ジョージ・オーウェルのレビュー一覧

  • パリ・ロンドン放浪記

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    ジョージオーウェルと言えば動物農場...と思いきやこんなルポ的な旅日記のような、そんな本も書いていたんですね。
    しかも1933年と、かなり若い時の執筆です。

    パリとロンドンでの底辺暮らしの経験をみずみずしい感性で綴ったエネルギーを感じる一冊です。

    個人的には前半のパリの話の方が好きです。

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    2019年06月15日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    前半のパリ編が秀逸。
    20代の1年半をパリで過ごしたからこそ描写できた街の一面。南京虫と悪臭漂う底辺の暮らしを、ヨーロッパ中から集まってくる様々な人の人生との出会いを通して、生き生きとどろどろと描きだしている。
    20世紀前半のこの時から、パリの根本部分は変わっていないと思う。

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    2018年08月28日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    オーウェルの突撃ルポ、デビュー作。1927年から3年間、パリ貧民街とロンドンのホームレス界にどっぷり浸かって取材。やはり性来の裕福さがポジティブな行動と考え方を生んでいる感はあり、よくある王子さまが身分を隠して庶民の中で生活をして学んだり、社長の息子が平社員として素性を隠して研修するという、ベタな物語を実際に行ったルポルタージュ。面白がってはあかんのかもしれませんが、単純に面白いです。だいたいにしてオーウェルがええとこの子なだけに、目が曇ってなくて、好奇心と探究心があるというか、面白がっているところが文章にも現れていて、読んでいるほうもワクワクします。

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    2018年09月17日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ディストピア作品の傑作 ありえたかもしれない監視社会。
    近年、アメリカのトランプ大統領による政治を踏まえ再注目されている本作。しかし書かれたのは50年以上前の1949年である。本作の魅力と人の停滞を痛感する。

    我々の基準で言えば有り得ない世界であるが、歴史上はこのイデオロギーに近い人達もいたわけで。どこかで間違えたらあったかも、そしてあるかもしれない。世の中の在り方について考え直すための傑作。
    歴史上、このような社会の創設は失敗しているが、現在の進歩した科学技術を用いれば、より容易に成立してしまうのではないかと恐ろしくなる。そうならないためにも、皆が政治社会の在り方を他人任せにせず、関心を持

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    2025年12月28日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    1984年の著者で有名なジョージ・オーウェル。

    若い時に、あえて貧乏生活を自分に課して
    どんぞこの生活をする。
    3日に1日のパン。寝る暇もない労働。浮浪者となりイギリスを彷徨う。。

    自分が見ている世界とまったく違う世界。
    それが目の前にあるように感じられるように書いている。
    純粋に面白い。

    これを読んだ後にいまの自分の生活を省みるとどんだけ恵まれてるんだと思う。

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    2014年01月26日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    あまりに飄々としていてユーモラスなんで、
    フィクションかと思えてくるんですけどルポタージュなんですよね。
    いや、それくらい楽しい本ではあるんです。

    フランスでの変人に囲まれた貧乏暮らしにしても、
    ロンドンでの浮浪者暮らしにしても、
    20世紀のヨーロッパの裏側が見える感じがいいですね。
    それにしたって陰鬱な雰囲気ではなく、
    どこか異世界の物語を読んでいるように感じられます。

    軽妙なタッチで書かれているので読んでるときは気づきませんでしたが、
    これが実体験だというのは、なかなか凄いことだと思いますよ。
    こういう人になりたいもんだと思います。

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    2013年01月28日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    自らに貧乏生活を課し、パリとロンドンで浮浪者となった作者の生活と、出会った人々達とのエピソード集。

    文体から彼の誠実な人柄が伝わってきて面白い。パリ編はコミカルだが、ロンドンでは浮浪者に対する扱いの差が起因しているのか、重々しい。

    一人一人の浮浪者達が生き生きと描かれていた。浮浪者も、金持ちも、同じ人間であると作者は伝えている。

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    2012年12月15日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    ネタバレ

