長沼毅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生命とはなんだろうに着目した本。
わかりやすく書かれていて読みやすい。
# ひとことでまとめると
子どもの頃に持った「生命って、なんだろう?」という疑問に答える本。
バシッと答えを出すというより、生命の起源、生命の要素、進化、生命史など様々角度から眺めて、新たな見方を教えてくれる本。
# 自分的に心に残ったポイント
- 生命特徴: 代謝、増殖、細胞膜、進化
- 代謝こそが、生命の本質
- バクテリアなどは、ある意味不老不死
- 宇宙には別の形の生命があるかも
- グレイグ、ヴェンターさんの人工細胞(wet)
- 地球の大酸化により、多細胞化への道が開かれた(コラーゲンの機能化)
- 思考は、比較、類推、関連付けからなる
- 生物の多様性は、生き残る戦略の違いから生まれた
- 生命のデザインには「遊び」がある
# 感想
生命のデザインにある遊び、と違いに干渉しあう個体がこの生命の多様性を産んだと思うと、大変興味深い。
ここら辺うまくシミュレーションできないかなと思う。
あとは、生命の4特徴だか、宇宙のことを考えて、コレらの条件を外した生命像を考えるのはワクワクする。 -
Posted by ブクログ
タイトルとしてはいかがなものか。
生命とは何か、つか、生命とは何かという命題とは何か、と言う問題にこの薄い本で触れてるわけだ。
その命題に触れるために、自然環境では起こりえない異常なG、圧力、塩分、高温、低温で生き延びる、つか、繁殖できる生命と言うものに触れているだけだ。
そもそも、生命の定義とは何か動物と植物の違いは何か、その枠組みを実際超える生命が発見されていて、じゃあどうなんだ。
色んな視点から、生命、進化について論じて行く。面白くないわけがない。
テメエは生物学者の視点から語ってんだと言う論点も明確で、倫理的な問題とか、物理学的、宇宙論的な問題とも明確に知らんで、と言ってる態度も、心地よい。 -
Posted by ブクログ
著者の長沼毅氏は、生物海洋学、微生物生態学を専門とする生物学者。極限環境に生きる生物を探索調査する、極地・僻地でのフィールドワークを中心とする研究を行っており、「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を持つ。
本書は、「生きるとは何か、どう生きるのか、人生の本質は何か」というテーマを深耕する月刊誌「MOKU」(2016年休刊)に2008年から連載された「時空の旅人」をまとめて2012年に書籍化された『時空の旅人 辺境の地をゆく』を文庫化したもの。
書名の通り、主に著者が世界の辺境(サハラ砂漠、南米アタカマ、オマーン、北極、南極等)を歩いたときのことが綴られているが、著者自ら「ぼくのエッセイは収束するというより発散しがちだ。語る内容があっちへフラフラ、こっちへフワフワして、ちっとも落ち着かない」と書いているように、著者の興味と知識は恐ろしく広範である。
例えば、「世界で最も乾燥した場所」である南米アタカマに行ったときの話。アタカマ→南米の形「南の錘」→自分が米国に住んでいたときの鉛管工→アタカマの鉱脈「虹の谷」→アタカマの積み石(アパチェタ)と呪術→イヌイットの積み石(イヌクシュク)→2010年バンクーバー冬季五輪のロゴ→モンゴルの積み石(オボ)→琉球の御嶽→SF作家・藤崎慎吾の『ハイドゥナン』→木星の衛星・エウロパ→ガリレオ・ガリレイ→アタカマの巨大望遠鏡・ALMAと、わずか7頁の中で話題が次々と変化する。しかも、専門的な言葉が出てくると、その語源の説明もある。
なんとも博覧強記。そして、その知識・情報を書き尽くす姿勢。。。
エッセイとは言いながら、次々と知らないことが出てくるために、さらりと読み流しにくいが、その分様々な興味を掻き立てられる、密度の濃い作品である。
(2017年8月了) -
Posted by ブクログ
「死なないやつら」というタイトルからつよい生き物辞典のような内容を想像してしまいました。
読みはじめると「生命とは」のような哲学っぽい内容が書かれていて「うわー」と思ったのですが(哲学苦手…)、第2章からはグングン読んでしまいました。
普段理科類の本は全く読まないし、この分野には疎いので、早くもクマムシとネムリユスリカの水分の話から驚き感動してしまいました。
無駄な能力を持つ生き物の話や遺伝子の不思議など読んでいると、もっと先のことを知りたくなるのでした。
地球上には不思議と奇跡がいっぱいですねー
このたび、新しい扉を開きました。
いい本でした。読んでよかったです。 -
Posted by ブクログ
生物学者の長沼毅と惑星科学者の井田茂による共著。
科学界では、地球外生命の存在について、天文学者・惑星科学者・物理学者の多くは肯定的、生物学者の多くは否定的なのだというが、両者の共著ということで、双方の視点に立ったバランスのよい内容となっている。
本書では、以下のようなステップで考察が進められる。
◆地球の生物が生きていける極限の条件・環境とはどのようなものか?
