Posted by ブクログ
2018年11月11日
株の勉強本としてウルフ村田さんが推奨していたこの本。株に直接関係ない内容ですが、株のトレードに地頭力がいかに重要か、1回読んだだけでよくわかりました。
地頭力とは、未知の領域で問題解決をしていく能力のこと。株のトレードの場合、将来の株価は「未知の領域」であり、誰も答えを知らないものですから、自分の...続きを読む頭で考えて答えを出す地頭力が重要になるわけですね。現代人は答えのある問題を解くよう教育されてきたので、正解のある問題は解けるけど、未知の問題は解けない傾向があります。株で利益を出せている人が5%しかいないのも、地頭力の高い人が少ないのが1つの要因かもしれません。
この本には地頭力は訓練で高められると書かれています。では株のトレードで使える地頭力を鍛えるにはどうすればよいか、個人的に考えてみたのが以下です。
地頭力向上の基本は、地頭力特有の3つの考え方(「結論から考える」、「全体から考える」、「単純に考える」)で考えるクセをつけること。これらを株のトレードに当てはめると、
「結論から考える」は、株価が上がるパターン、下がるパターンで仮説を立ててとりあえずで良いから期待値を試算する。期待値が低ければやらない。
「全体から考える」は、マーケットや自分自身を俯瞰する。具体的には、銘柄のチャートだけで売買を判断するのでなく日経平均やダウ平均などの市況が良いときにだけ売買したり、自分がポジションを持っていたとしてもポジションを持っていないと考えて売買を決める。
「単純に考える」は、明確でシンプルな根拠で売買する。単純な売買ルールが成績が良かったり、優秀なトレーダーの売買ルールがすごくシンプルだったりするのは単純に、かつ抽象的に考えているからだと思います。
こういう考え方を日々続けていけば、安易なトレードもしなくなり、再現性のあるトレードが増え、売買成績も上がっていくのではないかと思います。私も常に心がけたいと思います。
===メモ=========
・地頭力とは、未知の領域で問題解決をしていく能力のこと。地頭力を構成する6つの力。根底には「知的好奇心」ベースとしてあり、その上に攻めとしての「直感力」と守りとしての「論理思考力」があり、さらにその上に地頭力特有のちからである、仮設思考力、フレームワーク思考力、抽象化力の3つの思考力がある。
・仮設思考力は結論から考えること、フレームワーク思考力は全体から考えること、抽象化思考力は単純に考えること。