細谷功のレビュー一覧
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『具体と抽象』を読んで、コミュニケーション不全の原因について重要な示唆を与えてくれた細谷先生の『メタ認知』に関する本。
「メタ認知」とは、自分の思考や感情の状態を一段上から客観的に捉える力のこと。メタ認知については、細谷先生が紹介されていた、能の世界でいう「離見の見」という説明が印象に残っており、それ以来、私は意識的に「主観的な自分」ではなく「自分も舞台の上の登場人物の一人として見る客観的な自分」を意識するようになりました。
本書では、Why型の思考やアナロジカルな発想法を通じて、目に見える現象をそのまま受け取るのではなく、「構造」や「目的」を捉えることの重要性を取り扱っています。そうした視点の転換が、コミュニケーションギャップを埋め、新たなビジネスアイデアを生み出す基盤となるということを学べます。
本書は、タイトル通り、トレーニング形式で、問いかけと事例回答が交互に展開される構成で、さながら思考の筋トレです。コスパやタイパを重視した近視眼的思考に慣れている自分には、なかなか骨が折れる内容でしたが、その分、得られる気づきも大きいです。
特に印象に残ったのは、「成功の反対は何か?」という問いでした。単純に考えれば「失敗」ですが、失敗もまた成功への通過点と捉えれば、両者は対立関係ではありません。むしろ「やるか、やらないか」という行動の有無こそが、成功への出発点なのだと気づかされました。
『考えることを要求する本』で、文庫サイズながら歯ごたえのある内容でした。思考の癖を一段上から見つめ直すきっかけを与えてくれる一冊です。
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Posted by ブクログ
★スマホ・AI時代に必要なのは「地頭力」
★地頭力をわかりやすく解説したベストセラー
最近SNSでも頻繁に使われるようになった「地頭力」。
この本では「地頭力とは何か。」「地頭力の構造」「鍛えるための方法」などをわかりやすく解説している。
特に私が勉強になったのは、簡単に情報や知識が収集できる今の時代に、如何に自分の頭を使って付加価値をつけ、新しい知識を生み出していけばいいのか。
仕事柄アイデアを求められることが多いので、この本を読む前と今で視点が変わった気がする。
一部紹介
・地頭力とは「結論から」「全体から」「単純に」考える力
・大切なことは、子供の時の「これ何?」「どうして?」を大人になっても持つこと
・結論から考える「仮設思考トレーニング」 -
Posted by ブクログ
抽象的にものごとを考えることが苦手であり、管理職に向けて具体と抽象を行き来することが重要であるも指摘を受けたため購入した第三弾。前の2冊と比較しては小難しい本で、前半にアーキテクトの概念、後半に具体例の構成。
アーキテクトとは「抽象化してゼロベースで全体構想を考えること」「共通項を抽象化し、なおかつ他の用途、例えばビジネスと世界にもつかえるように汎用性を上げて抽象度を上げてゼロベースで全体構想すること」。抽象化のフレームワークとして、①バリューチェーン②経営資源③時間軸を組み合わせて考え、As-is(現状)とto be(あるべき姿)ごとにプロットするとわかりやすい。
また、アーキテクトは能動的に行動する。「はじめの1人」になることがとで重要。たたき台にコメントをするのではなく、たたき台をつくる。作られた場に参加するのではなく、場を作る。自分が苦手で逃げてきたこと、アーキテクト思考を身につけるためには取り組まないといけない。
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Posted by ブクログ
抽象的にものごとを考えることが苦手であり、管理職に向けて具体と抽象を行き来することが重要であるも指摘を受けたため購入。細谷さんが綴る同テーマの内容をこれからも読む予定。数や言葉に加えてお金も、異なるもよを1つとしてみなす抽象化の能力てあることについては、なるほどと思とともに、世の中のものは何かしら抽象化できるのだなと思った。また、Whyは抽象化思考、Howは具体化思考、一方で、Whenは答えがあり今後AIに取って代わられるため、具体や抽象化思考が今後大切である。
・横方向である知識の増強と、それを生み出すための思考、つまり縦方向の増強が必要。
・抽象的に考えれば考えるほど全てが同じに見えてくる、具体的に観察すれば全てが違うようにみえる
・本を読むことは、具体的に書かれた大量の描写を抽象化してメッセージを読み解くことや、自分の身の回りの生活にあてはめてみるという具体化である
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Posted by ブクログ
本書を通じて強く印象に残ったのは、「結論から」「全体から」「単純に」考えるという、シンプルで本質的な思考スタイルの重要性である。複雑に見える問題ほど、仮説思考で答えから逆算し、フレームワーク思考で構造的に整理し、抽象化思考で本質を抜き出す。この3つの思考法が地頭力の柱であり、それぞれを意識的に使い分けることが、問題解決のスピードと質を高める。
仮説思考では、「完全な情報がなくても考え始める勇気」が求められる。まず仮の結論を置き、そこに向けて情報を集めたり検証を繰り返す。フレームワーク思考では、MECEや「分解と分類」によって、漏れやダブりをなくし、複雑な現象を見える化する。抽象化思考では、個別の事象を「なぜ?」と問いながら一般化し、他の領域でも応用可能な「使える知恵」に変えていく。
また、私はWhat型の好奇心が強く、「それは何か」「面白い」にはすぐ反応できるが、「なぜそうなのか」というWhy型の掘り下げが弱いと感じた。本書を通じて、Whyを探る抽象化思考の習慣を身につけたいという課題も明確になった。これは単なる知識収集ではなく、「思考の訓練」であり、鍛えるものだという意識が大切である。
この本を通じて、「考える」とは知識を持つことではなく、「構造化し、仮説を立て、本質に迫る力」であると再認識できた。日々の仕事や学びの中でこの3つの思考法を使いこなし、より深く・速く・本質的に問題に向き合う力を養っていきたい。