細谷功のレビュー一覧
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今の日本国家や会社の実状を的確に分析したもの。あまりにも図星なので笑ってしまうくらい。一番問題なのは当事者達に全く自覚がないこと。自分達が老化していることに気付いていないし、問題とも思っていない。なにせ昇格するためには、可能な限り老人達に取り入る事が重要なので、その人達を否定するなんていう事は絶対考えない。かくして、老人会は綿々と続いていく。しかし、日本の茹でカエル状態も、もう限界。こんな老人だらけの会社に、やれ正社員を雇用しろだの言ったって、自分達の老後の方が大事なんだから、そんな事を考えもしない。この手の本の常で、現状分析に多くのページか割かれ、これからどうしたら良いの?という所が薄いのだが、少なくともルーティンというかアンチイノベーションの領域は激しくコモディティ化するので、その外側で孤独にイノベーティブに生きていくしかない、という未来が見えてくる。しかし、自分も含めこれまでの人生でそんな生き方した事ないし、教育も受けてない。1億人か、路頭に迷う時代になるのだろうか?
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考える力をつくる?その力とはなんだろう?
自分に向けて、自分から外に発する、場所に存在する、などが挙げられるだろうか?これらからはつくることが出来るということだ。まずは、自分を変えられる、ということ。良いことを考え、方法を考え、習慣としていく、ということだろうか?対極にあるのは心であった。どちらも強くしていくことができる。
図、絵は適切に配置されており、文章の説明を補うために役立っている。キーセンテンス(文章)は、赤いラインで区別されており、目立つ。つまり、よくわかる。
講演要旨なのだろうか?レクチャーと最後のまとめ内容。上手に人に伝えるためには、非常に難しい。あまりに簡略していないか?
機会、気づき、導入には良い内容。まさにセレンディビティ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ私自身が結構な大会社に勤めている人間ですが、本書で書かれているアンチイノペーターがのさばり、思考停止や減点主義、増える一方のコンプライアンス面のチェックなど、大会社の困った実態があまりにも鮮やかに表現されていますので読んでいて笑いそうになりました。
逆に言いますと、今日本の多くの大企業が直面しているのが会社が老化している実態であり、老化を食い止めるのが改革者である「イノペーター」であるのですが、大会社でイノペーターになると孤独な闘いを避けざる得ないのは何ともやりきれない状況ですが、これは中田の会社を見ても事実なのだと思います。
本書ではイノベーターが大会社で生き残る道として3つの処方箋が書かれています。一つ目は「我慢して丸くなる」こと。二つ目は「飛ばされる事」(ただし、飛ばされた先で成功しても、ゆめゆめ本流に戻ろうと思うなと書かれています)。三つ目は「外へ飛び立つ」事が書かれています。
特に「飛ばされる事」は通常サラリーマンとしては負けと取られる事態ですが、イノペーターにとってはむしろ好都合の事態と考えた方がいいとは、現実を踏まえた内容に思えました。
会社の老化が止められないのであれば、個人の生き方を老人に合わせるのか、そうでない道を選ぶのか、日本人に問われているのが今だとの思いがしました。筆者の他の本も読んでみたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
各ジャンルの著名人がいいトコどりで、オムニバス形式で
要所を解説してくれる お得な作品。
イラストも入っていたりするのでとても読みやすい。
印象に残っているのはやはり、タワレコの「NO MUSIC,NO LIFE」を
創りあげた箭内道彦の章だ。
特にあの、矢沢栄吉とのやりとりは興奮を覚える。
「箭内さん、矢沢の船に乗ってくださいますか。」
「箭内さんが、乗ってくれるのなら、ボイラー室で汗かきます。」
矢沢栄吉だからこそ、この言葉の凄味がありありと感じられる。
【ココメモポイント】
・経験や知識がたくさんあるだけでは、創造性は生まれません。
また逆に、意欲がないところに創造性は生まれません。
P.19
・寝ている間に見る「夢」は、人間の脳が記憶を整理している過程のひとつの表れです。
