藤野可織のレビュー一覧

  • ピエタとトランジ

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    ネタバレ

    おもしろかった〜
    ピエタとトランジ、女子高生バディが次々起こる殺人事件を解決していくけど、トリックは一切出てこない。ので、たぶんミステリーじゃない。シスターフッド小説で、ノワール小説で、ジュブナイル小説で、アポカリプス小説。物語の展開と二人の関係性を楽しむ本です。トランジは優秀な探偵であるとともに殺人誘発体質でしかもそれが感染するので、彼らの周囲ではどんどん人がいなくなっていく。最終的には人類が滅ぶ寸前までいくんだけど、いつまで経っても二人はずっと変わらない相棒なんだよね。良心が薄めのピエタ視点なので、トランジのせいで人類が滅亡してなお話が暗くならなくて良い。
    case12.のラストシーン、ト

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    2025年12月29日
  • 泥酔懺悔

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    下戸の人の感覚を知ることができた一冊。
    私は飲める方だから、酔って泥酔までしても懺悔するほどの失態は今のところない。
    強いて言えば、二次会で食べきれなかったおつまみのベイクドガーリックをアルミホイルに包んでバッグに突っ込み、お持ち帰りしてきたことかなあ。
    バッグの中から出したときの母の顔は忘れられないし、次の日焼き直して食べたときの意外なおいしさも記憶に濃い。
    お酒は楽しいな。私、やっぱり好きだな。

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    2025年12月28日
  • ピエタとトランジ

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    ある意味最強バディ物の話だと思った!
    コナン君体質のトランジと、そのトランジに高校の時に出会ってから親友となったピエタの2人のハチャメチャな物語。
    個人的にはこう言う話の終わりが大好きで、読者の想像力を、掻き立てるいくらでも結末が広がる終わり方最高!
    特にこの本の内容的にはよりそう思った。

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    2025年11月26日
  • 来世の記憶

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    ほとんどのお話が不穏な余韻を残していく、仄暗い世界観を纏った短編でかなり好み。

    「眠りの館」
    眠って眠って放棄して何もかも終わった世界、でも本当に?

    「れいぞうこ」
    腐ることを恐れて冷蔵庫で眠り、でも穏やかに腐りゆく未来を覚悟している少女

    「スパゲティ禍」
    死のかたちがあまりにもシュールすぎるディストピア

    「スマートフォンたちはまだ」
    なぜかはうまく言えないけどこのお話が一番好き。
    自分自身に対してなんだか切実で祈りみたいなものを感じて。

    「怪獣を虐待する」
    怪獣の存在も、怪獣を虐待するという行為も、すべてが何か別の意味を持っている気がして。怪獣を虐待した夜に見る夢も不穏で、この世界

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    2025年11月26日
  • 私の身体を生きる

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    いろんな視点、テイストがあって面白かった。『てんでばらばら』がお気に入り。
    しかし性被害者の多さよ。加害者が多すぎるし許されすぎてる。やめてくれマジで。『女であることを喜びながらも、女であることによる気持ちの悪い経験を排除していきたい』。マジそれな。

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    2025年10月28日
  • ピエタとトランジ

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    人類滅亡間近の世界を救おうとすることもなく、絶望や悲観に暮れることもなく、楽しげに当たり前に一緒に歳を重ねていくピエタとトランジがすごく好きだった。
    最後、アイスを食べるピエタとその膝に頭を乗せたトランジの会話が高校時代の二人と変わらないのがめちゃくちゃえもい。
    たとえ通りすぎた道には死体の山しか残らなかったとしても、ずっと青春の延長線上で二人でいれば無敵!な関係性が何より価値がある気がしてうらやましいなあ。

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    2025年10月22日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。

    個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し

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    2025年10月20日
  • ピエタとトランジ

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    最高!最高!
    最初は女子高生青春バディもの!二次創作待ったなし!とか思っていたけれど、想像してたよりずっと先まで描いてくれていて、ずっと一緒にいてくれて、とてもとても嬉しかった。そして描かれる事件がどれも意味を持っていて、女性として筆者のことをとても信頼できると感じた。
    でもなによりピエタが魅力的だ。ピエタになりたい。こんな風に自分の大切なもののために生きたい。

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    2025年09月27日
  • ピエタとトランジ

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    死を願う言葉が この二人にとっては こんなに愛のある言葉になるなんて、ほんとうにすごい友情の話だなと思う
    なんだか不思議な世界観がわたしはとても好き

