藤野可織のレビュー一覧

  • 爪と目

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    「あんたもちょっと目をつぶってみればいいんだ。かんたんなことさ。どんなひどいことも、すぐに消え失せるから」

    「さ、一緒にちびっこ広場に行こう」

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    2022年01月13日
  • 来世の記憶

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    ネタバレ

    20の短編。

    ・前世はおっさんだったあたし。
    ・友達と部屋で遊んだまま眠りこけて世界が戦争になったと・しても眠り続ける私。
    ・自分自身を腐らせないために、毎晩冷蔵庫に入って眠る私。
    ・ピアノがいつの間にか凶暴化し、ピアノが上手だった子がいつしかピアノ化していくまで。

    ・私が19歳だった頃、大阪に当時の彼氏と行った思い出。
    ・切手に取り憑かれたクラスの女子たちの狂気。
    ・大好きで軽蔑す友人と電話のやりとりと彼女に贈ったサンスベリア。
    ・人々がスパゲッティを嫌い、人自身もスパゲッティになっていく中、毎日それを食べて生き続けるぼく。

    ・美術館に入ったまま戻ってこない彼女と彼女が探し求めていた喉

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    2021年12月16日
  • 泥酔懺悔

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    朝倉かすみ、中島たい子、瀧波ユカリ、平松洋子、室井滋、中野翠、西加奈子、山崎ナオコーラ、三浦しをん、大道珠貴、角田光代、藤野可織らの泥酔物語。藤野可織がよかった。

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    2021年12月10日
  • きっとあなたは、あの本が好き。 連想でつながる読書ガイド

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    所々表現が旧い(全方位への配慮が足りない)ので、2016年の作家の感性なんだなと思う。
    三島由紀夫の本にとても興味を持ちました。

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    2021年09月08日
  • 爪と目

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    ちびっこ広場しか意味がわからなかった。
    怖かった。
    一人称とはこういう書き方もあるのだなと楽しんで読めた。

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    2021年05月25日
  • いやしい鳥

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     日常が奇妙にねじれる感じ。
     特別な言葉を使ってはいないのに、表現として奇妙と感じるから、読めば読むほどに違和感。そこが面白い。
     一段落の長さに文学を感じる。国語で習う段落は、この意味合いだったと思い出す。

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    2021年04月05日
  • いやしい鳥

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    で?なんやったん?っていうのがいちばん怖い。私が聞いたことも想像したこともないホラーばっかりで、まったく展開の予想もできなくておもしろいです。

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    2021年02月10日
  • 来世の記憶

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    私の好みとは違った。

    自分の感性と噛み合わず気味悪さと異質な感じが際立ってしまい、途中で読むのを止めようかと思った。

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    2021年01月11日
  • 来世の記憶

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    ネタバレ

    「前世の記憶」★★★
    「眠りの館」★★★
    「れいぞうこ」★★★
    「ピアノ・トランスフォーマー」★★★
    「フラン」★★★
    「切手占い殺人事件」★★★★
    「キャラ」★★★
    「時間ある?」★★★
    「スパゲティ禍」★★★
    「世界」★★
    「ニュー・クリノリン・ジェネレーション」★★★
    「鈴木さんの映画」★★★
    「眠るまで」★★★
    「ネグリジェと世界美術大全集」★★★
    「スマートフォンたちはまだ」★★
    「怪獣を虐待する」★★★
    「植物装」★★★
    「鍵」★★★
    「誕生」★★★★
    「いつかたったひとつの最高のかばんで」★★★★

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    2021年01月08日
  • 爪と目

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    3歳児のわらしが父の再婚予定者をあなたと言い、感情の起伏なく観察している。気味が悪くもあり、時がなかなか進まない感覚も。最後は戦慄もの。2020.10.29

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    2020年10月29日
  • ファイナルガール

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    この中の「プレゼント」という話で、家庭教師をしている大学生の男が教え子の16歳の女の子に、母親の誕生日のプレゼントを探すのに連れまわされる場面があるが、ほんとに全部そんな感じの話w
    男だったら誰しもそんな経験あると思うけど、何だか妙にその時のことが思い出されて。
    「あぁ~あ。せっかくの休日、家で寝てたかったなぁ~」なんて。
    休日に家で寝っ転がって、この本読んでたっていうのにね(爆)

