永遠にかみ合わない議論、ヘイトスピーチ、ネットでの炎上。その根底にあるのは「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機。動物にはない人間の知性を支える頭脳的活動を「具体」と「抽象」という視点から検証。具体的言説と抽象的言説のズレを四コマ漫画とシンプル図解で表現。【目次】●序章 抽象化なくして生きられない ●第1章 数と言葉 ●第2章 デフォルメ ●第3章 精神世界と物理世界 ●第4章 法則とパターン認識 ●第5章 関係性と構造 ●第6章 往復運動 ●第7章 相対的 ●第8章 本質 ●第9章 自由度 ●第10章 価値観 ●第11章 量と質 ●第12章 二者択一と二項対立 ●第13章 ベクトル ●第14章 アナロジー ●第15章 階層 ●第16章 バイアス ●第17章 理想と現実 ●第18章 マジックミラー ●第19章 一方通行 ●第20章 共通と相違 ●終章 抽象化だけでは生きにくい
Posted by ブクログ 2019年02月02日
メモの魔力でおすすめされていて気になってた!抽象化に市民権をというテーマ。最後は抽象と具体のどちらも必要、行き来がいるよと。
表紙に書いているとおり、読んだ後は世界の味方が変わるかも。人との会話のとき、相手と自分の視点が、本に書かれていた具体と抽象の三角形のどこに位置しているかを気にしたら、噛み合...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月23日
本当に世界が違って見える。
あの人の話していることがどの段階のことなのか、課題は具体なのか抽象なのかが、見えてくる。
抽象的思考を自分がしていたことに気付けるものでした。この本のおかげで人との会話がスムーズになりました。
抽象は複数の具体の共通項を見出し、理論化することというのは今、自分が仕事をして...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月17日
タイトルの通り、具体と抽象という概念をわかりやすく再整理・説明している本。
今までもやもやしていた点がすごくすっきりした。
目から鱗。
「コミュニケーションにおける最大の問題点はそれが達成されたという幻想である。」という表現にどきっとし、
マジックミラーの説明に大きな納得感を感じた。
いくら話し...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月26日
個人的には読みやすく理解しやすい内容だった。
若手のうちから身に付けなければ残念な中堅社員になることが想定される。仕事をしてるとどうしても具体を重視する傾向になり大きな枠で捉える事が出来ない時がある。職場は抽象を嫌う人だらけなのでこの傾向が強い人は上の考えをくみ取る力がなく、文句ばかりで言ってる気が...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月07日
私はこれまで、職場や所属する団体をたくさん渡り歩いてきました。その度に人間関係をゼロから作るのですが、どうにも上手くいかない馴染めない集団や、話の噛み合わない相手がいます。その度に、自身のコミュニケーション能力のなさが故かと落ち込んだものですが、この本を読んで光が差しました。立ち位置が違うと、見える...続きを読む