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    2025年09月21日
  • 私の身体を生きる

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    ラジオでも話題になっていて手に取る。著者たちの年齢がほぼ年下であるということに気づく。語ることのタブーがいろいろと無くなったけれど、文筆業である以上、読み手を引き付けるプロ意識が見え隠れしていて面白い。

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    2025年09月16日
  • 私の身体を生きる

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    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

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    2025年08月27日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
  • 私は幽霊を見ない

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    読めば読むほど不思議な怖さに出会えて面白い。
    藤野さん自らの体験だったり人から聞いた不思議な話や、ホラーな体験など、どの話も読んでてゾワゾワする面白い作品した。

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    2025年03月20日
  • 私は幽霊を見ない

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    「私は幽霊を見ない。」
    という一文から各エピソードが始まる
    題名通り作者には一切霊感がなく、自身の恐怖体験を集めた本ではない
    …のにも関わらず、一つ一つの話に何とも言えない奇妙な読後感がある

    旅行先の経験・他人から聞いた話・見た映画・いつもいく場所…
    自分は何も見ない、見えない、聞こえない、感じない、ならばそれでおしまいとなるところ
    飄々と淡々と、時にはクスッと笑えるような感性と想像力によって受け止めたものから思考を広げる

    例え自身に怪奇現象は起きなくとも、不思議と不気味は「見出すもの」と改めて思えた

    そして読む人間に作者の感じた「奇妙」をお裾分けしていただけるのは有り難い
    各エピソード

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    2024年10月21日
  • 私は幽霊を見ない

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    幽霊を見たいけど見ることができない著者が、周りの人たちから怪談を蒐集していくエッセイ。

    著者の語り口がとても面白くて笑いながら読めるけど、蒐集した怪談はなかなかゾッとする話もあって、笑いと怖さの塩梅が絶妙だった。

    最後の「私は今も幽霊を見ない」の本当にラストの老夫婦の話が一番ゾッとしたかもしれない。
    人間だとしてもだいぶ怖い。
    映画をみると必ず途中でとまってしまう人の話も怖かった。怖いというか嫌だなという気持ちのほうが大きいかもしれないけど。

    本を読んだり映画を観ているときに自分が幽霊のような気持ちになる、というのはよく理解できた。
    私もそう思うし、それがとても心地良い。

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    2024年08月26日
  • 爪と目

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    ネタバレ

    3歳児の「わたし」が明らかに乳幼児を超えている違和感は強烈なのに、飲み込まれるようにして読み終えてしまった。
    何が起きているのか明確に分かるような作風ではないのだけれど、随所に気味の悪さと不快感がある。嫌な音を耳元で鳴らされ続けているような、胸の内を爪でカリカリされているような。
    なんでこんなに自分のこと以外興味関心が特にない人達のふるまい、様子に解像度が高いのだろう。
    ただ図太さというのは、誰しも多かれ少なかれ持っていて、自分にもあるかもしれない無神経さを拡大して見せられている気分になるからこそ、不快感を持つのかもしれない。
    「わたし」の元々の母親もその類で、ブログに出す部屋をお洒落にするた

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    2024年08月09日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

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    2024年08月04日
  • 爪と目

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    ネタバレ

    二人称にしているのはどうしてだろう。いつ時点?
    主人公の女性がサイコパスっぽいのが芥川賞っぽいなと思いながら読んだ。
    うまく説明ができないが、不思議な雰囲気で着地点が気になって、面白かった。3つめの話もサラッとホラー感があってうまいなぁと思った。
    他の作品も読んでみたい。

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    2024年07月27日
  • 私は幽霊を見ない

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    失礼ながら、ここのところ何冊かイマイチな読書が続いてしまったので、ここでこの本を読めて良かったです。表紙も可愛いし。
    五時じじい爆誕の話とか、お父さんとおたまとか、幽霊の手形を試そうとしてブラのホックが外れた話とか、いいよね。

    基本的にラフにサラッと書かれてるけど、小学校の校舎の描写とか秀逸で、その暗さや冷たさが超想像できる。怖いところはちゃんと怖い。
    変に怖がらせようとしてないところが、逆に冷やっとする。

    でも、一番怖かったのはニューオーリンズでの話と、ご主人が悉く植物を枯らす話。
    ほんと、生きてる人間が一番手に負えんわ…

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    2024年07月21日