藤野可織のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この中の「プレゼント」という話で、家庭教師をしている大学生の男が教え子の16歳の女の子に、母親の誕生日のプレゼントを探すのに連れまわされる場面があるが、ほんとに全部そんな感じの話w
男だったら誰しもそんな経験あると思うけど、何だか妙にその時のことが思い出されて。
「あぁ~あ。せっかくの休日、家で寝てたかったなぁ~」なんて。
休日に家で寝っ転がって、この本読んでたっていうのにね(爆)
だからって、この本が面白くないわけじゃない。
とか言って、友人が読もうかどうしようか迷っていたら、「たぶん面白くないと思うよー」と言う気がするw
ところが、この本を読んでいて話の展開が気にならないかというと、全然 -
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Posted by ブクログ
深層心理に隠された凶暴な「何か」が具現化することで
人々は、それといかに向き合っていくかを問われていくことになる
などと言ってみることもできる
怪奇小説集です
「いやしい鳥」
つめたい人と言われたくない心のなかに付け入って
他人の家に上がり込み、居座ろうとする学生野郎に
飼ってるオカメインコを殺されてしまう
だけどそれを悲しむ暇もなく
呪いによって?誕生した巨大インコと戦う羽目に
「溶けない」
幼いころ、母親を恐竜に食い殺されてしまった女が
そのトラウマを他人と共有したりしなかったり
だけど結局はすべて
自分と本質的に向き合ってくれない母親に対する不満が見せた
幻のようにも思える
「胡蝶 -
Posted by ブクログ
主人公の視点が淡々としていて、その目線で読み進むのに慣れるのは案外早いが、ラスト怖い(笑)
娘が何事もなく幸せに暮らしていくことを望むと同時に、つまずき疲れ失敗することを望んでいた。
結婚式をしないのはちょっと寂しいと思った。しかし同時にあなたは挙式する自分の姿を見せたい友人などいないのだということにも気づいた。
目を瞑ればどんなひどい事もすぐ消え失せる。簡単な事。見えなければないのと一緒。
残り短編2篇含まれている。
しょう子さん〜はもう何もしなくていいのに、重荷は全て下ろしたはずなのにリハビリをしなくてはいけなかったり、ご飯を残さず食べなければいけなかったり。親世代ってこう思ってる -
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Posted by ブクログ
「史上最も怖い芥川賞受賞作」という触れ込み。語り手の「わたし」は幼児、「あなた」は父親の再婚相手。「あなた」は「わたし」の父親と不倫。「わたし」の母親はある日ベランダで自殺とも事故ともつかぬ不慮の死を遂げ、父親は「わたし」を連れて「あなた」と再婚します。3歳の娘がこんなふうに話せるわけもなく、その違和感が読み手の不安を誘って面白い。特に美人でもないのになぜか男性の興味を惹いて女性からは敵意を持たれる「あなた」。母性にも欠けているけれど、「わたし」を持てあまし気味だった父親は、「あなた」が来てくれて安心します。「あなた」が与えるスナック菓子をぼりぼりと食べ続けて「わたし」が太っていく様子が手に取