ジョージ・オーウェルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「動物農場」は「昔の作家が書いたブラックな風刺作品」としてYouTubeで紹介されているのを見たことがあり、作品名とあらすじは知っていた。古いし、実はあんまり自分で読もうと思っていなかった小説。
ところが最近SNSでこの作品を読んでいる人を見かけ、その人は働き者の馬にとても哀愁を感じているようだったから私も読んでみたくなった。
私はてっきり社会風刺の作品に登場する「大衆」はただの「大衆」で名前なんかついてないんじゃないのかと何となく思い込んでいた。でもその働き者の馬には名前がついていて「個」として書かれているらしい。
実際、読んでみると登場する動物の特性はキャラクターとしての在り方に結びついて -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の心に他人は入ってこられるか。
世界的ベストセラーだけど読んだフリしている人も多いだろう作品。かくいう自分もそうだった。腰を上げて読んでみた。すごい作品だった。消化できた気がしない。
歴史を変える。党の言うことを疑わない。それが危険だと言われているのではなくて、おかしいと思った自分をそんなことを考えてはダメだと無視する態度が危険だと言う。自己防衛的愚鈍。身に覚えのある自分がいる。おかしいと思っても生活を続けるために間違っていないと言い聞かせ信じ込む。そうじゃないと生きていけないから。
SNSによって「1984年」は現実に近づいているのかもしれない。でもSNSとかじゃなくて、テレビやラ -
Posted by ブクログ
前から読んでみたいという思いはあったものの
なかなか手が伸びなかったが
今回やっと手に取ってみた
難しく感じる感情はあったものの
一人の男性の半生を読んだと思うと色々感じさせられた
どこに行っても何をしていても
見られていてそれが当たり前で
そのことを何とも思わないことが当たり前で
過去はその都度変更していって
それに対しても何も感じないことが当たり前で
普通に暮らしていきたかったらすべてのことを受け入れることが当たり前で…
最近
発売された本で最近読んだ本を思い出した…
この物語が書かれたのはだいぶ前だけど
最近読んだ本は最近書かれたもの
なんだか怖くなる… -
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Posted by ブクログ
ネタバレ完全監視社会+それに従う大衆という絶望的な社会を描いたディストピアの金字塔。
このような社会では、豊かな文化の発展は望めず、あるのは服従・搾取・無知のみである。
本編については星5。
裏表紙の説明欄では「圧倒的リーダビリティ」などと謳っているが、ところどころ読みにくいと感じたし、それは疑わしいと思ったので星−1。
翻訳者のあとがきにおける一部の言い分については、個人的に思うところがあり、読後の余韻が薄れたので更に星−1。結果星3となる。
このレビューは長文となるが、前半では作品の感想と考察、後半では翻訳者のあとがきに対する私の反論を述べる。
《汝、かくなり》
本作において、この世界観を象 -
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Posted by ブクログ
全部で16篇のエッセイ。良かったのは、以下の5篇
Ⅰ
あなたと原爆
復讐の味は苦い
Ⅱ
象を撃つ
Ⅲ
イギリスにおける反ユダヤ主義
Ⅳ
ガンジーについて
1945年10月19日にトリビューン紙上に発表された表題作は、原爆投下の僅か2ヶ月後に、米ソ両超大国間の冷戦を予言したもので、冷戦(Cold War)という言葉自体、このエッセイが世界で初出らしい。フランス革命に対するエドマンド・バークの省察といい、イギリス人知識人の先見性は大したものだと思う。
「ガンジーについて」では、聖人視されることの多いガンジーは、聖人ではなく、イギリスからのインドの平和裡の独立を最終目的とする政治家である、と