【感想・ネタバレ】Why型思考トレーニング 自分で考える力が飛躍的にアップする37問のレビュー

あらすじ

【大好評! 細谷功「トレーニング」シリーズ】『メタ思考トレーニング』『「具体⇔抽象」トレーニング』に続く最新刊 お客様の「値段で他社に決めた」を鵜呑みにして、失敗を商品のせいにする営業マン。自社商品のすごさをひたすらアピールする、顧客不在の「オレオレプレゼン」。二言目には「それ前にやったことあるのか?」「実績あるのか?」といった言葉が出る「前例主義」。「一人歩き」を始め、それを守ること自体が目的化した規則やマニュアル……。いたるところで思考停止がはびこっているのはなぜか? それはすべて、表面的な目に見える「What」にばかりとらわれて、その「向こう側」にある目に見えない「Why」を考えていないから。問題解決の能力はAIが人間を凌駕していっている時代に、「Why」を考える能力はますます重要性を増している。「AIに言われたままに生きることを望むのであれば、AIが発見した問題をAIが解決し、AIに言われるままに生きるのが人間の歩んでいく道になっていくことでしょう。このような道を歩みたい人も中にはいるかもしれませんが、大多数の人は自らの選択した人生を歩みたいと思うのではないでしょうか。そうなれば『そもそも何を解決すべきか』は人間が考えることが必須になります。そのような場合に必要になるのが能動的思考力、とりわけ人生の目的そのものを問うWhy型思考力になることでしょう」(本書「増補改訂版 はじめに」より) Why型思考の身に付け方および活用法を説く本書を読めば、鋭いアウトプットを出すための頭の使い方がわかる。 《本書の内容》●第1章 イントロダクション――あなたは「そのままくん」か「なぜなぜくん」か? ●第2章 職場にはびこる「WhyなきWhat病」 ●第3章 Why型思考とは何か? ●第4章 WhatとWhyを切り分ければ「世界が変わって見える」 ●第5章 Why型思考のビジネスへの応用例 ●第6章 「そのままくん」の原点はWhat型教育にあり ●第7章 Why型思考を鍛えるために ●第8章 Why型思考の「使用上の注意」 ロングセラー『「Why型思考」が仕事を変える』(PHPビジネス新書、2010年刊)を増補改訂し、改題。

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Posted by ブクログ

「そのままくん」から「なぜなぜくん」へ、ワンランクアップするためのトレーニング

世の中は今、将来の予測が困難な時代になっている。昨日通用したことが、明日には無効になってしまうかもしれない。物事の表面しか見れないWhat型思考の「そのままくん」では、生き抜くことは困難だ。特に日本人は現在の教育体系もあって「そのままくん」の割合が圧倒的に多く、周りと同じことをやっていては埋もれてしまう。物事の本質を捉え、応用していくWhy型思考の「なぜなぜくん」が求められている。What型思考とWhy型思考、どちらも大切でバランスが大事だが、一般的な日本人が人と違う結果を出したいなら、Why型思考のトレーニングが有効だ。本書は「考えること」、「頭を使っていること」を具体的に示すために、「考えていないこと」「頭を使っていないこと」と対比することで、わかりやすくWhy型思考を解説している。「自ら考えること」を学ぶには最適な書籍だった。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

日々生活してる中で、ただ目の前に起こっている事象をそのまま受け止めるのではなく、その事象に対してwhy?を加えることによって物事の深い部分を捉えることができる。AIが日常的に使われる今の時代に自分の思考で物事を考え、問題の解決、新たな発想を生み出すことが重要であり、人間としての価値を高めるのに必須な力ではないだろうか。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

問題解決ではなく、「問題発見」。こちらの方が重要、そのためのツールが「Why」と問う思考である。
本書には、その思考習慣を磨くための情報が詰まっている。

具体的な活用法や定義などに紙幅の多くが割かれているため、驚きに満ちているとはいいがたい。
私のこの感想の最初の一文で主張はほぼ完結している。
具体⇔抽象トレーニング』と『有と無』の2冊を読んでおけばこの内容は充分カバーできるだろう。

一点気になったのは、安宅さんの『ISSUEから始めよ』と同根でありながら、ISSUEの方では「WhyではなくWhatやHowが大事」と述べられているのに対し、本書では徹底的にWhyの方を推していることである。この違いはなんだろうか。

