ジョージ・オーウェルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんと20世紀のアメリカとソ連の、あの状態を世界で始めて「冷戦」という言葉で評したのが、ジョージ・オーウェルで、しかもそれが掲題作の「あなたと原爆」なのですよ!しかもしかも、日本に原爆が落とされた、たった2か月後に執筆されたのだとか!
そんな鋭い洞察力のジョージ・オーウェルの評論集のひとつが2019年に出版された本書。評論集は数あれど、絶版になってしまった本も多い中で、今現在の時流に合わせて読むべき評論を絶妙なチョイスで編纂していて、あとがきに解説も添えて一冊の本にまとめて上げて出版してくれたことに感謝しかないです!めっちゃ面白かったです!当時のヨーロッパ事情をよく知らないので、ちょっとわか -
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Posted by ブクログ
これはすごい。
こんな政治的な内容とは思ってもみなかったけど。
1940年代に近未来を描いた作品だ。
究極的な全体主義が世界を覆っている。
個人の思想、思考は一切許されず、心までも制御、統制をする社会。
反体制的な言動は顔の表情、寝言まで見逃されない。
党の正統性を維持するための過去の記録の塗り替えも日常茶飯事。
「テレスクリーン」や「二分間憎悪」、「二重思考」「ニュースピーク」など、聞き慣れない用語に
最初は戸惑い、この世界に入っていくのに多少時間がかかるが、このジョージ・オーウェルが
描いた世界はなんと精巧なことか。この世界の構想を練るのにどれだけの労力がかかったのか、
と感心させられ -
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Posted by ブクログ
完全に名著。
1948ってあんの?ねえな。
たぶん、いま、最初のクライマックス。
貰った本(真理が書かれてる本)を読んでる描写
香港、ダーウィン、ブラザヴィル、タンジールを結ぶとひし形になってるんだって。
3つの世界がここの労働力を争ってずっともめてる。
いや、なんか女とセックスするとこも山場だったか。
なんじゃこりゃ
幼いころの幸せな記憶と、罪の意識
青年、仕事。そして情事。
摘発。そして、拷問。愛していた人を、今まで通り愛せなくなる。
老後。わけわからん委員会でどうでもいい仕事をする。どうでもいい人たちと。
そして完全に洗脳されて、それが完成しビッグブラザーを愛したところでとこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ人間を追い出した動物達が理想の農場を作り上げようとするが、知恵を持った豚が権力を持ちやがて独裁を始める風刺話。
選挙で有る事無い事相手を貶めて勝ちを得たり、七戒と呼ばれる七つの約束事が豚のいいように改変されたり、不満を持つ者を反乱者扱いして追放したりと理想の農場は徐々に恐怖の農場へと変貌していく。
最初は笑って読んでいたが段々恐ろしくなってきた。
ジョージ・オーウェルが1943年にソ連をモデルに書いたそうだが、今現在、当てはまる国が沢山ある。日本も例外では無い。お米問題にしてもなんか変だ。国民の一人としてできる事はなんだろうか?
知恵のある豚に搾取されていて良いのか?オーウェルが警笛を鳴らして -
Posted by ブクログ
ネタバレ動物農場を読んで(走り書き)
物語のベースがロシア革命をモチーフにして書かれていることは事前情報を調べていな
かったので、読み終えるまで知らなかった。
そもそもロシア革命の概要すら知らないので、あとがきを見て、ざっくりそういう感じなんだというくらいしか理解できていない。
だが、オーウェルが訴えたいことはロシア革命の構造や起こったことももちろんだが、
反発しない民衆に対しても問題視し、こうではいけないと訴えたかったのではないかと思った(思ったというか、あとがきを読んで共感した。 )
物語を読み進んでいく中で、 「なんで豚以外の動物たちは疑問を感じても、そのまま流してしまうのだろうか?」と感じてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ80年前の小説とは思えない、まるで現代社会かのような面白くてゾッとするお話でした。
ブタたちは狡賢く、ほかの動物が学べない(学ばない)のをいいことに、欺瞞たっぷりの話術で丸め込み、黙らせてしまう。無知な羊たちを洗脳し味方につけ、屈強な取り巻きを作るべく仔犬を隔離して偏った教育を行う。やり方が巧妙で、実に汚い。
けれど、他の動物たちは「何かがおかしい」と思っても、羊(大多数の意見)に負けて深く考えず、育った仔犬(恐怖)に負けて声を上げることもない。空腹で疲れ、人間に打ち勝ったかつての栄光だけを誇りに、或いは諦めと無関心でなんとか生きている。実際のところは皆 ブタたちのために生かされていると言っ -
Posted by ブクログ
スターリン政権がモデルの寓話です。独裁体制や全体主義の恐ろしさが、とても分かりやすく伝わってきます。
もしも、自分がこの農場の動物の一員だったらどうしたらよかったのか…あれこれと考えずにはいられませんでした。
物語の内容は勿論ですが、作者の序文案、ウクライナ語版の序文、そして訳者あとがきもなかなか面白い内容となっていて、読みごたえがありました。
アニメ映画も制作されていて、日本では三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの提供で公開されていたこともあったようです。
そちらの公式サイトでもなかなか興味深い解説やコメントが読めるので、この作品が好きな人にオススメしておきます。 -
Posted by ブクログ
飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。やがて農場は共和国となり、知力を得たブタが大統領に選ばれたが、徐々に権力を乱用していき...
非常に面白い作品だった。この作品は主に2つにわけることができると思う。まず始めが、動物たちの人間からの独立。家畜たちにひどい扱いを行う人間を一致団結で追い出そうと、結束して見事追い出すことに成功する。そこからみんなでかの有名なリンカーンの言葉のように、ルールを決め、みんなが平等となる農場を築いていく。ブタ、ウマ、鳥類など自分たちがみんなのために何ができるか考え仕事を全うしていく。
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