ジョージ・オーウェルのレビュー一覧

  • 動物農場 ――おとぎばなし――

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    あまりにも有名な寓話……なんだけど、私はあらすじすらほぼ知らない状態でaudibleで聴いて、あまりのラストに紙本でしっかり最初から読み直すというなかなか特殊な読み方をした一冊。
    おとぎばなし……なんだけど……ねぇ

    1回目はaudibleだったのもあり、冒頭の動物たちの反乱を興味深く聴きつつ、後半ナポレオンが不穏だなーってかスクィーラーがやな奴だな、とか、ボクサーァァァァって感じでラストのラストでゾクリとした感じだったんだけど、2回目、しっかりと紙本で読み返したらスノーボールのあたりからもうめちゃくちゃ怖い。まさに、坂道を転げ落ちる感覚。これ、当事者だと気づかないんだろうな、と思う。

    頭を

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    2025年10月27日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    オーウェルはパリとロンドンで自ら進んで窮困生活を送った。その時の様子を彼らしい文章で描く傑作。誰のせいで人々は貧困から抜け出せないのか。彼が後に書く有名な小説のベースは間違いなくここでの貧困生活。

    Down and Out in Paris and London
    George Orwell, 1933

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    2025年10月24日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    かなり衝撃的で強烈な作品でした。ずっと読んでみたかったので高価でしたが、買って良かったと思います。それほど読む価値のある一冊です。特に若い人にはぜひ読んでほしい。違和感を覚えながらも、安心できる都合のいい言葉を信じて何も行動を起こさなかった結果が、こうした結末を生むのだと痛感しました。ベンジャミンのようにはなりたくないと思いました。

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    2025年10月04日
  • あなたと原爆~オーウェル評論集~

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    なんと20世紀のアメリカとソ連の、あの状態を世界で始めて「冷戦」という言葉で評したのが、ジョージ・オーウェルで、しかもそれが掲題作の「あなたと原爆」なのですよ!しかもしかも、日本に原爆が落とされた、たった2か月後に執筆されたのだとか!

    そんな鋭い洞察力のジョージ・オーウェルの評論集のひとつが2019年に出版された本書。評論集は数あれど、絶版になってしまった本も多い中で、今現在の時流に合わせて読むべき評論を絶妙なチョイスで編纂していて、あとがきに解説も添えて一冊の本にまとめて上げて出版してくれたことに感謝しかないです!めっちゃ面白かったです!当時のヨーロッパ事情をよく知らないので、ちょっとわか

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    2025年09月27日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    オトラジシリーズ。
    市井の人々の鮮やかな描写に驚くばかり。
    一九八四年に通ずる体制批判も垣間見えた。
    人の本質を突いた魅力的な一冊。

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    2025年09月13日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    革命がどのように起き、独裁国家がどのように生まれるかを描いた小説。
    小学生、中学生でも読めるくらいの優しい文章だけれど、何歳になっても考えさせられる内容だった。

    社会主義国家に限らず、あらゆる人間社会(国家、企業、家庭、恋愛・友人関係など)で起こりうる構造。
    強い者は傲ってはならない。そして弱い者は常に疑問を持つことを辞めてはならないし、間違いに気づける知恵をつける努力をしなければならない。
    忘れないようにしよう。

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    2025年09月11日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    元々はソ連を痛烈に批判した英国の古典だが、現代の政治や企業にも通ずる。ナポレオンが最も醜悪なのは間違いないが、少し疑問に思うことがあっても特に深く考えることもせず、長いものには巻かれろ精神のままな農場の動物たちがこの小説の胸糞感の肝だろう。同時に自分達はこの動物たちのようになってはいけないと身につまされる。

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    2025年08月23日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    訳者あとがきより。
    この話は、社会主義批判にとどまらない。独裁者や支配者階層たちだけでなく、不当な仕打ちをうけてもそれに甘んじる大衆批判もされている。なにもしない大衆が、権力者の横暴を招き、独裁者を容認してしまうことになる。
    本当にその通りだと思った。

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    2025年06月18日
  • あなたと原爆~オーウェル評論集~

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    ネタバレ

    動物農場とその解説を読んで、オーウェルについてもっと知りたいと思って選んだ。解説内で「彼は書斎の人ではなく行動の人だった」と記載があるが、彼の行動やその時の心の動きについてリアルに描かれていることに親近感を覚える。一番印象に残っているのは「なぜ書くか?」。政治的な目的もあって書いている、ということを、はっきりと本人が認めている点が新鮮。

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    2025年03月28日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    パリとロンドンでの極貧生活を綴った作品。
    勝手にもう少し社会批判的な内容を想像していたが、作者が作中でいうとおり単に「旅日記」としても面白く読めた。

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    2025年03月27日
  • 一杯のおいしい紅茶 ジョージ・オーウェルのエッセイ

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    ジョージ・オーウェルが何を思い描き「動物農場」や「1984」を綴ったか、そして彼の生活を愛する様子がエッセイや手紙を通して語られている。
    彼は意外にも愛しく思う女性と結ばれ、家庭を持ち、親しい友人と適度な頻度で文通していた。全体主義を文学的に批判する様子を見て、鋭い洞察力を磨き、鍛練に勤しんでいる、若干ではあるが冷徹な人であると思い込んでいた。
    しかし、本書を読み終えて、彼もイギリスで貧しいながらも執筆を積み重ね、また、その中で戦争や貧困、ファシズムを経験し、苦労の末に書き上げた一作なのだと理解することができた。

