ジョージ・オーウェルのレビュー一覧

  • あなたと原爆~オーウェル評論集~

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    なんと20世紀のアメリカとソ連の、あの状態を世界で始めて「冷戦」という言葉で評したのが、ジョージ・オーウェルで、しかもそれが掲題作の「あなたと原爆」なのですよ!しかもしかも、日本に原爆が落とされた、たった2か月後に執筆されたのだとか!

    そんな鋭い洞察力のジョージ・オーウェルの評論集のひとつが2019年に出版された本書。評論集は数あれど、絶版になってしまった本も多い中で、今現在の時流に合わせて読むべき評論を絶妙なチョイスで編纂していて、あとがきに解説も添えて一冊の本にまとめて上げて出版してくれたことに感謝しかないです!めっちゃ面白かったです!当時のヨーロッパ事情をよく知らないので、ちょっとわか

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    2025年09月27日
  • 一九八四年[新訳版]

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    こういう社会が、もしかしたらこれから実現してしまうかもしれない、または世界のどこかに既に存在しているかもしれないと思うと、心底恐ろしいです。
    「ニュースピーク」という概念がとても興味深かったです。

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    2025年09月15日
  • 一九八四年[新訳版]

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    これはすごい。
    こんな政治的な内容とは思ってもみなかったけど。

    1940年代に近未来を描いた作品だ。
    究極的な全体主義が世界を覆っている。
    個人の思想、思考は一切許されず、心までも制御、統制をする社会。
    反体制的な言動は顔の表情、寝言まで見逃されない。
    党の正統性を維持するための過去の記録の塗り替えも日常茶飯事。

    「テレスクリーン」や「二分間憎悪」、「二重思考」「ニュースピーク」など、聞き慣れない用語に
    最初は戸惑い、この世界に入っていくのに多少時間がかかるが、このジョージ・オーウェルが
    描いた世界はなんと精巧なことか。この世界の構想を練るのにどれだけの労力がかかったのか、
    と感心させられ

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    2025年09月13日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    オトラジシリーズ。
    市井の人々の鮮やかな描写に驚くばかり。
    一九八四年に通ずる体制批判も垣間見えた。
    人の本質を突いた魅力的な一冊。

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    2025年09月13日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    革命がどのように起き、独裁国家がどのように生まれるかを描いた小説。
    小学生、中学生でも読めるくらいの優しい文章だけれど、何歳になっても考えさせられる内容だった。

    社会主義国家に限らず、あらゆる人間社会(国家、企業、家庭、恋愛・友人関係など)で起こりうる構造。
    強い者は傲ってはならない。そして弱い者は常に疑問を持つことを辞めてはならないし、間違いに気づける知恵をつける努力をしなければならない。
    忘れないようにしよう。

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    2025年09月11日
  • 一九八四年[新訳版]

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    サイエンスフィクションはいかに納得感があるかに尽きる。事実と、それをどのように解釈するかは異なるものであり、矛盾なく解釈できるロジックがあるとき、世の中のすべてのものは説明がつく(たとえ事実と異なっても)。このロジックを他者に納得させることはある種宗教のようでありながら、とても賢い人が打ち立てた世の中を見るためのものさしのようにも感じられ、それをもう少しで理解できそうだと勘違いしてしまう自分がいる。読むのに苦労したが面白かった。

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    2025年08月28日
  • 1984

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    完全に名著。

    1948ってあんの?ねえな。

    たぶん、いま、最初のクライマックス。
    貰った本(真理が書かれてる本)を読んでる描写
    香港、ダーウィン、ブラザヴィル、タンジールを結ぶとひし形になってるんだって。
    3つの世界がここの労働力を争ってずっともめてる。


    いや、なんか女とセックスするとこも山場だったか。


    なんじゃこりゃ
    幼いころの幸せな記憶と、罪の意識
    青年、仕事。そして情事。
    摘発。そして、拷問。愛していた人を、今まで通り愛せなくなる。
    老後。わけわからん委員会でどうでもいい仕事をする。どうでもいい人たちと。
    そして完全に洗脳されて、それが完成しビッグブラザーを愛したところでとこ

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    2025年08月27日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    元々はソ連を痛烈に批判した英国の古典だが、現代の政治や企業にも通ずる。ナポレオンが最も醜悪なのは間違いないが、少し疑問に思うことがあっても特に深く考えることもせず、長いものには巻かれろ精神のままな農場の動物たちがこの小説の胸糞感の肝だろう。同時に自分達はこの動物たちのようになってはいけないと身につまされる。

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    2025年08月23日
  • 1984

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    情報の整理だとかが苦手だ。
    会話をしていると一つ前の話との繋がりが頭の中から抜けてしまって、話していた人と別れてから「ああ、あそこはここと繋がってたのか」と、ふと思い出す。
    なんか違くないか?と思ってもスルーして相手の言い分を飲み込んでしまうことがある。
    危険だなと思った。
    違うと分かっているのに、それが正しいと認識してしまう。脳の力を上げる必要がある。

    ディストピアものはあまり読まないけどかなり怖かった。世界も。主人公も。

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    2025年07月23日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    訳者あとがきより。
    この話は、社会主義批判にとどまらない。独裁者や支配者階層たちだけでなく、不当な仕打ちをうけてもそれに甘んじる大衆批判もされている。なにもしない大衆が、権力者の横暴を招き、独裁者を容認してしまうことになる。
    本当にその通りだと思った。

