細谷功のレビュー一覧
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コンサルで10年、その後事業会社(大手企業)に転職して5年になる。周りを見ても、コンサルから大手企業に転職した人(特に責任者以外のポジションで転職した人)があまり活躍できずに、比較的早期に辞めてしまう理由の1つが「アリの巣では跳べないキリギリス」なのだと腹落ちした。
大企業がコンサル頼みをやめられない理由の1つも、川上と川下が不逆性であることと、アリとキリギリスの特性で説明がつくし、コンサルが去った後、うまくいかなくなるのも、アリとキリギリスのバトンを渡すのは難しい、ということで説明がつく。
社会には両方必要で、お互いがお互いの特性を理解し、補完し合うのが良いと理解はしたが、難易度はかなり高い -
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アナロジー思考とはできる人はでき、できない人はできない。
自分のようなできない人が、できるようになりたいと本書を読んでもできるようにはならない。
もともと(少しだけでも)できる人が読んでこそ、意味がある。なぜならもともとできることを本によってフィードバックされるから次のステップに行けるのだ。
もともと何もできない人が読んだってなんのフィードバック本から得られないので何も変わらない。
これはすべてのハウツー本に共通する誤謬である。
しかし、ここがミソだと思うが、できない者にとっても、たとえできなくても 少しでもやろうとしていれば本から何かしらのフィードバックが得られる可能性があるということだ。 -
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会社組織を生き物のアナロジーで分析するのは、よくあるアプローチだと思いますが、本著では、「エントロピーは増大する」という自然科学の大原則から演繹的に組織論を考察する様が、知的で面白いです。ちょっと前に読んだ、福岡博士の模式図『ベルクソンの弧』をイメージすると分かりやすかった。
P196
また商談の「手離れのよさ」についても発想が正反対である。物売り的な発想では、商談の手離れをよくして効率的に数を多くこなしたいと考えるのに対して、ソリューションビジネスにおける「手離れのよさ」というのは「顧客接点が少ない」ことを意味し、むしろ「手離れが悪く」いつまでも顧客接点が残ることを歓迎する。 -
購入済み
思考の体系が把握できる本
自分の頭で考える為に鍛えておくべき32の項目について書かれている。1項目ごとの内容は深くなく、別の本で深掘りする必要はあるが、まだ鍛えられていない項目をチェックしていくのにとても参考になる本である。
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ネタバレ◆こんな人におすすめ
・地頭力って何か知りたい!
・地頭力を付けたい!
・少しでも仕事力を上げたい!
◆読んだ目的
地頭力を鍛えるには?
◆自分なりの答え
仮説を立て、時間内に思考する。
◆③つの学びとTODO
①そもそも地頭力とは?
"知識力”の対義語。
1番の違いは、正解があるかないか。
正解があるのが知識、正解が無いのが地頭力。
②地頭力を鍛える方法は?
制限時間を設けて、自分の持っている情報の中で最大限の仮説を立てる。
正解が無いからこそ、時間を制限し、その中で考え抜く。
仮説は、"正解”を出すためではなく、"課題”や”疑問”を抽出するためのも -
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ネタバレヨシタケシンスケのイラストが素敵
目に見えない構造を明らかにして、やわらかく生きるための思考のヒントを与えてくれる良著
物理法則は人にも当てはまるという発想面白かった。
メモ
・あえて知っていることを全て語らずに究極にシンプルに表現してみる
・自分は特殊だと考えてしまう一般性の存在。それを意識して一般化と特殊化をつかいわけていくべき。
・作用反作用の法則
・心のドップラー効果 近づいてくるものと過ぎ去ったものは見え方が違う
・資産はいずれ重荷となる
・数字はアイデア貧者の最後の拠り所であることを肝に銘じる。最後の最後まで数字を頼りにすることはやめること。または新たな物差しを考える
・決定論と -
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会社の老化現象
・ルールや規則の増加
・部門と階層の増殖
・手段の目的化
・顧客意識の希薄化と社内志向化
・社内政治家の増殖
・人材の均質化、凡庸化
人間の心理の非対称性
・変化に抵抗し、それまでの習慣に固執する
・一度得たものは簡単に手放せない
・期待値ではなく、リスクの大きさに反応する
・縄張り意識をもつ
・知れば知るほど近視眼的になる
・自分中心に考える
老化が進むのは、同じパラダイムの組織が生き続けている場合だけである。
老化した組織においては、イノベーターは存在しても活用されないばかりか、異端児として迫害され、行き着く先は牙を抜かれた普通の人になって埋没するか、転職するか
「敵