長沼毅のレビュー一覧
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ドレイクの方程式。
フランク・ドレイク博士が提唱した、銀河系の中に、地球外知的生命体による文明がどれだけあるかを概算する公式。
N = R × fp × ne × fl × fi × fc × L
Nは銀河系内にあると推定される、電波による通信技術を持つ文明の数
R :銀河系内において恒星が誕生する速さ(1年間に恒星が誕生する数)
fp:恒星が惑星系を持つ確率
ne:一つの恒星が持つ生命に適した惑星の数
fl:生命に適した惑星から実際に生命が発生する確率
fi:発生した生命が知的生命に進化する確率
fc:知的生命が電波通信が可能な文明を持つ確率
L :高度な文明が存続する時間の長さ
ざ -
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ネタバレ9つの論点(観点)から地球外生命はいるのか、そもそも生命が誕生するとはどういうことか、地球上での不思議な生物や進化について書かれた本。個人的に、宇宙人はあまり信用ならないが、微生物や、原生生物のようなものなら宇宙に広くいるような気がする。
自分の専門の生物系の話以外では、星間分子の話が一番好きやった。
「酢酸」が見つかっているってなかなかすごい。スペクトル見ながら、「お!酢酸やん」ってなってる様子がわくわくする。
この本で唯一気になったのは、地下生命圏に微生物はいるが、動植物は0という表現。植物は0かもしれんが、センチュウは動物やし、地下深くにもいるはず。 -
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著者たちの狙い通り,ワクワクさせられることしきりだった.この分野,あまりに知らないことが多すぎて,新書にしては分厚いが読むのが苦にはならない.
・岩石内生物.
・ハロモナス:寒いところも乾燥も塩分もオッケー.
・ハロモナスは硫黄酸化して独立栄養する.
・ウランとか鉱物資源が鉱床をつくるのに微生物が関わっている可能性が高い.
・スローバイオロジー.100年に1回分裂する生物など
・我々は地球の磁場と太陽の磁場に守られている.
・植物が環境を守るなんて嘘っぽい.
・生物が地球側に作用したのは,たぶん,酸素の発生ぐらい.あとは生物側が全部受け身. -
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ふか~い海の底から宇宙の果てまで、極限で生息する微生物のお話がメインの
対談集である。
対談って妙に専門的だったり、上滑りだったりするのだが本書はリード役の藤崎氏の
話の引き出し方が絶妙だ。世界の極地で研究を続ける長沼氏の知識を巧みにコント
ロールしている。
南極や北極の寒冷地、砂漠のような乾燥地帯、高熱である火山の噴火口付近、
暗い地底。そこどこにも微生物は存在する。人間であればとても耐えることが
出来ない環境であっても。
話の行きつく先は宇宙となるのだが、地球以外の惑星にも生物の痕跡があり、
地球の生命の誕生は他の惑星からかも…なんて仮説は楽しい。
対談場所は予算の関係(?)で日本 -
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[ 内容 ]
南極や北極などの極地、深海底、火山、砂漠、地底、宇宙空間…低温、高温、高圧、乾燥、無酸素、高放射能など、どんな過酷な環境にも生命は存在する!?辺境生物学者で、「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を持つ長沼毅と、『クリスタルサイレンス』『ハイドゥナン』などの小説で辺境を描いてきた藤崎慎吾が、地球の“極限環境”に生きる奇想天外な生物たちを訪ね、生命の謎や本質について語り合った。
生物学の最前線がわかり、科学の面白さが堪能できる一冊。
[ 目次 ]
プロローグ 辺境の生物を訪ねる旅へ
第1幕 南極は“しょっぱい大陸”
第2幕 深海で出会った生物の「大群」
第3幕 原始地球は温泉三昧 -
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序章
鈴木敏夫 スタジオジプリプロデューサー
鈴木敏夫は「風の谷のナウシカ」の制作背景やそのテーマについて語っている。彼は、作品が発表された当時の社会的・環境的状況がどのように影響を与えたのかを考察し、ナウシカというキャラクターが持つ強い意志や優しさが、現代においても重要なメッセージを持っていることを強調している。
風の谷のナウシカの題材は『新諸国物語』(NHK ドラマ1952年)。
ナウシカが旅をして、見聞きしたものによって、読者が世界の秘密を知っていく。宮崎駿は「勧善懲悪」が好きで、それが「自然を守る人がいいひとで、自然を破壊するのは悪人」と言う物語にした。
赤坂憲雄の『ナウシカ -
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