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永遠にかみ合わない議論、ヘイトスピーチ、ネットでの炎上。その根底にあるのは「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機。動物にはない人間の知性を支える頭脳的活動を「具体」と「抽象」という視点から検証。具体的言説と抽象的言説のズレを四コマ漫画とシンプル図解で表現。【目次】●序章 抽象化なくして生きられない ●第1章 数と言葉 ●第2章 デフォルメ ●第3章 精神世界と物理世界 ●第4章 法則とパターン認識 ●第5章 関係性と構造 ●第6章 往復運動 ●第7章 相対的 ●第8章 本質 ●第9章 自由度 ●第10章 価値観 ●第11章 量と質 ●第12章 二者択一と二項対立 ●第13章 ベクトル ●第14章 アナロジー ●第15章 階層 ●第16章 バイアス ●第17章 理想と現実 ●第18章 マジックミラー ●第19章 一方通行 ●第20章 共通と相違 ●終章 抽象化だけでは生きにくい
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Posted by ブクログ
子供に読ませたい
具体と抽象について、130pでまとめている本なんだけど、良かった。
エンジニアだから普段抽象的なことばかり考えてる人間なのかと自認していたけど、抽象について認識を改めさせられる本だった
特に印象に残っているのは、
・抽象から具体にはおりづらい(方程式や言葉を使うな) ボドゲでいうカタカナーションとか、そういうのを試すゲームもあるよね
・抽象はメッセージ性が弱いし、実行可能性は低く聞こえる。具体は短期的だし、すぐに行動可能だし、解釈の自由度が狭い。
解釈の余地があるから感情に訴えづらい。でも具体の方が強い。抽象は解釈の余地があるから結果をぼかせる。政治家が演説で、レトリックを駆使して具体と抽象を行き来して観客をアジテートするのはそういうことか。
・意思決定の人数は抽象レベルが高い方は少ない方がいい。これは、デザイナーとか建築家に顕著で、尖らせたものを作りたいから意思決定は少ない方がいい。逆に現場は多くて目があるほうがレベルの高い品質の良いものができたりする。焦点がボケて角の丸くなった凡庸なものに近づいていく。多数決に効果がある。
・コンセプトがはっきりしている
哲学や理念コンセプトといった抽象概念がもたらす効果は、バラバラになりがちな具体レベルの事象に統一感や方向性を与える。
・アナロジーはパクりと異なる。表面的な真似は特許侵害とかになるけど、抽象的なアイデアを真似するレベルは問題ない。
・抽象は嫌われやすい。その世界に入ると抽象概念が自然で不可欠なものになる。動物から見ると我々も抽象的だ。
高尚な理は卑近のところにあり。
国語と算数ができない人は抽象化の学習に失敗している。難解な長文を要約したり、自分の考えをまとめたりする練習をするのは、抽象と具体の往復運動という頭の体操のためである。
Posted by ブクログ
人とのコミュニケーションで噛み合わないのは、具体と抽象の視点の違いであることが多い。
自分の話を理解してくれないと感じる相手は、
自分と抽象度において視点がずれていることが多い。
この本を読んで、具体と抽象の観点をインプットすることで、人とのコミュニケーションをより構造的に理解することができるようになってきた。
あとは、相手との関係構築の中で、相手が取っている具体と抽象のバランス感に合わせることで、より双方の理解度を高めることができるだろう。
自分の中でも、仕事や自己成長におけるPDCAサイクルで、この視点を持つことで、成長スピードをあげることができると思った。
Posted by ブクログ
具体化、抽象化について分かりやすくまとめられた本。特にビジネスマンは必読かと。自分は1度読んだだけではきちんと理解できず、再読が必要だった。自分は抽象化が苦手というのはよくわかった。
・抽象化=複数のものをまとめて、一つのものとして扱う。数や言葉が抽象化の代表例。
・抽象と具体は、抽象を頂点としたピラミッド型。階層上位が持っている性質を下位が引き継ぐ。(魚の特徴は鮪も鰹も引き継ぎ、鮪の特徴は本マグロもキハダマグロも引き継ぐ)
・目的と手段も、目的=抽象的、手段=具体的。
・どのレベルの話をしているかの視点を合わせないと、話がかみ合いにくい。
・ビジネスでは変革期や上流の仕事は抽象度の高い視点(少人数で作る。コンセプトや全体構成の決定)、安定期や下流の仕事は具体的な視点(大人数で作る。個別の具体策)が必要。
・上流で必要なのは個人の創造性、下流で必要なのは大人数が動きやすい効率性や秩序、管理、チームワークなど。
・仕事を頼んだり頼まれたりする時は、相手の好む抽象度・自由度の大きさを考慮する必要あり。
丸投げと感じるか、好きにできるチャンスと感じるか。
・大きな方向性や将来のビジョンを決定する上で必要なのは抽象化能力。方向性が決まっていると場当たり的に対応する必要がなく無駄が無くなり整合性が取れる。
・具体レベルでデザインや機能を真似ることはパクリだが、アナロジー(類推)は抽象レベルのものまねで、斬新なアイデアになり得る。一見遠い世界のものを抽象レベルで結びつけることが創造的な発想の基本。
・抽象度の高い概念は、見える人にしか見えないマジックミラー。抽象化できる人は具体化もできるが、具体的にしか見れない人には抽象概念は理解できない。また一度上がったら(抽象概念を理解したら)簡単には降りられない。
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ビジネス・実用
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