田中幸乃も含めて




    田中幸乃の人生を概観すると、父・美智子・理子・敬介と彼女を一度は必要してくれた存在に幾度となく捨てられ続けた。辛いなどという平凡な言葉では言い尽くせないだろう。

    本当にみんな身勝手だと思う。子どもを育てたいと思って産んだ母ヒカルも、孫が生まれて生じた気持ちの揺らぎから堕胎をすぐに進めなかった産婦人科医も、幸乃を殴って暴言を吐いた父も、幸乃を引き取るだけ引き取ってネグレクト気味の美智子も、自分の罪を肩代わりさせた理子も、幸乃を依存させるだけさせて都合が悪くなったら別れた敬介も、そして自分の正義感で突っ走った翔も、自分の罪を一向に謝罪しなかっ

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    2025年10月01日
  • 八月の母

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    早見さんの作品を読むのは、アルプス席の母→店長がバカすぎて に続いて三作目なんですが、振り幅が凄くて圧倒されてます…

    これはかなり重い話だけど、読み始めたら止まらなくて、ラストは一気読みでした。
    『イノセント・デイズ』も積んでるので、近々読んでみます。

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    2025年09月28日
  • あの夏の正解(新潮文庫)

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    コロナ禍ではさまざまなことが起こった。もちろん命が一番大事なことはわかっているが、夢を奪われた若者はどうなってしまうのか…
    2020年の夏、夏の代名詞とも言える甲子園での高校野球全国大会が中止となった。

    この本はノンフィクション。神奈川の桐蔭学園で高校球児だった作家の早見和真さんは、愛媛県の済美と石川県の星稜、強豪2校に密着し、彼らに〝甲子園のない夏〟について問いかけた。

    幼い頃から甲子園を夢見て、全てを犠牲にして頑張ってきた子どもたち。高校生である3年間しか、チャンスは無い。しかしその夢は試合では無く、どうしようもないパンデミックで絶たれる。野球に素人の僕でさえ気の毒に思うし、彼らの虚し

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    2025年09月22日
  • 八月の母

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    母性という狂気。
    女性は産まれながらにして自分の子どもを守り育てようとする本能的母性を備えているというが、決して誰にでもあるわけではない。
    娘として生きるか、母として生きるか。
    子を授かった時、その二択に迫られる。
    そのことに自覚させられる物語だった。

    狂気という毒はその血をめぐって、脈々と受け継がれていき、毒性は血を受け継ぐたびに段々と強まっていっている。
    話の中で、毒から逃れる方法は人生の岐路でいくつかあるのだが、それは自分で選び取らなければいけなかった。
    もし母についていかなければ。もし電話をかけなければ。もし声をかけなければ。もし母とまともに向き合っていれば。
    たくさんのもしもをどう

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    2025年09月18日
  • さらば! 店長がバカすぎて

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    1寸意味不明 これは小説の中の小説なのか?そうじゃないのか?
    が分からなくなる件があって。私の読み落としが原因なのか、読解力失ったのか謎
    アナグラムネタまたここにも突っ込むのかと思いつつも、最後の原稿みて、えやっぱりもしや?と思ってしまう。アナグラムネタに嵌められたような気がしてならない。
    カバーが面白すぎるでしょ。

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    2025年12月02日
  • ラストインタビュー―藤島ジュリー景子との47時間―

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    嵐の茶の間ファン→Snow Manきっかけでジャニオタになった私にとって、とても興味深い内容だった。
    特に、長年言われていた「事務所内の派閥問題」などは噂程度には聞いていたのでそれがジュリー氏本人の口から知ることが出来て良かった。
    他にも嵐の話はもちろん、TOKIOやV6についても触れられている。

    メディアによって作られたジュリーさん像とはかなり違うと思うので、ジャニーズや今回の問題に関心がある人はぜひ一度読んでみてほしい。

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    2025年09月16日
  • 笑うマトリョーシカ

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    ネタバレ

    ひとりの青年が政治を志して有能なブレーンをつけて出世していく中に、奇怪な出来事や思いもよらない裏切りのその裏で誰かが笑っている。
    人間が持つ本質を鮮やかに描く早見さんの作品は面白いです。

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    2025年09月15日
  • ラストインタビュー―藤島ジュリー景子との47時間―

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    藤島ジュリー景子のインタビュー集。

    これまでジャニーズ帝国の二代目というイメージだったが、良い意味で覆された。
    母親のメリーとの相克、叔父ジャニーとの微妙な距離、そしてジャニーズ事務所に対する複雑な思いが見て取れた。
    ただ、所属タレントのことを第一に考え、このインタビュアーにも誠心誠意向き合って答えているのを感じた。

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    2025年09月12日