ISSUEから始めるためにも、当然火種としてWhyが必要なはずだ。
しかし、「なぜだ…なぜだ…」と思考が発展せず思い悩むのが良くない、ということをISSUEの方では言っているのだと私は理解している。
ファクトとしてのWhatやHowでパーツを集めたり、具体的なアクションに落とし込んだりすることで、課題への対応は実行動に移されていく。

しかし当然、問題解決にも問題発見にも、
「なぜそうなのか、本当なのか、他の方法無いのか、それは本当に必要なのか」というWhyの思考が欠かせない。

そういう意味で、抽象思考度が既にある程度の高さに達している人であればWhyから始めてWhatで結実させるのが早いのだろうし、
抽象思考では足を絡めとられてしまう段階の人であれば、
まずWhatで整理し、Whyで深め、またWhatやHowで行動に移す。
そしてそのPDCAを回すためにまたフィードバックを元にWhyを提起する。
こういった構造が有効と仮定できるだろう。

いずれにせよ、仕事や家事などWhatなタスクに忙殺されていてはWhy思考を引っ張り出す暇がない。しかしそのWhy思考こそが、今のタスクの贅肉を落として、必要なISSUEに絞り込むための武器でもある。

Why思考を常に装備しておくためにはトレーニング、習慣作りが必要で、そのために本書のエクササイズは有効だと思う。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

『なぜ」という言葉はWhyの世界という物事の理由や背景を垣間見るための扉を開けるパスワード になっていて、たいていの人にはこの扉を開けたいという知的好奇心が多かれ少なかれ必ずあるからです。』

『また、先に「性格悪くなりましょう」と過激なことを言いましたが、これもそのまま表に出すのではなく、頭の中だけで十分性格悪くなって考えるものの、実際に相手に接するときには心に秘めて物事を進めたほうが実際にうまくいくことのほうが多いでしょう。』

色々な視点から"What"と"Why"の違いを示しつつ、実際に考える演習付きで面白かった。こういう癖をつけたいと思う。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

1年ほど前に読んだ時は途中で読み飽きてしまったのだが、今年改めて読んで、納得しながら最後まで順調なペースで読み進めることができた。
おそらく、ここ1年で私自身の仕事観が結構変わっており(案件でのポジションが上がったことで視座が上がってきている気がする)、what型人間からwhy型人間に変化しつつあるからな気がする。今思い返すと、少し前までの私はだいぶwhat型人間だったので、この本を読んでもいまいちピンときていなかった気がする。そういう意味では、あくまでn=1の自分の感想ではあるが、what型人間をwhy型人間にする本、というよりは、why型人間に近い人がよりwhy型人間に近付くのを手助けする、あるいは、完全なるwhy型人間にその人自身がwhy型であることを再確認させる本、という方が近いのかもしれない。

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

初めて打合せをするお客さんから関心のあるテーマをいただいて、まずは信頼関係構築だとマジメに応えようとした自分と、いやいやそもそもさ〜と少し引いてディスカッションを組み立てた上司との差を感じて購読。

「この資料、こういうふうに直しておいて」とか…上司からの依頼を「そのまま」聞いてその通りに実行したのに、翌日に「やっぱり違うなあ」と上司に言われて「昨日と言っていることが違います!」と反論する「逆切れ部下」…というのはなかなかグサっと来ました。しかしこれは、指示通りにできてないじゃないか!と言われる問題の裏返しなので、上司側の問題もあるとは思います。

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2024年12月29日

Posted by ブクログ

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なぜなぜくんと、そのままくん
成功体験と失敗体験の暗黙知
作り手シーズwhat、真の顧客ニーズwhy
★★目に見えるのがwhat、見えないのがwhy
★★★what(表面的事象)why(真の背景理由)
(コナン君風)
人形what、人形師why
★★一回だけのwhyはwhatと同じ
★★whatは複数(点)、whyは一つ(線)
★お客様の声、ココロの声を拾い上げる
★whyレベルの素直な人
★★クリエイター、一般的なwhy×斬新なwhat
★★平均点を上げるwhat、尖らせるwhy
★育てられ(他動詞)、育つ(自動詞)
★★★whyは対話、キャッチボール
★★本質を問う、素人質問
★そもそも満点とか、答えなんて存在しない
★本の中身は霜降り肉、whyとwhatの混合

