ジョージ・オーウェルのレビュー一覧

  • パリ・ロンドン放浪記

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    自らに貧乏生活を課し、パリとロンドンで浮浪者となった作者の生活と、出会った人々達とのエピソード集。

    文体から彼の誠実な人柄が伝わってきて面白い。パリ編はコミカルだが、ロンドンでは浮浪者に対する扱いの差が起因しているのか、重々しい。

    一人一人の浮浪者達が生き生きと描かれていた。浮浪者も、金持ちも、同じ人間であると作者は伝えている。

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    2012年12月15日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    ネタバレ

    大した家柄の筆者が身をやつして、戦間期のパリとロンドンで最下層の生活をレポートする。戦勝国にもロクでもない生活があったという当たり前の事実に気付かされるとともに、ロクでもない生活を最大限に楽しむ心意気を感じられる。
    この筆者はなぜここまでやるのだろうという興味がムクムクと湧く。筆者がこの後にスペイン内戦に身を投じるのは当然の流れなのか。なんにしても密かにあこがれのルポライターである。

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    2012年09月25日
  • カタロニア讃歌

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    ★欺瞞の時代において真実を語ることは革命的な行動だ



    ジョージ・オーウェルは、今から62年前の1950年1月21日にわずか46歳で亡くなったイギリスのジャーナリスト・作家。

    彼との接近は、ご多分に漏れずSFにどっぷりとのめり込んだ中学生の頃に手にした『1Q84』じゃなかった、未来の管理された醜悪な世界を描いたディストピア小説『1984』が最初でしたが、その後もカール・マルクスの『ルイボナパルトのブリュメール18日』やジョン・リードの『世界をゆるがした十日間』、エドガー・スノーの『中国の赤い星』『アジアの戦争』やアグネス・スメドレーの『中国の歌ごえ』、そしてE・H・カーの『ロシア革命』など

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    2012年09月20日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    『1984』や『動物農場』で知られるジョージ・オーウェルは、世界恐慌の余波がまだ残るパリ、ロンドンを放浪していた。そのときの悲惨な貧困生活をユーモア溢れる文章で記したのが、この『パリ・ロンドン放浪記』。
     特に興味深いのが、オーウェルがどんなに貧しくなっても、虚栄心を捨てきれないという描写。例えば、お金あるときにはレストランで外食することができたが、困窮極まってそれが不可能になってしまってからも、見栄をはるためにレストランへ行く振りをして公園で時間を潰し、帰りにパンをポケットに忍ばせてこそこそとアパートに帰る。他にも、ルームメイトと食べ物を譲り合って、結局相手に食べ物の取り分を多くとられてし

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    2011年11月10日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    パリ編の方が断然面白い。「金は人々を労働から解放するが、貧乏は人々を常識的な行動基準から解放する」にはオオウケ。

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    2010年06月18日
  • カタロニア讃歌

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    まだ読み途中だったのですが、母が読みたいと言い出しまして、ちょうど中間だし譲ったのでした。
    なので完全にはよんでませんが、それでも言葉の端々に重いものを感じます。
    私は本当に無知だ。

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    2009年10月07日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    都市の貧困を自らの体験をもとに描く。出てくる人物が魅力的で、小説みたいにグイグイ読めちゃう。著者特有の超ピリ辛な社会考察も盛りだくさんで、現代社会においてもなお有効。うーん、さすが。とりあえずパリの高級レストランには行かないぞ。

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    2009年10月04日
  • 1984

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    なさそうでいて、十分あり得る世界だなと思って怖くなった。何の前情報無しに読んだので初めは設定を理解することに苦労したけれど、後半ページをめくる手が止まらなくなった。

    過去とは、歴史とは何なのだろうと考えさせられた。過去は物質として存在せず、私たちの認識の中にしかないし、私たちの認識を形作っているのは情報で、その情報が正しいか間違っているかを100%正確に判断することって不可能なのかも……

    戦時中の日本だって、日本は戦争に勝っているという情報ばかり大きく報じられて、みんなそれを信じてお国のために死んでいったんだから、今この現代を生きている私たちも、何者か(国家なのか、権力者なのか)に洗脳され

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    2026年01月02日
  • 1984

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    ネタバレ

    個人の一挙手一投足が国家に監視され、思考さえも抑圧された全体主義社会で、体制に疑問を持ち自由のために行動しようと踏み出した青年の顛末を描くSFディストピア小説。
    結局すべては掌の上、という救いのない結末はさておき、なぜ莫大な労力をかけてこんな支配をしているのかが明かされる中盤は非常に論理的な哲学的ミステリだったし、「過去の記録を全て改竄し公用語から政治的意味を持つ単語自体を消してしまえば、個人の記憶や思考すらも操れる」という筋書きは真実味のあるホラーSFだった。新年1発目に読む本ではない気もしたが、超有名古典ながら現代でも通用するリアルさと恐ろしさを持つ作品だと感じた。

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    2026年01月01日
  • 1984

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    「全体主義国家によって分割統治された近未来世界の恐怖」は確かに描写されており,世界観小説の代表例である。死の自由さえも許されない無限の愛は悍ましいものとして描かれる。ただし,主人公をはじめ登場人物の人格造形はかなり俗寄りに書かれている点には注意が必要である。ウィンストンは,世界に挑むにはあまりにも愚かすぎた。

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    2025年12月23日
  • 1984

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    スミスのように国家転覆を考えながら生きたいと思わないし、ジュリアのように国に対する反抗心を持ちながら生きたくも無い。
    (唯一、芯を持って生きるジュリアの生き方は良いと思うし自分もそう在りたいと思えるが…。)