    大した家柄の筆者が身をやつして、戦間期のパリとロンドンで最下層の生活をレポートする。戦勝国にもロクでもない生活があったという当たり前の事実に気付かされるとともに、ロクでもない生活を最大限に楽しむ心意気を感じられる。
    この筆者はなぜここまでやるのだろうという興味がムクムクと湧く。筆者がこの後にスペイン内戦に身を投じるのは当然の流れなのか。なんにしても密かにあこがれのルポライターである。

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    2012年09月25日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    『1984』や『動物農場』で知られるジョージ・オーウェルは、世界恐慌の余波がまだ残るパリ、ロンドンを放浪していた。そのときの悲惨な貧困生活をユーモア溢れる文章で記したのが、この『パリ・ロンドン放浪記』。
     特に興味深いのが、オーウェルがどんなに貧しくなっても、虚栄心を捨てきれないという描写。例えば、お金あるときにはレストランで外食することができたが、困窮極まってそれが不可能になってしまってからも、見栄をはるためにレストランへ行く振りをして公園で時間を潰し、帰りにパンをポケットに忍ばせてこそこそとアパートに帰る。他にも、ルームメイトと食べ物を譲り合って、結局相手に食べ物の取り分を多くとられてし

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    2011年11月10日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    パリ編の方が断然面白い。「金は人々を労働から解放するが、貧乏は人々を常識的な行動基準から解放する」にはオオウケ。

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    2010年06月18日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    都市の貧困を自らの体験をもとに描く。出てくる人物が魅力的で、小説みたいにグイグイ読めちゃう。著者特有の超ピリ辛な社会考察も盛りだくさんで、現代社会においてもなお有効。うーん、さすが。とりあえずパリの高級レストランには行かないぞ。

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    2009年10月04日
  • 1984

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    世界の名作としてずっと読みたい(読まなきゃ)と思っており、本屋さんで出会ったので買いました。最初はわけわからなくて、物語に入り込めなかったけれど、ジュリアと出会ったころからどんどん面白くなってきました。終盤は続きが気になって、というより、想像しうる結末になってほしくなくて、なんとか、なんとか、と勝手に焦って、気づけば読破。自由とは、正義とは、社会とは、、、苦しい、悔しい感覚が残りました。付録の「ニュースピークの諸原理」は個人的に好きな文章でした!言語論やっぱり面白いなと思い、Podcastで漁ってます。
    結構現代にも通ずる課題、考え方がたくさんあって、考えさせられる本でした。インパクト大。

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    2026年01月28日
  • 動物農場〔新訳版〕

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     ソ連の社会主義体制や史実を基に書かれた、動物たちだけで暮らす農場を舞台にした寓話小説。
     人間社会の出来事を動物ものの寓話に落とし込むという作者の技術に驚いたと同時に、物語が進むにつれて人間化する豚に強い不快感を覚えた。作品全体を通じて、食糧という既得権益を得たり、風車造りという仕事にしっかり従事しなかったりと、豚はまるで現代の日本の一部の政治家のような存在だった。出版当時にはソ連、現代では日本のような民主主義国家の政治家といったように、時代、読み手、見方次第で「豚」のモデル解釈が異なりそうだと思った。

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    2026年01月09日
  • 1984

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    なさそうでいて、十分あり得る世界だなと思って怖くなった。何の前情報無しに読んだので初めは設定を理解することに苦労したけれど、後半ページをめくる手が止まらなくなった。

    過去とは、歴史とは何なのだろうと考えさせられた。過去は物質として存在せず、私たちの認識の中にしかないし、私たちの認識を形作っているのは情報で、その情報が正しいか間違っているかを100%正確に判断することって不可能なのかも……