◆惑星の物理・科学的条件さえ整えば、生物(微生物)は発生するのか、それとも、生命の誕生は奇跡に等しいできごとだったのか?微生物が多細胞になり、有性生殖を行うようになり、人類が知性を持つようになった起源・条件はなにか?
◆地球の生物が生まれ、進化していく上で、地球の環境の何が本質的に必要だったのか?地球という「ハビタブル惑星」(生命を宿し得る惑星)のできかたが“ちょっとだけ”違っていたら、地球はどのような環境になり、それは生命にどのような影響を与えたのか?
◆太陽系の中で地球に最も似ている惑星・火星、また、有機物・熱源・液体という生命発生の有力な条件のうち2~3つが揃っている、木星の衛星のエウロパやガニメデ、土星の衛星のエンケラドスやタイタンには生命がいる可能性はあるのか?
◆系外惑星が最初に発見された1995年以降の観測により、銀河系の恒星の半分以上に地球型惑星(岩石惑星)が存在することがわかってきたが、そうした系外惑星に生命がいる可能性はあるのか?
そして、最終的に結論が示されるわけではないものの、「おわりに」で、長沼氏は「生命の誕生も知性の誕生も奇跡のような事件だったのではないかと思えます。ですから私たちは宇宙で孤独な存在だという可能性が高いでしょう。しかし、この感覚をいささかゆるがせているのが系外惑星の数の多さとハビタブル天体の多彩さです」、井田氏は「楽天的な確信派の天文学者や物理学者たちも、「知的生命は?」という話になると、とたんに意見がばらばらになってしまいます。・・・存在を検証できる知的生命体が、電波を使った文明に限られるとしたら、その文明の存在確率は、継続時間の限界も含めて、限りなく小さいように思えます」と結んでいる。
「地球外生命」について、最新の研究結果、様々な立場の見解をコンパクトにまとめた良書である。
(2016年4月了) -
Posted by ブクログ
既に天体観測技術の進歩によって、推定まで含めて約3000の太陽系外惑星の存在が確認されているらしい。
地球外生命というと、下手をすると地球外文明≒宇宙人≒チャネリング≒スピリチュアルなんとかみたいな胡散臭い筋に突入してしまうものも少なくはないのだが、この本で論じられていることはあくまで地球外「生命」であって、地球外「文明」ではない。
主要な論点として極限生物、RNAワールド説、星間物質の検出、太陽系外惑星の観測など、現状の研究から飛躍の無い範囲で考えていく、非常に興味深い本である。
地球外生命はSFとして非常に興味深くて面白くなるテーマであるのだが、SFじゃない現実の可能性としてもマトモな議論の対象になりえる時代になったということなのだろう。
とはいえ、現状での研究は地球外生命の存在可能性である。残念ながら地球外文明の存在可能性については、残念ながらまだまだ時期尚早の話題なのだろう…。セーガンの「コンタクト」みたいな話などは面白いとは思うのだが…。
まあ、そういうオレはUFOとか大好きだけどなーwww