    だからって、この本が面白くないわけじゃない。
    とか言って、友人が読もうかどうしようか迷っていたら、「たぶん面白くないと思うよー」と言う気がするw
    ところが、この本を読んでいて話の展開が気にならないかというと、全然

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    2020年09月21日
  • 来世の記憶

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    タイトルに惹かれて借りた初読みの作家さん。長短20編が収録されているが、意外なことに同じタイトルの作品はなかった(「前世の記憶」というタイトルの作品はあった)。うーん、なんというか……。純文学系の作家が書いたSF的な作品が多い印象だった。異常が当たり前の日常に焦点を当てて展開するが、どこにも行き着かない。好き嫌いが別れると思うが、どちらかというとぼくは苦手なタイプだった。

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    2020年08月19日
  • 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

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    忙しい時は読んではだめ。読みたい本が山のように増えてしまうのです。知既知の本も未知の本も、こんな読み方あるのだと、今すぐ手に入れたくなりました。本で世界を巡りたいならガイドブック代わりにぴったり。

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    2020年08月08日
  • 来世の記憶

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    よくもまぁ、こんな不思議な物語を20個も…!と、しかも全部面白い。奇妙で少し気味が悪くて、ちょっとドキドキする。藤野さん好きだなー。次は長編読みたいなー

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    2020年08月05日
  • ドレス

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    不思議でちょっとホラー。
    今いる日常に違う世界が入ってくる感じ。
    「テキサス オクラホマ」が一番好きかな
    短編集。

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    2020年08月05日
  • いやしい鳥

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    不気味でなんかおかしくて「世にも奇妙な物語」的な作風。
    若干我々の常識とはずれてるというか、え?なんでそこ簡単に受け入れられるの?っていうのがこわくて不思議な感じ。けど、それがひょっとしたら世界の本質なのかもしれないな。
    「それらはこの世にその小説を発生させることを目的に書かれた小説であり、一つ発生するたびに、間違いなく世界が新しい貌を見せる。それは無論世界という海に浮かぶ氷山の一角に過ぎないが、その小説が書かれなければあらわにならなかった一角だ。」
    という解説の江國香織の言葉は見事。

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    2020年02月01日
  • いやしい鳥

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    深層心理に隠された凶暴な「何か」が具現化することで
    人々は、それといかに向き合っていくかを問われていくことになる
    などと言ってみることもできる
    怪奇小説集です

    「いやしい鳥」
    つめたい人と言われたくない心のなかに付け入って
    他人の家に上がり込み、居座ろうとする学生野郎に
    飼ってるオカメインコを殺されてしまう
    だけどそれを悲しむ暇もなく
    呪いによって?誕生した巨大インコと戦う羽目に

    「溶けない」
    幼いころ、母親を恐竜に食い殺されてしまった女が
    そのトラウマを他人と共有したりしなかったり
    だけど結局はすべて
    自分と本質的に向き合ってくれない母親に対する不満が見せた
    幻のようにも思える

    「胡蝶

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    2020年01月30日
  • 爪と目

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    主人公の視点が淡々としていて、その目線で読み進むのに慣れるのは案外早いが、ラスト怖い(笑)

    娘が何事もなく幸せに暮らしていくことを望むと同時に、つまずき疲れ失敗することを望んでいた。

    結婚式をしないのはちょっと寂しいと思った。しかし同時にあなたは挙式する自分の姿を見せたい友人などいないのだということにも気づいた。

    目を瞑ればどんなひどい事もすぐ消え失せる。簡単な事。見えなければないのと一緒。

    残り短編2篇含まれている。
    しょう子さん〜はもう何もしなくていいのに、重荷は全て下ろしたはずなのにリハビリをしなくてはいけなかったり、ご飯を残さず食べなければいけなかったり。親世代ってこう思ってる

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    2020年01月19日
  • おはなしして子ちゃん

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    かわいらしいタイトルのわりに、どの短編もぞくりとする。不思議だったりホラーだったり、けれどそれを日常のように淡々と綴っている。
    特に最後の「ハイパーリアリズム点描画派の挑戦」と「ある遅読症患者の手記」が面白かった。
    2019/11/8

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    2019年11月08日
  • ファイナルガール

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     まったくすばらしいことだ。彼は成熟しきった男性であるにもかかわらず純潔であり、帰り血で濡れそぼっているにもかかわらず無罪だった。
    (P.75)

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    2019年09月24日