藤野可織のレビュー一覧

  • ファイナルガール

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    読み物としては、普通、かな。
    この人は客観的で冷静な視点でホラーを書くから、大仰にならず、淡々と読める。
    先日トークショーに行き、この作家を好きな理由はわかった。

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    2014年08月11日
  • ファイナルガール

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    「愛は可笑しい」を帯に冠する私にとっての不思議ちゃん、藤野可織の短編恋愛小説集。
    いやぁ笑ったね、いろんな意味で笑わせてもらいました。リノリウムの大自然を泳ぐ深海魚、熊の防犯ブザーに別れを告げられるストーカー、バイキンマンのJKに死なない狼とファイナルガール…でもやっぱり圧巻は不屈のヒーローブファイェンベルガーだろうな。
    きっとこの「可笑しい」は英訳するとsuspiciousか、いや敬意を込めて彼女にはYou are insane ! と言ってあげたい。
    何かと批判の多い昨今の芥川賞作家のリアル純文学、でも表紙を飾るマルティンクリマス氏の液体窒素でぶっ飛ぶ少女を見ればなんとなくわかるんじゃない

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    2014年07月03日
  • ファイナルガール

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    芥川賞作家って感じ。
    (あたしの勝手なイメージ)

    暴力的で
    なんとなく気持ち悪くて
    なんとなくわけわかんない。

    みたいな。

    まぁ楽しく読めました。

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    2014年06月23日
  • ファイナルガール

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    前作よりドライで読後が複雑な感じがする短篇集だった。キャンプ物(映画『ムーンライズキングダム』ケリー・リンク『モンスター』)が好きなので『自然』『ファイナル・ガール』が特に良かった。『自然』ではいかにも現代アートにありそうな「自然」の陳腐であやしげな講釈がツボにはまった。人工の物を自然といいきる不自然な環境でのシュールなラブシーン。少年少女達のエゴが強く不器用でシュールな恋愛小説集であった。

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    2014年06月06日
  • ファイナルガール

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    ネタバレ

    装丁がすごく好き。作品の雰囲気も好き。一風変わった雰囲気の恋愛小説。藤野可織の文章というのはすごく独特。作品がもつ世界観も独特。ベタベタや甘々な恋愛小説に飽きた方におすすめ。

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    2014年04月13日
  • パトロネ

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    ネタバレ

    パトロネ、いけにえの2作だが、どちらの女性もよくわからない。
    不安定な感情のふたり。
    いけにえでは魔が出てきたり、その悪魔を捕まえて、切ったり、あぶったり
    挙句の果てには美術館の監視員もやめてしまう。
    女性の感情って、わけわかんないものなのかな。
    文章的には、なかなかいい。

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    2014年01月08日
  • いやしい鳥

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    「いやしい鳥」
    「溶けない」
    「胡蝶蘭」

    文芸誌で短編一本読んだときから何となく気になっていた作家さん。
    やはり好みな作風だった。
    いずれの話も非日常・非現実な事柄が登場するのだけれど、それがもしかしたら語り手だけの体験なのではないかと不安を抱かせる。
    この非日常との距離感がとても自分にしっくりくるもので、もっと他の作品も読みたいと思った。

    「いやしい鳥」
    即座に結びつく証拠は、この表題作でも消されている。最初に詮索好きで勝手に妄想を膨らます主婦の視点から、この物語の主要な語り手を外から描写。そして男の語りも最初は支離滅裂。とても疑わしい。
    鳥になった男の不気味さは秀逸。同じ人間とは思えな

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    2013年12月20日
  • パトロネ

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    大好きな桜木紫乃さんの直木賞受賞時に芥川賞を獲った方だったので、まずは受賞作以外を一作読んでみようと思い。
    姉と妹の話ね、と思いつつ途中まで読み進めてから、展開の理不尽さにもしやこれはと気付く。でも最後まで答えはない。意味の繋がりを見出せないストーリーは好みではないと感じ、併録の2篇目("いけにえ")は読むのを止めようか...とも思いつつ読んだら、こちらは良かった。同じ理不尽でも、ごく普通の中年主婦と悪魔という日常と非日常のバランスがおもしろく、恐ろしげな悪魔から彼女のような存在によって護られる気さえした。他の作品も読んでみようかな。

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    2013年08月30日
  • いやしい鳥

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    不知道点儿。歩くときの靴の擦れる音とか、マットに浸みついた仕舞い忘れの魚のにおいとか、日常の隙間に巨大な恐竜が現れるとか。UFS,"Unknown Flying Story"

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    2013年03月15日
  • パトロネ

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    うーん、うまくリンクできなかった中編奇譚二編。
    リンクできなければ、心に何も入ってこない。
    残念。

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    2012年07月03日
  • パトロネ

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    明け方に見る奇妙な夢みたい。

    フィルムの外側をパトロネっていうんだね。
    あれを手で弄んじゃうのはわかる。
    今じゃ貴重品かな。

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    2012年05月27日
  • いやしい鳥

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    「いやしい鳥」
     鳥を飼う男。その隣人たる主婦。この二人の視点が交錯しながら、鳥とそれを食した青年の惨劇が紡がれる。
    「溶けない」
     幼い頃、母を恐竜に食われてしまった女性、その記憶と、その後の人生、そして再びの遭遇を描く。
    「胡蝶蘭」
     物喰らう胡蝶蘭。それを引き取った女性。その、奇妙に、愛しい日々。

     3作ともに完成度が高く、なかなか満足だった短編集。個人的には「溶けない」が好きですかね。
     現実と幻想がぐるぐると静かに渦巻いて、奇妙で、不気味で、どこか惹かれる世界を形づくる。読者はとにかくその流れに身を任せてしまえば良し。
     文章もかなり好み。感覚をここまで適切に書ける

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    2009年10月04日
  • いやしい鳥

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    表題、「溶けない」「胡蝶蘭」の3篇。これらのジャンルはなんだろう。ホラー小説か。それとも。独特な世界で、次の作品も読んでみたくなった。カフカ「変身」を思い出させる表題、完全口語調の文体でよみやすいようなよみにくいような。2編目はもう一回読んでみないとわからないかな、恐竜ってなんだろう、お母さんはやはり本物ではなかったのかな。3編目は、シュールだけれど一番読みやすかったです」。

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    2009年10月04日
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ【試し読み】

    購入済み

    気持ち悪い

    けっこう胸糞悪い話

    #シュール

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    2025年06月15日