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2024年08月12日

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わかっているけどついついwhat型になっていることがあるなと気付かされる。
what型は100点を目指し効率的にワークすること、そこに問題意識、目的意識を持ち続けることがwhy型。
戦略と戦術の違いは、戦うフィールドを論ずるかどうか。

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2024年07月08日

Posted by ブクログ

当たり前のことだがモヤモヤしていたことを綺麗に言語化してくれた本だった。
言われた事をそのまま受け止める人と、背景を知りたがる人のどちらのタイプもいるが、後者になる事をお勧めしている本。著者の別の著作でもあったが、具体と抽象の行き来ができる考え方をできるようになりたい。
とはいえ、新入社員や部署移動したばかりの人がみんなwhy型だと上司は困る。。著者の言うように使い分けが大事。何かするときは超what から

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2024年07月01日

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仕事において、言われたことをそのままやる(What型思考)だけではなく、その背景や依頼の理由を問うてみること(Why型思考)が重要、という話。内容は教科書的で、ややつまらないという面はあるが、ある意味当たり前の話を、懇切丁寧に分解して解説してくれるので、ありがたい。

ただ、まあWhy型思考は、本を読んだだけじゃ身につかないからなあ。なので、著者曰く、
「直接的に相手にするのが目の前にいない著者ですから、大いに「性格悪く」なって建設的批判をしながら読むべきだと思います。」

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

目新しい情報はあまりなかったけど、やはり細谷さんの本は読みやすい
上司からの指示はイライラすることが多かったので、質問方法を変えれば良いのかと気づきになった
また、考える=もやもやしている状態、これを当たり前だと楽しむこと、と記載されているのも嬉しかった。普段感じている不安が認められたことで、安心できた。これからももやもやした時間を楽しもう。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

自分自身の思考だけに限らず、相手がいるコミュニケーションにも関わることなので、余計ややこしいし難しい。何となく解った気になってしまっているのは間違いなくWhat型思考。「芸は盗め」は風化させてはいけない教え。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

why型思考の重要性、日々の私たちに多く見られるwhat型思考の違いを理解しながら読むことができました。
考えることを常に止めない、本書のwhy型思考は、いつも自分自身がwhat型思考で停止してしまっている際に立ち止まらせてくれる存在、視野を広げてくれるツールであると分かりました。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

受けたことを一度自分で考える人をwhy型、そのまま受け入れる人をwhat型と称し、それぞれの違いとともにwhy型となるには、ということを論じて問いかけられている。

以下抜粋
Why型思考を一言で言えば、「考えること」によって表面に見えない物事の本質に迫る思考のことを指し、What型思考とは、深く考えずに表面に見えている物事のみを捉えて思考停止している状態のことを指します。

疑ってかかる、ということではあるが時と場合によりひとまずは自分の中で考えて人にはすぐにぶつけないという注意点はあるものの方法的懐疑の精神のもと、表面にあるものだけでなくその裏に何があるのかを考えてみることが大事。

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2025年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

与えられた問題に回答を出す、ではなく、何の問題をAIに解かせるのかが大事。問題の発見には、why。whatでは解決できない。
現状は、踏襲するものではなく、打ち破るもの。
そのまま鵜呑みにしない。
形骸化したマニュアルやテンプートを踏襲しない。

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2025年03月11日

Posted by ブクログ

わかりやすかった。
全体的に読みやすくて、例え話もわかりやすい。

頭のキレがいい人、深く物事を考える人を見て
自分の思考と何が違うんだろう?と思っていたことが
解決できた。

why型.what型。
入り口が違うからこそ着地点も違う。
組織で働くにはwhat型でいると上司ウケはいいが
自分で考える癖がどんどん遠のいていく。

必要な場面でまずはwhy型、物事の背景を考える、尋ねてみる。を実践したい。

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2025年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
目の前の現象だけではない。その背後にある理由、仕組みまで問う。根幹を揺るがしかねない。だからこそ意味がある。改善の第一歩。

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2024年02月25日

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