ジョージ・オーウェルのレビュー一覧

  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    SFの古典として昔から知っていたが、なにやら暗そうだし避けていた。2026年の今日読んで本当に面白く恐ろしかった。しかし昔に読んでも面白いとは感じなかったかもしれない。現実の1984年はすでに冷戦は米国勝利が確定的となり、1985年から冷戦の終結に向かっていた。本書を共産勢力の全体主義の批判書とみれば「昔は怖かったね」で終わってしまうだろう。しかしジョージ・オーウェルが怖れていたのはそれだけではないし、2026年の英国を見ればまさに本書に書かれているような世界に足を踏み入れている。一部の特権階級が権力と財産を独占し移民に職を奪われ生活圏が脅かされている。怖い。
    現実の1984年の英国は第71代

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    2026年01月27日
  • 1984

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    海外文学の癖が好きな人は是非って感じ。

    昔書かれた未来のディストピアの話だけど、その仮想未来自体が今となっては昔なので、別世界という意識で読めばどっぷりです。
    不条理な時代背景がどこか村上龍の5分後の世界みたいでハマりました。

    意外な人間模様であったり思考と現実が入り乱れたりと後半畳みかけます。

    前半はよくある世界観を伝えるべくちんたらめ。(仕方ない)

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    2026年01月22日
  • 動物農場 ――おとぎばなし――

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     最初、おとぎばなしという副題の通りに、言葉を解する動物たちの愉快な話かと見せかけて、同志の追放や粛清を通じて一頭の豚の独裁体制の確立を描くため、読者は驚かされる。物語中の出来事が史実にリンクしていて、それに気づいた時に、快感が得られる

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    2026年01月16日
  • 1984

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    疑問の芽すら奪われる、根絶やしにされる。
    おかしいということに気づくものすべてをなかったことにする。


    正気の領域を徐々に広げていく。
    しかし、正気であることの意味合いが次第に変わっていく。
    疑問を抱き、抗うことが正気なはずだったのに、疑問を抱いたことすらなかったこととなり、抗う理由もなくただ流れに身を任せることが正気であると自ら思うようになる。

    戦争自体が目的となり、戦争の為にすべての物事が在る

    貧困と無知にさせることで、ヒエラルキー的社会を継続させる。
    世界の富を増やすことなく、というより一部の特権階級のみに富を増やし、産業を回し続け生産物を生み出し続けるためには戦争をし続けるしかな

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    2026年01月14日
  • 1984

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     主人公ウィンストンの結末が、オーウェルの描きたかった来てほしくない未来、全体主義社会の恐ろしさを描く。主人公の変化がどうしようもなく、全体主義の絶望感を味わされる

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    2026年01月12日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    この本自体は人間を追い出した後の動物たちだけの農場を舞台としているが、私はこの物語に現実の人間社会を重ねてしまった。
    私が考えたのは大きく分けて2点ある。

    ①"現在"(社会の構造や文字等)と"過去"に対する無知は結局どんなに社会が変わろうと結局自分の自由や"本当の幸せ(幸せとは何か、を定義することさえ)"を他者に奪われてしまうことになる。

    ②無知にも2種類あり、物事を学んで理解する能力はあるのに思考停止してしまうことによる無知(馬、ロバ)とそもそもその能力すらないことによる無知(羊)
    がある。
    ※前者も後者も全てが個人の問題である

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    2026年01月12日
  • 1984

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    ネタバレ

    核P-MODELから。ニュースピーク、非常に感心した。考えさせないためには、言葉から。思慮深さには言葉が伴うのだなと、考えた。

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    2026年01月11日
  • 一九八四年[新訳版]

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    創作された概念が豊富で初めは読みづらいが、創造の世界が論理的かつ一貫性をもって描かれているため徐々に世界観に入り込める。ここまで緻密に構成された設定は珍しいと思う。
    社会風刺的側面も非常に興味深い。スターリン政権を模しているとされる極端な監視社会は堕落のひとことであり、底知れない絶望を感じる。当時のアメリカ人なら反社会主義にとんでもなく感化されていたと思う。

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    2026年01月04日
  • 動物農場 ――おとぎばなし――

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    ネタバレ

    オーウェルスペイン内戦で知ったスターリニズムの真相を描く

    輓馬が鞭打たれるのを見て動物と労働者を重ね合わせたことに着想

    豚と人間は最終的には不穏な関係になること(冷戦)を示唆

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    2026年01月02日
  • カタロニア讃歌

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    社会主義と民主主義って(理論上は)両立するんだ!というのが一番の発見でした

    ジョージ・オーウェルのルポタージュ。Wikipediaの「スペイン内戦」の項目を片手に読みました(^_^;)。スペイン内戦に参加した1兵士としての立場で当事者目線の主観バリバリで書かれた本です。(『パリ・ロンドン放浪記』を読んで感じた事ですが、ジョージ・オーウェルはがっつり当事者として身を置いたノンフィクションの方が、皮肉が冴え渡ってて面白い。)とはいえ、主観を交えながらも当時の政治情勢についての解説・考察もあり興味深いです。

    ジョージ・オーウェルの感じたことが素直な筆致で書かれていて、あぁ、戦争の現場ってこんな感

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    2025年12月27日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    共産主義への批判として書かれたものだが現代のいかなる権力構造にも当てはまって面白い。いつの時代も権力者は、
    「都合のいいように過去や決まりを変え」
    「自分たちの身内の利益のみを追求し」
    「それが幸せであると家畜を洗脳する」
    ということが書かれていた。今の日本も随分マイルドだが口を開けば悪夢の民主党時代よりはマシ、というような人もいて段々この本のような末路を辿るのかと怖くなった。
    権力に支配される家畜にならないように本を沢山読んでこうと思う。ただ何より、好きにものを言える時代や社会でよかった。

