大澤真幸のレビュー一覧

  • 社会は絶えず夢を見ている

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    著者の講義録。
    自分が東大に入れないことを考えると、講義録って嬉しいのかな?
    サンデルの白熱教室みたいなものでしょうか。
    実際に現場で講義を受けてみたいですけどね。

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    2012年02月06日
  • 不可能性の時代

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    戦後の時代区分について、
    「理想の時代」

    「虚構の時代」

    「不可能性の時代」
    とし、その区切りと何故なのかを論考する。

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    2011年11月23日
  • 不可能性の時代

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    ネタバレ

    まさっちー先生一冊目。
    友人に勧められて。

    戦後は理想の時代。敗戦後、アメリカを理想とする時代。
    そして、虚構の時代。高度経済成長後、現実と虚構の境目が曖昧になった時代。

    これらをなぞって分析して、では現在は何の時代なのか、というのが本書のテーマ。

    筆者曰く、不可能性の時代なのだと。
    「不可能なもの」から逃れるための、二つの対象的な動きがある。
    一つは虚構への逃避。これは虚構の時代の動きを引き継いだものだ。
    もう一つは、現実への逃避。暴力と言う現実へ。
    繰り返されるハルマゲドンの予言。同時多発テロ。イラクでのアメリカ兵のビデオ。

    では、その「不可能なもの」とは何なのか?
    それは他者であ

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    2011年10月10日
  • 「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学

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    既存の説を現代社会に当てはめ、それが成立しないということを証明する中で、現代社会がどのような物かということを考察した本。民主主義が孕む矛盾の話というのが印象的。

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    2011年05月01日
  • 不可能性の時代

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「現実から逃避」するのではなく、むしろ「現実へと逃避」する者たち-。
    彼らはいったい何を求めているのか。
    戦後の「理想の時代」から、七〇年代以降の「虚構の時代」を経て、九五年を境に迎えた特異な時代を、戦後精神史の中に位置づけ、現代社会における普遍的な連帯の可能性を理論的に探る。
    大澤社会学・最新の地平。

    [ 目次 ]
    序 「現実」への逃避
    1 理想の時代
    2 虚構の時代
    3 オタクという謎
    4 リスク社会再論
    5 不可能性の時代
    6 政治的思想空間の現在
    結 拡がり行く民主主義

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆

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    2011年04月24日
  • 「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学

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    最後はやや尻切れトンボな「ほのめかし」で終わってしまった感じ。できればもう一章ほしかった。でも途中の議論は、自分にはサンデルより頷けるところが多かった。

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    2011年04月02日
  • 不可能性の時代

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    目次の「結」は拡がり行く民主主義である。

    その「結」を導くため、見田宗介氏の提示した戦後の時代区分「理想の時代」「夢の時代」「虚構の時代」をものさしとし、書き綴った書である。

    「オタクという謎」「リスク社会再論」「不可能性の時代「政治思想的空間の現在」という項目を設定し、色んな角度で論じている。

    時代時代の社会現象、知識人のテーゼなどを持ち出しながら、著者の考え方を披瀝している。

    最後、インターネット社会となり、唐突に「六次の隔たり」「小さな世界」理論が飛び出してきたりしたが、それはそれなりに楽しい読み物であった。

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    2011年02月06日
  • 「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学

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    講義録のためか、かなり読みやすい。
    特に、「普遍性」や「歴史の必然性」についての解説は、たいへんに興味深かった。
    ただし、第4章は全体の中での位置付けがあまりはっきりしない感じがした。
    『癒す人』も読んでみたくなった。

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    2011年02月03日
  • 不可能性の時代

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    「アイロニカルな没入」
    ある対象が幻想=虚構に過ぎないことを充分に承知の上で、不動の現実であるかのように振舞うこと。「よくわかっている、それでも・・・」

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    2010年01月03日
  • 不可能性の時代

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    この本が主張したかったことは?
    戦後という時代区分を、反現実についての把握を経て、
    「理想の時代」→「虚構の時代」→「不可能性の時代」
    という流れで、説明できる。
    ①「不可能性の時代」と「虚構の時代」を隔てるものと、移行へのメカニズムは?
    ②「不可能性の時代」とはどのような時代なのか。
    ③現在を「不可能性の時代」と認識することで、どのような意味があるのか。
    このあたりが重要なポイントだろうか。

    読んだ勢いでまとめてみると、
    ①隔てるもの、移行へのメカニズム
    象徴的な出来事として、地下鉄サリン事件をあげている。このあたりがポイントで、
    この事件を考えてみても、虚構の時代はすでに解消されていると

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    2010年01月03日
  • 不可能性の時代

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    戦後をその時期の特徴によって分類し、それをもとに現代社会の普遍的な連帯の可能性を分析した書。
    見田宗介の『社会学入門』における分類をもとに、理想の時代・虚構の時代・不可能性の時代と時代を分け、それぞれの特徴を描いているのが非常に興味深い。
    ただ、批評よりの社会学研究全般に感じることだが、特徴付けようとするあまり、普遍性への視点をやや欠いているのではないだろうか。
    私が現在、学問の世界に身を置いているからよけいにそう感じるのかもしれないが。

