細谷功のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ世の中の全ての事象をCAFSマトリックス/サイクルという構造的法則に当てはめて理解する。
①フロー(F)としての具体(C)→ ②フロー(F)としての抽象(A)→③ストック(S)としての抽象(A)→④ストック(S)に縛られた具体(C)
とても明快で納得感があった。
そして、この流れが教師なし学習を行うdeep learningモデルの学習と推論の流れと同じだと気づく。①から②はク特徴量を探し重みづけを行う学習過程、③から④は推論過程といった感じ。
④から①は不連続な変化ではあるが、AIモデルの追加学習が必要なように、人も④から①にサイクルを進める必要性が生じうることを忘れないようにしたい。
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Posted by ブクログ
あらゆる全ての事象を「フローとストック」×「具体と抽象」の枠組みに当てはめ構造理解をする。構造理解のための説明があらゆる事例を用いて説明されている。”例えば”の話が大半を占めている印象。
事象を構造に当てはめることで未来を察知したり、発生する歪みを察知し仮設立てすることがイノベーションに繋がるといったことが活用法として書かれている。新しい視点で馴染みがないので読み進める時には難解に感じたが、読み終わるとあらゆる事象がこの本に書かれる構造でなんとなく整理され納得感に包まれる。
本の中身は構造説明が比較的大きい話で書かれているけど、活用するなら日々業務、小さなルールや規定や恒常化した事柄という範囲 -
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Posted by ブクログ
最近『呪術廻戦』で「地頭って基本馬鹿を励ます言葉だからな」ってセリフを聞きました。この本に刺さりますね。
それでも思考の過程を分かりやすく説明されて、かなり腑に落ちた。
最近読んだ『思考・論理・分析』でも思考の過程を分かりやすく説明されてましたが、この本はもうちょう具体的になった感じがしますね。どちらも好きです。
良かった点としては、パッと聞いただけではサッパリ分からない問題に対しても、どのような姿勢で取り組むべきかを再確認できたことですね。
「結論から」「全体から」「単純に」
この本を読んで、しっかりと自分のものにできたなら、この3単語だけで日々の姿勢は変わりますね。 -
Posted by ブクログ
初めて打合せをするお客さんから関心のあるテーマをいただいて、まずは信頼関係構築だとマジメに応えようとした自分と、いやいやそもそもさ〜と少し引いてディスカッションを組み立てた上司との差を感じて購読。
「この資料、こういうふうに直しておいて」とか…上司からの依頼を「そのまま」聞いてその通りに実行したのに、翌日に「やっぱり違うなあ」と上司に言われて「昨日と言っていることが違います!」と反論する「逆切れ部下」…というのはなかなかグサっと来ました。しかしこれは、指示通りにできてないじゃないか!と言われる問題の裏返しなので、上司側の問題もあるとは思います。 -
Posted by ブクログ
「結論から」
「全体から」
「単純に」
このわかりやすいメッセージとともに、日本式教育から脱却しVUCAの時代にいかに自分の頭で考えられるようになるか、を説いてくれている1冊。
私自身、冒頭のチェックシートにより正解依存症や完璧主義の傾向があることに気付かされ、「結論から」考える仮説思考力の重要性を感じた。
このようにまず自分の思考のクセをチェックシートにより理解し、どの思考、どの視点から離れてどこを見ればいいのかを丁寧に教えてくれている。
特に日本で顕著である暗記型の教育や正解主義による頭の硬さや行動できないデメリットを認識できたことがよかった。