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    2025年06月18日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    やっぱりジョージオーウェルの小説は面白い。
    おかしなところも淡々と状況説明のように書かれているから自然に狂ってる感じが受け取れて楽しい。
    人間は一旦ある空気を作られてしまえば、異端なことを発言しづらくなるという単純だけど強烈な同調圧力もリアルに描かれてて良かった。
    いつまでコントロールされてるんだよおおとも思ったw

    序文も強い信念からくる批判が書かれていて、それ自体が面白い上に主題の説得力を増していた。
    当時のイギリス社会の1つの側面を少し知れた。

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    2025年06月09日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    人間を追い出した動物達が理想の農場を作り上げようとするが、知恵を持った豚が権力を持ちやがて独裁を始める風刺話。
    選挙で有る事無い事相手を貶めて勝ちを得たり、七戒と呼ばれる七つの約束事が豚のいいように改変されたり、不満を持つ者を反乱者扱いして追放したりと理想の農場は徐々に恐怖の農場へと変貌していく。
    最初は笑って読んでいたが段々恐ろしくなってきた。
    ジョージ・オーウェルが1943年にソ連をモデルに書いたそうだが、今現在、当てはまる国が沢山ある。日本も例外では無い。お米問題にしてもなんか変だ。国民の一人としてできる事はなんだろうか?
    知恵のある豚に搾取されていて良いのか?オーウェルが警笛を鳴らして

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    2025年06月08日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    想定を外れず想定通りに胸糞物語が進行していく、権力の腐敗と独裁の危険を風刺的に描いた作品です。特にラストの豚が人間に、人間が豚に見える描写は個人的に完璧だと思いました。

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    2025年05月26日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    動物農場を読んで(走り書き)
    物語のベースがロシア革命をモチーフにして書かれていることは事前情報を調べていな
    かったので、読み終えるまで知らなかった。
    そもそもロシア革命の概要すら知らないので、あとがきを見て、ざっくりそういう感じなんだというくらいしか理解できていない。
    だが、オーウェルが訴えたいことはロシア革命の構造や起こったことももちろんだが、
    反発しない民衆に対しても問題視し、こうではいけないと訴えたかったのではないかと思った(思ったというか、あとがきを読んで共感した。 )
    物語を読み進んでいく中で、 「なんで豚以外の動物たちは疑問を感じても、そのまま流してしまうのだろうか?」と感じてい

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    2025年05月16日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    ネタバレ

    80年前の小説とは思えない、まるで現代社会かのような面白くてゾッとするお話でした。

    ブタたちは狡賢く、ほかの動物が学べない(学ばない)のをいいことに、欺瞞たっぷりの話術で丸め込み、黙らせてしまう。無知な羊たちを洗脳し味方につけ、屈強な取り巻きを作るべく仔犬を隔離して偏った教育を行う。やり方が巧妙で、実に汚い。
    けれど、他の動物たちは「何かがおかしい」と思っても、羊(大多数の意見)に負けて深く考えず、育った仔犬(恐怖)に負けて声を上げることもない。空腹で疲れ、人間に打ち勝ったかつての栄光だけを誇りに、或いは諦めと無関心でなんとか生きている。実際のところは皆 ブタたちのために生かされていると言っ

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    2025年06月07日
  • 動物農場〔新訳版〕

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    スターリン政権がモデルの寓話です。独裁体制や全体主義の恐ろしさが、とても分かりやすく伝わってきます。
    もしも、自分がこの農場の動物の一員だったらどうしたらよかったのか…あれこれと考えずにはいられませんでした。

    物語の内容は勿論ですが、作者の序文案、ウクライナ語版の序文、そして訳者あとがきもなかなか面白い内容となっていて、読みごたえがありました。

    アニメ映画も制作されていて、日本では三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの提供で公開されていたこともあったようです。
    そちらの公式サイトでもなかなか興味深い解説やコメントが読めるので、この作品が好きな人にオススメしておきます。

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    2025年04月26日
  • 動物農場〔新訳版〕

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     飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。やがて農場は共和国となり、知力を得たブタが大統領に選ばれたが、徐々に権力を乱用していき...

     非常に面白い作品だった。この作品は主に2つにわけることができると思う。まず始めが、動物たちの人間からの独立。家畜たちにひどい扱いを行う人間を一致団結で追い出そうと、結束して見事追い出すことに成功する。そこからみんなでかの有名なリンカーンの言葉のように、ルールを決め、みんなが平等となる農場を築いていく。ブタ、ウマ、鳥類など自分たちがみんなのために何ができるか考え仕事を全うしていく。
     

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    2025年04月06日
  • 1984

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    この小説が1949年に刊行されたのは驚きだ。有名な小説なのでずっと読んでみたかったけど、読んでてよかったです。小説中の描いたディストピアが皮肉にも現在それに近づいていて、とても70年くらい前に書かれた小説に思えない。いい作品でした。

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    2025年04月01日
  • あなたと原爆~オーウェル評論集~

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    ネタバレ

    動物農場とその解説を読んで、オーウェルについてもっと知りたいと思って選んだ。解説内で「彼は書斎の人ではなく行動の人だった」と記載があるが、彼の行動やその時の心の動きについてリアルに描かれていることに親近感を覚える。一番印象に残っているのは「なぜ書くか?」。政治的な目的もあって書いている、ということを、はっきりと本人が認めている点が新鮮。

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    2025年03月28日
  • パリ・ロンドン放浪記

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    パリとロンドンでの極貧生活を綴った作品。
    勝手にもう少し社会批判的な内容を想像していたが、作者が作中でいうとおり単に「旅日記」としても面白く読めた。

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    2025年03月27日