長沼毅のレビュー一覧

  • 死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

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    ネタバレ

    ①読んだことないジャンルで面白かった!生命って不思議だなー!
    ②生命の進化は突然変異!かつ生き残ろうと努力したもの!置かれた場所で咲く大切さ!
    ③生き物の定義を少しだけ知れた気がする!動物は細胞膜とミトコンドリア、植物はそれ+葉緑体!

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    2024年11月30日
  • 生命とは何だろう?(集英社インターナショナル)

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    本書は生物学の概説書というわけではないと思うが、ブルーバックスの『アメリカ版大学生物学の教科書』が思いっきり積読状態になっている自分としては、生物学を学んでいくための一つのアウトラインになってくれそうで読んでよかった。面白く、読みやすく、学びになった。
    著者独自の表現なのか、生物学界でよく使われている表現なのかわからないけど(おそらく前者だろう)、「体内に海を抱える」(p.123- )という表現が詩的で良いなと思った。つまり、今まで海にいた生物が進化の過程で陸に上がるにあたり、皮膚を丈夫にして体内に水分を保持しやすくしたり、繁殖の際に胎児が浮かぶ羊水というシステムを準備したり、といったことを「

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    2024年02月25日
  • 危機の時代に読み解く『風の谷のナウシカ』

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    教養がないと読み切れない対談集、難しい内容だと感じる本だった。これほどの知識人、文化人がその立場や専門分野から様々な考察がされる。宮崎駿作品ならではのことだろうと思う。それこそ20年以上前に、ナウシカの漫画本を途中までだか、読んだ記憶はあるのだが、自説を語れるほどの読者ではないので、偉そうなことは何も言えない立場ではある。

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    2023年07月23日
  • 地球外生命 われわれは孤独か

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    昔も今も好きなんだよな、コノ手の本は。
    ゼッタイ居ると思う。地球外知的生命体は。
    でもたぶん「ヒト型」生物ではない。おそらく我々の想像を超えた異形の生物。
    そもそも生物の定義は?知的生命体の定義とは?
    そして彼らとのコミュニケーション、意思疎通は本当に可能なのか?
    興味や疑問は尽きない。だからロマンがある。このテーマに生涯を賭して挑む科学者は心から尊敬するし、今なお憧れを禁じ得ない。
    ぼくらが生きている間にはおそらく答えは出ない。でも、それでいいのだ。次世代、次々世代に夢を託そう。

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    2023年04月16日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    9人の最先端な科学者が、それぞれの専門領域から地球外生命あるやなしやを論じてくれる一冊。

    「SFの世界でのお話に過ぎないと思われがちだった地球外生命は、いまや科学の最先端にある重要なテーマとなっています。」

    光合成の成り立ちを延々と書いて地球外生命の話はちょっとだったり、
    アミノ酸が非人為的にどうやって合成され得るかを延々と書いてみたり、
    地球の極限環境の生命についてだったり、
    色んな観点で、いないと思うよとか、いやいるよとか話を聞かせてくれる。

    一見、地球外生命の話としては回りくどいようにも思えるけど、その実すっごく直接的に生命発生についての話になっていて、つまりすっごく面白い。

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    2019年10月06日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    代謝・自己複製が生命とは何かを考えるためのキーワードになる。さらには外界との境界・進化するということもその特色である。
    高度に知的な生物はわざわざここに自分がいるということを外に対して知らせないのではないかとうことと、宇宙人に会いたかったらまずわれわれが滅びるなという2点はおもしろい視点だと思った。

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    2019年09月15日
  • 地球外生命 われわれは孤独か

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    タイトルからすると、SF系の話を想像したが、きわめて理論的な内容。ブルーバックスで同じ著者が出しているものと似たような感じ。バクテリアやウイルス中心。

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    2019年06月27日
  • 死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

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    極限環境に生きる生物を通して、生命とは何かを探求する本。最新の進化論の概説やドーキンスの利己的な遺伝子とからめた記述もあり、興味深い。

    以下注目点
    ・環境に合わせて自分をデザインするのではなく、自分の形に合った生き方を選択する。
    ・進化の基本はもって生まれた形でがんばる。
    ・生き方を自分で選択することで、生き残っている。
    ・放射能の異常に強い細菌はDNAを4セット持っていて、放射能で傷ついても、残ったDNAとで多数決することで修復できる。
    ・今、地球上に生き残っているのは偶然の産物。

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    2018年11月12日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    生物学者や天文学者が集まったシンポジウムを土台にしたアンソロジー。「9の論点」とあるが、論点がはっきり9つあるんじゃなくて9人集まったから「9の論点」にしたみたい。

    どちらかといえば物理学者に地球外生命肯定派が多くて、生物学者に否定派が多いらしい。しかし系外惑星が次々と発見されたり、太陽系内でも生命が存在しうる環境が見つかったりする中で、徐々に肯定的な見方が増えてきて、学問として成立するようになった。でも、まだ知的生命の存在までは簡単には考えられない。

    フェルミのパラドックス:広大な宇宙には知的生命が他にもいそうなのに、誰も人類にコンタクトしてきていないのは何故か?
    電波で何光年もの距離を

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    2018年11月05日
  • 地球外生命 9の論点 存在可能性を最新研究から考える

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    いきなりチューブワームが来て、極限生物の話がありながら、その次の話が「光合成ができなきゃ」みたいな意見を持ってくるってどうなの?と思った。
    まあ全体的に興味深い話ばかり。地球外生命の話は実に夢があってよろしい。

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    2016年07月09日
  • 死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