    文学者の生涯を追いつつ、彼らの思いを想像するというのも粋な体験だなと思った。

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    2025年03月25日
  • 動物農場 ――おとぎばなし――

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    物語序盤では、農場でよく見かける動物たちを、漠然と登場させているかのようにも見える展開ではあるが、
    中盤から終盤にかけ、動物たちに当てはまるイメージが顕著に表れてきて、なぜその動物を登場させていたのかが分かるものとなっていた。

    付録と解説から読んだ方が、時代背景や状況が理解できて良い。

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    2024年12月21日
  • カタロニア讃歌

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    代表作動物農場や1984年に繋がる本作はスペイン内戦に従軍した記録でもある。一流の文筆家でもあるオーウェルはウィットに富んだ、どことなくクールな筆致で書いてますが、体験していることは壮絶です。

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    2024年08月17日
  • 一杯のおいしい紅茶 ジョージ・オーウェルのエッセイ

    匿名

    購入済み

    ジョージ・オーウェルというと『1984年』や『動物農場』のイメージから政治性の強い作家とのイメージが強いですが(実際そうなのですが)、このエッセイでは彼のもう一つの側面であるとともに、そうした政治への関心の根っこにあるとも言える生活に関するエッセイが見所となっていると言えるかと思います。オーウェルは「ナショナリズム」を批判していますが、パトリオティズムを擁護しています。その背景にここに書かれているようなイギリス的な生活への愛着があったのだなと思わされます。

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    2024年08月17日
  • 動物農場 ――おとぎばなし――

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    立場上、学生に「どうして勉強をしなくてはならないのか?」訊かれることがある。これにシンプルに答えるのは難しい。
    頭脳労働と社会運営を他者に任せきりにした動物達の行末を描いたこの本は、その回答のひとつとして比較的分かりやすいと思う。
    知識を蓄えること、頭を使うことの重要さが、全体主義への風刺を込めて描かれている。学生にこそ読んでもらいたい。

    本書を読んでしまうと、会社員と家畜をかけて"社畜"と呼ぶ皮肉はそう笑えない。自分のために生きることを決意しなければ、本当に豚と人間の見分けがつかなくなってしまう。
    また、トップさえすげ替えれば自分の暮らしは良くなるに違いないと信じる考え

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    2024年04月30日
  • 動物農場 ――おとぎばなし――

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    ネタバレ

    面白かった…..
    ナポレオンはわたしの会社の課長をみているようだった………そりゃ世の中、良くならないよね……..。七戒の文字が足されていくのがやばかった。記憶と思い出って、想像よりも随分と脆い。 

    読後、付録のオーウェルの言葉を読んで、史実どどこが重なるか具体的に知れて、それも興味深かった。確かに当時出版するのは大変だったんだろうなぁ……

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    2024年04月24日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    前半のパリでは、高級ホテル、高級レストランで働いていた筆者がその裏側のとんでもないカオスぶりを面白おかしく描き出す。人物描写が巧みで、活気にあふれた破茶滅茶な喧騒があたかも目の前で起きているかのような臨場感。どんちゃん騒ぎのパリ、ちょっとみてみたい。
    後半のロンドンは、浮浪者に身を窶した筆者の、まさしく放浪記である。魅力ある浮浪者仲間の生き様はときに明るく読める瞬間もあるが、根本的にはイギリスの制度上の問題や大衆の意識について、鋭い疑問を投げかけている。

    ブレイディみかこ氏の「労働者階級の反乱-地べたからみた英国EU離脱-」でも似たようなことが述べられていた点は非常に面白い。
    本書は約100

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    2023年11月05日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    前半はパリの貧窮生活、後半はロンドンの浮浪者生活を描くルポルタージュ。

    パリのホテルの裏方現場の様子が、具体的かつとてもイキイキしていて、目に浮かぶようだ。
    ロンドン生活の描写はもっとあっさりしているが、罵言の変遷や施しを受ける浮浪者の心理など、オーウェルの着目点は今読んでも新鮮で魅力的だ。
    翻訳もとても読みやすい。

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    2023年11月02日
  • あなたと原爆~オーウェル評論集~

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    開高健が言及していた (と記憶している) 『象を撃つ』を目当てに購入した。

    せいぜい十数ページのエッセイにこれほどまでに魅了されるとは思ってもいなかったのだが、その卓越は凡そ次のようなところだろう。
    ライフルで頭部を撃たれた象はその肢体から力を失い頽れる。殺到するビルマの群衆。なかなか事切れない象にさらに銃弾を撃ち込むも血が溢れるばかりで、あまりの痛々しさにその場から逃げ出してしまう。オーウェルにその引き金を引かしめこのスペクタクルを演出したのは、白人は主人然としてなければならないという情けない矜持だったのだ。オーウェルにそれなりに深い罪の意識を植え付けたのがいかにつまらない動機だったか。そ

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    2023年09月20日
  • 動物農場 ――おとぎばなし――

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    旧ソ連を揶揄した小説。しかし、譬え話とはいえ本当に旧ソ連がこんなひどい政治をしていたかと思うと開いた口が塞がらない。日本は平和だ。

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    2023年05月07日