ジョージ・オーウェルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言葉を覚えたり書いたり支配することとか、人間を嫌ってるくせになんだかんだ人間に近づきたいのかな。なんて。
牛の乳搾りが達者なブタってのも面白い。
こんなおとぎ話のような世界観だけど、元となる題材はロシア革命とその後。
独裁者となる豚はスターリンがモデル。
風刺がきいたおどろおどろしいディストピアな世界だった。
誰も反発せず考えようともしない環境。
知能の高い者が知能の低い者を洗脳して刷り込ませた言葉を繰り返させ思考を許さない現状に恐ろしさを感じた。
支配されて失うものは大きい。
知識や思考を止めないことがいかに大事なものか痛感させられた。
読んでて苦しくなる政治的皮肉めいた作品でした。 -
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Posted by ブクログ
「動物農場」は「昔の作家が書いたブラックな風刺作品」としてYouTubeで紹介されているのを見たことがあり、作品名とあらすじは知っていた。古いし、実はあんまり自分で読もうと思っていなかった小説。
ところが最近SNSでこの作品を読んでいる人を見かけ、その人は働き者の馬にとても哀愁を感じているようだったから私も読んでみたくなった。
私はてっきり社会風刺の作品に登場する「大衆」はただの「大衆」で名前なんかついてないんじゃないのかと何となく思い込んでいた。でもその働き者の馬には名前がついていて「個」として書かれているらしい。
実際、読んでみると登場する動物の特性はキャラクターとしての在り方に結びついて -
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Posted by ブクログ
全部で16篇のエッセイ。良かったのは、以下の5篇
Ⅰ
あなたと原爆
復讐の味は苦い
Ⅱ
象を撃つ
Ⅲ
イギリスにおける反ユダヤ主義
Ⅳ
ガンジーについて
1945年10月19日にトリビューン紙上に発表された表題作は、原爆投下の僅か2ヶ月後に、米ソ両超大国間の冷戦を予言したもので、冷戦(Cold War)という言葉自体、このエッセイが世界で初出らしい。フランス革命に対するエドマンド・バークの省察といい、イギリス人知識人の先見性は大したものだと思う。
「ガンジーについて」では、聖人視されることの多いガンジーは、聖人ではなく、イギリスからのインドの平和裡の独立を最終目的とする政治家である、と