P.23
・人はなぜ、不確実性を好むかというと、もう1つ理由があります。
それは「不確実性」が人が成長するサイクルと大きく関わるからです。
P.28
・これからの時代を強く賢く生きるため必要なことは、自分で設計図を書いて、材料を考えて
加工して新しい価値あるものを作り出すということではないでしょうか。
P.133
・昨日より今日、今日よりも明日、「向上しよう」という好奇心や熱意を
「持ち続けること」何よりも大切になってきます。
P.152
・毎日ブログや報告書を書くなど、自分が書いた文章が人によんでもらう機会をつくりましょう。
文章に「まとめる」ことを習慣にすると、表現力が高まります。
P.154
・ビジネスとは、「全人格の戦い」です。
P.166
・晩年のチャールズ・チャップリンに、「あなたの最高の作品は何ですか?」と聞いたら
「次の作品だ」と言ったそうです。
P.182
・世の中に蔓延している「ウツ気分」は、この「情動優位」と関係がある
P.231 -
Posted by ブクログ
今まで細谷功さんの本は5冊ほど読んだけれど、それらとだいたい同じようなことが書いてあった。
だんだんわかるようになった気がするが、やっぱり難しい。
【ほとんどの人は多かれ少なかれ「言っていること」と「やっていること」は違います。この場合、主に「言っていること」というのは「自分が見ている世界」のことで、「やっていること」というのは「他人から見えている世界」のことです。】
【無知の知を実践するための一つの方法は、何か理解できないことや自分の価値観と反する事象に遭遇した際には、「相手がおかしい」と思うのではなく「何か自分の理解できない世界がある」と思ってみることです。別の言い方をすると、「相手を変えようとする」か「自分を変えようとする」かの違いとも言えます。】
【まずWhy型思考は相手の依頼をすぐには実行せず、一度「立ち止まって」考えるという点で「時間がかかる」というのが一つ目の弱点です。そもそも「考える」という行為そのものにそういう性質があるので、仕方がないでしょう。 二つ目の弱点は、「なぜ?」という問いかけは往々にして相手を不快にさせるということです。特に日本人同士の会話においてあまり露骨に「なぜですか?」を連発すると煙たがられるので、その質問の仕方には十分注意しましょう。逆に言うと、What型の人は相手に一切逆らわないので、往々にして人に好かれるキャラになります(なんでも言うことを聞いて上級生に重宝がられる運動部の下級生のイメージです)。】
【その「こだわり」はユーザーの満足度には関係ないばかりか、言われなければ(言われても)素人にはわからない程度の違いでしかなくなっていくのです。その領域に入った「職人芸」の対象はユーザーや顧客ではなく、「競合の目」や「自己満足」をより重視するようになっていきます。
ところが実際には、製品やサービスの成功要因は途中から技術レベルではなく、「ユーザーの使い勝手」に移っていっています。にもかかわらず、上記の「成功体験」や「こだわり」によって必要以上にコストをかけた「高品質」に向かって突っ走ってしまうことが往々にしてあるのです。
これは対外的な商品やサービスのみならず、社内の資料やプレゼンテーションへの執拗なこだわりにも通ずるものがあります。「役員向け」だからといって、資料の枝葉末節にこだわって必要以上に時間をかけすぎてしまうのも同じ症状と言えます。】
【ビル・ゲイツは、「自分が出したアイデアを少なくとも一回は人に笑われるようでなければ、独創的な発想をしているとは言えない」という言葉を残していますが、「常識の打破」とは簡単に言えば「人に笑われる」ことであることを、これら二つの事例が教えてくれます。】 -
Posted by ブクログ
抽象思考と具体的思考、システム開発の現場ではどっちも必要だし、重要性は理解しているつもり。なので、本書の主張に疑義はない。ないんだけど、どうも読んでてしっくりこないところがある。
現場のエンジニアの思考は具体側に寄っていて、抽象思考が弱いのは事実。で、抽象思考を身につけるのは重要。でも、どうやって?ってところが一番苦労する。プロジェクト管理などしている経験上、現場のメンバーに抽象思考を身につけさせる再現性のある方法論はない気がしている。本書も、本当に知りたい「どうやって身につける?身につけさせる?」に納得感のある回答がないのが、個人的には残念。(まあ、それは本書のテーマではないのかもだけど。)