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    おもしろ生物たちのカタログかと思いきや、以外にも壮大なお話に。これはこれで面白い。
    生命の起源ってのは、ロマンがあって興味が尽きないなあ。

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    2016年07月03日
  • Dr.長沼の眠れないほど面白い科学のはなし

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    実に平易に興味を駆り立てる形で、オモシロ科学を語ってくれている。中学生でも十分楽しめそう。
    文章自体もそうだけど、色遣いなど編集もうまい。

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    2016年03月13日
  • 考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子

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    ネタバレ

    1時間半ほどで読めちゃう「脳に振り回されずに生きる方法」を生物学的な視点から考える本(著者さんのことば)です。

    人間はどうも頭でっかち(脳による思考優勢型)になってしまって、それがためにストレスを感じてしまう傾向にあるとのこと。

    社会的成功は、遺伝子が半分、環境が半分で決まるそうだけれど、社会的成功を考え過ぎて、自分の遺伝子に合った生活から逸脱し過ぎちゃうと楽しく生きられないよってことみたいでした。

    ま。
    それほど他人に迷惑をかけない程度にもっとユルく生きていいんじゃないって話だったよ。
    読みやすかったです。

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    2016年01月23日
  • 考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子

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    人間は考えすぎる生き物なのかぁ。
    それなら、あれこれ気になっても当たり前。
    そんなものだと受け流すしかないな。
    しかも、楽をしたい遺伝子。
    楽をしたいと思うのも当たり前ってことで、自分が気持よく快適にそして無理をしない暮らしをするのが1番だわ。

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    2015年11月25日
  • 死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

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    個体が生まれた後で獲得した形質は子孫には遺伝しない。すなわち個体が努力して首が長くなっても、それによって遺伝子の情報は変わらない。故にキリンの首が長いのは進化論の考え方では突然変異によるものとされる。長い首を持ってしまったキリンの先祖は実は苦労している。下草や水を飲むのも大変。生き延びるという意味では極めて不利な状況だったに違いない。少なくとも生きやすくなるという目的をもって進化したのではない。皆と同じことをしていたのでは生存競争には到底勝てない状況にあって、生き残るためには発想の転換が必要であった。下草から高木の葉を食べるというライフスタイルに変えた。自分のカタチに合った生き方を選択したわけ

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    2015年07月06日
  • 死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

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    普通なら全く読みませんが、日経新聞の水曜夕刊推薦図書コーナーで挙がっていたので読んでみました。

    生物の神秘を生物学者である著者が説く。
    生物は、むしろ環境に生きやすい生物よりも生きにくくてもそのデメリットをメリットに変える力のある生物だけが現代まで世代を繋いできていると説いています。

    これは、人間社会における競争でも同じと思います。競争を勝ち抜くためには、勝てる力を持つことも大切ですが、デメリットを持っていたとしても、デメリットをメリットに変える力こそ最強の競争力と暗にいっておられるように感じました。

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    2015年02月14日
  • 死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

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    いろいろな極限生物の紹介は面白い.もともとそういう生物の博物学的内容だけの本を作りたかったらしい.本書はそれ以外に話を膨らませ,遺伝や生命自体についての問いかけといった一般生物論的な内容に半分以上をつぎ込んでいる.しかし,個人的には当初の狙い通りの本を読みたかった.要は専門のど真ん中,ということを期待したい.

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    2014年10月12日
  • 死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

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    普段はノウハウとか法律の本しか読まないため、敢えて全く仕事とは関係のないジャンルの本にチャレンジしてみた。
    なお、きっかけは日経新聞の日曜版に書かれてあった書評から。
    恥ずかしながら生命とか生物といった分野は大学受験の科目でしか勉強して以降は、本など一切読んだことがなかったが、過酷な環境でも死なない生物の紹介など、生物学の知識がほとんどなくても面白く読み進めることができた。
    一番面白いと思ったのは進化に関する記述の「キリンは高い木の葉を食べるために首が長くなった」わけでなあいという部分だ。生物学の間では常識なのだろうが、てっきり生存競争の過程でそういう体型に変化していったとばかり思っていたので

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    2014年09月16日
  • 死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

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    好熱細菌は、コドンの冗長性をうまく使っているという話があり、興味深く感じた。DNAでは4種(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)の塩基が3つひと組でアミノ酸をコードしている。アミノ酸は20種類だから、4種×3bit=64種の可能性を考えると、コーディングには冗長性がある。たとえばCGCとAGAはそれぞれアルギニンを指すコドンであるが、G-C結合は水素結合を3つ持ち、化学的安定性が高い。そのため、超好熱細菌などにおいては、この冗長性が重要になってくる。また、放射線に対する強い耐性を持つ微生物が、4セットのゲノムを持ち、余剰分をエラーコレクションに使っているという話も興味深かった。

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    2014年06月15日
  • 死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」

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    いずれにしても人類はもう、すべてを自然に任せることはできなくなっていると考えるべきです。ならばいっそのこと、その力を人類全体の発展に有効な方向に使うことを考えたほうがよいのではないでしょうか。

    ホモ・パックス(平和なヒト)


    なぜ生物系・物理系・複雑系の人たちはよく「生命とは何か」を考え続けるかということをずっと疑問に思っていた。著者は「自分とは何か」という疑問とのつながりの中からこと疑問が生まれたようだ。

    結局のところ線引き問題に還元されるのか?人類の有効な発展とは何か?極端な平和が争いを生むのではないか?ちょっと納得がいかない。途中から自分の興味範囲のアポリアと分化して、違う方向に

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    2014年05月10日