ジョージ・オーウェルのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
1920〜30年代のパリ・ロンドンの最底辺の生活を描いたルポ
貧乏の酷さと汚さ、非人間的な労働環境などがリアルに書かれている。本当に酷い生活なんだけどどこか楽しそうにも見える。それは周りの人間の面白さだったり、人生に対する吹っ切れ方からくる。でも貧乏を肯定するわけではなく、社会の間違った構造や無駄な消費が、貧乏や非人間的な労働を生んでいるという指摘もしている。
貧困に生きる人々を愛おしく描きながら、その背景にある構造には厳しく批判を入れているのである。
パリとロンドンの違いも面白い。パリの方は取り繕うことが少ない、全員が自分のために勝手に生きているって感じ。あと出てくる人が多様。大陸だからな -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ1949年に書かれた1984年を2025年に読んでみた
テレスクリーンというものに始終監視されていて人を信じることなく生きていかなくてはいけない世界で主人公・ウィンストンはわりと行動的。二重思考に対するウィンストンとオブライエンの問答を読み解くのははなかなかに難しく…。
第一、二部はわりとするすると読めましたが拷問メインの第三部がどうにもしんどかったです。
現代に当てはめるとインターネットがあるからそのままの設定では再現は無理というわけでもなく破壊しつくして1984年の世界を創り出せば再現可能で、過去が私が知る過去ではなくなる恐怖に背筋がひんやりしました。
とはいっても1949年に書か -
Posted by ブクログ
この小説は
情報統制され、行動や言語、考え方や欲望まで
全て管理され監視される様子が最後まで続き
ずっと息苦しかった
子供達がスパイになって両親を訴えたり
嘘が歴史になり真実になったり
不適切な表情 不適切な寝言で思想犯罪者
として罰せられたり
黒が黒だったことを忘れて黒が白だと
心から信じる能力が求められたり
恐ろしすぎます
今の自分の正しさが正しさでなくなり
正しくないことが正しくなる世界
そんな社会に身を置いたら本当に正しい事を
正しいと言うことができるだろうか
強大な権力に忖度して
自分の価値観を変えてしまうかもしれない
抗える自信がない
それでも 自分の脆 -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
オーウェルといえば政治的な要素を含む小説やエッセイのイメージだったので、食事や家事、流行りの音楽、洋服などの日常生活に関するエッセイが入っていると聞いて気になり購入。当時のイギリスの生活に密接した内容なので興味深かった。
本来のオーウェルの人柄がより伝わってくるような気がしたしTHEステレオタイプ的なイギリス人ってかんじの皮肉も聞いていて文章としてとても面白かった。
代表作が重い内容であるからこそ本人の人柄や価値観を知ることによって、その作品で何を伝えたいのかということがより分かりやすくなるような気がするのでこういうエッセイは好きです。 -