大澤真幸のレビュー一覧

  • 日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか
    日本史においてただ一度あったとされる革命について、洋の東西との比較を通じて分析した本。しかし、内容が難しく、うまく咀嚼できませんでした。。
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    2020年夏に刊行された本。コロナ後の社会の変化について。 人間、生命、歴史、国家、くらしと文化をテーマに21人の知性が語る。
    インタビューと寄稿された文で構成されている。コロナが蔓延し拡大していた頃の見解なので、現在の視点で読むとやや違和感がある意見もあるけれど、総じてコロナをきっかけに、今後社会...続きを読む
  • 新世紀のコミュニズムへ 資本主義の内からの脱出
    大澤真幸(1958年~)氏は、東大文学部卒、東大大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学、千葉大学文学部助教授、京大大学院人間・環境学研究科助教授、教授等の経歴を持つ社会学者。橋爪大三郎との共著で新書大賞(2011年)を受賞した『ふしぎなキリスト教』等、一般向け著書多数。
    本書は、2020年8月~...続きを読む
  • ふしぎなキリスト教
    キリスト教を多少なりとも冒涜しているような印象だったけど、大丈夫なのか心配になった。
    でも、その通りだな〜と思う内容。


    完全な神がなぜ不完全な人間を作ったのか。

    キリスト教をかじると、どうしても、理不尽、矛盾と言う言葉が頭をちらつく。

    何かを頼りたくなる気持ちは理解できる。
    戦争などで生を脅...続きを読む
  • 新世紀のコミュニズムへ 資本主義の内からの脱出
    山口周さんイチオシの本。インテリofインテリの為に書かれた本。ヘーゲルの絶対知に絡めた話などは軽く睡魔が襲うほど難解であった。(私の基礎教養不足の問題でしかないが)
    現在の資本主義への多角的な視点を学んだ。
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    ラジオ「荻上チキセッション」が夕方に移ってから聞くようになり、荻上チキさんとはどういう人かと探していて行きあたった本。読みたいと思った人の章のみ読みました。

    養老孟司:「不要不急とは」という、今回もまた若干ずれた感のある内容なのだが、この用語への同氏の違和感は、医者でありながら現場ではなく解剖をや...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    読みたいところだけ、読みました。
    このような中だから、考えること、豊かさについて色々考えました。

    一年たって、また著者の皆さんのご意見を聞いてみたいです。


  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    期待した内容ではなかった、、、
    タイトル負け な感じかな。。。
    各コラムが書かれてから1年経ってしまったので、答え合わせ(経済も壊れてないし、コロナも欧米に比べて日本では大したことなかった)ができてしまうからかな。。
  • 社会学史
    著者が、みずからの見解を織り込みつつ、社会学の歴史をいろどる主要な社会学者たちの業績を解説している本です。

    600ページ頁を超える分量で、新書としてはかなりヴォリュームのある本ですが、語り下ろしということもあって、比較的やさしい語り口で説明がなされています。日本の社会学者による社会学史の著作として...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    新型コロナウイルスは瞬く間に地球上に広まり、多くの生命と日常を奪った。この危機にどう向き合えばよいのか。各界で活躍する精鋭たちの知見を提示し、アフターコロナの新たな世界を問う。『朝日新聞デジタル』連載を書籍化。

    もう少し突っ込んだ話を読みたい。
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    あくまでも途中経過、もしくは現在進行形の新型コロナの世を語っている。見通しが立たない中で共通するのは、コロナ後の世は前と決してイコールにはならないこと。世界はこれを繰り返してきたということ、だろうか。スピード感を持ってひとまずまとめられた評論を読めたのはよかったと思う。
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    それぞれの識者の考察。すべて読んだわけではないが、それぞれが置かれている環境や仕事に絡めてあって興味深かった。ブレイディ、斉藤の記事が印象に残る。前者は子供を通じての差別や思い込みの話、後者は人と接することはそれだけで暴力だったのだということ。人と対面してやりとりすることが繊細な人には暴力にも感じら...続きを読む
  • ふしぎなキリスト教
    理解できていなかった、ユダヤ教とキリスト教の関係など、新しい発見が何点かあった。
    また、会話形式で進んでいくため、わかりやすいところはすんなりと理解することができた。

    ただ、哲学をからめた話の箇所は難解で、読み飛ばしながらどうにか読み切ったような形になった。
  • おどろきの中国
    序盤は中国社会、中盤は日本との関係、終盤は将来についてが書かれている。
    序盤では、宗教観についてが印象に残った。

    儒教が伝統的に強いというのは知っていたが、それが権力者が統治するのに都合が良く、科挙を突破できるようなエリート向けなのに対して、イマイチどういったものか掴めなかった道教が、科挙を突破で...続きを読む
  • 社会学史
    「感情労働の社会学」とか「ケアの社会学」とか様々な社会学本があるけれど、メタ理論を理解していないと著者と問題意識を共有できなくて全く面白くないからね。だから社会学の主要なメタ理論をザクッと分かりやすく教えてくれる本は有り難いね。大澄先生は文章にリズムがあるし、テンションが高いから楽しく読めた。
    だけ...続きを読む
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線
    新しい生活様式も適用され、世界は変わってしまった。
    今年の初めには考えられなかったことである。

    しかし、日々更新される膨大な情報に惑わされることなく、本質をとらえ何が正しいのか判断していくことを求められているような気がする。
    これは、コロナに限らずすべてに言えることである。

    今後の世界は誰にもわ...続きを読む
  • 戦後思想の到達点 柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る
    社会学者の大澤真幸が、日本の戦後~現代を代表する社会思想家として柄谷行人と見田宗助の両名を選び、対談及び自身の解説文によって両名の思想を描き出す一冊。

    両名の著作にあまり触れたことがない人でも理解できるように書かれた解説文や、大澤真幸自身の優れたインタビュアーとしての論点設定により、両名の思想の入...続きを読む
  • 考えるということ 知的創造の方法
    いわゆる「知的生産」や発想法について、著者自身のこれまでの仕事を振り返りながら具体的な方法が語られている本だと思って手にとったのですが、中心となっているのは社会科学、文学、自然科学のそれぞれの分野からいくつかの本を導きの糸として、大澤社会学の比較的新しい展開を語ったものになっています。

    社会科学篇...続きを読む
  • 社会学史
    内容は書名そのもの。
    だが、社会現象を説明するのが社会学なので、社会学の歴史は社会学になる。ということで、社会学入門になっている。
    初期のマルクス・フロイトから、巨人、マックス=ヴェーバーを眺め、フーコーを通り、新しいところではネグリまで。
    時の流れに沿って説明されており、面白かった。
    分かりやすく...続きを読む
  • 資本主義という謎 「成長なき時代」をどう生きるか
    資本主義の来歴と、それが現在陥っている問題、そして資本主義の後にやってくる時代の展望について、エコノミストの水野和夫と社会学者の大澤真幸が語っています。

    おおむね大澤がみずからの立場を示しながら水野の考えをたずねるというかたちで議論が進められており、とくに後半ではそうした傾向を強く感じました。ただ...続きを読む