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    2009年12月19日
  • 逆接の民主主義 ――格闘する思想

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    ・北朝鮮を民主主義国にするために、日本は北朝鮮からの難民を積極的に受け入れるべき。
    ・自衛隊は解体し、国際貢献をするための部隊Xを作る。
    ・民主主義は多様性を認めているという上で優れたものと考えられているが、本当にそうだろうか?民主主義を受け入れていない考え方は排除するという方法をとるし、結局は少数の存在を許しつつ多数決によって多数の勝利を決定づけているだけの仕組みなのかもしれない。

    なかなかおもしろい視点が盛りだくさん。きちんと読み込んでみたら別に珍しいことを言っているわけじゃないのかもしれないけど…少し考えてみる必要がある。

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    2009年10月07日
  • 不可能性の時代

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    高校の先輩の社会学者大澤真幸。
    彼の本は、以前『恋愛の不可能性について』(ちくま学芸文庫)を紹介した。

    この人は、サブカルチャーと呼ばれる部分に造詣が深いと思われる。すごく真面目な社会学の本ではあるのだが、有名な「エヴァンゲリオン」とかKeyのアダルトゲーム「Air」といった名詞が出てくるような真面目な本ってなかなかないぞ。

    非常に読みやすく、引きこまれる文体。個人的には非常に好きな本の一つである。
    考え方はすべてがすべて納得できるわけではないが、一つの方向として見ることはできる。

    もうちょっと精緻な論証を見てみたいですね。
    そうなると私ももっと社会学の勉強をしないといけないことになりそ

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    2009年10月04日
  • 戦後の思想空間

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    う〜ん。興味深いけど難しい。読書からしばらく離れていたせいだろうか。
    所々わかる部分があるという程度。これが大体わかるようになったらいいなと思った。
    60年周期で色々な社会的な事件が起きているということが一番心に残った。
    しばらく経ってからまた読みなおしたい。

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    2009年10月04日
  • 不可能性の時代

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    「戦後○○年」というような時代区分を使用するのは世界の国々を見渡しても日本ぐらいである。著者はその戦後を理想・虚構・不可能性の時代に分けて論じる。他者性をキーワードに、理想を貫徹し、虚構の時代に至り、現在の不可能性への時代を迎えた過程がとてもわかりやすく論じられる。

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    2009年10月04日
  • 逆接の民主主義 ――格闘する思想

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    北朝鮮を民主化する!?
    という非常に衝撃的な章から幕を開ける、大澤社会学の捉える民主主義。
    若干抽象的な大澤真幸の論理が展開される中で、今までの本の中で紹介されて来た馴染み深い事例が出てくるので、妙な親近感が湧いた。
    引用---
    「裏切りを孕んだ愛こそが、普遍的な連帯を導く可能性を有しているのでないか。公共圏と交響圏は、同じものでもなければ、異なるものではない。交響圏を構成する、共同性を内へと凝縮させる力には、それと背馳する別のベクトルの力が備わっている。一方に、特定の他者へと志向する、特定の他者を愛想とする力がある。だが、他方で、同時に、不定の他者への、<無としての他者>への志向が作用してい

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    2009年10月04日
  • 逆接の民主主義 ――格闘する思想

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    この本を読んでゾッとした。こんな戦慄は初めて感じた。これは知の暴走だ。テーマは北朝鮮、歴史解釈、自衛隊、民主主義といった今の日本でホットな問題で、それに対して著者が持論を述べる。よくある形だ。でもその持論までの理論的過程が恐ろしい。著者が持ち出すのはデリダであり、キリスト教であり、ベンヤミンなのだ。何もかもを飛び越してダイナミックに思考をつなぎ、日本のために世界を持ち出す。これが哲学の真髄だ。これを新書で出すとは何を考えてるんだろうか。
     ほぼ理解できないし、著者も僕なんかに歩幅を合わせようとはしない。走り抜けるのだ。
    ・ベンヤミンの鋭さ
    ・ハンガリーでのピクニック
    ・民主主義という欺

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    2009年10月04日
  • 西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか

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    現状分析や歴史的な部分の分析はさすが。ただ、「べき」論になり未来について語り始めると荒唐無稽の感が否めない。

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    2025年08月08日
  • ふしぎなキリスト教

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    対談形式でわかりやすくライトに読める本。私自身の宗教への理解が深いわけではないので、この本の内容がどれだけの強度なのか判別できませんが、わりと知りたかったことが知れました。他の本とも繋がることも多くていい感じ。
    特におもしろいな〜と思ったところは宗教と科学について。むしろ科学的であるからこそ、その先に宗教を信仰している、と。個人的には納得感あってよかったです。

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    2025年08月04日
  • 逆説の古典 着想を転換する思想哲学50選

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    井筒さんの「意識と本質」のところだけを読んだ。あんまり参考にならなかった。難しかしいからといって安易に「要約本」にすがった私が馬鹿だった。
    「意識と本質」は一篇の抒情詩だからだ。文体を味わう必要があったのだ。

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    2025年07月03日