    戦時中の日本だって、日本は戦争に勝っているという情報ばかり大きく報じられて、みんなそれを信じてお国のために死んでいったんだから、今この現代を生きている私たちも、何者か(国家なのか、権力者なのか)に洗脳され

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    2026年01月02日
  • 1984

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    ネタバレ

    個人の一挙手一投足が国家に監視され、思考さえも抑圧された全体主義社会で、体制に疑問を持ち自由のために行動しようと踏み出した青年の顛末を描くSFディストピア小説。
    結局すべては掌の上、という救いのない結末はさておき、なぜ莫大な労力をかけてこんな支配をしているのかが明かされる中盤は非常に論理的な哲学的ミステリだったし、「過去の記録を全て改竄し公用語から政治的意味を持つ単語自体を消してしまえば、個人の記憶や思考すらも操れる」という筋書きは真実味のあるホラーSFだった。新年1発目に読む本ではない気もしたが、超有名古典ながら現代でも通用するリアルさと恐ろしさを持つ作品だと感じた。

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    2026年01月01日
  • 1984

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    「全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖」は確かに描写されており,世界観小説の代表例である。死の自由さえも許されない無限の愛は悍ましいものとして描かれる。ただし,主人公をはじめ登場人物の人格造形はかなり俗寄りに書かれている点には注意が必要である。ウィンストンは,世界に挑むにはあまりにも愚かすぎた。

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    2025年12月23日
  • 1984

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    スミスのように国家転覆を考えながら生きたいと思わないし、ジュリアのように国に対する反抗心を持ちながら生きたくも無い。
    (唯一、芯を持って生きるジュリアの生き方は良いと思うし自分もそう在りたいと思えるが…。)

    どの登場人物の生き方も参考にしたくない。

    単純に、誰もが”ホントの意味での自由”の下で生きられる世界を望みます。

    「監視社会」とか良い題材だなとか思って手に取ったけど、怖すぎる。戦争が起こるとこうなるのかな。
    歴史から学んでくれ。

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    2025年12月23日
  • 新訳 動物農場

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    ネタバレ

    権利と腐敗を風刺した寓話小説。
    このお話の中の豚(ナポレオン)は現実でいうヒトラーやスターリン、毛沢東といった独裁者にあたる。
    豚や犬以外の動物は国民にあたり、権力者によって一種の洗脳のようにして独裁国家が作り上げられていく。

    日々の暮らしの中で適材適所で、それぞれの人がその人に合った仕事をして国をつくることが求められるが我々国民が政治について無知というのはどれだけ怖いことなのかを理解するべきだと思う。
    税金の上がる下がるばかりに目が向けられ、どこにどれだけ使われるかなどかに目を向けない。SNSの誤情報、人の言葉に左右されうわべだけで判断を下す。このような愚行をせず、批判的な姿勢でものごとを

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    2025年12月11日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    1920〜30年代のパリ・ロンドンの最底辺の生活を描いたルポ
    貧乏の酷さと汚さ、非人間的な労働環境などがリアルに書かれている。本当に酷い生活なんだけどどこか楽しそうにも見える。それは周りの人間の面白さだったり、人生に対する吹っ切れ方からくる。でも貧乏を肯定するわけではなく、社会の間違った構造や無駄な消費が、貧乏や非人間的な労働を生んでいるという指摘もしている。
    貧困に生きる人々を愛おしく描きながら、その背景にある構造には厳しく批判を入れているのである。

    パリとロンドンの違いも面白い。パリの方は取り繕うことが少ない、全員が自分のために勝手に生きているって感じ。あと出てくる人が多様。大陸だからな

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    2025年12月07日
  • 一九八四年[新訳版]

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    めっちゃ面白いやん。
    自分の現状も疑ってしまう。
    自分は自由なのか、幸せとは何なのか。
    フィクションなのかどうかも疑わしくなるほどリアルで、真理があるように思える。
    素晴らしいよ。

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    2025年12月06日