ジョージ・オーウェルのレビュー一覧

  • 一九八四年[新訳版]

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    昔は男が若い娘の肉体を見て魅力的だと感じると、それで話は終わった。ところが今は純粋な愛情や純粋な欲望を持つことができない。どんな感情も、すべてが恐怖と憎悪と混じり合っているために、純粋ではないのだ。二人の抱擁は戦いであり、絶頂は勝利だった。それは党に対して加えられた一撃、それは一つの政治的行為なのだ。

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    2026年02月21日
  • 1984

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    悪役令嬢モノじゃない
    この作品はニヒリズムなのだろうか、はたまた理想主義か。
    社会主義を批判しているのは明らかだが、逆に社会主義に理想を持っているようにも見える。
    制約の中の小さな自由もまた、作られた自由だった。
    全ての自由は自らが自由と考えての自由ではなく、与えられた自由であり、そこに昨日と絶望を感じる。
    ラストシーンでは、自由でないと感じていた主人公が、元の生活に戻り自由を感じている。

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    2026年02月20日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ビッグ・ブラザー率いる一党独裁による監視社会。
    映像作品はプロパガンダ、写真は修正され、書物は捏造、記録は廃棄され、日付も数字も党の都合の良いように改竄されるディストピアな世界が舞台。
    国民は皆「2 + 2 = 5」と言われれば、疑問に思わず受け入れる思考が当然であるのです。
    だから、"支配されている"という感覚すら無いのかもしれない。

    テレスクリーンと呼ばれるテレビは監視カメラ同様の機能が付き、私生活は一言一句監視され、神経性の顔面チェックや顔に不適切な表情を浮かべるだけで「表情犯罪」として罰せられる。
    縛られた環境下で過

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    2026年02月19日
  • 1984

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    ネタバレ

    49年に刊行されたディストピア小説
    全体主義の世界
    イングソック、ニュースピーク
    指の本数を数えさせる狂信者オブライエン
    恐らく本作1番の被害者ジュリア
    2+2=5
    ラストには衝撃と虚無感を禁じえない
    後書き、解説(内田樹)まで素晴らしい

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    2026年02月17日
  • 新訳 動物農場

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    ソヴィエト(スターリン)風刺・批判
    権力と腐敗を描く
    変化の無い搾取の構造

    独裁者の成功
    「平等」から「特権」へ
    ルールの改竄

    ラストシーン
    テヘラン会談がモデル→冷戦の暗示
    ♠1→“イカサマ”の象徴、切り札
    「人間と豚の区別がつかなくなる」

    歴史のメタファー
    メイジャーじいさん→マルクス
    ナポレオン→スターリン
    スノーボール→トロツキー
    スクウィーラー→モロトフ
    モリー→ブルジョワ階級の代表者
    ボクサー→労働者階級の代表者

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    2026年01月31日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    久々に本でぶち飛んだ
    巻末の作家による序文案は、文章に対してありがたいとさえ思ってしまった笑
    いままで読んできた本ベスト5には入れたい

    カオスな時代を生身で経験したからこその重みがすごい
    まさに知的な反抗って感じでかなりくすぶられた

    オーウェルあんた最高にロックだよって感じ

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    2026年01月30日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    2026.1.28
    最初から最後までおもしろい
    過去の扱い方がよかった
    テレスクリーンの声が追随するところは天才だと思った

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    2026年01月28日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    圧倒的読み応え。まさに小説に求めているもの。この小説の政治性を完全には理解できていないかもしれないが、この全体主義を批判するディストピア的世界観は想像力をこの上なく刺激してくれる。何度か挫折しかけたけど、主人公が拷問の末ビッグブラザーを敬愛するようになるまで、あの伝説的ラストまで読むことができて本当に良かった。

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    2026年01月27日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    SFの古典として昔から知っていたが、なにやら暗そうだし避けていた。2026年の今日読んで本当に面白く恐ろしかった。しかし昔に読んでも面白いとは感じなかったかもしれない。現実の1984年はすでに冷戦は米国勝利が確定的となり、1985年から冷戦の終結に向かっていた。本書を共産勢力の全体主義の批判書とみれば「昔は怖かったね」で終わってしまうだろう。しかしジョージ・オーウェルが怖れていたのはそれだけではないし、2026年の英国を見ればまさに本書に書かれているような世界に足を踏み入れている。一部の特権階級が権力と財産を独占し移民に職を奪われ生活圏が脅かされている。怖い。
    現実の1984年の英国は第71代

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    2026年01月27日
  • 1984

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    海外文学の癖が好きな人は是非って感じ。

    昔書かれた未来のディストピアの話だけど、その仮想未来自体が今となっては昔なので、別世界という意識で読めばどっぷりです。
    不条理な時代背景がどこか村上龍の5分後の世界みたいでハマりました。

    意外な人間模様であったり思考と現実が入り乱れたりと後半畳みかけます。

    前半はよくある世界観を伝えるべくちんたらめ。(仕方ない)