    どの登場人物の生き方も参考にしたくない。

    単純に、誰もが”ホントの意味での自由”の下で生きられる世界を望みます。

    「監視社会」とか良い題材だなとか思って手に取ったけど、怖すぎる。戦争が起こるとこうなるのかな。
    歴史から学んでくれ。

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    2025年12月23日
  • 新訳 動物農場

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    ネタバレ

    権利と腐敗を風刺した寓話小説。
    このお話の中の豚(ナポレオン)は現実でいうヒトラーやスターリン、毛沢東といった独裁者にあたる。
    豚や犬以外の動物は国民にあたり、権力者によって一種の洗脳のようにして独裁国家が作り上げられていく。

    日々の暮らしの中で適材適所で、それぞれの人がその人に合った仕事をして国をつくることが求められるが我々国民が政治について無知というのはどれだけ怖いことなのかを理解するべきだと思う。
    税金の上がる下がるばかりに目が向けられ、どこにどれだけ使われるかなどかに目を向けない。SNSの誤情報、人の言葉に左右されうわべだけで判断を下す。このような愚行をせず、批判的な姿勢でものごとを

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    2025年12月11日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    1920〜30年代のパリ・ロンドンの最底辺の生活を描いたルポ
    貧乏の酷さと汚さ、非人間的な労働環境などがリアルに書かれている。本当に酷い生活なんだけどどこか楽しそうにも見える。それは周りの人間の面白さだったり、人生に対する吹っ切れ方からくる。でも貧乏を肯定するわけではなく、社会の間違った構造や無駄な消費が、貧乏や非人間的な労働を生んでいるという指摘もしている。
    貧困に生きる人々を愛おしく描きながら、その背景にある構造には厳しく批判を入れているのである。

    パリとロンドンの違いも面白い。パリの方は取り繕うことが少ない、全員が自分のために勝手に生きているって感じ。あと出てくる人が多様。大陸だからな

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    2025年12月07日
  • 一九八四年[新訳版]

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    めっちゃ面白いやん。
    自分の現状も疑ってしまう。
    自分は自由なのか、幸せとは何なのか。
    フィクションなのかどうかも疑わしくなるほどリアルで、真理があるように思える。
    素晴らしいよ。

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    2025年12月06日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    1949年に書かれた1984年を2025年に読んでみた

    テレスクリーンというものに始終監視されていて人を信じることなく生きていかなくてはいけない世界で主人公・ウィンストンはわりと行動的。二重思考に対するウィンストンとオブライエンの問答を読み解くのははなかなかに難しく…。

    第一、二部はわりとするすると読めましたが拷問メインの第三部がどうにもしんどかったです。

    現代に当てはめるとインターネットがあるからそのままの設定では再現は無理というわけでもなく破壊しつくして1984年の世界を創り出せば再現可能で、過去が私が知る過去ではなくなる恐怖に背筋がひんやりしました。

    とはいっても1949年に書か

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    2025年11月17日
  • 1984

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    思想が自由でない社会の話

    「自由というのは、2足す2は4だと言える自由だ。
    それが認められるなら、他の自由はすべて自ずとついてくる。」

    「長期的に考えれば、貧困と無知という土台がなければヒエラルキー社会の実現は不可能なのだ。」
    「戦争は消費財の余剰を使い尽くす」

    「人類の歩みが記録されはじめて以降、世界には上層、中層、下層の人々が存在してきた。根本的な社会構造は1度たりとも変わっていない。
    上層の目的は、現在の身分に留まること。中層の目的は上層と入れ替わること。下層は日々のこと以外は考えられなほど苦役で酷使され続ける」

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    2025年11月28日
  • 1984

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    この小説は
    情報統制され、行動や言語、考え方や欲望まで
    全て管理され監視される様子が最後まで続き
    ずっと息苦しかった

     子供達がスパイになって両親を訴えたり
     嘘が歴史になり真実になったり
     不適切な表情 不適切な寝言で思想犯罪者
     として罰せられたり
     黒が黒だったことを忘れて黒が白だと
     心から信じる能力が求められたり   

    恐ろしすぎます

    今の自分の正しさが正しさでなくなり
    正しくないことが正しくなる世界
    そんな社会に身を置いたら本当に正しい事を
    正しいと言うことができるだろうか
    強大な権力に忖度して
    自分の価値観を変えてしまうかもしれない
    抗える自信がない

    それでも 自分の脆

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    2025年11月08日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    途中に出てきた人間が闘うことになるのは自分の肉体だという趣旨の文が、拷問シーンで伏線回収されてゾッとした。
    絶え間なく監視される生活、改変される過去、騙される民衆、二重思考…解説を読むと現実でも同じようなことが行われていることに気づくことができる。
    同著による『動物農場』では、ブタの支配下に置かれた動物たちの行動次第で何かが変わったかもしれない。本作でもプロールこそが唯一の望みだと書かれていた。未来を良い方向に変えるには、民衆が行動を起こす必要があるのではないか。

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    2025年11月02日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    150頁くらいで読めるコスパ最高の小説。
    ロシア革命や権力の腐敗を描いており現代においても示唆に富む。個人的にはナポレオン死去や農場が崩壊する絵まで描いていたら凄まじいと思えたが、そこまで予言めいた内容は含まれず、当時の体勢批判に留まっていたため、星マイナス一つ。

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    2025年11月02日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    オーウェルは社会主義者であり、社会主義を歪曲するスターリンを批判した。
    一方、疑問を抱きながらも状況を甘んじる支配下の人々のことも批判した。
    疑問を声に出すことが、私たちにできる最善ではないか。今はSNSで世界に声を発信できる。自分の意見を言う勇気が1番大切だ。

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    2025年11月03日