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    2025年12月20日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ソ連の独裁を批判する内容の本やった。
    動物達の行動を通して、生々しく独裁と搾取の仕組みが描かれていた
    こんな感じの本読んだん初めてやけど、読みやすかったし面白かった

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    2025年12月11日
  • 一九八四年[新訳版]

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    ネタバレ

    この小説はSFに分類される。一九八四年が未来だった頃に書かれた。世界は三つに分かれ、絶えず戦争をしている。読んでいくと主人公は末端ではあるが、権力側の人間であることがわかる。しかし疑問を持ってしまった。これは許されない。2+2は5あるいは3であるのだ。
    オブライエン先生の狂信的な思考が披露され、主人公とともに読者の私も叩きのめされて、何も疑問など抱かずに生きるのが幸せなのかなと思ってしまった。

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    2025年12月10日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    これでもか!ええいこれでもか!と痛烈な風刺と皮肉の連撃を浴びせてくる
    不正を糾弾しない者の怠慢が、革命を成し遂げた英雄を新たな独裁者へと変えてしまったのかもしれない
    貴志祐介「新世界より」に同名のキャラクターがいたが、きっと偶然ではないのだろう

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    2025年12月09日
  • 一九八四年[新訳版]

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    2+2=5

    全体主義と監視社会で構築されたこのディストピアは作者の慧眼か、いつの世も人は変わらぬと言うことか。

    二重思考、ニュースピークの設定も妙で、唸りながらの読書体験。

    後半は酒を片手に読んでいたので、主人公と共に思考は回転、まるで自分もその場で話を聞いているような感覚に。

    希望を手放すことで得られる自由、そんな逆説が冷たく胸に残る。

    最後の附録はその先の光か。

    さすがの名作。

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    2025年12月07日
  • 一九八四年[新訳版]

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    やっっと読み終わった。マジ何ヶ月かけたんだこれ読むのに。もーーほんっっとになんか色々忙しくてタイミングなかったんだよ。
    まぁ、読み始めたのは9月ですね。旅行の飛行機で読もうくらいの感覚で買いました。あとまぁ、友達が村上春樹好きで、1Q84おすすめしてくれたからさ。
    この感想書く前に、現状の私を説明していいですか。ありがとう。
    まぁわけあってNPO属してみたわけですよ。理由はいっぱいある。
    なんかワンチャン休めに海外滞在できそうってのと、他者とうまく協力する経験をもう一つやるかってのと、多分自分が嫌いなタイプだから一回属してみてから判断するかってのと。こんな感じで。
    でそのNPO、まぁ、ボランテ

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    2025年11月29日
  • 1984

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    最近考えてたオルタナティブファクト、スパイ防止法とか治安維持法とか色んなとこに繋がる、今読めてよかった。自分のためでもどの人のためでもないただ正義のためなんていう人間離れした思想が一番恐ろしかった。こういうのは身近なとこでも起きてるんだけどね、国家くらいデカくなると何も出来なくなるのを物語のなかだけど妙に納得した。
    あと感覚すぎるけど色に変化があって楽しい、冒頭茶色、グレー、出会い緑、黄色、結末に向かって黒から白、水色って感じ。いま岩波新書のジョージ・オーウェル読んでるから色々整理できたらいいな。
    最後、ウィンストンが自分に勝利したって言ってたのガチで辛かった。

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    2025年11月21日
  • 1984

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    半分くらいまでは注意力散漫に読んでしまい、半分過ぎたあたりからのめり込みました。
    (でもゴールドスタインの「例の本」の中身は結構斜め読みしてしまった。)

    グレーの上にグレーを何層にも塗り固めたような究極のディストピア。

    ドイツのナチス的な全体主義。

    個人の自由や権利よりも、全体のために個人を従わせる思想・政治体制のもと、独裁者(実在しないのかも?)がいて、もちろん反対意見の弾圧があり、思想警察がいて、24時間テレスクリーンで見張られている。

    テレスクリーンは受信発信を同時に行う装置で、その視界内にある限り、声も行動もすべてキャッチされ、思想警察が盗聴している。

    各家に置かれている。

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    2025年11月16日
  • 1984

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    時代の反面教師として、〈慈悲〉のない世界より〈慈悲〉のある世界を作り上げようと思わせる、ジョージ・オーウェルのディストピア小説。リーダーの人格が社会に影響を与えることを考えさせる。

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    2025年11月16日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    過去のロシアを風刺した寓話らしく、こんな世の中で本当にあるのかと疑いたくなった。もしあったとしたら過ごしたくないと率直に思った。本書を出版するのは大変だっただろうな、と思ったがに巻末に苦労が書かれており、著者の執念を垣間見れる。

    特に気になった描写はことあるごとに発せられる羊のわめき声。最初は単なる賑やかしのように思っていたが、物語の後半のそれは意見を伝えようとする者に対しての妨害になっていく。発言の正しさではなく声の大きさや多さで正しさが決まる世の中は怖い。根拠のないデマがSNSで広がっている現代において同じことが起こりうると考えるとさらに怖い。ただ、そんな世の中と分かっていながら自身が何

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    2025年10月29日