早見和真のレビュー一覧
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ネタバレ『ぼくん家の神さまたち』は、以前刊行された『ぼくんちの宗教戦争!』を改題した新装版とのこと。
簡単なあらすじは、小学5年生の征人が主人公。両親と幼い妹・ミッコの4人暮らし。ところが父親が交通事故に遭ったことをきっかけに、平穏だった家庭が崩れ始める。
苦しい現実から救いを求めるように、父と母はそれぞれ別の「神さま」を信じる…別々の宗教にのめり込み子供達を取り込もうとするので、家族はバラバラに対立状態になる。幼い妹の精神状態もギリギリとなり、征人は友だちの協力で家を出ることを決意する。
記憶にまだ新しい安倍首相の暗殺事件…宗教二世の屈折した犯人によるものだった。
我が家はノンポリで無宗教(お墓は浄土宗のお寺だけど)だけど、親が元々宗教や政治関係にどっぷり染まっている家庭に生まれた人が、自然と信仰してしまう例を知っている。しかしこの小説のように両親がそれぞれ違う宗教を支持しており、子供に信仰を強要し巻き込もうとする。時には体罰まで与えたら、逃げ場が無く、従わざるを得ない。おまけにこの小説では片想いの女の子や担任の先生まで、父親の信仰している宗教の信者なのだ。
また、家族に不幸なことが続き、宗教に救いを求めることも多いと聞く。ただ単に信仰してるだけならまだいいかもしれないが、お布施として家の財産をそっくり寄付するなんてことも…。
思い悩んだ主人公の征人は、両親にある日懇願する。
『二人にお願いがある。宗教の活動をやめてほしい。それができないなら、せめてお父さんもお母さんも同じ神様を信じて欲しい…』
何か宗教を信仰している人を否定するわけでは無い。信仰は自由だ。だからこそ宗教問題はなかなかナーバスな問題ではある。こういったテーマで小説を書いたこと自体、貴重なことかもしれない。 -
Posted by ブクログ
早見和真、初めての作家さん。
あまりにも衝撃的。
田中幸乃の僅か30年という短い人生。
心を開いた人にいつしか利用され、裏切られる。何度も何度も、、、
純粋無垢な彼女の心を少しずつ少しずつ蝕んでいき、やがてそれが彼女の人となりとなっていく。
「人に必要とされたい。」
幸乃は、生きる意味をここに求め続けた。
彼女が最期に見せた、死ぬために生きる姿は、映像を目の当たりにしているようで衝撃的だった。女性刑務官と同じ心情で彼女の姿を見届けた気がした。
田中幸乃が実在したかのような感覚が今も残っている。
慎一君の手紙
「僕だけは信じてるから。僕には君が必要なんだ。必ず君をそこから出します。だから、そのときはどうか僕を許してください。」
この言葉を胸に、幸乃は逝ったんだと思う。 -
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中学受験の話だと思ってました。
確かに軸はそうなんだけれど、中学受験がこの家族にとってはちょうどよかったのであって、スポーツでもいいし、他の習い事でもいい。
みんなで大きな壁を乗り越えて生まれる絆のお話でした。とても良かったです。
序盤、主人公である十和の、大人すぎる考え方や捻くれた態度にちょっとびっくりもしたけれど、後半色々あかされ、まぁ、そうやね、と納得しました。
ところで、小6の女の子が街の書店員さんと仲良くなるなんて事、実際どれくらいあるのかな?
これは、『店長がバカすぎて』を読みたくなるように考えれたエピソードとしか思えないっ。
未読なんですけど、その罠にまんまとかかってしまったかもしれない。
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Posted by ブクログ
中受がテーマの本、息苦しくなりそうだなと思って読み始めるのをしばらく躊躇ってしまったけど、結果、読んでめちゃくちゃよかった。
と同時に、ゾーンに入れる子は幸せだな、ラッキーだなとも思う。
いくら親が一生懸命にやったって、ゾーンに入れない子はいるし、ゾーンに入れたとしても合格できい子もいる。
まだまだ中受は親の影響も大きいと思うのだけど、どうなのだろう…?
子どもの大きな挑戦に一緒に立ち会わさせてもらえて、親として幸せとホントに思えるだろうか。
家族として子どもにとってのベストの形で寄り添うことはできるだろうか。
受験って難しい。親子って難しい。受験生の親ってホントに難しい。
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Posted by ブクログ
ネタバレもし店長と一緒に働いてたら鬱陶しく思いそう笑
でもどこか憎めなくて、なんだかんだ言って店長のこと好きになりそうだなって感じた笑
店長はどんな時でも堂々としてて、影で人の悪口とか言わなそうなところが結構好きかも笑
谷原さんが店長の両目を潰そうとしても、普通に話しかけてくれるくらいだし笑多分心は広いはず…笑
後半覆面作家の大西賢也先生が誰なんだろうって気になりすぎてお昼休みに読み切っちゃった笑
「たとえどんな仕事であっても、替えの利かない人なんていないから。必ず次の誰かがその枠に収まるものなんだ。働く意味は絶対に自分自身にある。自分で選び取らなきゃいけないんだ」
この言葉を聞いたら、替りはいるんだって自分の存在価値がわからなくなる気もするけど、仕事に自分の人生そのものを預けなくていいって訴えてるみたいで、私はこのフレーズが気に入った。私はまだ社会人になって2年目だけど、自分はこの仕事を続けたいのか?誇りを持って働けているのか?を大切に働いていきたいなって思った。