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    2026年01月22日
  • 動物農場 ――おとぎばなし――

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     最初、おとぎばなしという副題の通りに、言葉を解する動物たちの愉快な話かと見せかけて、同志の追放や粛清を通じて一頭の豚の独裁体制の確立を描くため、読者は驚かされる。物語中の出来事が史実にリンクしていて、それに気づいた時に、快感が得られる

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    2026年01月16日
  • 1984

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    疑問の芽すら奪われる、根絶やしにされる。
    おかしいということに気づくものすべてをなかったことにする。


    正気の領域を徐々に広げていく。
    しかし、正気であることの意味合いが次第に変わっていく。
    疑問を抱き、抗うことが正気なはずだったのに、疑問を抱いたことすらなかったこととなり、抗う理由もなくただ流れに身を任せることが正気であると自ら思うようになる。

    戦争自体が目的となり、戦争の為にすべての物事が在る

    貧困と無知にさせることで、ヒエラルキー的社会を継続させる。
    世界の富を増やすことなく、というより一部の特権階級のみに富を増やし、産業を回し続け生産物を生み出し続けるためには戦争をし続けるしかな

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    2026年01月14日
  • 1984

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     主人公ウィンストンの結末が、オーウェルの描きたかった来てほしくない未来、全体主義社会の恐ろしさを描く。主人公の変化がどうしようもなく、全体主義の絶望感を味わされる

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    2026年01月12日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    この本自体は人間を追い出した後の動物たちだけの農場を舞台としているが、私はこの物語に現実の人間社会を重ねてしまった。
    私が考えたのは大きく分けて2点ある。

    ①"現在"(社会の構造や文字等)と"過去"に対する無知は結局どんなに社会が変わろうと結局自分の自由や"本当の幸せ(幸せとは何か、を定義することさえ)"を他者に奪われてしまうことになる。

    ②無知にも2種類あり、物事を学んで理解する能力はあるのに思考停止してしまうことによる無知(馬、ロバ)とそもそもその能力すらないことによる無知(羊)
    がある。
    ※前者も後者も全てが個人の問題である

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    2026年01月12日
  • 1984

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    ネタバレ

    核P-MODELから。ニュースピーク、非常に感心した。考えさせないためには、言葉から。思慮深さには言葉が伴うのだなと、考えた。

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    2026年01月11日
  • 一九八四年[新訳版]

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    創作された概念が豊富で初めは読みづらいが、創造の世界が論理的かつ一貫性をもって描かれているため徐々に世界観に入り込める。ここまで緻密に構成された設定は珍しいと思う。
    社会風刺的側面も非常に興味深い。スターリン政権を模しているとされる極端な監視社会は堕落のひとことであり、底知れない絶望を感じる。当時のアメリカ人なら反社会主義にとんでもなく感化されていたと思う。

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    2026年01月04日
  • 動物農場 ――おとぎばなし――

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    ネタバレ

    オーウェルスペイン内戦で知ったスターリニズムの真相を描く

    輓馬が鞭打たれるのを見て動物と労働者を重ね合わせたことに着想

    豚と人間は最終的には不穏な関係になること(冷戦)を示唆

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    2026年01月02日
  • カタロニア讃歌

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    社会主義と民主主義って(理論上は)両立するんだ!というのが一番の発見でした

    ジョージ・オーウェルのルポタージュ。Wikipediaの「スペイン内戦」の項目を片手に読みました(^_^;)。スペイン内戦に参加した1兵士としての立場で当事者目線の主観バリバリで書かれた本です。(『パリ・ロンドン放浪記』を読んで感じた事ですが、ジョージ・オーウェルはがっつり当事者として身を置いたノンフィクションの方が、皮肉が冴え渡ってて面白い。)とはいえ、主観を交えながらも当時の政治情勢についての解説・考察もあり興味深いです。

    ジョージ・オーウェルの感じたことが素直な筆致で書かれていて、あぁ、戦争の現場ってこんな感

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    2025年12月27日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    共産主義への批判として書かれたものだが現代のいかなる権力構造にも当てはまって面白い。いつの時代も権力者は、
    「都合のいいように過去や決まりを変え」
    「自分たちの身内の利益のみを追求し」
    「それが幸せであると家畜を洗脳する」
    ということが書かれていた。今の日本も随分マイルドだが口を開けば悪夢の民主党時代よりはマシ、というような人もいて段々この本のような末路を辿るのかと怖くなった。
    権力に支配される家畜にならないように本を沢山読んでこうと思う。ただ何より、好きにものを言える時代や社会でよかった。

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    2025年12月20日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ソ連の独裁を批判する内容の本やった。
    動物達の行動を通して、生々しく独裁と搾取の仕組みが描かれていた
    こんな感じの本読んだん初めてやけど、読みやすかったし面白かった

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    2025年12月11日